乙骨くんの憂鬱アーカイブ   作:イルカライフル

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なんやかんやで久し振りの投稿、今後の流れを検討中です


呪の扱い

 

 

「クックック、来てくださり光栄ですよ乙骨憂太さん」

 

 

「えっと、その、里香の力の使い方を教えてくれるんですか?」

 

 

「ええ、教えて差し上げましょう」

 

 

僕は今、黒服さんの隠れ家のような空間に来ている。理由は黒服さんに呪について教えてもらうためだ

 

 

「まず前提として、あなたを呪う里香さんの力はあまりにも強すぎるため、無理につかおうとすると容易に取り込まれてしまうでしょう。そのため、道具──その拳銃に呪力を流し込んで使いましょう」

 

 

「呪力?」

 

 

「おっとこれは失礼、そこから話すべきでしたね」

 

 

「……お願いします」

 

 

「私は今までの研究のデータをもとに、すべての人が負の感情である呪を持ち合わせていることがわかりました。通常キヴォトスの生徒の方々はそれと対になる神秘を持っていますが、あなたは異常なほどに呪が備わっています。呪力とは里香さんだけでなく憂太さんにも流れいるのです」

 

 

「最初に里香さんの呪力の使い方、幸い里香さんはあなたに心を許しているようなので銃を持つ手に力を込めれば簡単に呪力が溜まると思います」

 

 

僕は言われた通りに拳銃をもつ右手に力を入れてみる

 

 

「ふぅっ!」

 

 

「……。そうですね、感覚を掴むためにも最初は恨みや罪悪感などの負の感情を持って力を込めた方がいいかもしれません」

 

 

「やっ、やってみます」

 

 

今までの困難や辛かった経験を思い出しながら拳銃を握りしめると、わずかに拳銃に重みがかかった

 

 

「っ!?」

 

 

「ククッ、上手く呪力を集めることができたようですね。ではそこら辺にある的に向かって撃ってください」

 

 

僕はなるべく外さないように、ゆっくりと狙いを定めて撃った。的に当たれとかなり集中して撃った弾は意外にもど真ん中を突き抜けていた

 

 

「なんか運がよかったみたいです」

 

 

「いえいえ、それも呪力によってあなたが操作した結果です。威力も申し分ない上に、呪は神秘と反発し合う力のため神秘を持つものに対しては非常に有効的ですね」

 

 

「これが、里香の力ですか?」

 

 

「はい。必要あれば里香さんを呼び出して戦わせることもできますが、これは相当強い意志がない限りお勧めできませんね」

 

 

「どうしてですか?」

 

 

「簡単なことです。憂太さん、あなたは先程自分の意志で銃弾の軌道を変えて的のど真ん中に命中させました。それと同じように強い思いを持っていなければ里香さんを思い通りに動かすことはできないのです……(ククク、里香さんと愛の力で繋がれたあなたなら、容易に里香さんを動かせるでしょう。しかし、それは彼自信が望んだタイミングが好ましいですね)」

 

 

「……わかりました。その、僕の持つ呪力では何ができるんですか?」

 

 

「そうでしたね、あなたの呪力では主に体術を強化することができます」

 

 

「殴ったり、力が強くなるってことですか?」

 

 

「それだけでなく、全身に呪力を張って銃弾を耐えることができるようになりますよ」

 

 

「えええっ!?それをもっと早く言ってくださいよー!!」

 

 

「先程と同じように、呪力を使いたい部位に負の感情を注ぎ込むことで扱うことができます。まあ慣れれば自然に出来るようになります」

 

 

「す、すすっごい……」

 

 

(これならもっと皆んなの役に立てる……!)

 

 

「後は憂太さんか里香さんのどちらかに、術式と呼ばれるものが刻まれているかも知れませんが今のところは詳しく分かっていません」

 

 

「そうですか、ありかどうございます」

 

 

「クックック、お役に立ったのであればよかったです。では、私はこれで、少し呪力を込める練習をすることをお勧めします。帰る際はあの裂け目から」

 

 

そう言い残して黒服さんは手をヒラヒラと振りながら闇の中へと消えていった

 

 

「……。里香──」

 

 

ズズックガッガガ

 

ーー

 

 

裂け目から出て、アビドス高校へと向かっていると先生から連絡が来ていた

 

 

「先生からだ、なんだろう……って柴関ラーメンが破壊された!?」

 

 

僕は足早に市街地へと向かった

 

ーー

 

先生の元へ向かうとすでに小鳥遊さんを除く対策委員会のメンバーが揃っていた

 

 

「はあ、はあ、遅くなりました。小鳥遊さんは?」

 

 

『憂太、急に呼び出してごめんね。ホシノは連絡がつかないみたいなんだ』

 

 

「それよりも、なんで便利屋の陸八魔さん達がいるんですか」

 

 

「いや、これは違うの」

 

 

「違うわけないでしょ」

 

 

「その……本当にごめんなさい。柴関ラーメンを爆破したのは私たちなの、でででも故意でやったわけじゃないの!」

 

 

「故意でやってないからって許されるとでも!?」

 

 

黒見さんがそう言いヒートアップする

 

 

ドゴアアアアッ!

 

 

ズドォォオオオオ!!

 

 

「な、なに!?」

 

 

「あ、あれは」

 

 

「「ゲヘナの風紀委員会……」」

 

 

僕と便利屋の人達の声が重なる

 

 

『ゲヘナの風紀委員会って憂太が追いかけ回された』

 

 

「はい」

 

 

『市街地が攻撃されてる。みんな!ここは先にゲヘナの風紀委員会を止めよう』

 

 

「ゲヘナの風紀委員会さんがこんな所まで、いったい何が目的なんでしょうか」

 

 

「たぶん私たちだと思う」

 

 

「ゲヘナでも散々追い回されたしね」

 

 

「先生!ここは私たちも協力するわ」

 

 

『いいのかい?アル』

 

 

「ええ!アウトローとして最初から逃げる選択肢などないもの!!」

 

 

「さ、さすがアル様です!一生ついていきます」

 

 

『憂太は私の護衛を──』

 

 

「先生!今の僕なら、みんなと一緒に戦える気がするんです」

 

 

『……そうだね、憂太力を貸してもらえるかな?』

 

 

「もちろんです!先生」

 

 

僕は呪力の扱い方を知った。意識していば被弾しても大ごとにはならない、攻撃もあたる

 

僕は深呼吸をして先生の掛け声を待つ

 

 

「憂太、心配しなくて大丈夫、私がいる」

 

 

「ありがとうございます。シロコさん」

 

 

『それじゃあみんな!戦闘開始!!』

 

 

 




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