乙骨くんの憂鬱アーカイブ   作:イルカライフル

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プレイゲーム

 

僕と先生はモモイさんとミドリさんに連れられ、廃墟に来ていた

 

 

「なんか、随分と厳重に警備されてますね」

 

 

「お姉ちゃん、この数のロボット相手に突破できるの?」

 

 

「ここを突破しない限り、あれも手に入らないしね」

 

 

『ここって何の場所なの?』

 

 

「本来は立ち入ることすら禁じられてるってのは言ったよね」

 

 

そう確認を取るよにモモイさんは尋ねた後に話を続けた

 

 

「実はここを封鎖したのは連邦生徒会長だったの!」

 

 

「連邦生徒会長が今は不在だからこそ、ここまで来れたんですね……」

 

 

連邦生徒会長については先生がシャーレの顧問、先生となった頃に知った。関わりがあったどころか一度も見たのことがないが、逃亡生活の最中はよく目にしていたニュースだった

 

 

『えっと、それで結局G.bibleってなんだったっけ』

 

 

「まあ簡潔に言っちゃえば、昔キヴォトスに居た伝説的なゲームクリエイターがミレニアムに在学中作ったのがG.bible、詳しい内容はわからないんだけど……その中には"最高のゲームを作れる秘密の方法"が入ってるんだだて!」

 

 

「ちょっとお姉ちゃん、声が大き……」

 

 

「□□□□□……□□!」

 

 

「うわっ、気づかれた」

 

 

「先生!援軍が来る前に素早く仕留めましょう」

 

 

「わかった。私が指揮をとるよ」

 

 

ーー

 

 

「……うわーあっという間だ」

 

 

「何ていうか、先生の指揮もそうですが憂太さんがとても強いです」

 

 

「ほーんと、RPGで序盤から伝説の剣を持ってるみたいな気分!」

 

 

『みんなお疲れ様、今なら気づかれずに進めそうだね』

 

 

「よし、それじゃああの工場目指して急ごう!」

 

 

モモイさんはそう言うと勢いよく飛び出す。それに続くミドリさん、僕も置いていかれないよう駆け出す

 

僕もそれを追いかけようとした時、頭に靄ができたような不思議な気分になった

 

 

「……!」

 

 

『憂太、どうかしたの?』

 

 

突然感じた違和感に思わず足を止める。そんな僕に気付いた先生は心配そうにこちらに目をやる

 

 

「先生、僕はこれ以上進めない気がします」

 

 

前にも一度感じている。この違和感、もしやミレニアムにもアビドスに居たような巨体で白いヘビのような形状の機械がいるのか

?ひとまず僕が近づけば呪力を感じ取って目覚めかねない

 

 

『なにか理由があるんだよね』

 

 

「はい、僕はここでなるべく周りのロボットの数を減らしておきます。僕が行ってしまえばきっと面倒な事が起こります」

 

 

先生はしばらく沈黙を置いたあと、再びこちらを見つめて話しかけてきた

 

 

『私は優太を信じるよ、無理はしないようにね!』

 

 

「先生も気をつけてぐださい」

 

 

先生は僕の声に手を振って返し、先に駆け出した才羽姉妹を追いかけていった

 

 

「……。」

 

 

(僕の行動は常にこの世界を揺るがしている、僕は奴らにとってどうしても排除しておきたい障害のようだ)

 

 

ーー

 

 

別れてから30分程たった頃、先生は3人の生徒と共に現れた。生徒の内2人はもちろん才羽姉妹だが、残る1人にはまったく見覚えがない。まさかあの廃墟に迷い込んだのだろうか

 

 

『憂太お待たせ』

 

 

「いやー帰りはロボット達も少なくて楽々だったねー」

 

 

「憂太さんが減らしてくれたんですよね、ありがとうございます」

 

 

先生は僕に異常がないか全身を見回しながら僕に声をかけ、才羽姉妹は僕が倒したロボットについてそれぞれ話しかけてきた

 

 

「……。」

 

 

「先生この子は?」

 

 

唯一僕に対して何の反応も示さなかったのは、僕が知らない間に増えた子でジッとこちらを観察していた

 

 

『その子については私もあまりわからなくてね、廃墟の中で眠っていたんだよ』

 

 

「は、廃墟の中で!?なるほど……」

 

 

(見た目からして人にしか見えないが、恐らく高性能な機械のようなものだろう。一言も発さないあたり目覚めたばかりなのだと分かる)

 

 

「その、この子はどうするんですか?シャーレで面倒を──」

 

 

「そこは私たちに任せてよ!」

 

 

そう僕の言葉を遮ったのはモモイさんだった

 

 

「ちょっと待ってお姉ちゃんまさか……!」

 

 

「この子をミレニアム所属に偽装しよう!」

 

 

『……?』

 

 

「確かに置いて行くわけにはいかないけど偽装って……」

 

 

「そうだよお姉ちゃん!子猫を拾ってきたとか、そういうレベルじゃないんだからね!?」

 

 

僕に続けてミドリさんが反対の意を示すが

 

 

「考えてみなよミドリ、私たちは今廃部の危機にある。危機を脱する方法は2つだけ」

 

 

「でも実質1つしかないって……まさかお姉ちゃん?」

 

 

僕もミドリさんと同じ様に察してしまった。

 

 

「部員人数の規定を達成するためにも!」

 

 

「この子をうちの部に入れようとしてるんじゃ……!?」

 

 

「アリス!!私たちの仲間になって!」

 

 

「やっぱり……ってアリス?」

 

 

僕が疑問を口に出すとモモイさんは得意げにこの子の名前だと答えた

 

 

「本機の名称[アリス]で登録します」

 

 

「うわっ喋った!」

 

 

「アリスってお姉ちゃんがAL-S1を勝手に読んだのでしょ!?」

 

 

「アリスってのは読み間違えなの!?」

 

 

「いいの!AL-S1なんて長くて分かりにくいから!気に入った?」

 

 

「肯定」

 

 

「肯定なんだ……」

 

 

「うーん。本人が気に入ってるならいいんだけど」

 

 

一通り僕らの会話が終わると次は先生が僕に声をかけた

 

 

『憂太の意見を聞かせて欲しいんだけど、アリスをこのままゲーム開発部に預けて大丈夫だと思う?』

 

 

 

[アリス]をゲーム開発部に預けますか?

 

      【はい】       【いいえ】

       ⇧

 

 

 

「そうですね。一晩待って様子をみましょう!」

 

 

『私も一度ゲーム開発部に置いて様子を見てみるのもいいと思うよ』

 

 

「よーし!2人の許可も貰ったとこだしミドリもいいよね!」

 

 

「はあ、大丈夫かな……」

 

 

先生と僕の意見でゲーム開発部に預けることになったので、その日は3人の部室まで送り届けて解散となった

 




アリウス編だと……?
これは想定してた流れから軌道修正が必要な予感
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