乙骨くんの憂鬱アーカイブ   作:イルカライフル

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大変申し訳ありません!
この度体調を崩してしまい、更新が遅れてしまいました。
この憐れな人間をどうか許してやってください

ということで行先はゲヘナです


偶然と

 

 

身仕度を済ませて家をでる。ゲヘナとトリニティのいざこざについては歴史の科目で学んだのである程度は把握している。故に乙骨憂太は私服を来て行こうか迷ったが学校校則が優先だと考え、制服を着用している

 

 

「ゲヘナまではこの橋を渡ればすぐかな?」

 

 

(いきなり撃たれませんように)

 

そんな起こりそうで起こらないことを想像しながら橋を越えて、ゲヘナに足を踏み入れた

 

 

「校風の違いってここまで現れるんだ……」

 

 

ゲヘナ学園は自由と混沌を校風としているためトリニティと比べて、物々しい雰囲気が感じられた

 

辺りの景色を眺めながら歩いているとつい路地に目が行ってしまった

 

(黒いロボットがなんか取引してるよ……なるべく関わらないように──)

 

そう思い路地から目を逸らそうとしたが、ロボット達の声が耳にはいった

 

 

「今日の獲物はコイツでよさそうだな」

 

「ああ、生徒一匹でも捕まえられればいいだろ」

 

 

(……?)

 

その時、前にロボットに捕まりかけたことを不意に思い出した。

 

(僕が助けなきゃ)

 

 

「そ、その人を離せ!」

 

 

「なんだ?コイツは」

 

「キヴォトスに男子生徒なんて珍しいな」

 

「とっ捕まえようぜ!」

 

 

(意を決して声を出したけど、ここからどうするのがいいの!?気づかれる前に撃った方がよかったかも……)

 

そんな考えが過るがここで引くわけにもいかない。鞄の中にある拳銃を取り出すがしかし

 

(……!確か前に他自治区での銃の使用は控えるようにって、よりによってトリニティの僕がゲヘナで銃なんて撃ったらやばいことになるかも)

 

決して撃つ覚悟の決まっていない拳銃を構えて、キヴォトスにある色々な難しいルールを考える

 

 

「その子から離れろ!そうしないなら撃つ!」

 

 

勢いで怯んでくれることをを願ったが、そう上手くはいかない。逆にロボット達の方が銃を構え臨戦体制に入ってしまった

 

(もう、どうして僕ばっかりがいつもこんな目に……)

 

心の中でうちに秘めてる恨み言を呟く

 

(どうして、どうして……)

 

自然と手に持つ拳銃に力がはいる

 

 

ドカーン

 

 

急な爆発音と共に辺りが煙で包まれる

 

 

「ゲホッゲホッ、なになになに!?」

 

 

わけも分からず混乱していると煙が晴れてくる。そこにはさっきのロボット達が横たわっており、変わりに生徒の3人組が立っていた。さっきの生徒を抱きかかえている辺り助けに来た人だろう、一安心してホッと息をつく

 

 

「くふふ、一度の任務で2人も救っちゃうなんてさっすがあるちゃん」

 

 

そう茶化すように言う3人の中で一番小柄な生徒

 

 

「えぇ、アウトローを目指すものとしてと当然よ!」

 

 

ライフルを持った角が目立つ生徒が自信満々にそう言う

 

(まさかつまずいた拍子に間違えて撃ったらあたるなんて)

 

 

「まあ依頼主も無事だったし結果としてよかったか」

 

 

クールな雰囲気の生徒はそう言うとこっちを振り向き近寄ってきた

 

 

「あの、その、助けてくれてありがとうございます」

 

 

「いや、社長のあれは偶然だから気にしないで」

 

 

「あはは……」

 

 

「ねえー君トリニティの生徒だよね、ゲヘナにどんな用できたの?」

 

 

いたずらっぽい笑みを浮かべながら、小柄な生徒が近づいてくる。この笑みはすごく苦手だ、どこか過去の様子が浮かぶようで思わず目を逸らして答えた

 

 

「少し他の自治区に興味があって、それで観光しに来たんです」

 

 

「ふう〜ん」

 

 

それを聞くとその生徒そ再び含みをもった笑みを浮かべていた

 

 

「えっともしかして、風紀委員会の人ですか?」

 

 

「あちゃー、全然真逆だね〜むしろ風紀委員会から逃げる方」

 

 

「せっかくだし私達の組織を紹介してあげるわ!」

 

またしても自信満々に言っている

 

 

「私達は便利屋68!!」

 

 

「便利屋68?」

 

 

部名でないことに疑問を持ちながら問いかける

 

 

「もちろん肩書もあるわ!私が社長でこっちが室長でこっちが課長よ!」

 

 

「社長、説明すると余計に薄っぺらく聞こえる」

 

 

「僕はトリニティ総合学園の乙骨憂太です。そのさっき少し聞こえたんですけど、アウトロー?っていうのを目指してるんですか?」

 

 

すると若干興奮した社長が接近してきた

 

 

「よく気づいたわね!そう、便利屋は真のアウトローを目指しているのよ!!」

 

 

「はあ」

 

 

(何も気づいてないんですけど!?アウトローについて説明してよ……)

 

しかし社長は勝手に話を進めていく

 

 

「私は陸八魔アル、あなたとは共にアウトローを目指す者として気が合いそうだわ!」

 

 

「あるちゃん積極的〜」

 

 

「社長、多分困ってるよ……」

 

 

「僕別にアウトロー目指してませんから!」

 

 

完全に社長が自分の世界に入り込んでしまっている。夢を追いかけるのはいいことだと思うけど

 

 

「社長?」

 

 

「これはあるちゃん聞こえてない奴だねー」

 

 

「はぁ、社長も自己紹介しちゃったし一応私達も」

 

 

(自己紹介してくれるんだ……)

 

 

「浅黄ムツキちゃんでーす!お兄さんよろしくね〜」

 

 

「鬼方カヨコこれからよろしく」

 

 

「は、はい浅黄さん、鬼方さんよろしくお願いします」

 

 

「……。これはだいぶ硬いね」

 

 

「友達だと思って気軽に話しかけてくれて大丈夫」

 

 

どうやら友達になれたらしい。もう何がなんだか

 

 

「ありがたくそうさせてもらい、ます……ムツキさん、カヨコさん」

 

 

その後、2人は一人でアウトローを語り続けるアルさんを依頼主と引きずり去っていった

 

 

「最後までよく分からない人達だったな……」

 

 

そうして憂太は元の道に戻り観光を続けた

 




いつも誤字報告をしてくださる方、ありがとうございます!
とても助かっています。

次回もゲヘナが続きます。
本編で1年生のハルカを使えないので個人的に少し物足りなさを感じますね
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