史上最凶の女 TAKAMURA 作:ある日そこに居たであろうクマさん
『死』とは『時』に残酷なものとなり...
『死』とは『時』に幸福を齎す事もある。
「たくっ...やれやれだぜ」
プププランド ププビレッジの外れ〜
そこでは...
「■■■■ッッーーーー!!!!!」
「〜〜〜〜」
未だ尚、『光』が舞っていたッッ!!!
ぶつかり合う剣撃による轟音。それらを起こすのは二人の怪物...
いや、
「■■■ッッ!!!」
「〜〜〜」
カルデア側のサーヴァントである
二人の戦いは先程よりも更に激化しており、その場は嵐どころか最早災害と言うレベルを超越していた。
だが、状況が変わっていない訳では無い...
「師匠、これ...」
「ああ。良い判断だ、マスター。今はまだ我慢しろ...下手に手を出せば儂でさえもタダでは済むまい」
「スカサハさん...」
「ぷよ...」
その状況を見守るのはカルデアのメンバーとその場に居合わせたカービィ達三名。
本来ならカルデア側からすればヘラクレスを助けに行きたいところだが、それは正しく愚策と言えた。何せ相手は正体も不明、名前も不明。その上ヘラクレスと互角以上に渡り合う実力を持ち、彼女達が今まで出会ってきた脅威達の中でも上位に入る者達...人類悪と呼ばれるもの達と同じ反応を示す者。そして何よりあの二人の戦闘は少なくとも並大抵の者...いや、例え神霊クラスの存在であってもそこへの介入は避けたいと思えるものであった。
そしてその中で立香は先程のスカサハの態度と言動に対しての疑問を言葉にしていた。
「ねえ、師匠...あの人は一体...さっき何かに気づいてたよね」
「...分からぬ。だが、私は奴から人類悪のものでは無い...とても異質な力を...
「魂の...奥?」
「ああ。どちらにせよアレは...」
尤も帰ってきたのは未だ分からぬ答えと...
「■■■ッッッッ!!?」
「!っ嘘、また!?」
再び削れる...
「〜〜〜」
大英雄ヘラクレス。彼の代名詞たる宝具の一つ。 それこそが
つまりかの大英雄を打倒するにはAランクかそれ以上とされる攻撃で尚且つ別々の攻撃手段で12回殺さなければならないと言う事である。
そう。『例外』さえ無ければ...
「〜〜〜...」
ここでまた皆様に彼女について...篁 天甘という存在について語らねばなるまい。彼女にはまだ皆が知らぬ『強さ』がある。
そして皆が知っているのは彼女の剣技。そして対 梁山泊戦の中で見せた篠ノ之流という流派の技。
そして皆は知っているだろう...
その技は...誰から...
どんな『者達』から教わったのかを...
ならば、分かるはずだ。これから何が起こるかを...
そして今一度考えてほしい...
彼女は本当に...
「...」
「■■■ッッ!?」
それはまるで時が止まったかの様な静けさ...目の前の狂戦士がその巨大な斧を振り下ろそうとしている。だが、動じない。そこには...その身には一片の揺らぎも無く。ただただ...その道には...
かくして...
『鐘』は鳴り響く
平原〜
「なに...この音?」
「ぽよ!?」
「聞こえる...鐘の音が...」
「ブン、アンタも...」
「分かんねえ...でも何かが」
「不味いなッこれは!?」
「おい!マスター!マシュ!意識を保てッ!
『おい!君達しっかりしろッ!一体何が起こってるんだ!?おい!』
『街』の中〜
「ん〜何だろうね〜この音?でも何かこう...」
「うむ。何も考えずとも...」
「おお〜何だかとっても」
「ねむ...い」
城の中でも...
「ッこれは!あの用心棒の仕業ですか!何故この様「おか、あさま」バーヴァンシーッ!!」
むにゃむにゃ! むにゃー? むにゃ... むにゃ!?...
「陛下!これ、は...」
「
城の一部〜
「はて?何だね、この音は?...全くッ人が我が生涯に一片の悔いも残らぬ様な最高のアップルパイを焼いているというのに...そもそもこの国物騒な上に騒がし過ぎないかな!?まだ一部屋しか来てないけど!」
そして...
『ハラ、ガ...ヘッタぞ?イィィィ.....』
「おいおいおいおいッ!ちょっと待て!あの化け物女ァァァ!?あのヤロウどんだけの手札を持ってやがるッ!まさか、
(後は陛下、に.....)
この瞬間、この領域に存在するあらゆる者が一時的な『終わり』を迎える。その音は終末音。『死』という名の終わりを告げる音。それは聞く者全てを常世の眠りへと誘う
秘孔とは人体のみならず...
それら全てに終わり有り。
故に我、殺せぬ者無しッッ!!!
「...〜」
突如として天甘の肉体から溢れ出す蒼白い闘気。それはコントロール出来なければその周辺の生物や無機物。果てには概念すら無差別に殺しかねない正真正銘、規格外の
本当の技は...
「〜〜〜」
「■■■ッッ!?」
眠りへの誘いはおまけに過ぎず。その技を...彼と同じ闘気とその絶技を
ここからだったッッ!!!
組まれるのは...
その色、我が原点につき...
その星、我が宿命の元に輝き...
その者、我が触れるべき者にあらず...
その孤独、我が永遠を悟らせ...
その夢、最早抱くことも赦さず...
その理、我が生涯の誓い故の...
我は終わらせる。ただの星なれば...
これにて閉幕。我が『死』の元にひれ伏し、その過ちに
北斗神拳奥義...
七つの星の印ッ!!
「■■■ッ!.....」
そして...
「.....」
「.....」
「.....」
「.....」
「みんなッ!?」
「ぽよ!?」
『何が起こった!こっちでは何も観測出来なかったぞッ!』
立香、カービィ、スカサハ、メタトロン・ジャンヌ、そして映像越しのダ・ヴィンチ。更には城に居るある人物達以外の全てが眠りについた。
これは...
「皆落ち着けッ!これはおそらくッ」
「ああ、そうだな...これは...」
「「『死』だ!」」
そう。これは『死』。生物、無機物。それらを問わずして訪れる終わり。その形の一つ。だが...一つ違うのは...
「それじゃあっマシュやみんなも...プププランドやププビレッジの人達はみんな死んじゃったの!?」
目が覚めている内の一人である立香がスカサハ達の言葉にマシュやププビレッジの皆の事を案じるが...
その言葉はスカサハとジャンヌ。二人の発言で否定される事なる。
それは...
「いや、正確には違う。これは死ではあるが『死』では無い!死という終わりの形では無くっ死という終わり、
「そう。しかも厄介なのがこれは先程の技の副作用か何かに過ぎず...更には本命と言うべき技の効果は
「それって...どう言う?」
「ぽよ?...」
死では無く、その死の先にある結果だけがそこにあるという現実。
『なるほどね...マシュやプププランドの人間...全員じゃ無いのかもしれないけど、みんなが眠ったのはその結果...
そう、人は死した後に真なる眠りに就くもの...
例えば人は死した後に未だ意識はその肉体の中で生きているという。故に肉体が死した後も魂などは暫くはその場に留まる事がある。そして意識がそこにあり、尚且つその目が...その瞼の先の瞳がどの様な形であれこちら側の『我々』を覗いている限りはそれは眠ったとも、死んだとも...
ましてや終わりを迎えたとすら言えず。だが...
逆に言えば、完全にその意識が魂ごと眠りに入ったならば...
それは、完全なる『終わり』。瞼も開かぬ完全なる『死』と言えようものなのでは無いだろうか。
故に...
「でも、それじゃあ!」
「マスター、お主が言いたい事はわかっておる!だが、恐らくこれは
「!」
「彼女の言う通りだ、マスター。今、問題なのはマシュ達では無い」
彼女達二人の言葉を聞き、余計にマシュやフーム達、プププランドやその中のププビレッジの住民達を案じる立香であったが...二人の話を聞きつつ、今までの経験から何とかその足を止めた彼女だった、のだが...この時、彼女はもう一つの問題に気づいた。マシュ達やその技に気を取られ焦っていたとはいえ、もう一人...『彼』の安否を...今まで自身の眼前で戦っていた彼の事を...
「っ!ヘラ「ぽよッ!」カービィッ!待って!」
彼女達の言葉に反応し、いち早く動いたのはカービィ。そしてその次に彼の駆け出す姿を見て自身も走り出そうとした立香。
だが...
「.......」
「〜〜〜」
最早、その声は...
「ヘラ、クレス...」
「ぽよ?...」
そして...
「〜〜〜 〜〜」
「カービィッマスター!二人とも下がれッ!」
「スカサハッ!?」
呆然と立ち尽くす二人の背後に天甘が歩み寄ってきており、その姿を確認したスカサハがその場から飛翔、自身の槍で彼女達の背後に迫っていた天甘に刀での防御という選択を取らせていたッ!
「もう手遅れだッ!バーサーカーはっヘラクレスはやられたッ!おそらく特殊な状態故にカルデアにも座にも戻れていない状態にある!故にマスター!」
「っ...カービィ!おいでっ!」
「ぽっぽよーー!?」
そして自身の信頼する
本来ならヘラクレスやマシュ達を置いてはいけない。だが、今は...先ず残った仲間達を...守れる者達を守らねばならない。
故に...
「スカサハッ!ジャンヌッ!二人とも援護お願い!どうにか隙を作って逃げるよッ!」
「ああ!」
「はぁ〜本当は気乗りしないけど、この状況じゃ仕方ないかッ!」
「...〜〜〜」
先ずは逃げる為にどうにか相手の隙を作るッ
そう思い彼女達はそれぞれが天甘の方を向き戦闘体制を取るが...
「えっ!?何、この音ッ!」
「次から次へとッ一体「居たアァァァッッ!!」?」.
遥か彼方から猛スピードでやって来る巨大な車。
そこに乗るのは二人...
否、四人の人物!
「居た!カービィ達とカルデアとやらでゲス!」
(それにアレは用心棒!とするとカルデアとやらを襲いに来たのでゲしょうか?)
「あれが...お前の言っていた用心棒か」
「そうでゲス!それにあっちは多分カービィとカルデアとかいう者達でゲス!」
「そうか、なら.....花京院ッ!」
その掛け声と共に...
「〜〜」
「エメラルドスプラッシュッ!!」
何者かが車内から飛び上がり、空中から天甘目掛けて攻撃を仕掛ける。それは本来なら同じその異能を宿しているか、物質同化型と呼ばれるものなどしか見えない筈だが...
「〜〜〜」
ババババババババッッッ!!!
「なっ刀の鞘で弾いただとッ!?」
(それも、あれだけの弾幕をッ!)
天甘は自身に発射された
だが...
「隙ありィ!ハーミットパープル!」
「えっちょっ!?」
「ぽよ!?」
「「なっ!?」」
「見知らぬ
天甘がその攻撃を迎撃している隙に車に乗っていたもう一人の老人がその手から茨の様な何かを出し彼女達やカービィの身を空中に持ち上げながら引っ張る形で逃げ去っていく。
「〜〜〜〜」
「まずいッ!奴はまだ諦めてない!」
だが、そう簡単に天甘が見逃してくれる筈も無く。彼らの車めがけて飛ぶ斬撃が襲ってくる。
ただ、彼女にとって意外だったのは...
「たくっやれやれだぜッ!スタープラチナッ時よ止まれッ!」
オラオラオラオラオラオラ.....オラァ!
飛んできた斬撃に対しただ一人。
「...〜〜」
「ッ...そして時は動き出す」
彼が自身のソレと共に時を止め、飛んできた斬撃に対してその横側から打撃を加える事によってそれら全てを弾き飛ばした直後。どうやら彼も気づいたようだ。自身以外に時に干渉、もしくはそれを無視できる人間が居たことを...
そして...
「おおっ!斬撃が他の方向にッ
「そんな事よりあいつらをしっかり持ってやれジジイ!空中だからめちゃくちゃ酔ってんぞ!」
「あっ忘れてた...」
「ジョースターさん!」
「言ってる場合じゃないでゲしょうがッ!あの娘達の為にも我々の為にも早く逃げるでゲス!しっかり掴まってるでゲスよ!」
十秒と経たない内に彼等彼女等の背中は遠くなっていき、そのままその姿を消してしまった。
「〜〜〜」
だが、彼女はこれを仕方ないとした。寧ろ、『彼』を
後は彼を連れ帰るだけ...
「〜〜?」
しかし、問題なのは...
一つ、例のカルデアの者達が謎の人物達と共に逃げてしまった事。
二つ、そのカルデアの者達を助けたカタツムリに見覚えがあった事。
三つ、先程の技で他の住人が全て眠ってしまったが、これを戻すには時間解除を待つしか無い事。
そして四つ...
「〜〜〜」
おそらく事情を理解できていなかった『彼』が封印した彼と仲良くしていた事。そしてこれを機に彼に嫌われたのでは無いかという事...
昔の姉時代から可愛いもの好きである彼女にとって辛いものがそこにあったのだ。
次回 カルデア異世界ツアーご一行様の黙示録 ①