史上最凶の女 TAKAMURA   作:ある日そこに居たであろうクマさん

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「はあァァァァッッッ!!見ていなさい!これが真の正妻力です!」

「何の話だよ?」

本編どうぞクマ♪

後、投稿遅れたクマね。毎度毎度すまねえクマ。また今後もなんやかんやありつつ投稿していくのでよろしくお願いしますクマ〜♪♪






『R』第五海 変わり者(自称ロックスの愛人)vs変わり者(自称エルバフ最強の女)激闘!!

 

 

時はロックス達がエルバフを訪れ、ハラルドを呼び戻した直後。ハラルド帰還よりほんの少し前に遡る。

 

エルバフのとある村。そこはいつも通り平和な光景が続いていた。

 

巨人達も多々に渡りつつ、戦士として己を鍛える者、知識を磨き別の道を探す者、食品やその他物資などの運搬や販売する者など...戦士の国としては相当平和な光景が続いていた。

 

そう...この時までは...

 

「たっ大変だァァァァッッッ!!冥界から物狩りのスカンジアナが出てきやがった!!」

 

「何!?スカンジアナだと!みんな、物資を隠せえェェェ!!全部持っていかれちまうぞオォォォォッッッ!!!」

 

突如として一人の巨人族が全力疾走で村までかけてきており、彼は大声で物狩りスカンジアナという名を叫びながら皆に退避を呼びかけていた。一方、村の住人達。特に大人達はスカンジアナの名を聞いた途端に顔を青ざめながら自身の持つ荷物や側の物資などを建物内へと隠し始めた。

 

「母ちゃん!何か来るみたいだ!全員家の中へ避難してる!!」

 

「そうね...スカンジアナというのは人名かしら?私も聞いた事が無いわ」

 

その中でもこのエルバフにとってはよそ者扱いされる事が多く、一応ハラルドのもう一つの家族でもあるイーダとハイルディン。二人は皆の様子を見て、その異常さを感じとり戸惑うままどうしようかと迷うが...

 

「おい、ハイルディン。手伝えよ...お前らの荷物を家の中に入れるぞ」

 

「おい、ロキ!人の家で好き勝手すんな!」

 

「...うっせえ。別に良いだろ!それより早く荷物入れろ!()()()()()()()!!」

 

「!...分かった。母ちゃん、少し待ってて!」

 

「ええ、お願い二人とも」

 

先程、突然城から自身達の村へと訪れたロキ。本来は忌み嫌われる存在だが、彼が今日は何処か大人しく、そのまま自身の家で飲み物を貰い、椅子に座ったまま動かない姿を見て、いつもなら仲の悪いハイルディンも何かを察しそのまま彼をイーダと共に家に置いていたのだ。そしてスカンジアナの来訪で戸惑う二人の前に率先して彼が外にある物資などを家の中へと運ぶ姿を見てハイルディンも今回は協力せざる得なかった。

 

「良いか、おれも会った事はねえがスカンジアナってのは親父と同時期に生まれたっていう古代巨人族のしそんの女だ」

 

「!古代巨人族...それも女だと!?」

 

「ああ、しかもおれとは別で冥界のどこかでずっと一人で住んでて、普段は一人で暮らしてるんたが、一定の時期になるとエルバフ中から様々な物資を大量に略奪するんだとよ。この国の歴史に載るレベルな時点でイカれてやがる」

 

「ロキ...」

 

そして今回訪れる存在の詳細をロキの口から聞いたハイルディンはスカンジアナなる人物がロキや父と同じ古代巨人族の子孫、もしくは末裔である存在である事。更に一定の時期になると普段住んでいる冥界のどこかからこの陽界などに現れ、大量の物資を略奪していくのだとか...

 

「言っとくが、おれは今回何も関わっちゃいないからな」

 

「ああ!分かってる!そもそもお前がその気なら前みたいに最初から襲いかかってるだろうし...」

 

「っ...そうだな。ほら、これで最後だ。お前も家に入れ」

 

「ああ、分かっ...ロキ!?」

 

「良いか、絶対に家から出てくんな!分かったな!!」

 

ハイルディンと共に家の外にあった道具や物資を一通り運び終えたロキはそのままイーダとハイルディンを家の中に押し込み、自身は普段使っている棍棒を手に彼女達の家から少し離れた場所で待機していた。

 

(村の連中にはおれが奴を少しでも食い止めるから外に出るなとは言っておいたし、さっき他の奴らに親父を呼ぶ様に頼んでおいたが...まあ、本当に聞いてくれたかどうかは定かじゃねえ)

 

ロキ。彼は数刻前のロックス達とハラルド。特にロックス、ハラルド、ロン。三名の会話を思い出しつつ、先程のこの村の住人達と話した事を思い出す。

ロンによる自身とこの国の現在の関係性。ハラルドが今まで知らなかった部分を奴の口から暴露されてしまった。ロキ自身、ハラルドが現在までの自身の境遇を一部知らぬ事ぐらい勘付いていた。それでも、今更その様な事を気づかれてもどうすれば良いのか。

 

喜べば良いのか、悲しめば良いのか。どうやってこの感情を抑えれば良いのか。そもそもこの感情は何だと言うのか。そんな事を思いつつも彼は自身でも気づかぬ間に城を飛び出し、この村へと...普段は仲の悪いハイルディンとその母イーダが住むこの場へとやってきていた。そしてその道中にこの場へとスカンジアナが迫っている事を知り、そのままこの村の長老達や大人達の元へ行き、スカンジアナ接近を伝え、もしもの時は自身が囮になる事を伝えこの場へと出てきたのである。

 

そして...

 

「来たか...」

 

「おや?誰だい、アンタは...ん?もしかしてハラルドのガキか...大きくなったね〜」

 

「お前、おれのこと知ってんのか」

 

「まあね。ハラルドとは長い付き合いで最近は連絡を取るだけだが、昔はエルバフの外で一緒に暴れたこともあった」

 

「親父と一緒に暴れた!?」

 

「そうさ、昔の奴は今と違って暴君そのものだったからねぇ」

 

そこに現れロキに向かい話しかける巨大な影。それは通常の巨人族の何倍もの大きさを誇るものであり、下手をしたらハラルドに匹敵する巨体かもしれない。そう思わせるほどの存在。赤と白の椿の柄が施された黒い着物と長い自身の身の丈近くある煙管の様なものを背中に抱えた女性の巨人。

 

物狩り スカンジアナ・デモン・クライム!!

 

「それで、ハラルドのガキといえば呪いの王子って奴だろ?確かお前さん、あの『馬鹿女』のせいで相当酷い目にあってるらしい」

 

「馬鹿女...まさか!」

 

「そうさ、()()()()()()()()()。自分のガキの容姿が気に食わないからって冥界に向かって赤子を投げるなんて、とんだ疫病神だよ」

 

「お前ッ...!!!!」

 

スカンジアナが語るのはロキとその母親エストリッダの話。かつてロキが生まれた直後。母であるエストリッダはロキの目を見て、彼を酷く恐れ、そのまま陽界から冥界に向かいその身を投げ捨てるという暴挙に出ており、現在のロキの待遇などの悪さは実は彼女とエルバフの風習や伝統。全てが重なって起こっている悪い意味での奇跡とも呼べる偶然である。そしてスカンジアナはその事実をエルバフの中で誰よりも把握していた。

 

「なあ、モノは相談なんだが、アンタ、あたしと一緒に来ないかい!」

 

「何だと...おれがお前と?」

 

「そうさ、アンタもこのエルバフでは相当酷い目に遭わされてんだろ。ならハラルドは違うとしても家臣どもには相当恨みがある筈だ」

 

「...確かにそうだな。おれはこの国が...そのほぼ全てが妬ましい」

 

「そうだろう。なら一緒に「ちょっと良いか」ん?どうした」

 

「アンタがもしおれと同じなら目を瞑っておれと口づけをしてみてほしい」

 

「...ギラっギララララララッ!!なんだ?その歳でもう色を知ってんのかい?それともあたしの美貌がそんなに良かった?...良いだろう、そんなに言うなら...ほら、どうぞ」

 

そして彼女が本来の物資の略奪を差し置き、ロキに自身と共に来ないかと誘うと彼は唐突に自身との口づけを要求し、スカンジアナは何の疑いも無く彼の前で目を瞑り、自身の唇を差し出した。そして村の皆はそれぞれが緊張した顔持ちでロキとスカンジアナ。二人の会話を聞きながらもそのやり取りを目撃しており...

 

彼等が次に見たのは...

 

「死ねえェェェェッッ!!!!」

 

「は?ブアォォォッッッーーーー!?!?」

 

『ええええええ〜〜〜〜!?』

 

自身の唇をロキに突き出したまま彼の棍棒とその渾身の力で顔を殴られ、自身の巨体を数百メートル先に吹き飛ばす、スカンジアナの姿だった。

 

「フンッ!エルバフの戦士の誇りを知らねえのか!?男であれ、女であれ、この国の人間は全員が戦士だ!そして戦士ってのは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!」

 

「てめえにはそれが分かっちゃいねえ!少なくとも、そんな奴についてくほどおれは弱くねえ!!」

 

「っこの...ガキィ!!良いだろう...なら希望(のぞみ)通りにしてやる!!」

 

エルバフの...戦士の誇り。たとえどれだけ嫌われようとも、たとえどれだけ迫害されようとも、たとえどれだけ痛ぶられようとも。ロキはこの国で最も戦士として、戦う者としての誇りと生き様を重んじ、理解していた。

 

この先の未来。とある海賊がこんな発言をしている。

 

『本物の海賊には死さえ脅しにならねェ』

 

そしてこれは『戦士』も然り...

 

それがエルバフの戦士なら...

 

「真の戦士には死すら恐るるに足らねえッ!!」

 

「っ勝負しろォォォォッッッ!!」

 

『ロキィィィィッッッーーーー!!!!』

 

誇り高き戦士(ロキ)なら尚更である!!

 

元々エルバフ全体から避けられていたとは思えないほどの村全体からの悲鳴を聞き、ロキは静かに目を瞑りながらスカンジアナの攻撃を真正面から受け止めた。この時、彼の脳裏に浮かんだのはエルバフ、戦士、ハイルディン、イーダ、家臣、亡き母、そして...

 

(親父...すまねえ)

 

眼前から迫る巨大な煙管が...

 

「いや、それは無いでしょ」

 

「なんだ、お前」

 

「ッ!お前、さっきの!?」

 

『!?』

 

自身の顔より前、ほんの一メートルかそれより短いか...それほどの距離で自身より小さい人間族の手によって止められていた。スカンジアナの全長は軽く六十メートルはありそうなほどのものであり、その煙管の長さは二十メートルから三十メートルはくだらないほどの物である。

 

無論、それに伴う質量も存在しており、本人が事前に武装色の覇気を纏わせていた事もあってその威力は絶大であった。

 

だが...

 

「こいつ!?」

(馬鹿な!あたしの煙管が!あたしの力が通用しねえ!?)

 

「邪魔ですね、これ」

 

「!ぐっうおオォォォォッッッ!?」

 

彼が煙管を受け止めていた片手を捻る様に動かすとそれを持っていたスカンジアナの体が回転を始め、そのまま彼女は煙管と共に再び離れた地域の大地へと空中から落下し、地面へと叩きつけられた。

 

「はあ、やれやれ...それより、大丈夫ですか?先程は貴方のことに勝手ながら首を突っ込んでしまいましたからね...それも含めて少し話をしようと思ったんですよ」

 

「えっあ、あっあぁ!べっ別に良い!おれの事はほっとけ!」

 

「あら、照れてらっしゃる?」

 

「照れてねえよ!?それより後ろ見ろ!アイツはあの程度でくたばる(たま)じゃねえ!!」

 

「おや、確かにその様ですね」

 

城をで会った人間族。彼の手によって吹き飛んだスカンジアナを見つつ、彼の話を聞いていたロキ。だが、それは遠くで再び立ち上がった女巨人の姿を見た瞬間にその耳と意識を強制的にそちらへと向けさせた。

 

「っへえ!やるじゃあないか!人間族がこの島にいるのも驚きだが、このあたしにここまで良い一撃を入れれる奴が居るなんて!!」

 

「だからこそ、殺りあう甲斐があるってモンさ!」

 

「クソッまた来やがった!」

 

そしてスカンジアナは再び村へ向かい走り始め、それを見たロキや他の村の者達はその被害を予想しつつ、それぞれが行動に出るが...

 

「いや、遅い」

 

「!」

 

「あいつ、いつのまにあんな所に!?」

 

「ワシらでも気づかなかったぞ!」

 

「なんなんだ、あの人間は!?」

 

ロキや長老達。その他の巨人族達すら認識できない速度でロンはスカンジアナの眼前へと飛び出しており、そのまま彼女に向け、必殺の拳を放とうしていた。そしてその一撃に対し、彼女は自身の煙管を構え、そこに武装色の覇気と覇王色の覇気。二つの覇気を纏わせて激突させる。

 

そして、この瞬間。エルバフ...

 

否、()()()()()()()...

 

厄咲花拳(ヨグ・ブラスト)ーーーー!!!!!」

 

禍馬邪蛇(ワイルド・ナーガ)ーーーーー!!!!!」

 

 

「これは...!!!!」

 

「ハイルディン...」

 

「嘘...だろ」

 

「親父...」

(コイツ...こんな力を...!!それにあの時の奴も...)

 

その村の皆が...否、エルバフの全ての民が見て、感じた。その絶大な力。二つの巨大な王の力を前に天は..,

 

世界は二つに()()()()()()

 

「フハハハハハッッッ!!!!」

 

「ギラララララッッッ!!!!」

 

この後、この二人の戦いは騒ぎを聞き駆けつけたハラルドとそれを面白がりついてきたロックスの二人によって止められるまで続き、約二時間にしてエルバフの陽界全体の三分の一に絶大な被害を齎した。

 

そしてこの事件から冥界の女巨人ことスカンジアナはある人物に入れ込み、それが理由で後日からエルバフを去ることになるのだが、それは今は語るまい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「久しぶりに話しようよ☆」

 

「する意味あります?」

 

 

次回:失った純潔と赤い彼女

 

ダイエット王に私はなる!!

 

 

 

 






スカンジアナとロンの戦闘はいずれ番外編か何かで行いますのでよろしくお願いしますクマ♪♪

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