史上最凶の女 TAKAMURA   作:ある日そこに居たであろうクマさん

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思えばあの子はいつも...

私にはその姿がとても...

「ねえ、お姉ちゃん!今日も道場に行くの?じゃあまた今度一緒に遊びに行こうよ!たまには息抜きもしなくっちゃ♪」

とても明るくて...

「ねえ、お姉ちゃん!あそこのスイーツとっても美味しいって友達が言ってたの!また今度食べに行こう♪」

とても眩しくて...

「ねえ、お姉ちゃん♪ふふっ読んでみただけだよー」

とても輝かしくて...

とても私なんかじゃ生きられない世界に...

でもその笑顔があるだけで、私は...









「カカカッ!!!なるほどのう。あそこまでの腕とは恐れ入ったわいのう」

「じゃが。まだまだ.....」







「『死』が足りてないわいのう.....」



幸せな筈だった.....



第ニ街 混沌の嵐 前編

 

 

その『街』は今恐ろしい程に静まり返っていた。

 

それは突然の嵐の訪れか...

 

それは突然の火山の爆発か...

 

それは突然の隕石の衝突か...

 

はたまた、本能で自身の.....

 

 

 

『死』を感じ取ったか.....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこは先程まで平穏な『街』の一部に過ぎなかった。だが...

 

ズンッッッッッ!!!! ブンッッッッ!!!!

 

「おいおい...」

 

「ろっロキ様っ」

 

「チュっチュチュッッッ」

 

今、そこにあったのは...

 

「オレは...地獄に居るのか?」

 

ドッバアァァァァンッッッッッ!!!!

 

そのつぶやきは自身の真上を通過した斬撃から発せられた音で掻き消され

だがそれでも...彼は、この気持ちを言葉にしたかった。表したかったのだ。

 

「夢なら早く...」

 

 

 

 

「覚めてくれえぇぇぇぇッッッーーーーー!?!?」

 

 

そこにあったのは前代未聞の地獄絵図。

恐らく相対する二人。そのどちらもが

特A級の達人級(マスタークラス)かそれ以上。

 

その攻防はそれ以下の階級。即ち。

達人。妙手。弟子。これらの者も含め、同じ特A級だろうと無闇には割って入る事は難しいものだろう。

 

だがその嵐の中、一つだけ間違いがあったとすれば、それは...

 

 

 

 

 

 

 

兎にも角にも、切るッ!斬るッッ!!KILLッッッ!!!

 

閻魔も裸足で逃げ行く様な、行き過ぎた斬撃の嵐。

 

まさしく王なき地獄裁判(オーバーキル)

 

そんな中...

 

「やるなっ...でも」

 

その瞬間、しぐれは天甘の周りを持ち前のスピードで移動しながら撹乱しそしてありとあらゆる方向から天甘に向かい怒涛の勢いで大量の手裏剣の雨が降りそそぐ!! だが...

 

「〜 〜〜」

 

そこはさすがと言ったところか天甘は即座に得意の居合で全ての手裏剣を叩き落とした。だがそこまではしぐれとて理解の範疇だった。

故にこそ...

「まだ...まだ!!」

 

しぐれはそこから一気に飛び出して、天甘の懐まで潜り込んだッッッ

天甘は今丁度、刀を鞘から出して尚且つそれを振り上げた状態。

それ即ち、得意の居合を封じられた状態。

達人同士の戦いの中では0.1秒であろうと、隙を見せる事は死と同義。

だが彼女は今、その隙を晒した。晒したように見えた...

 

「もらった!!」

 

そしてしぐれは無防備な天甘に向かいそのまま抜刀!!

殺さず。その意識のみを刈り取ろうとした!!

 

だが...

 

その考えが甘い事にはすぐに気付かされる。

 

スウゥゥゥ

 

「〜」ズガッッッ

 

「!?」

(これ...は!?)

 

天甘はしぐれの動きを完全に見切っており、しぐれが眼前に飛び込んだ瞬間には反対側の手で持っていた鞘でしぐれの刀の鋒を受け止めていたのだ

 

そして天甘は即座に刀を納刀しそのまま...

 

抜刀ッッッ!!!

 

ズンッッッ!!!ズササササッッッ!!!!

 

一瞬で飛び退いたものの、もしあのままその場にいたならば、しぐれは今頃、先程のビルと同じ様にその身全てを木っ端微塵にされていただろう。

 

だが、さすがは剣と兵器の申し子。あの一瞬で、飛んでくる斬撃の軌道や数などを即座に分析して、その全ての斬撃を持っていた小太刀とクナイで弾き、そして受け流してダメージを最小限に抑える事に成功し僅かにかすり傷が残る程度に抑え込んでいる。

 

 

そしてそんな攻防の中。次に動いたのは...

 

 

「〜〜.....」

 

「なん...だ?」

 

「ヤロウ、次は何する気だ!?」

 

 

戦う両者。その一方である 篁 天甘。早くも場を動かしたのは彼女だった

 

そして彼女は先程までの様に刀を鞘に仕舞わず居合の構えから転じてそのまま中段の構えを取り。

 

「なにかが...来るッ」

 

それを見たしぐれもまた、天甘の変化を察してその動きに更なる警戒を払い、武器を構える。

 

そして少し離れた場所から20号としぐれから預かった鼠。闘忠丸を加えたロキ達二人と一匹も篁 天甘。彼女のその変化を感じていた。

 

「何だ...あいつ!?急に動きが変わりやがった」

 

「ロキ様?何であいつは」

 

「分かんねえ。だがオレ達には何も出来ねえんだ」

「お前はあの姉ちゃんから預かったその鼠をしっかり持ってろ!!」

 

「はい!ロキ様!」

 

「チュチュッチュチュチュ」

 

(にしても何かが変わった事に間違いはねえ。これはオレでも分かる。だがさっきまでは目で追えねえようなトンデモおっかねえ抜刀術だったが。だがあれは何だ?あいつ何をしようとしてやがるッ)

 

「〜.....」

 

「...来い!」

 

「〜〜.....ッッッ!!!!!」

 

それは過去に天甘が自身の命の恩人であり、自身の第ニの師にもなってくれた『彼』から教えて貰った。異世界のとある流派の技。

 

本来は奥義伝授の為の、試験用の技だが威力も効果も十分。

そして...あの流派は天甘の剣との相性は最高だった。

 

「ッこれは!?」

 

剣術における基本の九つの斬撃。それらをその神速の剣技を持って同時に行いながら突進する。その姿はさながら九つの流星が如くッッッ

 

その技の名は...

 

 

壱ッ!!

 

弍ッ!!

 

参ッ!!

 

肆ッ!!

 

伍ッ!!

 

陸ッ!!

 

漆ッ!!

 

捌ッ!!

 

玖ッ!!

 

 

「ぐっ...がはッッッ!?」

 

「ウソ...だろ」

 

「〜 〜〜」

 

 

九頭龍閃ッッッ

 

 

飛天御剣流 九頭龍閃。神速とも呼べるその速度によって実現した正面から迫り来る九つの同時攻撃ッッッ

 

その閃光はあまりにも簡単にしぐれの体を貫いた。

 

「この...ぐっ」

(く...そ意、しき、が飛びそうだッだが)

 

あまりのダメージにしぐれは膝をつくがそれでもなお立ち上がり、

天甘相手にその武器と闘志をぶつける。

だがそれでもその体にはいくつもの傷跡が残っていた。

 

「ぐっぅ...ふぅ」

 

 

そもそもしぐれがこの技を攻略出来なかった理由だが

 

まず相手が決まった流派に属していないという情報をあらかじめ得ていたが故の想定外であった事。

 

更にこの技の、正確にはこの流派の神速とも称される超スピードを、ここまでの速さの攻撃を初見で見抜く事はしぐれと言えど難しかった事。

 

そして最後に相手が篁 天甘。彼女こそが闇の武器組に席を置く自身の兄弟子を抹殺した張本人だったからこその静かな怒り。

 

これら全ての要因が重なった結果でもあり

 

そして篁 天甘。彼女の強さが...

 

特A級をも超えたその先の領域にいる彼女の強さが起こした結果でもある。

 

 

 

無敵超人。 拳魔邪神。 二天閻羅王。

 

この世で最高位の達人。即ち超人とも称される彼等。

そして十年程前に突然現れた存在にして...

 

『四人目』の超人と呼ばれる女。

 

実力と容姿以外の全てが謎であり、更に他の三名と比較してもその存在はまた、異質。

 

 

曰く...彼女が剣を振るえば。その斬撃は人であろうが神であろうが、即座にその首を斬ることができる。

 

曰く...彼女はどんな場所にでも、何も無い場所から現れる超能力者である。

 

曰く...彼女は閻魔の使いであり、ありとあらゆる者に絶対の死を与える事ができる。

 

こういった噂は百を優に超える。だが彼女の場合。

その全てを実現してしまえる。そう思えるほどに、

それほどまでに彼女は強く。 そして恐ろしい。

 

そんな異色の経歴を持つ彼女。篁 天甘。

 

だが実は先程...

 

「何故...だ」

 

「〜 〜〜」

 

「何故、手を抜いた」

「お前の腕...なら、こんな」

(こいつ、みてない。全く、ボクの...こと)

 

「〜〜 〜」

 

彼女は何も答えない。だが、しぐれはなんとなく察していた。

 

奴の目に自分は、香坂しぐれは、映ってない。

 

奴は、こいつには、自分を殺す気はさらさら無い。

 

何故ならば、彼女の視線の先に居るのは。

 

その瞳に映るのはいつだって...

 

「〜 〜〜」

 

最後の二匹。

 

「なっ 逃げろ!!」

 

「嘘だろ!?まじかッッッ」

 

「ロキ様ッッッ」

 

いずれも生かしておけぬ

 

クズばかり...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや、そうはさせんよ」

 

突然、その場に先程まで存在しなかった声が響いた。

 

その瞬間...

 

「チェストォォッッッーーー!!!!」

ズンッッッ!!!!

 

「〜 〜〜」スウッ

 

ズガッッッ!!!!

 

突然にぶつかり合う拳と鞘。たがこの瞬間に勝ったのは...

 

「〜〜 〜」

 

「逆鬼どん!避けるね!!」

 

「〜〜」スッ

 

「うおっ!?」

(このやろう、この状況で脱力して即座に居合で仕留めにかかりやがったな。剣星が居なかったら流石にやばかったな)

 

天甘は襲撃者の拳を鞘で受け止めつつ、一瞬で脱力。その身を後ろに引きながら襲撃者の体勢を崩し、そのまま居合で仕留めようとしたが目の前の相手とは別の人物の蹴りによってその動きを中断せざるおえなかった。

 

「〜〜 〜」

 

 

 

 

そう。そこに現れたのは...

 

「いや〜遅くなってすまないね。しぐれ」

 

「やれやれだぜ。だが、派手に騒いでくれたおかげで場所も分かりやすかったから助かったがな」

 

しぐれにとって最も頼りになる仲間であり、友である二人と...

 

 

 

「全くね。まあおいちゃんとしては、こんな可愛い子が噂に聞き及ぶ亡霊なんて..,さっきの攻防がなければおいちゃん信じられなかったね」

「ところで亡霊どん、おいちゃん噂の亡霊どんにちょっと取材をしたいんだけどね♪もし良ければどうね?写真の十枚や百枚」

 

「〜 〜〜」

 

 

しぐれにとって最も頼りに(抹消したく)なる仲間(変態)だった。

 

 

そして天甘にとってもそれは...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新しいクズが増えたのも同義だった。

 

天甘にとってクズとは『街』を穢す存在。つまりはそれが武人だろうと殺し屋だろうと一般人だろうと。

 

『街』を穢すなら容赦はしない。

 

だからこそ、変態などは以ての外であり。

 

そしてトドメに、しぐれが一言。

 

 

「亡霊。そいつ、斬っていい...ぞ」

 

「〜 〜〜」ジャキッッッ!!!

 

「え?今、なんて言ったね」

 

その場に到着した。三人の一人 馬 剣星。

彼はしぐれのその言葉を、そして天甘の方からしたジャキッという音を聞いて冷や汗を流したが...

 

もう遅かった。

 

「〜 〜〜!!!」ズバババババッッッ!!!

 

「ぼっ亡霊どん、さっきより殺気が増してないかね!?」

「おいちゃんはまだ何もしてないね!!ただ写真かそのお尻『ズンッッッ』ひっヒィィィィィッッッ!?」

 

そして新たにクズ認定された馬 剣星。今までの獲物(クズ)を忘れて天甘は先程の約三倍の殺気を宿したその刃を彼に向けて解き放ち、彼を抹殺しようとしていた。

 

そしてそれを見ていた他の助っ人二人はというと...

 

「ある意味、剣星が居て助かったかもしんねえな。とりあえず今の内に餓鬼どもを逃がしちまおうぜ!流石にまた狙われたら守りきれねえ!」

 

「ああ、剣星。彼は良き達人だった」

「だからこそ我々はその芽を摘まぬよう。彼等を、未来ある若者達を逃さねばな。剣星の死を無「秋雨どん!冗談きついね!?」やれやれ流石の私も友に向かって本気でそんな事を思う訳ないだろう」

 

そして、秋雨はそうは言ったものの剣星は、

 

「嘘ね!死ぬとは思ってないけど、ちょっと 『偶には痛い目を見た方が良い』っていう意図はあった筈ね!おいちゃんは分かってるね!」

 

そしてその反応に梁山泊側の三人と一匹は...

 

「「「「...チッ!!」」」」

 

思いっきり舌打ちをしていた。それも案外本気の舌打ちを。

 

そして、それを聞いた剣星は驚いていたが、それどころでは無かった。

 

「ちっ!?今、舌打ちしたね!!おいちゃん聞こ「〜〜〜」なっ」

 

 

ズドオォォォンッッッッ!!!!

 

 

皆の舌打ちに剣星が反応している最中。突如轟音が鳴り響いた。

 

「おいおい、マジかよッ!?」

 

「ああっどうやら、相当まずい事になったようだね」

 

「ッまずい...な」

 

「まさか、ここまでとはね」

 

その光景に全員が冷や汗を流していた。

 

梁山泊の豪傑達に冷や汗を流させたその光景。それは先程の轟音にあった

 

轟音がなった場所。それは丁度、先程まで天甘がいた場所であり、そこを見ると、

 

そこには...

 

 

 

 

「〜〜〜 〜〜」

 

 

 

 

ゆっくりとその壊れた地盤から足を引き抜き、こちらへ歩み寄ってくる

 

 

 

 

『亡霊』

 

 

 

 

地獄からの使者の姿があった。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

一方その頃『街』の一角。とある店から少し離れた地点では...

 

 

「きっ貴様ら一体、なに、もの...だ」

 

そこに倒れていたのは先程まで『亡霊』を狙っていた刺客達。

 

だがそれも、先程までの話である。

 

そしてその横には倒れ伏した彼等を見下す謎の二人組が立っていた。

彼等こそ、その刺客達を倒した張本人であり

 

そして...

 

 

 

「きひっ」「きひひひっ」「きひひひひっ」

 

「きひひっ」「きひひひひひっ」

 

 

 

「きひっきひひひひ。何者ですって虫ケラ風情がこのわたくし達に質問ですの?困りますわ、実に困りますわぁ」

 

「やれやれ、今日は貴方と来て正解でしたね」

 

「ええ、ええ!もちろんですわ。わたくし達と一緒に来て間違いなどある筈も無く」

「ですが...あちらは早く行った方が良さそうですわよ」

 

「ええ、店長から聞いた話だと、この『街』にいるのは間違いなく。尚且つ先程、龍脈(アルタナ)を通じて彼女の現在地は感知しています」

 

 

 

故に...

 

 

 

 

「ここは任せましたよ『最死』」

 

「ええ、ええ。お任せくださいまし。『最生』」

 

 

 

 

本当の『嵐』はここから始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第四区の舞台について

  • 一 名探偵コナン
  • 二 ケンガンアシュラ
  • 三 ワンパンマン
  • 四 七つの大罪
  • 五 フェアリーテイル
  • 六 ワンピース
  • 七 呪術廻戦
  • 八 銀魂
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