史上最凶の女 TAKAMURA 作:ある日そこに居たであろうクマさん
それは...幼き日の思い出...
今は遠い昔の...
たった一人の姉との思い出。
どんなに綺麗な景色を見た時も...
「お姉ちゃん!見てみてっお魚さんやペンギンさんが泳いでる!すっごく綺麗♪」
「ふふっ...そうね...綺麗ね」
どんなに辛い時も...
「ぐすっうぅぅぅ」
「...天虎...大丈夫?」
「...おね...ちゃん.....うん、大丈夫」
どんなに嬉しい時も...
「お姉ちゃん!今日は私の知ってるお店に行こう♪すっごい美味しいお店見つけたんだ!」
「そう...じゃあまた後「お姉ちゃん!」ッ」
「...嫌いになるよ」
「ッッッ!?.....今日は道場はやめてそのお店に行きましょう!」
「さあ早く!」
私にとってはどの思いでもとても綺麗でかけがえのないものだった。
だからこそ...
「小娘、貴様に恨みは無いが...」
「あぁぁっ」
「我にかかって来た以上、貴様は我の敵であり...立派な
こいつだけは...
「さらばじゃ...勇者にすらなり得た者よ.....」
絶対に...生かしておいてはいけない.....
私はいつ...間違えたのだろうか...
私はどこで...間違えたのだろう...
私は何故...間違えてしまったのだろう...
だが...こんな私でも...確実に言えることがある
それは...
『ごめんなさい』
それは...普段からあの子以外とは喋らない...
私が最後に言えた事...
そして...
白き狭間
ね...ち...
おね.....
「お姉ちゃん!!おはよう♪」
「...えっ天...虎...」
彼女が目を覚ますとそこにいたのは...
「うん♪おはよう!天馬お姉ちゃん!」
それは夢なのか。はたまたあの時自身も死したからなのか。
殺された筈の妹...篁
「てん...こ...」
「うん♪お姉「ごめんなさいっ」ちょっお姉ちゃん!?」
殺された妹の姿をもう一度目にした
彼女はその目から大粒の涙を流しながら妹の腰に抱きついた。
「ごめ...ん...私、負けちゃって...貴方の仇...取れなかった」
「お姉ちゃん...」
その姉の姿を見て彼女は...
「お姉ちゃん...そんな事気にしないで!!」
「...えっ、でも...」
「だって...まだお姉ちゃんは負けてないんだから!!」
「でも、私もう死「死んでない」え」
「お姉ちゃんはまだ死んでない!此処はお姉ちゃんの精神世界。だからお姉ちゃんは死んでなんかいない!!」
そう。ここは天馬の精神の内側。故に彼女が死んでいない事は明白だった
そして妹は眼前の姉に向かってその思いを叫んだッッッ
「そもそもお姉ちゃんは誰よりも強いんだよっ確かにみんなは才能のおかげだって言うけどそれだけじゃない!だって道場のみんなは言ってたよ!お姉ちゃんは才能だけじゃなくて人の何十倍も努力してその力をより高めてるんだって!!」
「それは...そうかも知れないけど」
(みんな...私の事...話してくれてたんだ...)
「だからね...」
そうして天虎は続ける...
「もう一回戦おう!」
二人が遭遇した絶望に挑む為に...
「天虎!?何を「お姉ちゃん」ッ」
「確かにお姉ちゃんは強い。少なくとも私はお姉ちゃんの事『最強』だと思ってる。でもね...その『最強』でもあいつには勝てなかった」
「あいつには...『頂点』には勝てなかった」
「ならっ「だからこそ」っ」
「
「新しい...『頂点』をも超えたその先に...」
「『
それは誰が聞いても子供の夢物語としか考えられぬ何処か単純で幼稚な考えだったのかも知れない。だが...
「...ふふっ」
その考えを聞いた天馬の顔には自然と笑みが浮かんでいた。そしてそれはその単純でいて純粋なものから来る答えが今まで武の道だけを歩んできた天馬にとっては新鮮なものだった故の笑みでもあり...なにより妹が自分の事をそんなに思っていてくれたという事への喜びでもあったのだ。
「あっ今お姉ちゃん笑ったでしょ!!」
「...ぶふっごっごめんなさい...ふっ面白すぎっ」
「むう〜私は本気で言ったのに!!ふんっだ!お姉ちゃんなんて知らないッ前にねこ屋で知り合ったお兄さんだったら「お兄さんって誰!?!?」...お姉ちゃん、怖いよ」
そして天虎からすればその笑いは自分の考えを馬鹿にされていると思ったのか、少し拗ねた様子でねこ屋という店で知り合ったとある客の事を口ずさんだ。のだが、その話をした途端に天馬が自身の前まで一瞬で詰め寄ってきた。
「...ねえ...てっ天虎、そのおにっおにいさん...て、だれ?」
どうやら天馬は知らぬ男が妹に近寄った事が許せないようでその目から今にも血涙を流す勢いのとんでもない顔をしており...
「えっ...前の土曜に行ったネコ屋っていうお店で知り合った人でさ、お姉ちゃんの事話したら「話したの!?」うっうん。良いお姉さんを持ったね♪大切にしてあげなさいって言ってくれてたんだけど...それから一週間後、つまり今日。道場に行って、そしたら...あいつに」
「そう...そうだったのね。ごめんなさいっ」
天馬は妹の話に納得して今一度、彼女に向かって謝罪をした。
それは、あまりの罪悪感故...彼女の、妹の新しい知人の言葉を、それも自身を、姉を大切にしてあげなさいという言葉を、その姉である自分自身がその言葉を否定する形にしてしまった為であり。そして、それに巻き込む形で妹自身を犠牲にしてしまった為でもあった。
だが、それでも
「もう!だから謝らなくて良いってば!まあ...でもそうだね」
「謝るくらいならさ...一つお姉ちゃんに頼んで良いかな?」
その謝罪を必要のない物とした。そして、その代わり...自身の最後の願いを姉に託すべく話し始めた。
「?良いよ...何でも言ってみて」
「もう分かってると思うけど私はこれから自分の全てをお姉ちゃんにあげる。今残ってる精神、魂、そしてあの場所にあった肉体、そして存在も全部あげる。だからね...私の大好きな甘い物やそれを作ってくれて私達に優しくしてくれるみんな、そしてそのみんながいるこの『街』を守ってあげてほしいんだ」
「天虎...貴方は...」
「だからね、お姉ちゃん。あいつも含めて、みんなを傷付ける奴を...」
「『街』を傷付ける悪い奴等を...」
全部...壊して
かくして、二つの
そして...
現実世界〜
「さて、ではいくわ『ズンッッッ』何じゃ!?」
自身が負かした少女を抱え、そのまま山を下山しようとした『邪神』。
だが...その動きは自身の首目掛けて飛んできた斬撃によって阻まれる事となる。
「何者じゃ!!」
(アレほど強力な斬撃!!まさか二天閻羅王...いや、違うわいのう。あのじっさまは闇側、つまり我に攻撃する理由は無い。じゃが、今のは...)
「一体、何処の「〜〜〜」ッッッ!?」
「こっこれはッッッ」
(これは...何じゃ、一体何故...)
『邪神』が不思議がるのも無理は無かった。
それは突然山の中。それも自身が先程まで歩いて来た場所からその歩みを進めて来た。だが、彼にはなんとなく分かっていた。その容姿や雰囲気などが所々違うものの、その手に持つ刀。そしてその殺気。何より自身が一度相対し戦った相手である少女の肉体が気付かぬうちにその腕の中から消えているという事実。
これらの事が『邪神』にそれが幻影ではない事を明らかにした。
「...小娘エェェェ...貴様ァァァ」
「〜 〜〜」
今の『邪神』の声に入り混じるのは暴力か邪心か、それとも怒りか。
あるいは...
「貴様は一体何をしたんじゃ!!?」
「小娘エェェェェッッッ!!!」
「〜〜〜」
絶対の神として...初めて抱く『恐怖』か.....
ここより始まるは...混沌の宴。
主役は頂に君臨する『邪神』
かつての小国の英雄であり、今は邪悪なる戦の神。
拳魔邪神 シルクァッド・ジュナザード。
そしてもう一人の主役は...
「〜 〜〜」
かつて、世に触れず、その才能故に神の剣と謳われ恐れられた篁 天馬
かつて、武に触れず、されど完成された姉の陽だまりとなった篁 天虎
一人で届かぬ頂に二人で至り神をも殺し得る
後の『亡霊』...篁 天甘。
そして...
そこは雨が降り続く『街』の中。
その街の遥か上空にて...
「やれやれ...参ったな...」
そこは本来、人が存在しえぬ空の上。
そこに...『
その姿は正しく天使そのもの。そしてその装いは黒の軍服のような物を着ており腰にはサーベルと美しい金髪の髪。そして彼の一番の特徴は深い紫の中に六つの金の花弁の様な物が浮かんだその眼と三対六枚の純白の翼である。
「さて...ねこ屋の扉の出現場所は...」
キィィィィンッッッ
彼は自身の持つその特殊な眼で自身の探している扉の出現場所を特定し、そして...
「全く、オリジナルも人使いが荒い。私にもプライベートの一つや二つあると言うのに」
彼は自身の上位存在の頼みを聞いてこの世界...と、言うよりは。
自身の世界から目的のその店の扉が開いている世界。その中でも一番近い世界を観測し、ここにやってきたのだ。
「さて...確かオリジナルは持ち帰りの商品は店主に予約済みなので受け取って即刻帰還せよ。と言っていたが」
そして彼はオリジナルと呼ばれた人物に受け取るよう頼まれた品の名前が書かれた紙を持ちそれを読み始める。
「はぁ。計画は未だ進行中だと言うのに...まあ、でも...」
そう言いながら彼は少しその顔を筋を緩ませ。
「偶には...こういうのも...ありかな...」
(そういえばこの間ねこ屋であった少女はこの世界の出身だったな。丁度良いし彼女にねこ屋で何か買って行ってあげよう。なにやら素晴らしいお姉さんも居るらしいしな)
そう笑顔を浮かべ少し落ち着いた彼だったが
ドオォォォンッッッッ!!!!
「なんだ!?この音は!!」
そして彼がその爆音の発生源を見るとそこには...
ズババババッッッ!!!
「なっ山が...どんどん切れていっている。...これは、一体?」
(まだ時間は...ある!行くか!)
そうして彼は飛び立っていった。その翼を広げて...
混沌の宴へと。
とある山の中〜
そこでは...
「カアァァァァッッッ!!!」
「〜 〜〜ッッッ!!!」
巻き起こるは二人の超人達の拳と剣のぶつかり合い。
それによって必然的に発生する最早言葉にすることもままならぬ、暴力故の大災害。
そしてその災害を引き起こしている片割れ。
『邪神』の心は今...あるものに満たされていた。
(なるほど...これは、認める他あるまい...先程まで我はこの女に...一人の童に恐怖させられていた、じゃがッッッ今はもっと別...この戦いが純粋に楽しい。この我が...拳魔邪神シルクァット・ジュナザードが...本気を出せる相手では無く...)
それを人は時にこう呼ぶ...
(本気を出さざるおえぬ相手ッ!!)
歓喜!!...即ち、喜びと呼ぶのだッッッ
「カ カカ カカカカカッッッ小娘ェ我を空き果てさせるなアァァァッッッ!!!!!」
「!〜 〜〜」
ズバババババッッッ!!!!!
そして邪神から今までとは違う変化を感じ取った天甘は更にギアを上げ数千を超える細かくそれでいて鋭い飛ぶ斬撃を繰り出したッッッ
だが...
ドバババババッッッ!!!!!
その斬撃はより濃さを増した邪気を纏った拳で弾かれ
そして...
バキッ!
「最早この様な物は不要...」
「.....」
今...邪神という名の仮面は壊れた。
そこにあるのは最早ただの『
「カ カカ カカカカカ.....」
そこにいたのは...
「!?」
「カ カカ ...カカカカカッッッ〜〜〜楽しいわいのう!小娘ェ〜さあ、もっとやろう!これが、これこそが...我が求めた景色の果てよ!」
そこに在るのは生まれて初めての温もりを覚え、その喜びを知った一人の無邪気なる子供。彼は願った。この時間が出来るだけ長く続きます様に...と
故に...
「.....」
彼女は理解した。否、『彼女達』は理解した。邪神が...『彼』が狂った理由を...『青年』が...人間から邪神に変わってしまった原因を...だからこそ、彼女は願った。妹の為に、みんなの為に、そして...彼自身の為に...この時間を早く終わらせてあげれます様に...と
故に...
「行くぞ!小娘エェェェッッッ〜〜〜!!!」
「ッッッ!!!」
彼等に共通する物...それは...
『強者故の孤独』
誰かからの
そして...
「ヅアァッ!!」
「ッッッ!!」
第二幕 開演!!
ドオォォォンッッッッ!!
ぶつかり合うは瞬時に出された貫手と柄。だが...
「〜〜 〜!!」
「ヌッ!?」
その刹那ッッッ
天甘が瞬時に脱力し、ぶつかりながら押し合っていた柄ごと自身の身を引き、ジュナザードを自身の側に引き寄せたッ
その瞬間ッ
抜刀ッッッ!!!
だが...
「カカッ」
「っ!?」
ズゥ
「まだまだ...甘いわいのう...小娘ェ!!」
ズドッ!!!
「ッ!!」
スドオォォォンッッッ!!!
なんとジュナザードは自身の腹筋のごく僅か...その数ミリとも言える幅のみにわざと天甘の刀を刺させその後、その部分のみに気を集中させ刀を抜けなくし、身動きが取れなくなった天甘を反対側にあった岩へと蹴り飛ばしたッ
そしてジュナザードは木々の中を次々と飛び回り、天甘の頭上に飛び出した。
そこから...
「
「〜〜」
が、これに天甘は...
「スゥゥゥ〜〜〜」
「何故、抜刀せん!?」
そう、抜刀せずにそのままそこに立ち、呼吸を整えて...
瞬間ッ
「!」
「なっ!?」
降って来たジュナザードをその勢いのまま、反対側に吹き飛ばしたッ
そして、それは...
「カカッなるほどのう。よくよく考えてみればここは日本。そして主はその国の人間...それを考えれば使えて不思議は無いわいのう」
「剣術だけかと思っておったが...合気...じゃな」
「〜〜〜」
合気...即ち合気道の事である。
実は天甘の通っていた道場には合気道の経験者がおり達人では無かったがそれでも天甘自身、その技をよく見せてもらっていたのである。
故にこそ...
「ならば、こちらも郷に入っては郷に従え。こちらのコトワザとやらを間に受けてみるのも一興」
「ッッッ!?」
天甘はジュナザードの動きから何かに勘づき飛び出したが...
遅かった。
その時にはすでに...天甘の目に映る技撃軌道は制圧されており、そこにはジュナザードの圧倒的な存在以外映らなくなっていたッ
「
「かはっ...」
ドシャッ!!
そしてジュナザードの奥義の一つ...
これにより、天甘は技撃軌道を制圧された後...連続で投げ、関節技を受け、更に最後の打撃もまともに受けてしまった。
そしてそのまま...天甘の体は制御を失いつつ地に落ちた。
「...はぁはぁ...のう、小娘ェ」
「.....」
そして倒れた彼女を見てジュナザードは悲しい声を上げるが天甘は倒れたまま動かない。
「ッッッ小娘ェ!!起き『ズンッ!』...なん...じゃと」
何故ならば...
「カカカ。なる...ほど、のう。分身か...まさかこの我が他者の分身に騙される日が来るとはのう」
倒されていたように見えたのはジュナザードの奥義が発動される前...即ち、
そして彼女はジュナザードの背中から刀を突き刺してその体を真っ二つにしようと動いたが...
「ッ!?」
「カカ...カカカカカッまだ終わらん」
「終わらんぞォォォォッッッーーー!!!」
そしてジュナザードのとんでもない声が響く中...
バキバキバキッ!!
「ッ」
天甘の刀が折れたッ
そして例え背中を刺されたとはいえ相手は拳魔邪神。その程度では動きを止めず、ましてや相手の刀が折れたとなれば...
「ヌウッ隙ありッッッ!!!」
「っ!?」
そして先程とは違い0距離からの...それもジュナザードの貫手。
更に刀もただ折れただけではなく、その刀身が幾分かに別れるように折れていたのだ!
そして...
その声と共に極光が全て覆い。
そして...
「これは...なんじゃわいのう」
暗雲は吹き飛び...
「やあ...よく頑張ったね」
空は晴れ...
「っ!?!?」
光は満ち...
「キミ...すっごく...」
「だから...」
突如現れた彼は空中で天甘の体を抱き抱えながら彼女にこう告げた。
「後は...私に任せなさい!」
彼の名はロン。正式名称...
最上位個体4『最天』のロン 『天』
人格モデル:白金燐子、黒神メダカ、比古清十郎、アルトリア・ペンドラゴン、釈迦。
とある世界で暗躍するロンと呼ばれる者達。
その中で最も穏やかで最も美しく...
「さて...ここからは私が相手をしよう。これ以上この子に手出しはさせんッ」
最も優しい個体である。
そして...
「いいじゃろう。まだ、不完全燃焼だったから丁度いいわいのう。先ずは貴様から殺してその後小娘と続きじゃ」
「ならば来い...貴様に...
今ここに、天と天の闘いが今、始まったッッッ!!!
第四区の舞台について
-
一 名探偵コナン
-
二 ケンガンアシュラ
-
三 ワンパンマン
-
四 七つの大罪
-
五 フェアリーテイル
-
六 ワンピース
-
七 呪術廻戦
-
八 銀魂