史上最凶の女 TAKAMURA   作:ある日そこに居たであろうクマさん

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第五街 頂の天魔〜その果ての未来

 

 

とある山の中

 

そこでは今...

 

「ヅアァァァッッッ!!!」

 

「邪ァァァッッッ!!!」

 

二人の頂きが激突していた。

 

一人は...

 

「なるほど...なかなかの腕じゃわいのう...」

 

拳魔邪神 シルクァット・ジュナザード。

 

もう一人は...

 

「ふぅ...なるほど、流石にやるな...」

 

異界の存在『最天』のロン。

 

たった二人。されど二人。

 

互いにそれぞれが異なる世界の頂きに立つ者同士。

 

そんな者達が戦えばどうなるか。

 

結果は一目瞭然。

 

彼等がお互いに背後を振り向き両者が再び見つめ合ったその時には...

 

瞬間ッ!!!

 

ズバババババッッッ!!!!!

 

その周囲...凡そ距離にして半径百メートル...その空間内の全てに破壊が生み出された!二人のあまりの速さに通常の生き物は何も理解できずその命を落とし、周囲の木々や大地は数秒遅れて粉砕される。

 

そして向き合った二人は...

 

「「ッ!!!」」

 

再び世界(ソラ)を駆ける!

 

「飛天御剣流ッ!!」

 

樹上落とし(ジヤトウハン・プンチヤク・ボホン)!!」

 

一方は神速とも呼べる速度で抜刀構えのまま敵に向かい飛び込み、もう一方はそれを迎え撃つが如く後方の樹木に飛び上がり、それを足場とし蹴り上げた後、敵対者を屠る為にその両腕を突き出していた。

 

そして...

 

「龍巻閃 旋!!」

 

「ガアッ!?」

 

その結果敗れたのは...

 

「ッ!?」

 

拳魔邪神(ジュナザード)

 

だが...

 

「上手い事やるわいのう。じゃが!」

 

「っ!?」

 

邪神はそれをも読んでいた!!

 

「邪ッ!!」

 

「ぐっ」

 

最天のロンの渾身の一撃。ジュナザードの一撃を紙一重で回避してからの飛天御剣流 龍巻閃 旋。炸裂したそれは超人たるジュナザードに血反吐を吐かせ、その体に深い傷を残した。だが、ジュナザードは落下する前にすぐに空中で体勢を変えながらロンの右腕に掴まり、残りの片腕による手刀で彼の右腕を斬り落としたのだ!

 

そしてその攻防の中二人はお互いに地に足を下ろし...

 

「フンッ!!」

 

「カッ!!」

 

お互いが負傷を気にせず再び飛び出す。

 

そして二人が激突する前に最天により少し離れた場所にその身を下された天甘は自身を救った人物のその姿に騒然としていた。それは先程とはかけ離れた戦闘に対する姿を見たからなのか、それとも戦闘により傷付いた姿を見たからなのか。全てがあり得る答えではあるものの、天甘がその様な状態になったのには別の理由があった。

 

それは...

 

「ッ!?」

 

戦闘の最中天甘は気づいていた。

 

ぶつかり合う二人の内。その一人である、最天のロン。彼の右腕...先程ジュナザードに斬り落とされた筈の右腕が既に...

 

「馬鹿な...何故じゃわいのう。何故...貴様の腕が戻っている!?それは先程斬り落とした筈じゃわいのう!」

 

そう。ジュナザートの目前には...

 

「安心しろ。そんな現実は吹き飛ばした(・・・・・・・・・・・・)!!!」

 

無くなった筈の右腕で再びサーベルを構え、接近してくるロンの姿。それはジュナザートに思考の暇すら与える事も無く。神速の斬撃を見舞ってくる。

 

「チッ...じゃが最早貴様の技は見切ったわいのう!」

 

そしてジュナザートはその斬撃に対して全身の筋肉を脱力させ腰を低く落としそのまま何もせずただ閃光がこちらに届くまでその姿を維持する。

 

そしてその時は訪れる。

 

絶望の光が邪神を貫くその刹那。邪神の肉体はそれまで行われていた究極とも呼べるレベルの脱力によって最早神すらも出せるか分からぬ程の速度で突撃してくる彼の懐に潜り込み、しかも移動直前の一瞬にも満たないその時間内に瞬時に12体の分身の生成(・・・・・・・・・)を成し。ロンの一撃が届く前にその得物(サーベル)を端折り十三の槍でその身を処刑するに至った。

 

それこそ...

 

ドドドドドドドッッッ!!!

 

ようこそ我が内側へと(ポンクプン・クゥメザ・ネヘージェト)!!!」

 

「ごッ!?」

 

土壇場での邪神の新技炸裂。

 

たとえどれだけ速くてもその動きを止めてしまえば問題は無い。たとえどれだけ斬撃に長けようとも斬らせなければ問題は無い。そして...

 

たとえどれだけ頑丈で瞬時に再生してきても意識を奪えば何も出来ない(・・・・・・・・・・・・)

 

それは武の世界。ましてや戦闘という行為においても実に単純で...それでいてどこまで浅はかな考えだったか。確かに速ければ動きを封じる。もしくは動き出す前に止めれば良い。確かにどんな剣を使おうと、どんな剣術を使おうと、それが振るわれる前に止めれば良い。確かにどれだけ頑丈でも相手が生物である以上、意識を奪えば何も出来ない。だが、その我儘を押し通すには一体どれだけの年月がいるのだろうか?武に魔法は無い。無論、武は異能に在らず。

 

だが...

 

されどかの者神に近づきし者。そして武とは本来弱き者たる弱者が強き者たる強者に対して編み出したものであり、それはつまり過去の人間達はそれまでの一つの力に対する理を破壊している。即ち不可能を可能にしていた(・・・・・・・・・・・)という事。だからこそ

 

 

拳魔邪神たる彼にとってそれは...

 

 

 

不可能足り得ない

 

 

まず初めに懐に入った本体が寸勁を繰り出し、その攻撃によりロンはその動きを止める。更に事前に作り出した分身の内六体が四肢と頭と背に移動し無防備な体に貫手を放ちその体を貫きながら拘束してくる。更に残り六体が少し離れた場所から貫手を繰り出し突撃してくる。無論サーベルは折られ最初の寸勁とその後の数撃もあってこの後の攻撃は防ぎきれない。そして最後の全ての貫手が貫通した後、懐の本体による顎への強烈な肘打ちが炸裂する。

 

これが意味するのは...

 

「ハァ...残念じゃったわいのう。確かに貴様の強さは認めよう。じゃが、その強さは我に更なる可能性を見せ、更なる強さを与えてしもうた。貴様の敗因はその絶対的な強さ。そして相手がこの我、シルクァッド・ジュナザートだった事じゃわいのう!」

 

必然の決着。

 

そして邪神は血溜まりで倒れた彼に背を向け、とある方向に歩き出す。

 

それは...

 

「次は貴様じゃわいのう。小娘ェ!!」

 

自身の勝利を確信したが故の歩み(自身の敗北を知らぬが故の歩み)

 

だが、彼はまだ知らない。確信した筈の現実(確かにあったそれ)が...

 

 

 

 

 

 

 

ズバッ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

確定し得ぬ現実だった事に(・・・・・・・・・・・・)...

 

 

走る一条の紫の極光。それは圧倒的に鋭く、圧倒的に速く、圧倒的に殺意の籠った。殺意の代弁とも取れる一撃(・・・・・・・・・・・・)。無論それを放ったのは...

 

 

「ハ?...なんじゃ...これは?」

 

「塵芥風情がこの(ワタシ)相手によそ見だなんて、なんて不敬なのでしょう。あの子もあの子で相手を敵と判断しながらも周囲を気にして本気を出せず負けるとは.....全くこれだから...」

 

 

 

 

 

 

 

 

下等種族(イマニティ)は嫌いなのです」

 

 

 

 

 

 

 

勝者たる彼女...

 

「貴様.....一体?なに...もの...」

 

「それを貴方が知る必要があるとでも...」

 

そこから放たれるのは一切の容赦の無い完全な極光。天より降り注ぐ絶望の光。人を怨み、妬み、蔑み、嘲笑う。圧倒的な負の籠った理不尽の化身。それを放つのは先程まで邪神(ジュナザート)と戦っていた彼。

 

では無く.....

 

全くの別物。そこにあるのは完全なる人間...では無く。全ての知的生命体(・・・・・)へと向けられる負の感情と自身の眼前にある景色を蹂躙したいという欲求のみ。抑えきれない程の、溢れんばかりの暴力性。

 

故にそれは...

 

天が堕ち、『地』へと成った証拠に他ならなかった。

 

「きさ...ま、は.....」

 

「さようなら...お猿さん。まあ、消えるのは貴方だけ、他の皆さんは消えた後に『天星』で消えたという現実そのものを消して差し上げますので心配はご無用。それでは...」

 

そして荒れ狂う天よりその極光(終末)は訪れる。

 

 

 

弱者故の終末論(ラストオブサーガ)

 

 

その光は一瞬にしてジュナザートを、天甘を、そして世界を全てを焼き払う。その光景は正しく終末。かつて予言されたというそれと同じ...否。それすらも比較にならない程の宇宙すら滅ぼしかねない天災。

 

そして...世界は一度消滅した(・・・・・・)

 

 

かくして.....

 

 

世界は移り変わる。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

そこは何も見えず、一切の光も無い暗黒の中...

 

そこに蠢くのは.....

 

 

 

キヒッ

 

 

きひひっ きひっひひひ きひひひ

 

きひひひひっ きひっひひひひ きひっ

 

 

 

無数の影。そしてそれを統率する『彼』だった。

 

 

 

「皆様どうもこんにちは。改めましてご機嫌よう♪わたくしの名はロン・ゾルディック。ゾルディック家長男にして、数いるロン達の一人ですわ」

 

『彼』は何も無い空間に対して...見えぬ筈の『外側』に対して自身の名を名乗り、そのまま話を続け出す。過去を振り返り、前を向く為に(・・・・・・)...

 

「さて、皆様は今回の天甘の昔話(過去)はいかがでしたでしょうか?悲しみを感じましたか?怒りを感じましたか?それとも.....痛み(・・)...でしょうか?ただまあ、感じ方は人それぞれであり、おそらくその感情はわたくしにとって一番縁遠いものなのでしょうが...」

 

そう言って彼は一度自身の胸に手を置きながら、自身にとっての存在しないものを感じながらハッと何かを思い出すようにして話を再開した。

 

「ああっ失礼。本題でしたわね。今現在、おそらくですが皆様の中にはこの先を気にしていらっしゃる方もいるかも知れませんがそれはまた今度に致しましょう。何せこの先はいずれ...いえ、なんでもありません。それでは長話を続け過ぎたようなのでわたくしはこの辺りで失礼致します」

 

 

暗闇の中、影は一度黙り込み再び時を動かす為に銃口を構える。

 

目標(ターゲット)は.....

 

 

「時には足跡(過去)を辿るのも一興...」

 

「されど過去(後ろ)ばかりを見ていても」

 

「何も始まる事は無く...」

 

人よ、先を向け...そして歩み続けろ。その果てに広がる膨大な可能性。それを掴み取る為に.....

 

「話を先へ進めましょう...」

 

君達は...

 

「おいでさなさい...」

 

今一度、更に先へと...

 

新時代の時間天使(Re:ザフキエル)ッッッーーー!!!」

 

踏み出す必要がある!!

 

 

隠されし十三の弾(ドライ・ツェーン)!!!」

 

 

 

その先の未来(あらたな物語)

 

 

 

 

 

 

そして物語は次章...

 

 

 

 

 

安定平穏領域 プププランド

 

 

 

 

続く『街』にも...

 

 

 

 

 

 

「たくっこの()にも.....」

 

 

 

「生かしちゃ おけない クズばかり.....」

 

 

刃が舞う。

 





第四区の舞台について

  • 一 名探偵コナン
  • 二 ケンガンアシュラ
  • 三 ワンパンマン
  • 四 七つの大罪
  • 五 フェアリーテイル
  • 六 ワンピース
  • 七 呪術廻戦
  • 八 銀魂
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