【悲報】ワイ、デスゲームの主催者に転生してしまう……   作:今空掻揚

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第3話

 高校に進学した。

 つまりあと一年でデスゲームが開催されるという事である。

 ドキドキである。

 いや、マジで時間の流れは早いというかだから一年なんてあっという間に過ぎ去っていくんだろうなって感じだから、今から心臓が痛くてしょうがない。

 今もこつこつ【クリエイション】を用いてデスゲーム会場を誠意製作中であり、ついうっかり死人が出ないよう何度もテストプレイを行っている。

 いやあ、次のテストプレイヤーの方はちゃんとうまくやってくれる事でしょう……

 ちなみにこちらのテストプレイヤーに関してはちゃんと倫理的に問題ない非倫理的なお方達()にやってもらっているのでご安心なく。

 

 

 

 

 ごぽ、ごぽぽぽ……、……。

 

 デスゲーム会場、とはまた別の場所にあるのは「工場」。

 そこではデスゲームで用いられる事となる道具や、「■■■■■■■■」が製作されている――いや、後者に関してはされていたと表現するのが正しいだろう。

 用済みになったから、とかではなく普通に私自身も「これ正直どうなんだ?」と思ったからだ。

 大量生産するつもりは最初からなかった、尚且つ対象が()だったから多少目を瞑れたとはいえ、それこそ非倫理的な事をし続けるのはあまりにあんまりだと判断したのである。

 ちなみにその事をスレ民に話したら普通に白目剝かれました。

 いや、うんでしょうねとは思いましたとも。

 

 そんな訳で、一応デスゲームの方に関しては問題ない、はず。

 私の、更に言うのならば神様が望んだ出来になっていると思うし、これならばきっと一堂蓮人もしっかり成長してくれる事だろう。

 デスゲームの後にやってくるらしい「世界の危機」。

 その正体については分かっていないので何事か起きていないかとこまめにニュースを確認したり、あとは地球の外に目を向けたりもしている。

 それでも現状「世界の危機」は見当たらず、その痕跡や予兆も一切見つかっていない。

 こうなってくるとそれは下手したら異世界からの侵略者的なあれなのかなとか思ったが、これに関しては私自身が異世界の住人みたいなところがあるので冗談抜きにあり得るのが困った。

 なにせ、目的が「一堂蓮人の成長」なのだ。

 彼は能力【高速思考】に目覚めるらしいが、これは戦闘能力自体は大した事ない、いや、皆無と言っても良いだろう。

 だとするとその「世界の危機」に対抗するためには彼とプラスアルファがあると考えた方が良い。

 武器か、あるいは。

 

 それ以外の、能力に目覚めた者か。

 

 ……まあ、そこに関しては気になりはするものの大丈夫だという事にしよう。

 神様に求められたのはあくまで「デスゲームの開催」「主人公である一堂蓮人の活躍、勝利」である。

 それ以外の事は私は考えなくて良い。

 それ以外の事にも意識を割いていたら本当にキャパオーバーになってしまう。

 

「ふう」

 

 天を見上げる。

 青いなあ、相変わらず。

 昼間の月は真っ白だし、まさに平々凡々として日常の風景である。

 

「頼むからデスゲーム後も同じ景色を見せてくれ……」

 

 お願いだから、彼と共に日常に戻れる事を祈ってた。

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