本当は怖いウマ娘プリティダービー   作:電動ガン

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第5話 トレーナーの給料

トレーナールームにやってきた理事長はあらゆる資料で俺の給料に関する情報を開示し、全く水準に足りて無いことをせつめいしてくれた。ここで俺の給料の話をしよう。トレーナーの給料は働いてるみんななら説明しなくてもわかるだろう。これは前の世界と同じだ。全然違うのはその額だ。おれは月給手取り1800万をもらっている。え?もう一回目をかっぽじって見ろ。月給手取り1800万だ。

 

「正直、100人担当を持っている君にはこれでも足りない。掛けられない保険分の補填が出来ていないのだ。」

 

「なるほど・・・」

 

「ボーナスや特定限定給付金を含めてもまだ水準に足りない。トレセンから出せる分は全部出すからそれを全て受け取ってもらわないと下手したら給料を横領していると取られかねないのだ。」

 

「そうでしたか・・・」

 

特定限定給付金というのはウマ娘がレースを勝った時にもらえる賞金の一部の事だ。100人担当がいる俺はみんなネームドと言うこともあって勝ちに勝ちまくっているためこの特定限定給付金という額が何億を越える単位で振り込まれてる。この特定限定給付金の怖いところは、非課税という点がある。

 

「君は資産が増えるばかりで使いきれないから困ると言っていたな。贅沢な暮らしは合わないとも。君はスーパーウルトラ上級トレーナーであるからそれなりの暮らしをしてもらわないと見栄という部分で困る。ちゃんとできているか?」

 

「ええ・・・一応は、たづなさんにも言われましたので。」

 

「ならよし。だがそれでも貯まる一方で困る場合は資産運用に長けた者を当てがう事も検討しよう。」

 

「お願いします。」

 

「それでだ・・・君の給料を改定した場合の額が、こちらだ。」

 

「拝見しま・・・」

 

書類を見ると、それはそれは涙ちょちょぎれるような額が書いてあった。というか泣いた。

 

「うう・・・」

 

「な、泣かないでくれぇ・・・」

 

「正直、こんな額を受け取るのは・・・みんなが頑張ってるから上級トレーナーなんて言われてるだけで・・・お荷物なのに・・・」

 

「お荷物などと言うことはないぞ。他のトレーナーもそんなことを思っているトレーナーは1人もいない。君は命懸けで0を1にして、更に人生を振って1を100にしたトレーナーだ。まさしく人間国宝だ。」

 

「身に余ります・・・」

 

「受けて・・・くれるな・・・?」

 

「・・・。」

 

「トレーナー君?」

 

「受け・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ます。」

 

「良かった!」

 

こんな額、どうすりゃいいんだよ。イー◯ン・マ◯クやビ◯・ゲ◯ツに並びそう・・・

 

「それでは詳しい書類はたづなに持って来させるから、頼んだぞ。」

 

「はい・・・」

 

「投資とかしてみたらどうだ?」

 

「知識が無いので・・・」

 

「・・・そうか。」

 

「あ、そうか。トレセンに投資すりゃいいのか。」

 

「そ、それは困る・・・」

 

「ええ・・・」

 

お金の話は怖いって話でした。ちゃんちゃん。

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

給料がマシマシになってから数日。俺は新しいトレーニングメニューを配って周り、やっと一息吐いてトレーナールームの椅子にふんぞり帰っていた。

 

「おうトレーナー。」

 

「ん?なんだシャカール。」

 

「新しいデータをオレのパソコンに移行したいんだが。良いか?」

 

「良いぞ。全部持ってけ。」

 

「ありがとな。」

 

今トレーナールームにいるのはシャカール、ボーノ、フラワー、オルの4人。まぁそんな暴れん坊じゃないから平気だろう。

 

「出来た。」

 

「新しいデータで何か見えてきそうか?」

 

「まだ試してねぇからわかんねぇよ。こういうのは日々の積み重ねが大事なんだ。」

 

「そうだな。」

 

「おい。」

 

「なんだオル。」

 

「そろそろ臣下が来る。おやつの用意をせよ。」

 

「もうそんな時間か。」

 

冷蔵庫から冷やしておいたいちごを取り出しておく。オルはひとつ味見をするとうむとうなづき、ソファーに戻った。

 

「なぁ・・・」

 

「今度はなんだシャカール。」

 

「お前・・・結婚すんのか?」

 

「は?」

 

「いや・・・ネイチャがそんな事言ってたからな・・・」

 

「ああ、いや、俺が結婚するんじゃなくて、ウマ娘と結婚するのがどう言うことか聞いたんだ。」

 

「お前ウマ娘と結婚すんのか!?!?!?」

 

シャカールが大声を出した瞬間ボーノとフラワーがソファーを飛び越えてシャカールに飛びつき、羽交締めにした。大丈夫だよ。

 

「いや、だから、俺が結婚するんじゃないって・・・」

 

「そ、そうか・・・チッ・・・オレとしたことが焦りすぎた・・・ロジカルじゃねぇ・・・ボーノ、フラワー、大丈夫だ。」

 

「念の為もう少し抑えとくね〜」

 

「ます。」

 

「そうか・・・まぁそれはロジカルだ。」

 

シャカールは羽交締めにされたまま大きく深呼吸をし始めた。シャカールは一瞬で熱くなるからな。それがレースでは良いことに繋がった事が多い。担当したての頃は逆効果が多かったが。

 

「ねぇねぇ、トレーナーさん、結婚するってなんでそんな話したの?」

 

「わ、私も気になります。」

 

「ん、そうだな・・・俺はこの世界について知らなすぎるからな。ちょうどそういう手解きを受けてた時にそんな話になったんだよ。」

 

「なるほど〜」

 

「結婚・・・したいですか?」

 

「そうだな・・・でも結婚したところで、嫁さんも子供も見せる親がいないしな。ははは!」

 

そう言った瞬間シャカールとボーノとフラワーの耳がしょんぼりと倒れた・・・今のは失敗だったな。

 

「ま、まぁもう32だし。そろそろ考えても良いかもな。」

 

「でも、トレセンだと出会いがないよね〜」

 

「外部で作るのは・・・その、危険ですっ。」

 

「え?なんで?」

 

「掛かっちゃう子がいるからだよ〜」

 

「ええ・・・そしたら結婚出来ないな・・・めんどくさいしこのまま独身でいるか。」

 

「それはそれで悲しいような〜」

 

「ですっ。」

 

「まぁまだお前達100人いるからな。もう少し落ち着いてから考えるよ。」

 

「・・・なぁ。トレーナー。」

 

「ん?シャカール?」

 

「お前がもしも、結婚した場合。どうなるかとか見当付いてるか?」

 

「・・・。」

 

予想出来ないわけではない。多くの子に恋心に近いそれを抱かせているのだ。俺も嫁も無事に済むとは少し思えない。

 

「・・・大丈夫。予想出来ないわけじゃないよ。だからしばらく1人だな。」

 

「・・・そうかよ。」

 

シャカールは大きく息をひとつ吐いた後、ボーノとフラワーの拘束から解放された。落ち着いたらしい。

 

「貴様。」

 

「ん?オル?」

 

ふと見ると3人の後ろにオルが立っていた。

 

「貴様。少々話をする。」

 

「え?」

 

「ゴルシ!!ゴルシはおるか!!!」

 

オルが大きな声を出すと何故か開いていた窓からゴルシが入ってきた。

 

「はいよーなんだよ暴君様。」

 

「ゴルシ、貴様、あの話をトレーナーにしたか。」

 

「あの話?」

 

「あの話だ。」

 

「・・・。」

 

「・・・。」

 

「やべっ多分してねぇ。」

 

「やはりな。」

 

「????」

 

オルとゴルシ以外頭にはてなマークを浮かべながら話を聞いていた。何の話?

 

「すまねートレぴっぴ。」

 

「聞け。トレーナー。」

 

「お、おう。」

 

「今からするのはよ。ちょーっと恥ずかしい話でよ。でも他のトレーナー達も知ってるかもしれねー話だ。」

 

「余がここまで手を下してやるのだ。エアシャカールの様子を見て、貴様はわかってないようだからな。」

 

「おう。」

 

一体なんの話をするんだ。恥ずかしい話・・・?

 

「今からするのは、ウマ娘の発情期の話だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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