XXXXと言う国が滅亡した。
答えは実に簡単。その国が「デスゲーム」をし続けたから。ただそれだけだ。
真綿で首を絞められるような感覚でじわじわと国民達はその数を減らしていった。
その国の政府が、少子高齢化社会で、大切な若者を理不尽に殺害する法律を提案し、それに反対する者、逆らう者は見せしめと言わんばかりに容赦なく殺され、「デスゲーム」は設立された。
全国各地で壮絶な殺し合いと命懸けの「デスゲーム」が行われた。「デスゲーム」の勝利者と言う名の被害者達は心身共に大きな傷を受け、廃人と化す者もいた。
それでも「デスゲーム」は廃止されることなく続き、まるで風物詩のごとく毎年発生した。その結果、年々未婚率が増加し、それに伴い、出生率まで減っていった。
「どうせ結婚して、子供を作っても、『デスゲーム』の駒として殺されてしまうぐらいなら、結婚しない方がまだマシだ」とそんな彼らが生涯独身を貫いたのは言うまでもない。
それに気付き、事態を重く見た政府は、少子化対策の為に、孕ませ合法化を開始したが、効果はなかった。
人間、やれと言われるとやる気が失せると言うが、提案した孕ませ合法化もそれに当てはまった。
人間なんて次から次へと生まれるとは言うが、どう考えても産んで増やすよりも、殺して減らす方が遥かに簡単で手っ取り早かった。
――「デスゲーム」と言う法律を提案して、それ自体に国民が抗えないように…。
そうしていく内に、国民達は減少していったのだった。
更に不幸なことに、他国がこれ幸いにと攻めて来たのだ……。
愚かなことにその国は、外交関係は悪化の一途を辿るのみで、慌てて自分の国の軍隊をけしかけさせたが、まるで歯が立たなかった。
軍隊の中には、「デスゲーム」の勝利者も所属していたが、彼らは「デスゲーム」の経験はあっても、戦争の経験などゼロであった。
圧倒的軍事力を持つ他国に蹂躙させられ、数少ない国民は全員捕らえられ、「国民をゲーム感覚で殺す国の人間なんて信用できない」と判断され、全員処刑された。
「デスゲーム」はまさにその通り「死」を意味するが、それに参加させられた人間だけでなく、未来に生まれる筈の人間をも、生まれる筈の命をも、失われるはずのなかった命をも殺してしまった。「デスゲーム」を提案した政府も、「デスゲーム」の主催者も気付かなかった。
自分達の手で国の未来を奪っていたことを。その国の政府は、他国に攻められても死ぬまで気付かなかったのだ。
数多のデスゲームものを読み漁り、こうなったって話は無いのかな?と思い書いてみました