FAIRY TAIL 才禍の怪物   作:XAI

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第1話 最強

 

 『フィオーレ王国』………世は魔法一色。あらゆる生活の中で、日常の中で当たり前のように使われている。もはや知らない人はいないほどの人々の一部と化している。そんな永世中立国が存在していた。

 だが、魔法を使えるのは体内に“魔力”と呼ばれる器を持った一握りの人物。彼らはお互いに身を寄せあい、依頼を受けて報酬をもらって生活できる組織を組み立てた。

 “ギルド”と呼ばれるそれは、魔法の使える“魔導士”にとってかけがえのない物であり、切っても切れない大切な物となっている。 そう、家族のような存在。

 そんなギルドの中、飛び抜けて問題ばかりを起こしては人々の悩みの種となっているギルドが存在していた。

 その名は“FAIRYTAIL”。

 炎があちこち舞ったり、氷が突如現れたり、剣が幾度となく突き刺さったり。何でもありである問題児が一挙に集まったとされるギルド。だが、同時に優秀な魔導士も所属しているという、ややこしいギルド。

これはそんなギルドにいる1人の青年の物語……

 

 

 

ほんの数日前…バラム同盟と呼ばれるフィオーレ王国の闇ギルド最大勢力。その一角である六魔将軍(オラシオンセイス)が敗れるという快挙が起きた。

快挙を成したのは正規ギルドの連合軍。妖精の尻尾(フェアリーテイル)青い天馬(ブルーペガサス)蛇姫の鱗(ラミアスケイル)化猫の宿(ケット・シェルター)の4ギルド。

しかし、この快挙の裏では悲しき別れもあったことも忘れてはいけない。

 

「おっ!やんのか?グレイぃ!」

「そっちこそ、やろうってのか、ナツ!」

「あの二人も喧嘩ばっかで飽きないわね…」

「ですね…」

「バカなオス達ね」

 

ギルドに新しい仲間…ウェンディとシャルルが来て数日。その日も各々ギルド内で賑やかに騒いでいる。ルーシィも恒例のナツとグレイの喧嘩を見ながらウェンディとシャルルの2人とカウンターで話していると、2階から妖精の尻尾(フェアリーテイル)マスター。マカロフが皆に聞こえるように叫んだ。

 

「おい!ガキども!今しがた連絡があった!アル(・・)が帰ってくるぞ!」

 

マカロフが叫んでからギルド内がさらに騒がしくなった。

 

「あいつやっと帰ってくるのか!」

「1年ぶりか?」

「クエストは成功したんだろーな!」

「アルだぜ?成功に決まってるだろ!」

「うぉー!アル!帰ってきたら勝負だー!」

 

各々がアルについて語っている中、ルーシィ達は誰の事なのか分からず、ルーシィが代表してカウンターで洗い物をしていたギルドの看板娘ミラに聞いて見た。

 

「ミラさん、マスターがさっき言ったアルって人はどんな人何ですか?」

「ああ、そっかルーシィ達はまだ会ったこと無かったわね!アルはね、エルザやラクサスと同じS級魔導士でね。基本は1人でクエストに行くんだけど、誘ったら一緒に行ってくれるわ。今回は1年ぶりに帰ってくるから楽しみね!」

「S級!?それに1年って…どんな仕事に行ってたのよ…」

「すごい人だね!シャルル!」

「そうね」

 

基本的にクエストには短期間で挑むのが通常だ。しかしアルという人物は1年という長い期間をかけていることを知りルーシィ達は驚愕する。

 

「しょうがないわよ…だってアルが行ってたのは100年クエストなんだもの」

「「「100年クエスト??」」」

 

まだまだギルドに来て短い為、聞き覚えのないクエストに困惑するルーシィ達。

その様子を見てミラは微笑みながら説明する。

 

「3人ともS級クエストは知ってるでしょ?そのS級クエストの上にSS級クエストってのがあるんだけど、その更に上に10年クエストって言われる仕事があるの」

「10年クエストとは10年間誰も達成出来なかったクエストの事だ」

 

話を聞いていたのか、いつの間にかルーシィ達の後ろにエルザがきており説明を補足する。

 

「10年間誰も!?………ちょっと待って…てことは100年クエストって…」

「ああ、100年クエストとは100年間誰も達成出来なかったクエストだ」

 

ルーシィはアルという人はどんな化け物なんだと思ってしまう。ただでさえS級クエストですら命懸けなのだ。1度ギルドの掟を破ってナツ達とS級クエストに行ったのでその大変さは身に染みている。そんなS級クエストのはるか上、100年クエストという100年間誰も達成出来なかったクエストをたった1年でこなし帰ってくるのだ。恐れても無理はないだろう。

 

「すごいクエストだねシャルル!」

「そうね、そのクエストを1年で終わらせてるんだからとんだ化け物よね」

 

シャルルが言っていることに内心同意しつつしばらく話していると、ギルド前が騒がしくなってきた。

 

「そろそろか…ミラ、お前もアルと会うのは1年ぶりだろう…帰ってきたらまっさきにお前が出迎えてやれ」

「ええ!」

 

エルザに言われミラは嬉しそうな笑顔でギルド正面に向かっていく。

その笑顔にいつもよりも女の魅力を感じていると、ギルドに誰かが入ってきた。

そこには以前何かの本で見た、東洋の和服っぽいフードの着いた白い着物を着ており、金の鎖が付いている。髪は全体的に銀髪だが毛先だけ青色で、瞳は金色。左腰にはひと目で名刀だと分かる刀を差した青年がいた。

ルーシィはこの人がアルなんだと思って見ていると__

 

「アル!おかえりなさい!」

「おっと……ああ、ただいまミラ」

 

挨拶もそこそこにミラはアルに向かって走り出し、思いっきり抱きついており、アルもそんなミラを受け止め優しく抱きしめ返している光景が広がった。

 

「え!?あ、あれって!?」

「はわわわわ!?」

 

ルーシィはその光景に驚き、横を見るとウェンディも顔を真っ赤にしながら見ていると__

 

「ああ、お前達は知らなかったな…あの二人、ミラとアルは恋人なんだ」

 

エルザがサラッととんでもない事を言ってくる。

 

「「ええーーーー!?」」

「何だ?そんなに驚いたのか?」

「だって、ミラさんそんな素振り全然見せなかったし…」

「はい…驚きました…」

 

ルーシィ達が驚いていると

 

「そろそろマスターに報告してくるよ」

「ええ!」

 

そう言ってアルとミラは離れ、アルはマスターの所に向かうが

 

「アルー!勝負だ!」

 

途中で突然ナツが勝負を仕掛けるために駆け出していった。

ウェンディがハッっと口を手で覆い、ルーシィが危ない!っと思ったその瞬間…ナツは何かに殴られたかのように上に吹き飛び天井にめり込んだ。

 

「ナツ…オレはまだマスターに報告してないから後でな」

 

ルーシィはその光景を見て呆然としていた。

自分が知るナツは直ぐに敵に突っ込んでいくが、しっかりと敵を倒してくる程の強さを持っているのだ。

そのナツが一瞬で吹き飛ばされてやられてしまったのだ。

驚くなという方が無理だった。

 

「やっぱ…ムチャクチャ強ぇ!」

 

一方、吹き飛ばされたナツは嬉しそうに目を輝かせながらそう口にしていた。

 





〈アル〉
歳??
容姿 刀剣乱舞の鶴丸国永
身長177 体重68
紋章 左首に青色
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