FAIRY TAIL 才禍の怪物   作:XAI

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これからも続けていけるように頑張っていくので見守ってくださいm(_ _)m

今回は戦闘描写があります。ホントに苦手なので優しい目で見ていただけるとありがたいです…


第2話 決闘

 

 アルがマカロフに帰還の報告をし、マグノリアに帰ってくると住民達が続々と集まってくる__

 

「おぉ! アル君! 帰ってきたのか!」

「アルちゃんおかえり!」

「久しぶりねアル君!」

「ミラちゃんを悲しませるんじゃないぞ!」

「久しぶりですね皆さん! ミラとの事は順調ですよ? ではそろそろギルドに行ってきますね?」

 

 それらに対応しながらギルドに着く。ギルドの外観を見て変わったと感じながらも中に入る。

 

「アル! おかえりなさい!」

「おっと……ああ、ただいまミラ」

 

 正面にはミラがで迎えに来ており、こちらに走って抱きついて来た。それに驚きながらも嬉しく思い、アルはミラを受け止めながら抱きしめ返す。

 そうしたまましばらくいると、マカロフに仕事の報告をしようとミラから離れる。

 

「そろそろマスターに報告してくるよ」

「ええ!」

 

 そう言ってマカロフの元に向かっていると

 

「アルー! 勝負だー!」

 

 ナツが一直線にこちらに駆け出してくる姿が見える。そういう所はまったく変わって無いな……と内心でアルは思いながら近づいてきたナツの顎に腰に差している刀の柄頭を当て天井に吹き飛ばした。

 

「ナツ……オレはまだマスターに報告してないから後でな」

「やっぱ……メチャクチャ強ぇ!」

 

 アルはマカロフの元に着くと報告を始めた。

 

「戻ったかアル! どうだった? 仕事の方は……まぁお前さんの事だから心配はしとらんが」

「ええ、行くまでが大変でしたが無事達成しました」

「そうかそうか! ご苦労!」

「それにしてもギルドも変わりましたね……どうしたんです?」

「まぁ色々あったんじゃよ……そうだ! お主がおらんかった一年の間に新人達が入ってきておる。今はいない者もいるがいる者はエルザと一緒にいるから挨拶してこい」

「新人? 分かりました」

 

 アルはマカロフに言われた通り、エルザの方を見ると見覚えのない金髪の女性、青髪の少女、そして白い猫がいた為、自己紹介のために向かった。

 ──あの金髪の女性……まさかあの人(・・・)の……──

 

「帰ったかアル……100年クエストを1年でこなすとは流石だな」

「エルザか……ありがとう。そこにいるのが新人達だな? 多分ミラやエルザから聞いてると思うがオレはアルだ。このギルドは必要のない破壊行為に目をつぶればいいギルドだ。これから仲間としてよろしく」

「はい! 私はルーシィ。ルーシィ・ハートフィリアって言います! よろしくお願いします! アルさん!」

「ウェンディです! よろしくお願いします!」

「シャルルよ……よろしく」

「ルーシィにウェンディ、そしてシャルルだな。改めて、ようこそ妖精の尻尾(フェアリーテイル)へ。ここの奴らは騒がしくて苦労すると思うが仲良くしてやってくれ」

「ええ、……苦労するのは身に染みて分かりました……」

「あははは……」

「ホントに騒がしいギルドだわ」

 

 ──どうやら全員既に経験してるみたいだな……それにハートフィリア(・・・・・・・)か……やっぱりな──

 そして自己紹介も終わった為、一息つこうかと近くの椅子に腰掛ける。

 

「アル、少しいいか?」

「エルザか、どうした?」

「帰ってきて早々悪いんだが、久しぶりに私と手合わせしてくれないか? 今の私がどの程度なのか知りたいんだ」

「ふむ……」

 

 確かに……たった1年とはいえ魔力なども格段に成長している。中々悪くない誘いだな_アルがそう思って了承しようとすると

 

「なっ! ずりぃぞエルザ!! アル! 俺とも戦え!!」

 

 会話が聞こえたのか、ナツが叫びながらこちらに言ってくる。

 

「やめとけクソ炎。さっきみたいに瞬殺されて終わりだ」

 

 それを聞いていたグレイはそうナツに言うが……

 

「んだと!? 勝負すらしてない腰抜けは黙ってろ!!」

「あぁん!? なんだとクソ炎!!」

「「やんのかこの野郎!!」」

「やめんかバカ共!!」

「「ぎゃ──────!!!?」」

 

 エルザに殴られ悲鳴をあげる2人を見て相変わらずだとアルは苦笑いをする。

 

「相変わらずだなお前ら……手合わせの件だが受けよう。ナツとエルザ両方ともだ。時間は明日。順番は最初がナツ、次がエルザとしよう。何ならグレイ、お前もやるか?」

「イヤイヤイヤ!!! 遠慮しとくぜ……命がいくつあっても足りないからな……」

「そうか」

 

 グレイに断られ、アルは表面上は変わりないが内心では「そんなに怖がることあるか?」と少し悲しくなった。

 そしてアルとエルザ、そしてナツが戦うと知ったギルドメンバーは大はしゃぎ。

 

「おいおい! あの3人が戦うってよ!」

「マジか! 俺はアルが圧勝するに賭けるぜ!」

「あ、ずりぃ! 俺も!」

「それじゃあ意味無いだろ!!」

 

 勝手に賭け事までやっている者もいる。

 

「うぉおおおお!! 燃えてきたー!! ぜってえぶっ飛ばしてやるからなアル!!」

「ふっ……2番手か。だが腕が鳴る……!」

「ああ、明日を楽しみにしている」

 

 そう言ってその場から離れるとミラの元に行く。

 

「おかえりなさいアル……帰ってきたばかりなのに手合わせなんて大丈夫なの?」

「問題ないよ。今すぐじゃないからね」

「そうね! でも私も楽しみだわ! 久しぶりにアルの戦ってるカッコイイ姿が見られるもの♪」

「まったく……ミラにそんなこと言われたら答えない訳にはいかないじゃないか……相変わらず人をその気にさせるのが上手いな」

「あら? ホントの事を言ったまでよ?」

「そういう所だよ……ほんと悪魔的なんだから」

「アルはそんな私は嫌い?」

「そんな訳ないだろ? むしろもっと愛おしく感じるよ」

「うふふ♪ 嬉しい……!」

 

 そうやってアルはミラと1年ぶりの交流をたっぷりとしていった。

 

 

 

 

 ────

 翌日

 

 そして約束の決闘の日。

 ギルドの近くにある広場にてアル、ナツ、そしてエルザの3人が向かい合っており、その周りにはギルドから大勢のギャラリーが集まって決闘を見ようとしていた。

 

「よし、ここなら戦ってもいいだろう。ではマスター……審判をお願いしますね」

「ああ、任せろぃ」

「では最初はナツ。お前からだ……準備はいいか?」

「もちろんだ!!」

 

 アルとナツは互いに向き合いながら始まりの合図を待つ。

 周りのギャラリー達は、いよいよ始まるのかと盛り上がっている。

 

「ナツぅ〜! 頑張れ〜!」

「負けちまえクソ炎!」

「漢なら勝て!」

「2人とも頑張って〜」

 

 その歓声を背中にマカロフがいよいよ合図をする。

 

「では、第1回戦ナツvsアル! 試合開始!」

「うぉおおおお!! 行くぞアル! 『火竜の(かりゅうの)鉄拳(てっけん)!!」

 

 先手必勝とばかりに向かってくるナツ。

 アルはそれを見ながらも避けようとはせずに、素手で完璧に受け流す。

 

「まだまだー!! 『火竜の(かりゅうの)劍角(けんかく)』!」

 

 ナツは1度アルから距離を取り、全身に炎を纏いながら体当たりを仕掛けてくる。

 ──突進か……悪いが隙だらけだぞ? 

 アルは向かってくるナツのスピードを見切り、横に逸れて躱すと同時に腰の刀の柄頭で腹部を突く。

 

「がはっ!」

 

 ナツは自身の体当たりのスピードとアルの突きの相乗効果によりダメージを受け、息を吐き出し一瞬その場でうずくまるが、すぐさま殴り掛かり反撃を仕掛けてくる。

 

「痛ってぇ……やっぱアルは強え〜な! でも勝負はまだまだこっからだ!」

 

 ナツはまたもや正面から殴りかかってくる。アルは先程と同じように素手で捌きながらナツの足目掛け足払いをかける。

 

「おわッ!」

 

 バランスを崩した隙をついてアルは指先に魔力を集めると、ナツの額にデコピンをする。

 

「あぎゃん!」

 

 ナツは叫びながら後ろに吹き飛んでいくが、空中で体制を立て直しそのまま着地する。

 

「デコピン1発でこれかよ……!」

「まだまだお前はこんなもんじゃないだろ? 本気を見せてみろナツ」

「ああ!! いくぞ!!」

 

 その言葉に触発され、ナツは両手に炎を纏わせながらアルに向かっていき、やがて射程距離に入ると両手の炎を勢いよく合わせる。すると激しく燃え上がり巨大な炎となった。

 

「右手の炎と左手の炎を合わせて……

火竜の(かりゅうの)煌炎(こうえん)』!!」

「強くなったな……ナツ。だがまだオレという壁は越えさせないぞ?」

 

 そう言ってアルは、右足を半歩前に出しながら腰を落とし、右手は二本指を立てたまま左側に回し構え……

 

「『居合手刀……壱の型』── 火月(かげつ)

 

 素早く振り抜く。するとナツの放った炎は真っ二つに割れる。

 これにはナツも驚く。当然だ。この技は今のナツが放てる最高の魔法だったのだから。だが、驚いている暇は無い。なぜならまだ終わってないからだ。その直後、ナツの身体に突如衝撃が走り、それに耐えきれず前に倒れ込み気絶する。

 そしてすかさずマカロフがコールの声が上がる。

 

「ナツの気絶にて戦闘続行不可能。よって勝者アル!」

「「「「「うぉおおおお────!!!!!」」」」」

 

 こうして第1回戦はアルの勝利で終わった。

 

「流石だな。次は私の番だが問題ないか?」

「ああ、問題ない」

 

 答え終わると同時にアルは木刀を召喚し、手に持つ。

 

「木刀か……腰の刀は使わないのか?」

「まだな。エルザが一撃でも入れられたら使ってもいいかもな」

「ふっ……いいだろう! 使わせてやる!」

 

 エルザとアルは向き合いながら合図を待つ。

 

「それでは第2回戦エルザvsアル! 試合開始!」

「「……」」

 

 エルザはナツとは違い、いきなりかかってくることはせずに冷静にアルを観察し、どんな攻撃がきても対処できるように警戒をしている。一方アルは木刀を下段に構えたまま自然体でゆらりと立っている。

 そうして両者動くことなく時間が経つ中、最初に動いたのは──

 

「……フッ!」

 

 エルザだった。手に双剣を換装しながら距離を詰め、近距離で連撃を繰り出す。アルはその連撃を手に持っている木刀で軌道を逸らし続ける。

 ──速いな……それに一撃一撃が重い。このままだと先に木刀が折れそうだな。一旦離すか。─そう判断したアルは、今まで軌道を逸らすだけだったものを1段階速度を上げ、攻撃へと転じる。

 

「くっ! ……」

 

 いきなり上がったアルの剣戟速度にエルザは次第についていけずに苦戦し、胴体に隙が生じる。その隙をアルが見逃すわけもなく─

 

「そこ!」

「ガッ! ……」

 

 空いた胴体目掛け蹴りを放ち、エルザは後ろに飛ばされ距離を取らされる。

 

「ゴホッ……流石だな。あの攻防の中ででさらに速度が上がるとは……」

「エルザの剣が思った以上に重くてな……あのままだと木刀が折れてしまうから無理やり隙を作って距離を取っただけだ」

「なるほどな……ではそのままその木刀を折るとしよう!」

「悪いがそれは出来ないな。──『武装色(ぶそうしょく)・硬化』」

 

 そう言うとアルの腕が黒くなり、その手で握っている木刀にも紙にインクを垂らすように徐々に黒くなっていき、遂に全体が真っ黒に染まってしまった。アルはその木刀を右手に持ち足を肩幅まで広げ、腰を落とし左側に構え、左手は鞘の代わりに添えている。

 

「さぁ、今度はこちらからいくか。切れ味は抑えるから……受けきれよ? 『一刀流(いっとうりゅう)厄港鳥(やっこうどり)!』

「ッ!!」

 

 アルが放った斬撃は真っ直ぐエルザに向かい、避けることすら出来ずに当たると大きく後ろまで吹き飛ばし少し離れた所にあった樹にぶつかるとやっと止まった。エルザがぶつかった衝撃で砂煙が舞い、しばらくして見えやすくなる。すると先程とは姿が変わっていた。

 

「なるほど、金剛の(こんごうの)(よろい)か」

「はぁ……はぁ……。ああ、斬撃が当たる直前に換装した。ギリギリだったがな……それにしてもなんて威力の斬撃なんだ……一撃で壊れるとは……」

 

 金剛の(こんごうの)(よろい)とは簡単にいうなら超防御特化の鎧だ。だがさっきのアルの一撃で所々大きく破損しており、もはや鎧としては機能しないものになった。

 

「さて、そろそろ終わらせようか」

「ああ! 『換装・紅桜(べにざくら)』!」

 

 紅桜(べにざくら)は妖刀。そしてそれを使う際は魔力消費が激しいため衣服は、魔力消費のない赤い軽衫と胸のサラシのみになってしまう。だが殺傷力は絶大だ。

 

「へぇ、それは見たことないね」

「行くぞ!」

「……『伸縮』」

 

 アルは、手に持っていた木刀の長さを変え、1m程に伸ばす。

 

「『秘剣・燕返し(燕返し)』」

「ガハッ……」

 

 燕返し(つばめがえし)……この技は全くの同時に3度の斬撃を放つ理論上回避不可能な技だ。そのためエルザは避けることも防ぐ事も出来ずに全て直撃し後ろに吹き飛んでいった。近づくと、片方の剣が粉々に折れ、もう片方の剣を地面に突き立てて身体を支えながら片膝立ちをしていた。

 

「はぁ……はぁ……。まいった。降参だ」

「エルザの降参により第2回戦……アルの勝利!」

「「「「「「うぉおおおお!!!!!!」」」」」」

 

 周りの観客が騒ぎ立てる中アルはエルザに話しかける。

 

「強くなったなエルザ」

「まだまだだ……せめて一撃だけでも入れたかったのだがな」

「エルザならそのうち入れれるさ……今回は少しヒヤリとしたぞ?」

「そうか……ならば次は入れてみせるぞ? 今回は手合わせをしてもらって感謝する」

「ああ」

 

 こうしてアル達の試合は無事終了を迎えた。

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