ブルアカに生徒以上の神秘を入れてみた   作:影後

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炎魔人キリエル人
炎魔戦士キリエロイド
登場


悪魔の予言

「では、ウルトラマンティガは我々の味方だと?」

 

「ハイ!アビドスはもとより、

キヴォトス各地の自治区でも活躍し、

ウルトラマンティガに救われた人も沢山居ると思います!」

 

その日、梔子ユメと小鳥遊ホシノはD.U.に特番に出演していた。

ウルトラマンティガと初遭遇したアビドスの生徒。

題して『ウルトラマンティガは敵か味方か?』

ティガを味方だと言う代表としてクロノススクールから

抜擢されたのだ。

 

「しかし、ティガのあの戦闘能力は異常だ。

ソレが何時、我々生徒に向けられてもおかしくはない」

 

「それはあ」

 

ユメの口を塞ぎ、ホシノは話を続けた。

 

「ですが、考えれば判るのでは?

今まで、ティガによる救出活動で生き延びた生徒も居れば、

ティガがその身を呈して病院や学校を守った。

と言う映像もあります」

 

「そんなの、ただのデモンストレーションで」

 

「なら、そのデモンストレーションを貴方が出来ますか?」

 

「…ホシノちゃん?」

 

「トリニティでの戦いではGUTSすら、

ほぼウルトラマンティガを援護しませんでした。

しかし、ウルトラマンティガはそれでも戦った。

それ以降、GUTSもティガを仲間のように扱い

共に戦闘しています。対怪獣においての第一人者である

彼等が認めているのですから、正直、

この特番自体も意味がないのでは?」

 

これは生放送だった為、

クロノススクールの生徒は一瞬焦る。

しかしホシノはコメンテーターに口撃を続ける。

 

「死と隣り合わせな現場で、貴女は戦えますか?」

 

ホシノは怒っている。

笑っているが大切な人を貶されたのだ。

 

「そんなの……」

 

コメンテーターは怪獣災害を自分の事だと考えていない。

怪獣が現れたどの地区でも都市部であれば少なからずの

『死傷者』がでているのだ。

友達が死んだ生徒、肉体を喪わざる得なかった生徒。

怪獣は突然現れ、全てを奪っていく。

その時、ニュースキャスターの生徒に異変が起きた。

 

「何故、お前達は奴をティガを肯定する」

 

「なんです?貴女は」

 

「何故、お前達はあの悪魔を肯定する」

 

その言葉と共にニュースキャスターが宙に舞う。

翼も、糸も何も無い、トリックは何一つ無い。

目に色はなく、まるでマリオネットの様に何かに操られている。

 

「ホシノちゃん、危ない!!」

 

ユメがホシノを抱きしめホシノに迫った何かから守る。

 

「せん…パ…い?」

 

ホシノの手にべっとりとした赤い液体が付いている。

夢だと現実でないとそう思いたかった。

 

「ホシ……ノちゃん…良かっ……た」

 

ユメの額からおびただしい量の血が流れている。

それだけではない、その場にいた生徒達に向かい鉄骨や

パイプ椅子等が飛んでいく。

 

「貴様らは悪魔の下僕か?

これは我々キリエルの神からの天罰である。

キリエルの神に服従せよ……人間」

 

その一言と共にニュースキャスターは意識なく

地面に落ちていく。それは落ちた人形のようだった。

手足はあらぬ方向に曲がり、落ちたマリオネットは

捨てられた。

 

「なんで………せん…ぱい」

 

 

 

 

「ホシノ、ユメは!」

 

その日、ミレニアムにGUTSメンバーと共に

新兵器開発の為赴いていたマドカだったが、

救急隊員の生徒から連絡が入り、急遽、アビドスに向かい

ノノミとシロコを連れて入ってきた。

 

「……やっと……やっと……来たの?」

 

「…済まない」

 

「…遅い……遅いよ……先生」

 

一人で心細かったのか、

ホシノはシロコとノノミの前だというのに涙を隠さない。

 

「大丈夫だ……此処には俺がいるから」

 

「……うん……」

 

「ホシノ先輩……アホ毛先輩はどこ?」

 

「……シロコちゃん、此方おいで」

 

「…ん」

 

シロコはホシノに手を引かれ、ユメの居る病室に通された。

 

「……クソ………」  

 

ユメは頭に何かがあったと判るほどに包帯が巻かれていた。

 

「…スタジオとかを支える鉄柱が頭に直撃したの。

先生が言うには……後遺障が残ってもおかしくないって。

一生、寝たきりに……私が……私が居たから」

 

「……違う、俺が……ウルトラマンティガが居たからだ」

 

「……ティガ?」

 

その時だ、スマホや放送。

ありとあらゆる音声機器からまったく同じ声がした。

 

「穢を焼き払う聖なる炎にてお前達の罪は解き放たれん。

我々はキリエル。お前達、人類を導く者なり」

 

それはヘイローの付いた少女、トリニティ。

正義実現委員会の制服に身を包み、純白の翼は天使のようだ。

 

「手始めに、我等キリエルの祝福を。

幾万の魔を統べる者と茶会を統べる者達へ」

 

そして、ゲヘナとトリニティから激しい火の手が上がった。

ヘイローが有るから生きていられたものもいる。

大半が最低Ⅱ度の火傷を負い、

瓦礫と燃え盛る炎の中に絶望を観た。

 

「…酷い………」

 

その時、マドカの通信端末が鳴る。

 

「マドカ先生!ゲヘナ、トリニティ、2校に」

 

「見ていた……キリエル人……」

 

「……3番目の祝福まで6時間。人間よ、キリエルを崇めよ」

 

 

マドカは壁を殴った。

キリエル人という奴等はどこに居てもただ面倒でしかない。

自分はマドカ・ダイゴの様に優しくはない。

キリエル人を全滅させてやると心に誓う。

 

「……俺はすぐに戻る。

イルマ、正義実現委員会に連絡を取れ。

画面に映っていた生徒を調べるんだ!」

 

マドカは病室から走り、SRTに向かう。

途中、悲鳴とパニックに陥っている生徒や市民で

ごった返しになっていたが、ヴァルキューレの生徒が何とか

抑え込もうとしていた。

 

「なんで!なんで入れてくれないの!」

 

「ですから!SRTは避難施設では」

 

SRTに入ろうとすれば、ソレを止める警衛の生徒に捕まる。

 

「すみません、SRTを避難所としては」

 

「GUTSのマドカ・ダイゴだ。

GUTSは何処だ」

 

「はっ!現在出動態勢で」

 

「そうか…感謝する」

 

マドカが市民を押しのけてSRTに入るとソレに続く様に入ろうとした市民がいたが、すぐに取り押さえられる。

 

「……」

 

「マドカ先生!正義実現委員会へ問い合わせたところ、

件の生徒の名前は湊ユウリ。3週間前、D.U.に向かって

以後、行方不明と」

 

「…俺の権限で許可する。D.U.における全カメラ映像から

湊ユウリを見つけだし、捕獲する」

 

「任せてください!」

 

「より、ヤズミ。ホリイの支援だ。

他のメンバーはハチドリに乗れ!

ヴァルキューレに協力し、市民を抑える!」

 

「「ラジャー!」」

 

そして、期限の時間が刻一刻と迫る。

ソレに比例するように市民の暴動が大きくなっていく。

中には略奪等を行う者たちもいる。

GUTSのメンバーもその手の悪人を捕らえ、

ヴァルキューレに何人も手渡した。

 

「……先生、もうすぐで」

 

「……ホリイとヤズミを信じろ」

 

その時、端末がけたたましくなった。

 

「…先生!わかりましたわ!」

 

「何処だ!」

 

「はいっ…その、数分前に湊ユウリと思われる生徒が

◯◯病院に」

 

「……イルマ、聞こえたな。病院周囲の避難誘導!

SRT隊員とヴァルキューレも使え!」

 

「先生は」

 

「キリエルを倒す!」

 

 

 

 

 

病院内も最悪と言わざる得ない状況だ。

暴徒の襲撃があったり、担ぎ込まれる怪我人で精一杯。

中には入院患者から物品を略奪しようとする屑もいた。

 

「……ホシノ先輩」

 

「……こんな……こんな状況なのに」

 

「こんな状況だから、人は自分の事しか考えないんだ」

 

ホシノは病室の前で防衛戦をしていた。

屋内戦という最悪な状況でソレを襲おうとする犯罪者。

 

「あぁ……醜い。やはり人間は我々キリエルが支配する」

 

「誰だ!」

 

「…アビドス高等学校、1年。小鳥遊ホシノ」

 

「……キリエル人」

 

「何故、ティガを讃える。ティガを崇める!

この惨状を見ろ、人間は愚かで利己的な生き物だ。

だからこそ!我々キリエル人が支配し!導く!」

 

「…何を言ってる!」

 

「喋るな、狼」

 

「が……あっ………」

 

「シロコちゃん!」

 

シロコがまるで何かに首を掴まれたかのようになりながら、

宙に浮かんでいく。

 

「話しなさい!」

 

「無駄だ」

 

ノノミもミニガンで応戦したが、

謎の衝撃波で壁に打ち付けられる。

磔にされたような痛み、血はない。だが、確かに痛む。

 

「止めろ…皆を離せ!」

 

「なら我々を崇めろ!跪け!!我々、キリエル人に!!」

 

「……嫌だ!お前等の様な怪物に服従なんてするもんか!」

 

「ならば」

 

「…よく耐えた。後は任せろ」

 

シュンという音と閃光が走る。

 

「貴様………貴様……!!!!」

 

湊ユウリの顔が歪んでいく。

ホシノが観たニュースキャスターだけでなく、

大人の男性、そして女性へと変化する。

 

「次元を超えてきたか、だが……此処には俺がいる」

 

アビドスの生徒は観た。

果てない光、自分達を優しく包みこんでくれる大人を。

光よりの使者を。

 

「どこまでも……どこまでも……貴様は邪魔をする!」

 

「ウルトラマンティガ!!!!」

 

『ウルトラマンティガマルチタイプ』

 

超古代の光の戦士がD.U.に現れた。

 

 

 

 

 

 

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