ブルアカに生徒以上の神秘を入れてみた   作:影後

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光を継ぐもの2nd

ウルトラマンティガはビナーに対して、

ファイティングポーズを取る。

変身者たるマドカもティガを通して目の前のビナーを観ていた。

いや、理解している。今、自分がウルトラマンティガなのだと。

 

「____/」

 

金切り声のような咆哮と共に、ビナーはティガに向けてビームを放つ。その威力は身を持って理解している。

守るべき者が後ろにも居る、ティガはウルトラシールドを使い、

ビナーのビームを抑え込む。

 

「デュアッ!」

 

ウルトラシールドはそのままティガの念力により押し込まれ、

ビナーは反射されたビームで口内を焼いしまう。

ソレが対したダメージにはなっていないが、ティガは十分だった。

 

「ハッ!」

 

ビナーと距離を詰めるように砂漠を走る。

しかし、待っていたとばかりにビナーはティガに向けてミサイルを放った。

 

「ハッ!」

 

しかし、ティガを自らに攻撃が来ることは理解している。

走りながらハンドスラッシュを連射し、

ミサイルを撃墜していく。

全てとは行けないが、それでも命中する数を減らせる。

 

「____/////」

 

甲高い叫び声にティガは思わず耳を塞いでしまう。 

ビナーはソレを好機と見ると、まるでアナコンダが獲物を捕食するかの如く、ティガの肉体を締め上げる。

 

「ァァ」

 

「//////」

 

締め上げられたティガは悲鳴を上げる。

すると砂が一斉に舞い上がり、ティガに刃となって襲い掛かる。

 

「アレが……砂嵐の原因だったんだ。

先生、頑張って……先生!」

 

「先生!倒してください!アビドスの…皆の未来のために!」

 

ティガは砂嵐の中でホシノとユメの声が聞こえた。

自分を信じてくれる者がいる。導くべき生徒が居る。

 

「///_____!!!」

 

しかし、そんな声もビナーは嘲笑う。

ティガをより締め付けあげ、圧死を狙う。

苦しむ姿をみて、その預言者は嘲り笑う。

だが、ティガは諦めない。

ティガが倒れれば、守るべき者がこのビナーに襲われる。

ティガは額に光を込める。

すると、ティガクリスタルが赤く輝き砂嵐を吹き飛ばす。

 

「ンンンッ…ハッ!」

 

「ティガが……赤く変わった」

 

「////?」

 

『ティガパワータイプ』

 

ビナーもその変化に戸惑う。

ティガの肉体はよりマッシブへ変わり、両腕で絡みつくビナーの

身体を無理矢理に引き剥がそうとする。

 

「ディァ!」

 

ビナーの装甲に手形が残る程の握力をもってして掴み。

内側から抉じ開ける。

 

「/___//」

 

甲高い悲鳴が鳴り響き、ビナーは今まで感じた事のない痛みを理解した。ティガの肉体から逃れようと締め付けを緩める。

しかし、それは悪手であった。ビナーの拘束が緩んだ瞬間、ティガは上空へとジャンプする。

着地と同時に砂塵が巻き上がり、その巨体の重量をみるものに理解させた。

 

「ハァ!」

 

ティガはビナーの肉体を掴み、振り回す。

アビドスではない、砂漠の奥へとビナーの蛇のような身体は熱砂に打ち付けられる。

ティガは動かないビナーを好機と捉え、両腕を左右から上にあげ、胸の前に高密度に集めた超高熱の光エネルギー粒子を光球にして相手に放つ。

それは『ティガマルチタイプ』の必殺技たる『ゼペリオン光線』

には劣るが、それでも数多の敵を屠ってきた必殺技。

『デラシウム光流』

ティガ自身、ソレが命中したことで勝利を確信した。

 

「デェア?!」

 

「そんな………」

 

「ティガ…負けないで!先生!!」

 

ビナーの尻尾がティガの首に巻き付く。あり得ない事だ。

しかし、思い出す。ビナーの恐ろしさを。防御力の高さを。

ビナーの内殻が赤熱化し、外殻はデラシウム光流が直撃した部位と周囲が砕け散っている。しかし、ビナーは未だに健在だ。

ティガのエネルギー残量を示すカラータイマーが点滅を始める。

何とか振り解こうとするが、ビナーはティガを持ち上げ何度も地面に叩きつけるを繰り返す。

 

「///////」

 

トドメと言わんばかりに怒り狂った様なビナーは首を絞めたティガに向かい、ビームとミサイルを放つ。

ティガは避けられるまもなく、その攻撃の全てを肉体に受けてしまう。

 

「やめろぉぉぉぉ!!!!」

 

その声は守ろうとする生徒のものだった。

ユメはハンドガンで、ホシノはショットガンでビナーの肉体を攻撃する。

 

(よせ……そんな、攻撃じゃ此奴を怒らせるだけだ)

 

ティガは手を伸ばすが、身体のダメージが深刻なため動けない。

 

(やめろ……此方を見ろ!此方だ!)

 

だが、ビナーは動けないティガは後回しだと言わんばかりに鬱陶しい小蝿を破壊せんと頭をホシノ達に向ける。

 

「ホシノちゃん!!」

 

「先生……先生はアビドスの大切な教師なんです!たった一人の!私達の先生なんです!だから……立ってください!立って……ウルトラマンティガ!」

 

ホシノはユメからIRONHORUSを奪い、守るように立つ。

ビナーは忌々しい者を消せて清々しそうにビームを放つ。

IRONHORUSはオーパーツだ。決して砕けない、最強の盾。

だが、それでも

 

(怖い)

 

自分達を包み込むような巨大なビーム。

IRONHORUSで受け止めても、全てを受けきることは出来ない。

 

(立て……立ってくれ……俺の体!!)

 

ティガは自分だ、テレビの中のヒーローじゃない。

目の前に怪獣がいて、守るべき者がいる。

そして……自分はウルトラマン。ウルトラマンティガなのだ。

 

「支えるよ……私も」

 

「ユメ…先輩」

 

ビナーのビームがより威力を増す。IRONHORUSは段々と押し込まれ、今にも倒れそうだ。

 

((お願い………先生))

 

「//////!!!!!!」

 

もう倒れる、そう思った瞬間ビナーは咆哮を上げながら仰け反る。それだけではない、ビナーの口内が激しくショートし、連鎖爆発を続けている。

 

「…青紫の……ティガ」

 

「いえ……それだけじゃない…!今までのティガよりも速い!」

 

ティガスカイタイプ

 

ビナーは再び、ティガにミサイルによる射撃と砂嵐で攻撃をする。しかし、ソレをティガは飛行し容易く回避した。

スカイタイプは俊敏性に優れたティガの形態である。

パワータイプの様に力を強くし速度が下がると同じ様に、

俊敏性が上がる代わりにパワーと持久力が下がる。

本来、目の前のビナーにはパワータイプが有効であろう。

しかし、ビナーは言うなれば初代ウルトラマンのゴモラだ。

環境、肉体、それらを自由に操る技巧派のパワーファイター。

 

「テェア!」

 

「////_____/!」

 

ビナーの攻撃を回避し、必殺技のランバルト光弾を撃ち続ける。

エネルギーの無駄な消費だとビナーは感じ、お前にはその手しか無いのかと思いながらミサイルを撃ち続ける。

 

「……ティガが、先生が無駄な事をするはずがない」

 

「ホシノちゃん……あの蛇の傷の所に……ヒビなんてあった?」

 

ランバルト光弾は呼び水である。

ティガのカラータイマーはけたたましくなっている。

もう、時間的余裕はない。

 

「/111/@/////」

 

ミサイルを撃ちながらビナーが突進をしてくる。

ティガスラッシュを放ちながらビナーの背後に回る。

ティガの額のクリスタルが輝き姿が三度変わる。

始まりの姿、レッド、パープル、シルバーの3色のティガ。

 

『ティガマルチタイプ』

 

デラシウム光流では外殻を壊すので精一杯で、内殻は精々赤熱化。ランバルト光弾の連者では罅が入っている。

なら、ティガの3タイプのうち最強の光線必殺技ならどうだ。

両腕を腰の位置まで引き前方で交差させた後、

左右に大きく広げて光を変換した破壊エネルギーを集約し、

L字型に腕を組んで右腕全体から白色の超高熱光線たる

『ゼペリオン光線』が放たれた。

ビナーの傷を貫通し、その肉体に直撃する。

 

「//////!!!!!!」

 

ビナーは最期にティガの方を向き、突進する。

 

「そんな!」「先生!」

 

生徒達の叫び声、しかしティガはマドカは避けない。

ティガに迫ろうした瞬間、ビナーの上半身が爆発し粉々になった。

 

「先生!」「勝った!勝ったんだよ!」

 

ティガはホシノとユメに頷き、大空へと飛び立った。

 

 

「おーい!おーーーい!!!」

 

「先生…マドカ先生!!」

 

ホシノは泣きじゃくり、マドカの胸に飛び込む。

 

「おかえりなさい、先生。人は、自分の意志で光になれる。

ダイゴ、貴方もかつてティガだった。彼と同じ、光の継承者」

 

「……ユメ…じゃない……誰だ。誰なんだお前は」

 

時が止まって見える。動いているのは自分と、目の前にいるユメ。だが、普段のユメではない。

 

「私は、かつてゲマトリアと呼ばれた者達の一人。ユザレ」

 

「ティガは神じゃない、ティガは」

 

「ティガは光、そしてマドカ・ダイゴ。貴方は、光の継承者。

預言者を打ち倒したティガよ。キヴォトスに闇が訪れかつて、

世界を闇に包まんとした尖兵が蘇る。

空を斬り裂く怪獣『メルバ』、

大地を揺るがす怪獣『ゴルザ』。

二匹は何れ蘇りキヴォトスは再び闇に沈む。

ウルトラマンティガ、いえマドカ・ダイゴ。

貴方は戦わなければならない。

この箱庭を守護するというのなら、何れ訪れる闇と」

 

「……戦うさ」

 

マドカは、マドカ・ダイゴはテレビの中の彼ではない。

 

「俺が人間である事で、戦えないなら俺は光になる。

俺が……ウルトラマンティガだ」

 

「先生?先生!マドカ先生!!」

 

「え……ユメ?」

 

「どうしたんですが?やっぱりさっきのが」

 

「そうだね…疲れたみたいだ。ごめん、寝かせて欲しい」

 

「なら、車で……あ」

 

「………徒歩ですね」

 

「ビナーめ」

 

マドカはホシノ、ユメと共にアビドス高等学校への帰路につく。

だが、その存在をじっと見つめるものが居たことに3人は気付けなかった。

 

「……アビドスの守護神は蘇った。色彩いえ、世界の終焉への列車に乗せられたということでしょうね」

 

 

 

 

 

 

 

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