ブルアカに生徒以上の神秘を入れてみた   作:影後

33 / 33
崩壊のアビドス3

ホシノ、ユメと和解ができ心機一転とは行かないが、

かつてのように。ウルトラマンティガ=マドカ・ダイゴ。

ではなく、一人の人間として、マドカ・ダイゴとして、

アビドス高等学校の一教員だったあの時の様に、

振る舞い始めた初日。

 

「お義父さん!」

 

「ほっと……しっかしシロコも大きくなったよ。

出会った時、ホシノより小さくて肩車も」

 

「ん!」

 

「っと、痛いなぁ」

 

割と強めに殴ったつもりのシロコだったが、

何事もないようなマドカに頬を膨らませる。

 

「あ…」

 

「お義父さん、ストーカーがいる」

 

「ちっ!違いますよ!私はストーカーじゃないです!!

シロコちゃんにとっても、先輩なんですよ!!

てか、昔は一緒に遊んでたのに!」

 

「嘘、ハミ。久しぶりだね」

 

「酷い!」

 

それはヴァルキューレ警察学校の制服を着た少女。

元ヴァルキューレアビドス高校前警察署署長。

本名《三日月ハミ》年齢18歳の3年生である。

 

「あれ、ハミじゃん。久しぶり」

 

「わぁ、ハミちゃんだ!」

 

「ホシノさん!ユメさん!久しぶりで……あれ?

ホシノさん、何かイメージ変わりました?

何処となく、マドカさんに似た様な…

似てない様な……」

 

ハミは大体2年ぶりの再会となるホシノに悩む。

ホシノとしてもあまり突っ込んで欲しくない為、

話題をそらした。

 

「そういえば、どうしてアビドスに」 

 

「あっはい、その……助けてください!」

 

「うへぇ?」「ハミちゃん?」

 

アビドスに新たな闇が迫っていた。

 

ハミからの救援要請を受けたアビドス生徒会は、

緊急事態宣言とし会議室へ

ハミ、マドカ、生徒会メンバー、シャーレの先生アズマ。

そしてウルトラマンタロウのみを入れ、

他の生徒には厳戒態勢で警備をさせていた。

 

「え…いや、ここまで?」

 

「ハミ、聞かせてくれ。

アビドスを去った君が、何故戻ってきたか。

そして、何を背負っているのかを」

 

マドカは神妙な顔つきで、ハミの前に居る。

それは大人というだけじゃない。戦士の顔つきだ。

 

「ヴァルキューレの所轄に移動になった私ですが、

何故か公安局の方に引き抜かれたんです。

理由としましては、アビドスでの対怪獣経験に対する評価。

そして、私は見てしまいました。

カイザーコーポレーションの記載が入った極秘データ。

何故、それが公安局にあるのか。それ自体理解てきません。

でも、誰もいないからと、興味本位で見てしまったんです」

 

ハミは震えながら話す。

 

「そこには、機械獣。

人間によって、私たちの技術によって作られる機械の怪獣。

開発コード『ゲオザーク』と呼ばれる存在でした。

私は、それを見てしまいヴァルキューレ、公安局、から

追われる存在となってしまったんです」

 

「……人工的な怪獣?」

 

「はい、ゲオザークが何処を襲うのか。

何処にあるのか、まるで想像がつきません。

でも、私は……私の正義を信じてそれを公表した。

過ぎたる力は身を滅ぼす、きっとそうだと信じて」

 

「でも、そんなのニュースに」

 

「真実消されたと思います。

そもそも、リークも間に合ったかどうか」

 

「まって、シャーレなら」

 

「証拠もなしにですか?

はっきり言いますが、

私はヴァルキューレの極秘情報を抜いたスパイです。

連邦生徒会長からしても、七囚人とかと同じ扱いです。

お願いします…助けてください」

 

それはアビドスに対して無用な火種を持ち込む事。

だが、マドカは頷く。

 

「受け入れる、それにゲオザーク。

俺達は心当たりがあるんだ、一度襲われているし」

 

「あの時の…機械鮫」

 

「あぁ、アビドス砂漠にはカイザーPMCの基地がある。

利用料も取っているし、そこだけ自主警備もされている。

アビドスにありながら、アビドスの主権が唯一及ばない。

まったく、俺が居る時なら絶対主権及び撤退命令を下せる

様に話はつけたのに……」

 

「え、じゃあ」

 

「ハミは私たちアビドスの仲間だよ!よろしくね」

 

「はい!三日月ハミ、これよりアビドス警察として!

皆さんの為、アビドスの為に粉骨砕身、頑張ります!

連邦生徒会!ヴァルキューレ!皆滅べばいいんだ!

私の友達は此処にしかいないんだ!!」

 

「え、ハミちゃん?」

 

「ホシノしゃん!」

 

「おー…よしよし、」

 

ホシノに抱きついたハミ。

ハミもホシノとどっこいどっこいの身長体型であり、

何というか18歳にはまともに見れない。

 

「今失礼な事考えたでしょ、マドカ先生」

 

「いや、考えたら2年前で成長期は終わってたのか?

でも、それにしても……」

 

「口に出すなよ!」

 

ポカポカとマドカの胸板を殴るホシノの頭を撫で、

一同の緊張をほぐした。

 

「…そうだ、ハミの制服を準備しないとな」

 

「はい、よろしくお願いします。マドカ先」

 

ハミの言葉を聞こうとした瞬間に、

アビドス校舎に激しい爆発が巻き起こった。

 

「敵襲!」

 

「マドカ校長、傭兵バイトの襲撃です!

今すぐ安全な場所に避難を」

 

「してる余裕はない、俺はライフルを取ってくる。

アズマ、君はアビドスとは関係ない。逃げ」

 

「逃げません!僕はシャーレの先生です。

マドカさん、見ててください。僕の力を」

 

そう言うと、アズマは謎の端末を手にしながら前線に向かう。

マドカはそれが何なのか理解できないが、

そんな事を気にする余裕はない。

職員室と言うなの武器庫から、

スプリングフィールドM14とガンベルト、防弾チョッキ。

そして、ホルスターの2代目の相棒S&WM194インチモデルを

取り出し、弾倉を確認する。

 

「…いったい何処の」

 

「マドカ・ダイゴだな」

 

「なに」

 

それは黒尽くめのアンドロイド。

恐らく、外は陽動だったのだろう。

アサルトライフルを構えたこのアンドロイドが、

武器庫でもある職員室。

アビドスでも比較的奥にある場所に入れたのだから。

 

(…皆、すまない)

 

 

 

 

 

 

 

 

「おおおおお、覚えてなさい〜!」

 

「アルちゃん三流の悪党みたいなこと言ってる〜!」

 

「さ、三流!? 

私達は一流のアウトロー……いや、帰るわよ!」

 

襲撃の主犯だったのは、

ゲヘナ学園所属2年生陸八魔アルを社長とした

企業『便利屋68』と雇われの傭兵バイト。

いくら便利屋のメンバーが先鋭と言っても、

アビドスの主力、生徒、そしてシャーレの先生アズマが

指揮する者達に勝利は難しい。

 

「これがシャーレの先生の力なんだ」

 

「まぁ、戦いやすいと思うよ?」

 

ホシノはユメの言葉に素っ気なく返すが、

頬が上がっているのは誰の目に見ても明らかだ。

 

「ホシノ先輩、素直じゃないね」

 

「えっと、ホシノさん。

その、そんな性格でしたっけ?」

 

「ハミさん、ホシノ先輩はマドカ先生の真似をしてるんです。

クールで格好良くて、憧れの男性って」

 

「ノノミ?!」

 

戦闘後の落ち着き、

だからこそ勝利に酔いしれ誰もが忘れていた。

 

「そういえば、マドカ先生は?」

 

「え、僕より先に出て職員室に」

 

「…まって、それから誰でもいい!

マドカ先生を見たか!!」

 

ホシノは周りで戦闘をしていた生徒全員に大声で確認する。

誰も反応がない、だからこそ嫌な予感がした。

 

「アヤネ、マドカ先生は今」

 

「えっと……ビーコンは……職員室から動いていません!」

 

オペレーションしている一年生、

奥空アヤネがそう叫ぶとシロコがいの一番に駆け出した。

 

「シロコ、待って!」

 

それに続くようにホシノも走り、皆が追いかける。

シロコの鼻に嫌な匂いが染み付いてくる。

鉄錆のような重苦しい血の臭い。

 

「これは…」

 

シロコが見たのは顔面と首の繋ぎ目を撃たれたのだろう、

アンドロイド。

そして、脇腹と脚から血を流して座り込んでいる

マドカの姿だった。

 

「お義父さん!」

 

「そんな…嘘だ……マドカ先生!!」

 

だが、問題はさらに巻き起こる。

 

「作戦は成功か…ふふ、ふふ…フハハハハハ。

ゲオザーク、ゲオザークMark2!アビドスを破壊するのだ!」

 

カイザーPMC理事の言葉により、人工怪獣。

地底鮫ゲオザーク、ゲオザークMark2が砂漠へ解き放たれた。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

日々の未来の青春譚 -メビウスアーカイブ-(作者:逃げるレッド五号 5式)(原作:ブルーアーカイブ)

 かつて、最後まで諦めず不可能を可能にした“永遠のルーキー”が、今度は「先生」としてキヴォトスに誘(いざな)われ、十人十色な生徒たちと絆を結び育み繋いで、立ち塞がる困難に立ち向かい、かけがえのない想い出を紡いでいく…そんな物語。▼「S.C.H.A.L.E(シャーレ) , Sally(サリー) Go(ゴー)!!」▼ キミ達の、鮮やかな青春に幸あらんことを。▼ …


総合評価:1253/評価:9.04/連載:26話/更新日時:2026年04月28日(火) 23:38 小説情報

冬木アクターズ・ラプソディ ~観光に来た演劇バカの女子大生、うっかり龍之介を轢いてしまったので、キャスターの「ジャンヌ役」として聖杯戦争を完遂します~(作者:斉宮 柴野)(原作:Fate/)

演劇を愛し、演劇に愛された女子大生・聖上真樹(19)。 彼女は観光で訪れた冬木市にて、役作りの練習中に通行人を驚かせ、不運な交通事故を誘発してしまう。 その被害者は、指名手配中の連続殺人鬼・雨生龍之介だった。▼罪悪感(と興奮)に震える彼女の前に現れたのは、奇怪な術衣を纏った目玉の大きな外国人。 彼は涙を流し、真樹を見てこう叫んだ。▼「おお!! ジャンヌ!! …


総合評価:8665/評価:8.55/連載:74話/更新日時:2026年04月05日(日) 18:04 小説情報

思春期男子にキヴォトスは刺激が強い(作者:作刀)(原作:ブルーアーカイブ)

キヴォトスにはとある男子生徒がいる。しかしその男子生徒は絶賛思春期中であり、自分と同年代の顔のいい女子達がなぜか積極的に関わってくる状況に悩んでいる。思春期男子にとってあまりにも刺激が強すぎるキヴォトスで思春期真っ只中の青年は悶々としながら日常を送っていく


総合評価:2384/評価:6.94/連載:15話/更新日時:2026年05月09日(土) 06:44 小説情報

直葉「お兄ちゃーん、あの人に手を出されたー。」キリト「お前を〇す」(作者:狩宮 深紅)(原作:ソードアート・オンライン)

性懲りもなくまた書きに来ました。▼ちょっと重めで策士な直葉ちゃんのSSです。▼内容は…。まあ、タイトルの通りです。▼時系列は本編終了後を想定しています。


総合評価:3302/評価:6.49/連載:13話/更新日時:2026年04月05日(日) 02:00 小説情報

で? どれが実在する記憶なんです?(作者:RGNGNO)(原作:ブルーアーカイブ)

先生「“彼女らの話が全部本当なら、君は同時に30人くらい存在した事になるけど”」▼主人公「そんなわけねぇだろ」


総合評価:4227/評価:8.01/連載:3話/更新日時:2026年03月13日(金) 22:19 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>