時系列的にはZZぐらいかも?
出会いは突然に
なんてことないごくごくありふれた日、パパがある男を連れて来た。
連れて来たって言っても、パパが運んできたって言った方が正しいけどね。
でも....私はその男の顔を見た瞬間、すぐさまその男の正体に気がついた。
この男の名はクワトロ・バジーナ。
またの名をシャア・アズナブル。
かつて、赤い彗星と呼ばれていた男だった。
時は宇宙世紀88年。
エゥーゴとティターンズは激しい戦いの末にお互いに戦力を消耗していて、アクシズはその隙にネオ・ジオンを名乗って再び戦いを始めた。
そして、ネオ・ジオン....いや、グレミー・トトは戦況の切り札として私達を、プルシリーズを生み出した。
でも、プルサーティーンとして生を受けた私は結局失敗作として扱われ、廃棄処分となる予定だった。
けれども.......そんな私はとあるジオン兵に助けられ、パンジーという少女として孤児院に入れられる形で何とか廃棄処分を免れた。
その後、私はパパ....もといベネット・キグナスさんに引き取られ、今はパンジー・キグナス(10歳)として暮らしている。
引き取られた時はいつ捨てられるか不安だった。
でも、パパは私の事情を知った上で引き取ってくれたことを話してくれて、私は心の底からパパを信頼するようになった。
幸いなことに、私の暮らすコロニーには今のところ戦争の火種は降りかかっていない。
それに....ここには優しい人がたくさんいる。
だからこそ、私はこのコロニーが好きなのだ。
とまぁ、私がそんなことを思っていた時.......パパが行方不明になっていたはずのクワトロ・バジーナを家に運んできた。
クワトロ・バジーナとは、反地球連邦組織ことエゥーゴに所属していた男で.......グリプス戦役が終わるのと同時に行方不明になっていて、今もなお見つかってはいない英雄。
それがクワトロ・バジーナという男だった。
でも、私はクワトロ・バジーナを見た時にこの男の正体がクワトロ・バジーナという男ではないことに気がついた。
この男の正体.......それはかつて赤い彗星と呼ばれていた軍人、シャア・アズナブル。
一年戦争の時に行方知らずだと聞かされていたけど....まさかこんな形で出会うとは思わなかった。
まぁ、本職が医者のパパのことだから、きっと目の前にいる怪我人を放ってはおけなかったのかもしれない。
それでも、まさかシャアが来るとは思わなかった。
パパによれば....グリプス戦役の時に戦場となったところをパパが通っていた時、デブリ群の中でとある脱出ポッドを見つけたらしい。
そのポッドを調べたところ、中にシャアが居たもんだからパパは大パニックになりつつも彼を回収し、病院兼自宅の我が家へと運んだとか。
.......パパは相変わらず優しすぎるよ。
シャアはいわゆる火傷の状態らしく、しばらくは火傷の治療をするために特殊な医療マシーンを使わなければならないとパパが言っていた。
それに加えて、シャアはパパが発見した時から眠り続けているみたいで、意識が目覚めるのはいつになるのかは分からないとパパが言っていた。
....シャアの存在はジオン兵の話を小耳に聞く形で知っていた。
だからこそ、本物のシャアを見た時は驚いた。
まぁ、ちょっとだけカッコいいとは思ったよ。
だけど
「な〜んで、そのシャア・アズナブルがエゥーゴに居たんだろ?」
.......そういえば、ハマーン・カーンとシャアの間に何かあったってことは聞いたことがあるけど、それが関係しているのかな?
そんなことを思いつつ、私は今日も治療マシーンで治療中のシャアを見つめている。
....彼が目覚めるのは、一体いつになるのやら。
パンジー・キグナス
本格の主人公で、本名はプルサーティーン。
プルシリーズとして生み出されたものの、失敗作として扱われた末に処分されそうになったところをとあるジオン兵に救われ、パンジーという名前で孤児院で暮らしていたところにパパ(ベネット・キグナス)に引き取られ、平和に暮らしていた。
パパのことは優しすぎる男だと思っているが、何だかんだで大好き。
ある日、パパがクワトロ(シャア)を家に連れて来たことで彼女の物語は本格的に動き出し.......?