13番目のプルと赤い彗星   作:サクラモッチー

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今回はガンダムZZのストーリーに関わる話です。
なので、シリアス要素が強めかも?


罪と向き合う時

宇宙世紀88年10月31日。

シャアがやって来てから半年が経った頃.......事件が起きた。

その日は、いつもと変わらない何てことない日になるはずだった。

少なくとも、テレビで地球にコロニー落としに関するニュースが流れるまでは。

 

「ハマーン....」

 

テレビから流れてきた速報に対し、目を見開きながらそう呟くシャア。

それはテレビを見ていたパパも同じで....信じられないという顔になっていた。

そんな私達を尻目に、テレビでは次々と続報が入ってきていて.......一年戦争で活躍した軍人さんが亡くなったっていう情報や、コロニーを落としたのはネオ・ジオンだという情報があったものの、エゥーゴの活躍によってコロニーが落とされたところの住民達が無事であるを知り、パパはホッとした表情になっていた。

でも.......シャアだけは硬い表情のまま、テレビをジッと見つめていた。

 

それから数時間後、我が家に慌てた様子のトラヴィスおじさんがやって来た。

多分、ここに来た目的はあのコロニー落としのことなのかもしれない。

 

「.......トラヴィス、この一件についてどう思う?」

「どう思うも何も、争いが激化するのは間違いないだろうな」

 

我が家のリビングにて、パパに対してそう言うトラヴィスおじさん。

その顔はいつもの優しい顔ではなく....とても厳しい顔になっていて、軍人を思わせるような顔になっていた。

 

「で、ジャーヴィスの方はどうなんだ?」

「それが.....あのニュースを見て以降、ずっとテレビに張り付いているの」

 

トラヴィスおじさんに対して、私がそう言うと.....トラヴィスおじさんは腕を組み、テレビをジッと見つめるシャアの背中を見ながらこう言った。

 

「....だろうな」

 

シャアはトラヴィスおじさんの視線を気にすることなく、ずっとテレビを見ていて

 

「多分、ジャーヴィスはハマーンを傷つけたことを気にしているから、こんなことになっているのかもしれない」

 

私はトラヴィスおじさんに対してそう言うと、トラヴィスおじさんはなるほどなと言う顔になった後、こう言った。

 

「確かに、赤い彗星がアクシズに居たという情報はあったが.....アイツとハマーンにそういう因縁があったとはな」

 

トラヴィスおじさんの言葉に対し、シャアはゆっくりとこちらを向いたかと思えば.....そのままリビングを後にして、自分の部屋へと向かった。

 

「この様子だと、アイツは相当参っているな」

「あぁ、恐らくはハマーン・カーンがコロニー落としをしたのは自分の責任だと感じている可能性が高いかもしれない」

 

トラヴィスおじさんの言葉に対し、そう答えるパパ。

.....ここ最近のシャアは、かつての自分がハマーンに対してやってしまったことを後悔して心から反省している。

だけど...あの顔を、苦しげな表情を見る限りだと、シャアは何か行動を起こすつもりでいる。

私のニュータイプとしての勘が、本能的にそう訴えていた。

そして、その勘は現実となり....時計の針が10時を過ぎ、私とパパが眠りについた時、部屋にこもっていたはずのシャアは何かを覚悟をした様子で家を出ようとしていた。

 

「.......どこに行くの」

 

そんなシャアに対し、声をかける私。

私の存在に気がついたシャアは、声をかけられることを改めて想定していたのか....背を向けながらこう言った。

 

「....ハマーンを止めに行く」

 

....あぁ、やっぱりそうなんだ。

シャアは、自分自身の罪を償うためにハマーンと戦いに行くつもりなんだ。

例え、自分の命が消えたとしても....シャアは立ち止まることはない。

それが、赤い彗星と呼ばれたシャアの矜持なのかもしれない。

 

「......どうしても行くの?」

 

私がそう言うと、シャアは私が止めようとしていることを理解したのか

 

「.....これは私とハマーンの問題だ。だからこそ、私が決着をつけなければならない」

 

と言った後、外に出ようとした。

その瞬間、私はシャアの手を取ると....彼に対して、こう叫んだ。

 

「ダメ.....ダメよ!!そんなことをしたらシャアが死んじゃう!!行っちゃダメだよ!!」

 

シャアの腕を引っ張りながら、涙を流してそう叫ぶと、シャアは一瞬ハッとした顔になったものの....覚悟を決めた様子で私の手を腕から話すと、こう言った。

 

「すまない、だが.....行かせてくれ」

 

シャアはそう言った後、そのまま私の方を振り向かないまま家を出た。

私はそんなシャアを追いかけるように家を出たけれども、結局シャアに追いつくことはできず、彼はネオ・ジオンとの戦いに行ってしまった。

私は....どうしたら良かったんだろう?

そんな思いがグルグルと頭を駆け巡っていて、後からやってきたパパの腕の中で、私は激しく泣いた。

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