13番目のプルと赤い彗星   作:サクラモッチー

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今回は宇宙世紀88年編の最終回!!
あと、とあるキャラが出ます!!


新たな時代の始まり

宇宙世紀89年1月。

世界が新しい年を迎えるのと同時に、戦争が終結した。

結論から言えば....ネオ・ジオンはエゥーゴに敗れたらしい。

ネオ・ジオンのリーダーであるハマーン・カーンはエゥーゴとの戦いの際に戦死。

それを知ったシャアは悲しそうな顔をしていた。

 

けれども、一年も続いた戦争が終わっただけあって、世間は祝賀ムードに包まれていて.......それは私の暮らすコロニーも同じだったのか、戦争に参加していた人達がコロニーに帰ってきた時、その人たちを暖かく迎えていた。

あ、そうそう。

それで言うと、ミルドレッドおばさんのところの息子さんも帰ってきたとか。

ただ、ミルドレッドおばさんの息子さんはパン屋を継ぐ気はないらしく、そこが悩みだってミルドレッドおばさんは言ってたけどね。

 

パパは結局、戦時派遣医師団に参加することになって.....何週間か家を空けることに。

まぁ、我が家にはシャアがいるから寂しくはないんだけどね。

だけど、パパは私とシャアを二人ぼっちにさせるわけにはいかないと思ったのか....パパが家に居ない間、トラヴィスおじさんが我が家の様子を見に来るようになった。

でも、パパは予定よりも早く我が家に帰ってきた。

........私にそっくりな女の子を連れた状態で。

 

その女の子を見た時、私は彼女がプルシリーズの一人だって気がついた。

彼女の名前はプルトゥエルブ。

その名の通り、12体目のプルシリーズで....パパによれば、宇宙のデブリ群を船で移動しているときに、彼女が乗っていた脱出ポッドを見つけたみたいで、そのまま保護したのだとか。

 

一方のプルトゥエルブは、私を見た瞬間に驚いていて、自分を助けて何の意味があるって言ってたけど....パパの

 

「君が生まれてきた以上、生きる価値はあるんだよ」

 

という言葉を聞いた瞬間、彼女は号泣。

そして

 

「生きても良いの?」

 

と私達に向けてそう言っていた。

もちろん、私達はその言葉に頷いた。

 

そんなわけで、プルトゥエルブはパパからマリーダという名前を貰い、私達キグナス家の一員となった。

 

ちなみに....マリーダにシャアを紹介した時、彼女はシャアをマジマジと見た後、そのままバッタリと倒れた。

何でも、目の前にいる男がシャアだと信じられずに脳内がパニック状態になったらしい。

そのことに対し、シャアは見た目が変わった影響なのかと地味に落ち込んでいた。

 

んで、今のマリーダは私と同じように学校に通うようになった。

周りのみんなにマリーダは私の生き別れの姉だと伝えたところ、みんな何故か泣いていた。

いや何で?

そして、マリーダはあっという間にこのコロニーに馴染んでいった。

 

「マリーダって本当に運動神経が良いよね〜」

「それ思った!!」

 

学校の帰り道にて、マリーダに向けてそう言う私とアリッサ。

マリーダはプルシリーズとして戦場に出ていた。

だからなのか、運動神経は私よりかは良い方だ。

だけど、その分勉強が苦手っぽいけどね。

 

「そ、そう?」

 

そんな私達の言葉に対し、照れながらそう言うマリーダ。

照れてるマリーダ......可愛いなぁ。

と、そういうことを思っていると

 

「ところで....前々から思ってたけど、その髪飾りってどこで買ったの?」

 

アリッサからそんなことを言われた。

 

「あ、これ?これはジャーヴィスからのクリスマスプレゼントで貰ったやつなんだ!!」

 

私が自慢げにそう言ったところ....アリッサはビックリとしたような顔になると、こう叫んだ。

 

「えぇ!?何それ羨ましい!!」

 

そう叫ぶアレッサの顔は羨ましいと言わんばかりの表情をしていて.......それを見た私は、アリッサは相変わらず面食いだなと思うのだった。

 

「なるほど、ジャーヴィスがプレゼントした物だから大事に付けているのか」

 

髪飾りをマジマジと見ながらマリーダがそう言うと、私は自慢げに笑った。

ふふん!!可愛いでしょ!!

 

「あ、ジャーヴィスだ」

 

と、そんなことをしていた時.......マリーダがそう言いながら指差す方向にいたのは、パン屋の前で掃除をしているシャアの姿だった。

そのシャアの首元には星のネックレスがあって、それを見た私は自然と嬉しくなっていた。

 

「やっほ〜!!ジャーヴィス!!」

「パンジー、それにアレッサとマリーダか。学校は終わったのか」

 

私達に対し、微笑みながらそう言うシャア。

...........相変わらず、良い笑顔をするなぁ。

 

「うん!!今は下校中なの!!」

「そう言うジャーヴィスは仕事中なのか?」

 

ジャーヴィスに対し、そう言う私とマリーダ。

その言葉に対し、シャアは

 

「あぁ、今は店の前の掃除をしている」

 

私達に向けて、そう答えた。

 

「そっか、それじゃあお仕事頑張ってね!!」

 

私はシャアに向けてそう言った後、手を振りながらその場を後にした。

一方、そんな私を見たシャアは手を振り返していた。

 

「ジャーヴィスさん、前に比べて柔らかくなったよね」

「まぁ、色々あったしね」

 

私の言葉に対し、キョトンとするアレッサ。

去年は本当に色々あった一年だった。

というか、シャアの出会いがきっかけで毎日が濃い日々だったな。

でも......そんな日々が今年も始まらないかなと思う自分がいて、今日もそのことを期待しながら、私は今を生きている。




プルトゥエルブ=マリーダ・クルス。
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