時系列的には宇宙世紀90年ぐらいです。
ジェラート再び
宇宙世紀90年4月。
戦争が終わって一年が経ち....私が12歳、マリーダが13歳、シャアが31歳になった。
私とマリーダはあと一年で中学校に上がるので、パパは大きくなったねってしくしく泣いてた。
それを見ていたトラヴィスおじさんは、泣くのは卒業式の時にしとけって言ってたけど.....それでも、パパは私とマリーダが成長していることを嬉しく思っているみたい。
.......何か、嬉しいな。
シャアは相変わらずジャーヴィスとしてパン屋で働いていて、最近は学校に卸す用のパンを作るようになったから忙しいって言ってた。
あと、休日の昼には必ずサンドイッチを作ってくれるんだけど......そのコッペパン(シャアお手製)のサンドイッチがとっても美味しくて、お店で売れるレベルだとパパが言っていた。
でも、シャアはそのサンドイッチを商品として販売することは考えていなくて、今のところ、そのコッペパンサンドイッチを堪能しているのは私達だけだ。
マリーダはマリーダで運動神経が良いからか、バスケとかのスポーツの試合の助っ人に駆り出されることが多いらしい。
まぁ、マリーダは運動神経が良い方だし、本人が楽しいのなら良いんだけどね。
だけど、最近のマリーダは靴箱に手紙が入っていることに対して戸惑っていて、私に対してこれは嫌がらせなのか?って聞いてきた。
.......マリーダ、それは嫌がらせじゃなくてラブレターだよ。
そして....今の私はシャアとマリーダと一緒に例のジェラート屋さんに来ていた。
「......ジェラートと言うものは、こんなにもたくさんの種類があるのか」
初めてジェラートを見たからか、そう呟くマリーダ。
その目はキラキラと輝いていて、だのジェラートを選ぶかで悩んでいた。
うんうん、分かる!!
目の前に色んな種類のジェラートがあると悩むよね!!
と、私がそう思っていると
「.....どれを食べれば良いんだ?」
案の定、マリーダはどのジェラートを食べるかで迷っていた。
「そういうのは、マリーダが食べたいやつを食べれば良いんだよ!!」
私がマリーダに対してそう言うと、マリーダはしばらく考えた後.......こう言った。
「それじゃあ....このサクラというフレーバーと桃のフレーバーにしようかな?」
その後....私はキャラメルとラズベリー、シャアはミルクとリンゴのジェラートを選ぶと、それを店の近くで食べることに。
マリーダはジェラートを初めて食べるからか、美味しそうにパクパクと食べていた。
私の隣にいるシャアも美味しそうにジェラートを食べていて、それを見た私は来て良かったなと思ったのだった。
「相変わらず、ここのジェラートは美味しいなぁ」
「あぁ、そうだな」
そう言いながら、私とシャアがジェラートを食べていると......マリーダはこっちの方をジッと見ていた。
「マリーダ、どうかしたの?」
「いや.......その、パンジーとジャーヴィスがいつケッコンするのかなって思っただけだ」
マリーダがそう言うと、私とシャアの間でしばしの静寂が流れた後
「は?」
シャアは思わずそう呟いていた。
私と?シャアが?結婚?
「マリーダ、私とシャアはそんな関係性じゃないよ」
「だがしかし、お互いにプレゼントを贈り合う関係性になっているなら尚更」
「アレはクリスマスだからプレゼントを渡しただけだよ」
マリーダの言葉に対し、そう答える私。
別にやましいことはないんだけどね。
と思いつつ、シャアの方を見ると
「.......そ、そうだな」
シャアは私の言葉に続くようにそう言った。
......ただ、その顔は赤かったけど。
「ジャーヴィス、顔が赤いけど......熱があるの?」
「....大したことではない」
私がそう言うと、そんな風に答えるシャア。
そう....なのかな?
「.......」
一方、シャアの顔を見たマリーダは首を傾げつつ、ジェラートを一口食べた。
....てか、何でマリーダはこういうことを聞いてきたのかな?
そう思いながら、ジェラートを食べる私。
(.....やはり、シャアはパンジーのことが好きみたいだな。だが、シャアがあんなに顔を真っ赤にしているのに、パンジーは何故それに気づかないのだろう?)
「....パンジー」
「ん?何?」
「私に出来ることがあれば、いつでも言ってくれ」
「?」