13番目のプルと赤い彗星   作:サクラモッチー

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クェス&ハサウェイの話の続き。


クェスとハサウェイ②

「大丈夫か?」

「あ、は、はい....」

 

我が家兼病院にて、そう答えるとシャアからホットミルクを受け取るハサウェイくん。

あの後、気を失ったハサウェイくんは病院のベッドでしばらく寝た後、すぐに意識が回復した。

クェスちゃんは、そんなハサウェイくんを心配そうに見ていて....ハサウェイくんが目覚めた時、ホッとした顔になっていた。

そして、ハサウェイくんはジッとシャアの顔を見ると

 

「あ、あの....さっきはすみませんでした」

 

そう呟きながら謝った。

そんなハサウェイくんの言葉に対し、シャアはこう言った。

 

「いや、いいんだ。私がかつてクワトロ・バジーナを名乗っていたのは事実だからな」

 

シャアのその言葉を聞いたハサウェイくんは、シャアが悪い人じゃないと理解したのか、ホッとした顔になっていた。

 

「それで?家出とはいえ、どうして君達はここに来たのかな?」

 

ハサウェイくんとクェスくんに対し、ニコニコ笑いながらそう言うパパ。

あ、これ圧を掛けてるパターンだ。

そう思ってハサウェイくんとクェスちゃんの方を見ると....二人とも冷や汗ダラダラだった。

んで、ハサウェイくんとクェスちゃんはパパの圧に屈したのか、正直に語り始めた。

 

ハサウェイくんとクェスちゃんが家出をした理由は、いわゆる親子喧嘩が原因らしい。

ハサウェイくんの場合は、家族に対する接し方についてのアレコレで喧嘩したらしいんだけど....クェスちゃんの場合はそうでもないらしい。

というのも、クェスちゃんの家にはお父さんとお母さん.....じゃなくて、愛人さんがいるからか、お父さんとの関係性は言うまでもなく最悪。

愛人さんは愛人さんでクェスちゃんを悪く扱っているみたいで、だからクェスちゃんは二人が嫌いだって言ってた。

そして....そんな出来事があったので家出した二人は、どういうわけか同じ貨物線に乗り込み、密航したのだと二人は語った。

....ハサウェイくんはともかく、クェスちゃんの家って昼ドラみたいな状況なのね。

てか、二人の行動力凄すぎでしょ。

 

「君達の事情は分かったよ。でも....ずっとはここにはいられない。それは分かっているね?」

 

パパが優しくそう言うと、クェスちゃんとハサウェイくんは何となくそんな気がしたのか....顔を背けながら、苦い顔をしていた。

 

「......パパに連絡するの?」

「あぁ、するとも。でも....その後、どうしたいかを決めるのは君だ」

「!!」

 

パパの言葉を聞き、ハッとした顔になるクェスちゃん。

その言葉に続くように、シャアはこう言った。

 

「君はまだ若い。だからこそ....未来をどう進むのかは君次第だ」

 

そういうシャアの顔は今までのことを振り返ったような表情をしていて、その言葉を聞いたクェスちゃんは

 

「未来....かぁ」

 

思わず、そんなことを呟いていた。

 

「ハサウェイくんもお父さんに会ったら謝ること。いいね?」

「....はい」

 

パパの言葉を聞き、そうだよなと思ったのか....そう答えるハサウェイくん。

人間、素直がいいよね。

 

「ところで、クワトロ大尉....じゃなかった、ジャーヴィスさんってここで暮らしているんですか?」

「そうだ。ちなみに今はパン屋で働いている」

 

シャアがそう言うと、口に含んでいたミルクを吹き出すハサウェイくん。

まぁ、あのシャアがパン屋をやっているのなら驚くよね。

 

「え!?ジャーヴィスさんってパン屋で働いているの!?」

 

シャアの言葉に対し、ビックリした様子でそう言うクェスちゃん。

その言葉に対し、シャアは口角を上げながらこう言った。

 

「たかがパン、されどパンだ。パンだと言って侮るな」

 

うわ、シャアの中でパン屋としてのスイッチが入っちゃったよ。

そう思いつつ、パパの方を向く私。

 

「ねぇパパ、ハサウェイくんとクェスちゃんって今日はうちで泊まるの?」

「うん、そうなるかもね」

 

パパがそう言うと、仲間が増えるのかと呟くマリーダ。

シャアに至っては、ハサウェイくんとクェスちゃんにどんなパンを食べさせようかと思ったのか、何かをぶつぶつ呟いていた。

.......二人とも気が早すぎない?

 

「君達のお父さんには僕とトラヴィスの方で連絡してみるよ」

 

そう言った後、ニッコリと笑うパパ。

だけど、その笑顔を見た二人がビクッと反応したのはいうまでもない。

パパ.....笑顔の状態で圧をかけるからそうなるんだよ。

とまぁ、そういうわけでハサウェイくんとクェスちゃんのお泊まりが決まるのだった。

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