13番目のプルと赤い彗星   作:サクラモッチー

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クェスとハサウェイ回Part3


クェスとハサウェイ③

ハサウェイくんとクェスちゃんの家出発言から数時間後、パパからトラヴィスおじさん経由でハサウェイくんのお父さんと連絡が取れたことが聞かされた。

トラヴィスおじさんによれば....ハサウェイくんのお父さんは、まさかハサウェイくんが地球を出ているとは思ってはいなかったらしく、心底驚いたような声だったみたい。

んで、明日ハサウェイくんを迎えに来るって言ってた。

ついでに、ハサウェイくんのお父さんはクェスちゃんも迎えに来るらしい。

何でも....クェスちゃんのお父さんは今、大事な会議の真っ最中なのだとか。

そのことを知ったクェスちゃんはとても悲しそうな顔をしていて、そんなクェスちゃんの父親に対して、マリーダは

 

「娘のよりも会議を優先する親がいるのか.......」

 

と呟いていた。

あと、パパとトラヴィスおじさんはジャーヴィスの正体を話さないように二人に念押ししてた。

 

そんなわけで、我が家に泊まることになったハサウェイくんとクェスちゃんだけども

 

「何これ!?美味しい!!」

 

今現在の二人は、シャアの作ったサンドイッチをパクパクと食べていた。

うん、分かる。

シャアの作ったパンって美味しいよね。

 

「こんなに美味しいサンドイッチ、食べたことない.......」

 

そう言いながらサンドイッチを頬張るハサウェイくん。

ちなみに、今回のサンドイッチはハムサンドと卵サンドの二種類だ。

 

「このパンもジャーヴィスさんが作ったの?」

「あぁ、そうだ。このパンはサンドイッチ用に改良したパンだからな」

 

クェスちゃんの言葉に対し、自慢げにそう言うシャア。

その言葉を聞いたクェスちゃんは、シャアお手製のサンドイッチをマジマジと見た後

 

「地球でもこういうサンドイッチが食べれたらいいのになぁ」

 

と呟いた。

 

「クェス、このスープも美味しいよ!!」

「え?そうなの?」

 

私特製の野菜スープを食べるハサウェイくんの言葉に対し、そう言った後、野菜スープを飲むクェスちゃん。

すると案の定、クェスちゃんの顔が明るくなり

 

「本当だ!!美味しい!!」

 

思わずそんなことを言っていた。

 

「パンジーは料理上手だからな」

 

そんなクェスちゃんの言葉に対し、そう言うマリーダとうんうんと頷くシャア。

....褒められると何か恥ずかしいな。

 

「まぁ、我が家の場合はパパの料理スキルが壊滅的だから自然と覚えたというか、何というか」

 

私がそう言うと、そうなんだという顔になる二人。

一方、シャアとマリーダはパパが原因で炎上したキッチンを思い浮かべたのか....遠い目をしていた。

 

「料理かぁ.....私もやってみようかな?」

 

サンドイッチを一口食べながら、そう呟くクェスちゃん。

その言葉に対し、シャアと私は

 

「料理をやって損はないぞ。だろう?パンジー」

「うん、今後のためにやっておいた方がいいと思うよ」

 

クェスちゃんにアドバイスをするようにそう言った。

 

「そっか.........そうだよね。好きな人のハートを掴むには料理が必須だよね!!」

 

私達の言葉を聞いた後、思うところがあったのか....そう言うクェスちゃん。

.....ちょっと方向性がズレてるけど、それも料理をする理由だよね。

 

「へぇ!!クェスちゃんって好きな人がいるの?」

「居ないよ?でも、今後誰かと付き合うことになった時のために勉強しようかなって思っただけ」

 

お、oh......

クェスちゃんって意外と行動的なのかな?

そう思いながらサンドイッチを食べていたら、ハサウェイくんはそんなクェスちゃんをジッと見つめていた。

 

「ハサウェイくん、どうかしたの?」

「あ!?いや、その....何でもないです......」

 

私がそう尋ねると、慌てながらそう言うハサウェイくん。

でも、ハサウェイくんの頬はほんのり赤くなってて....それを見たシャアはその表情の意味を理解したのか、フッと微笑みながら、青いなと言っていた。

あと、マリーダもニヤニヤしてた。

....ハサウェイくんが青いってどういうことなんだろ?

 

「にしても....パンジーの知り合いのトラヴィスおじさんっていう人は何者なの?」

 

ふと、トラヴィスおじさんのことが気になったのか....私に対してそう尋ねるクェス。

その言葉に対し、私はこう答えた。

 

「う〜ん..........確か、昔は連邦軍の軍人として活躍してたらしいよ。あと、連邦政府の人とのコネとかも持ってるらしいけど」

 

私がそう言うと、二人は顔を見合わせると

 

「トラヴィスおじさんってそんなに凄い人なんだ....」

「敵に回したらヤバそう....」

 

そんなことを呟いていた。

うん、まぁ、それは私も分かる。

だって、シャアの救出のために戦艦を引っ張り出してくるんだもん。

そんなことをしてるのにフツーのジャンク屋を名乗ってる時点で凄いよね。

 

「そう、だからパパとトラヴィスおじさんを怒らせたらダメだからね」

 

私がそう言うと、だろうねという顔になるハサウェイくんとクェスちゃん。

こうして、楽しい夕食の時間はあっという間に過ぎて行くのだった。




次でクェス&ハサウェイ回をラストにしたい!!
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