ジャーヴィス達がネオ・ジオンと戦うことを決めてから数日後......私達は、トラヴィスおじさんの職場にいるんだけど
「....トラヴィスおじさん」
「ん?何だ?」
「.....戦艦が増えてない?」
その職場には、元スレイブ・レイスの人達や何隻かの大きな戦艦があった。
いや、これ絶対目立つでしょ!?
ていうか、どうやって入手したの!?
「艦隊よりかは少なめだぞ」
「だとしても目立っちゃうよ!!」
「大丈夫大丈夫、ちょっと目をつぶってもらうだけだから」
「それ合法なやり方だよね!?」
トラヴィスに対し、そうツッコミを入れる私。
あぁ....何か心配になってきたな..........
そんなことを思いつつ、視線をずらすと.......そこには、見たことのない金ピカのモビルスーツがあった。
....いや派手すぎない?
「....トラヴィスおじさん、あのモビルスーツは?」
「あぁ、アレか?アレはギルガメッシュっていうモビルスーツでな.......何年か前にアナハイムが開発してたやつだったんだけども、操縦できる奴が居ないとか何とかで結局戦地に投入されることはなかった試作機だ」
私の言葉に対し、ノリノリな様子でそう答えるトラヴィスおじさん。
へぇ、試作機.......試作機!?
「それ、大丈夫なの!?」
「大丈夫だ、問題ない」
トラヴィスおじさん、その言い方だと逆に心配になるよ....
と、そんなことを思いながら金ピカモビルスーツ....もとい、ギルガメッシュの方を見ていると
「ほぅ、これが例のモビルスーツか.......」
「意外と派手だな」
そこに、紺のノーマルスーツを着たジャーヴィスと赤のノーマルスーツを着たマリーダが現れた。
「よぉジャーヴィス、久々にそれを着た気分はどうだ?」
「特に変わりはない。多少はブランクはあるとは思うが....そこは戦場に出れば何とかなるだろう」
トラヴィスおじさんの言葉に対し、そう答えるジャーヴィス。
その顔は、いつものジャーヴィスの顔ではなく.....一人のパイロットとしての顔だった。
「ちなみに、アレがマリーダの機体な」
そう言いながら、トラヴィスおじさんが指差すところにあったのは........赤の機体で、それをジャーヴィスは中々良い機体だなと呟いた。
....何かデカくない?
「トラヴィスおじさま、この機体は?」
「クシャトリアっていう機体でな、おじさまの秘密のお友達から貰ったんだよ」
マリーダに対し、ニッと笑いながらそう言うトラヴィスおじさん。
そんなトラヴィスおじさんを見たマリーダは、頼りになると呟いた。
「あ、そうそう。ギルガメッシュとクシャトリアにはファンネルは付いているぞ」
「ファンネル!?」
ファンネルってアレだよね!?
遠隔で攻撃するビット系の武器だよね!?
「ファンネルか....腕が鳴るな」
「これで少しは敵を蹴散らせるな」
いや、どちらかと言えば瞬殺じゃないの?
「というか、ジャーヴィス達ってこの機体に乗るのは初めてなんでしょ?操縦できるの?」
心配気味な様子でそう尋ねる私に対し、ジャーヴィスはフッと笑うと
「じゃじゃ馬だろうが何だろうが、乗りこなしてみせるさ」
私に対し、そう言った。
....まぁ、ジャーヴィスだし大丈夫か。
「それで?連邦の方はどうなっている?」
そんな私を尻目に、トラヴィスおじさんにそう尋ねるジャーヴィス。
その言葉を聞いたトラヴィスおじさんは、待ってましたとばかりにこう言った。
「連邦はネオ・ジオンの連中がアクシズを落とすことにやっと気づいたらしくてな、ブライト・ノアやアムロ・レイを筆頭にアクシズを止めようとしているらしい」
「アムロ....」
アムロ・レイ.......
確か、一年戦争の時に活躍した白い悪魔だったっけ?
私がネオ・ジオンに居た時に噂は聞いていたけど.....やっぱり、この戦いに参戦するんだね。
そう私が思っていると、ジャーヴィスは
「....奴らは、アズナブルツーのことを本物の私だと思っているのか」
と呟いた。
あ、もしかしてそのことを気にしてたの?
「恐らくはそうかもしれないな」
そんなジャーヴィスの言葉に対し、クスリと笑いながらそう言うトラヴィスおじさん。
トラヴィスおじさんのその顔を見たジャーヴィスは不服そうな顔をしていた。
「ところで.....ヴィンセントさんは?」
「新婚ホヤホヤな息子を出撃させる親がいるか?」
「あ、そゆことね」
確かに、ヴィンセントさんとクロエさんは結婚したてだしね。
「つうわけで....そろそろ行くか!!」
トラヴィスおじさんのその言葉をきっかけに、続々と戦艦に乗り込む元スレイブ・レイスの人達。
その人達に続くようにジャーヴィスとマリーダも戦艦に乗り込もうとしていたんだけど
「!?」
ジャーヴィスは突然私を抱きしめると......こう言った。
「.......行ってくる」
その言葉に対し、私は
「行ってらっしゃい」
と言うと、ジャーヴィスはマリーダと一緒に戦艦に乗り込んでいった。
こうして、トラヴィスおじさん・ジャーヴィス・マリーダはネオ・ジオンの戦いに参戦するために移動を始めたのだった。