「おはよ〜、パンジー」
「おはよう、アレッサ」
通学路にて、話しかけてきた友達に対してそう答える私。
彼女の名前はアレッサ、私の大切な友達だ。
アレッサの家はいわゆる整備屋で、だからなのかアレッサも機械を弄ったり直したりするのが得意なのは言うまでもない。
まぁ、私が自慢して何になるって話だけどね。
「今日もアレッサは元気だね」
「そりゃあ、整備士は元気でなきゃ!!」
腕をブンブンと振り回しながら、そう言うアレッサ。
....アレッサは今日も元気だなぁ。
そう思いながら、学校に向けて歩く私。
そんな私に対し、アレッサはジッと私の顔を見つめると
「ところでさ、パンジーの方はどうなの?」
私に対してそんなことを言った。
「私?特にはないけど?」
私がそう言うと、アレッサはポカーンとした顔になった後
「え、でもパンジーの家にイケメンが入院してるんじゃないの?」
と言った。
イケメンが入院....あっ
「....もしかして、ジャーヴィスのこと?」
今ウチに入院しているのはシャアしかいないし....何気にシャアはイケメンの部類に入るし.......てか、何でアレッサがシャアが入院していることを知ってるの!?
「へぇ、あの人ってジャーヴィスさんって言うんだ」
私の言葉に対し、キラキラとした目でそう言うアレッサ。
その目をみた私は、もしかしてと思ってアレッサに対してこう尋ねた。
「ねぇアレッサ.......まさかとは思うけど、ジャーヴィスを運ぶパパの姿を見たの?」
その言葉に対し、アレッサは
「うん、そうだよ!!ほんのちょっぴりしか顔が見れなかったけど....あんなイケメンがこの世にいること自体が凄いよ!!」
更に目を輝かせながらそう言った。
そうだった....アレッサが面食いだったことをすっかり忘れてたわ.........
「....言っておくけど、ジャーヴィスがアレッサの好みのタイプだとは限らないと思うよ?」
「それでもいいの!!」
......なんか、アレッサの未来が心配になってきたな。
そう思いながら、学校へ向かう私。
にしても....よくよく考えてみれば、シャアって割とイケメンなのかな?
だとしたら、シャアは罪深い男だよ....
「てか、パンジーはそのジャーヴィスさんのことをどう思ってるの!!」
「別に何とも思ってないよ?」
私がそう言うと、アレッサはビックリしたような顔になった後、物凄い顔でこう言われた。
「そういうとこだよ!!パンジー!!」
そう言うアレッサの顔を見た私は、ちょっとビビりつつもこう思った。
そういうもんなのかな?と.......
というか、アレッサはイケメンのことになるとめっちゃ興奮するなぁ。
「普通!!イケメンがいたらアタックするでしょ!!」
「それはアレッサだけでしょ?」
「そういう問題じゃない!!」
「いやどういう問題なの?」
私達がそんな会話をしながら歩いていると......私の頭の中にあるイメージが入ってきた。
それは、オリエンタルな雰囲気を持つ褐色肌の女性と彼女の腕の中で眠るシャアのイメージで.......女性はまるで私の方を見定めるかのような視線になると
『彼のことを....頼むわね』
そう言った後、彼女の姿はスゥッと消えていた。
このイメージは....一体.....!?
「.......パンジー?」
突然脳内にイメージが流れたことによって、顔色が悪くなった後に対し、そう尋ねるアレッサ。
.......多分、脳内に流れた映像に出てきた女性はかつてシャアが愛したとされる女性、ララァだ。
ララァが出たってことは.....今後、シャアが目覚めるかもしれないってことなのかもしれない。
まぁ、確証はないけどね。
「....大丈夫、ちょっと立ちくらみがしただけだから」
アレッサに向けてそう言った後、学校へと向かう私。
その後、私の勘は当たっていたのか....私が帰宅した頃にシャアは目覚めるのだった。