13番目のプルと赤い彗星   作:サクラモッチー

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アクシズ落とし編Part3。
果たして、ジャーヴィスたちはどうなるのか!!


【番外編】第二次ネオ・ジオン抗争③

「やめろ!!アズナブルツー!!お前には.......生きる権利があるんだぞ!!」

 

地球へと落下するアクシズを止めるため、ボロボロのサザビーを使ってアクシズを押し返そうとするアズナブルツーに対し、そう叫ぶジャーヴィス。

その脳裏には....プルシリーズという兵器でありながらも、今を生きているパンジーの姿が映っていて、ジャーヴィスはアズナブルツーにも生きる権利があると叫びながら、彼を助けようとしていた。

それは、アムロも同じだったのか

 

「シャア!!アズナブルツーを止めるぞ!!」

 

シャアに向けてそう叫んだ後、アズナブルツーを止めようとした....が

 

「「!?」」

 

突然、そのアズナブルツーが乗る機体.....サザビーから謎の光が出てきたため、二人はその光に阻まれ、アズナブルツーのところに行くことすら出来なかった。

 

「これは!?」

「サイコフレームの......光なのか!?」

 

謎の光に驚きつつも、何とかアズナブルツーを止めようとする二人。

そんな二人に対し、アズナブルツーは幻影として現れる形でこう言った。

 

『私は....多くの人々の命を奪った。だからこそ....私はその償いをしなければならない』

 

そう語りかけるアズナブルツーの顔は、さっきとは裏腹に穏やかで....優しそうな表情になっていた。

 

「......だが!!」

『それに....今は自分が何者なのかがハッキリと分かる。こんな満ち足りた気分になるのは初めてだ』

 

アズナブルツーがそう言うのと同時に、謎の光は徐々に増していき

 

「アズナブルツー!!」

 

ジャーヴィスは、その光の源であるサザビーに向けて手を伸ばしながら、そう叫んだ。

その時、ギルガメッシュからも謎の光が溢れ出し....それを見たアズナブルツーはニコッと笑うと

 

『お前達は....優しいのだな』

 

と言うと、ジャーヴィスの方を向きながらこう言った。

 

『ジャーヴィス........アズナブルイレブンのことを頼む』

 

アズナブルツーが放った言葉に対し、ジャーヴィスはその言葉の意味を理解したのか.....サザビーの方へ向かおうとしたが、サザビーから出ている謎の光に押し返され、ジャーヴィスとアムロはアズナブルツーが乗ったサザビーから強制的に離されてしまう。

その瞬間、謎の光はアクシズを包み込むと......地球から離れるように移動していった。

 

「アクシズが......進行方向からズレていく....」

 

アクシズが地球に落ちないことを確認したからか、アムロが呆然とした様子で呟いたのを尻目に、ジャーヴィスは光と共に消えたアズナブルツーの最後の言葉が脳内にこびりついていたのか

 

「アズナブルツー....」

 

悲しげな表情でそう呟いた。

ちょうどその時....ロンドベルの船がこちらに近づいてきたため、ジャーヴィスが乗るギルガメッシュはその場を後にしようとしたが

 

『シャア、お前がどうしてここにいるのかは分からないが.......共に戦ってくれて、感謝する』

 

と言うアムロの言葉に対し、シャアは

 

「..........私は、私の居場所を守るためにやっただけだ」

 

と言った後、その場を後にした。

 

「居場所....か」

 

そんなことを呟くアムロを尻目に、ジャーヴィスは合流してきたマリーダと共にトラヴィスのいる船に戻っていたのだが

 

「トラヴィス.......何故、この船にクェスとハサウェイが?」

 

その船に帰還したところ......そこにクェスとハサウェイがいたため、思わずトラヴィスに対してそう尋ねていた。

 

「何でも、アイツらが泊まっていたコロニー内のホテルにネオ・ジオンの連中が襲ってきたらしくてな、二人はそこから脱出するついでにそのネオ・ジオンからモビルスーツをパクって逃げたらしい」

「....相変わらずの行動力だな」

 

クェスとハサウェイの行動力に対し、呆れながらそう言うジャーヴィス。

一方、トラヴィスの方はあの光について気になったのか

 

「ところでよ、あの光は何だ?」

 

ジャーヴィスに対してそう尋ねると、彼はしばらく考えた後.......こう言った。

 

「それは私にも分からない。だが.......」

「だが?」

「あの光はアズナブルツーの乗るサザビーから放たれていた。そして、アズナブルツーはアクシズを止めるために....自らを犠牲にした」

 

ジャーヴィスがそう言うと、トラヴィスとマリーダは目を見開いたかと思えば

 

「ということは、あの光はニュータイプの力なのか?」

 

と、トラヴィスがつぶやいていたのを尻目に、マリーダは

 

「アズナブルツーは、シャアという呪いから解放された.......ということなのか?」

 

ジャーヴィスに対し、そう尋ねると

 

「......かもしれないな」

 

ジャーヴィスは寂しげな表情のまま、外を見つめていた。

こうして、ネオ・ジオンとの戦闘を終えたジャーヴィス達はパンジーが待つコロニーへと戻っていくのだった。




アクシズ落とし編はこれにて終了!!
次回はキグナス家への帰還編です!!
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