確実に修羅場になるのは間違いなし!!
ネオ・ジオンとの戦いから数週間後....私達は、いつもと変わらない日常を送っていた。
結局、アズナブルイレブンはジャーヴィスの弟....シリウス・キャメロンという形で我が家で暮らすことになり、今はパパみたいな医者になるために勉強をしている。
ただ、そのままの見た目だとアレだから髪を紺色に染めたけどね。
でも、最近のシリウスは少しずつだけど笑うようになってきて、シャアの呪いから解放されつつあるみたい。
ミネバちゃんは、名前をオードリーに変えたついでに我が家の一員として迎えられ、学校にも通うようになった。
だけど、その学校でミネバちゃん....いや、オードリーは『お姫様』という肩書きが付いちゃったらしく、いわゆる高嶺の花扱いされていると言っていた。
....オードリーがお姫様なのはあながち間違いではないけどね。
クェスちゃんはクェスちゃんで、最初は親戚の人に引き取られる予定だったけども....そのクェスちゃんがその親戚のところに行きたくないと言ったことによって、クェスちゃんもオードリーと同じく私の妹になる形で我が家の仲間入りをすることに。
ハサウェイくんとはあの出来事以降、良い関係になっているみたいで.....今は遠距離恋愛のような状態になっている。
ジャーヴィスは相変わらずパン屋で働いていて、最近はサンドイッチ屋さんにコッペパンを卸しているらしい。
何でも、ミルドレットおばさんの知り合いにジャーヴィスお手製コッペパンを食べさせたところ、その味に惚れて仕入れ始めたとか。
うん、分かる。
ジャーヴィスの作るコッペパンは美味しいよね。
マリーダは花の高校生としての生活を満喫してて、オードリーと同じくモテモテらしい。
まぁ、マリーダは大人っぽいし.......何より、女子にもモテてるからなぁ。
あと、マリーダは相変わらず運動部の助っ人としても活躍していて、何かレジェンド扱いされていると戸惑いながら言ってた。
とまぁ、近況報告はここまでにして.......今現在の我が家はというと
「シャア.....まさかお前がこんなところに居たとはな」
「それはこっちのセリフだ。何故お前がここに?」
白い悪魔....もとい、アムロさんが来ていた。
いや何でぇ!?
「ブライトからお前がここにいるって聞いたから来ただけだ」
あ、ブライトさん経由でジャーヴィスのことを聞いたのね。
そう思いながら、ココアを飲む私。
「君がここに来た理由は分かった。でも....君はジャーヴィスを捕まえる気はないのだろう?」
「......まぁ、そんなところですね」
そう言った後、コーヒーを飲むアムロさん。
.....ジャーヴィスを捕まえる気がないのなら、どうしてここに来たんだろう?
「シャア......いや、ジャーヴィス。お前は一体何が目的でここに?」
ジャーヴィスの方を向きながら、そう言うアムロさん。
.......そうか、アムロさんの目的はジャーヴィスが何のためにここにいるのかの確認だったんだ。
だから、わざわざ私達の家に来たんだ。
「....アムロ、私はお前と敵対するつもりはない。だが、それで安心しろとは言わない」
「だろうな」
ジャーヴィスがそう言うと、ソファに深くもたれかかりながらそう言うアムロさん。
その顔には、ジャーヴィスの言葉を信じようとしている表情が映っていた。
「今の連邦はアズナブルツーを本物のシャアだと認識している。だから、お前が捕まるようなことはない。ただ」
「.......ただ?」
「....あのモビルスーツは一体なんなんだ?」
あのモビルスーツ.......あっ。
「もしかして....ギルガメッシュのこと?」
私がそう言うと、アムロさんは
「ギルガメッシュ.......それがあの機体の名前か」
興味津々な様子でそう呟いた。
「そういえば、ギルガメッシュはトラヴィスおじさまが秘密裏に入手した試作機だったはず」
「へぇ、試作機.......試作機!?」
マリーダの言葉に対し、最初は素直に聞いていたものの.......その言葉の意味を理解したのか、そう叫ぶアムロさん。
....やっぱり、トラヴィスおじさんのやったことってヤバいことなのかな?
「ちょっと待て!?あの機体は....ギルガメッシュは試作機だったのか!?」
「あぁ、トラヴィス曰く....アレはアナハイムで開発されたものらしい」
「アナハイム!?」
ジャーヴィスに対し、聞いてないぞと言わんばかりにそう叫ぶアムロさん。
そんなアムロさんを見てポカーンとしている私に対し....マリーダは、アムロが乗っていたガンダムもアナハイムが作ったやつだと補足情報を入れてくれた。
なるほど、だからビックリしてたのか。
「何でそんなものを入手しているんだ!?」
「文句を言うならトラヴィスに言え」
そう言うアムロさんに対し、コーヒーを飲みながらそう言うジャーヴィス。
ちょうどその時、部屋の中に勉強中だったはずのシリウスが入ってきたんだけども
「ジャーヴィス兄さん、何かあった......の?」
「三人目の....シャアだと........!?」
そのシリウスを見たアムロさんはそう呟いた後、バッタリと気を失ったのだった。
「.....これ、僕が原因?」
「シリウス、細かいことは気にするな」
「これ、どう考えてもアムロさんの脳内キャパが超えたんじゃないの?」