13番目のプルと赤い彗星   作:サクラモッチー

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白い人編Part3


白い人③

木刀を持ったギュネイさん騒動からしばらく経ち....パパに怒られたギュネイさんは、しょんぼりとした様子で病室へと帰っていった。

クェスちゃんはそんなギュネイさんを見て、自業自得よと言っていた。

.......いやまぁ、パパのあの殺意マシマシの笑顔を見たらそうなるよね。

 

んで、ギュネイさんが無事に病室に戻ったのは良いんだけども

 

「ということは....貴様は10歳の子供に手を出そうとしたのか!?」

「違う!!誤解だ!!」

 

ジャーヴィスがここでどう過ごして来たのかを聞いたからか、今のアムロさんはジャーヴィスを今にも殴りそうな勢いでそう言っていた。

....どーしてこうなったんだろ?

 

「安心しろ、ジャーヴィスはパンジーと一緒に風呂は入っていないぞ」

「そういう問題じゃない!!」

 

マリーダの言葉に対し、そう叫ぶアムロさん。

そして、アムロさんは私の方を向くと

 

「パンジー!!もしジャーヴィス関連で何かあったら俺に連絡してくれ!!いいな!!」

「え、あ、うん」

 

私に対し、そう言った。

......何でそんなに深刻そうな顔をしているのかな?

 

「アムロさん、ジャーヴィス兄さんがロリコンだと言いたいんですか?」

「シリウス....お前今みんなが超えなかった一線をハッキリと超えたな」

 

シリウスがそう言うと、凍りつく空気を尻目にそう言うアムロさん。

ロリコン?ジャーヴィスが?

 

「ジャーヴィスはロリコンじゃないよ。まぁ、ネオ・ジオンとの戦いの前に私に抱きついてきたけど....それでもロリコンじゃないよ!!」

 

私がそう言うと、アムロさんの顔色は分かりやすく変わり

 

「ジャーヴィス!!貴様という男は!!」

 

そう叫んだ後、ジャーヴィスの顔を思いっきり殴った。

ノー暴力!!ノー殺意!!

 

「ジャーヴィス!?」

「いや、あれはどう見てもパンジーお姉ちゃんがトドメを刺したんでしょ」

 

戸惑う私に対し、そう言うクェスちゃん。

.......え?

 

「そうなの?」

「「「そうだよ!!」」」

 

えぇぇぇぇぇ!?

 

「逆に何で気づいてないの?」

「パンジーはそういうのに関しては鈍感だからな」

 

ちょっと!!鈍感って言うな!!

と、私が心の中でそう叫んでいると

 

「ロリコン.....」

 

ジャーヴィスは分かりやすくショックを受けていた。

....何かごめんね。

 

「ジャーヴィス、私はあなたのことをそういう人だとは思ってないよ。ただ....隣にいると心がポカポカするから、一緒にいてほしいな」

「!?」

 

私がそう言うと、ジャーヴィスがピクッと反応したかと思えば....

 

「.....ありがとう、パンジー」

 

ジャーヴィスはそう言った後、少しだけ微笑んでいた。

 

「....何だこれ」

 

そんな私達の会話を見て、そう呟くアムロさん。

呆然としているアムロさんに対し、パパ達は

 

「何って、我が家の日常風景だよ」

「早めに慣れておいた方がいいぞ」

「と言うか、これでもパンジーお姉ちゃんはまだジャーヴィスの気持ちに気づいていないんだよね」

「まぁ、兄さんは兄さんでその場弁えているみたいだし.......僕的には大丈夫だと思う」

 

と言った。

 

「何でお前らは冷静なんだよ!?」

「「「「だって慣れてるから」」」」

「そんな理由があってたまるか!!」

 

アムロさんはそう言うと、そうかなと首を傾げるパパ達。

そんなパパ達を見たアムロさんは、ハァとため息を吐くと

 

「こんな歳の差イチャコラを見せられるこっちの身にもなれ!!」

 

と再び叫んだ。

....イチャコラ?

これ、イチャコラじゃないと思うんだけどなぁ。

 

「アムロさん.......見てください、パンジーさんのあのキョトンとした顔を」

「アレは確実にイチャコラしていないという無自覚の顔だな」

「パンジーお姉ちゃんってやっぱり鈍いなぁ」

「アムロくん、アレが娘とジャーヴィスのイチャコラなんだよ。だから諦めた方がいいよ」

「あなた達はどっちの味方なんだ!?」

 

アムロさんがそんな風に叫ぶと、パパ達はこう言った。

 

「「「「パンジーとジャーヴィス」」」」

「何でそうなる!!」

 

その言葉を聞いたアムロさんはパパの方を向くと

 

「ベネットさん!!あなたはどうしてそこまでしてジャーヴィスの味方をするんですか!?」

 

パパに向けてそう叫んだところ、パパはニコッと笑いながらこう答えた。

 

「いやだって、彼なら娘がちゃんと成人してから結婚しそうだからね」

「....その自信はどこから来るんですか」

「親の勘?」

「勘!?」

 

.....パパ、何を言ってるんだろ?

そう思いながら、ジャーヴィスの方を見ていると

 

「.......パンジー」

「ん?何?」

「....何でもない」

 

ジャーヴィスは何故かそう言った後、頬を赤くしていた。

....熱でもあるのかな?

 

「.......」

「そういうわけだから、これ以上深く追及しない方がいいと思うよ」

 

その後、アムロさんはハロパンをお土産に帰っていったんだけど....それからというもの、ジャーヴィスの監視という名目でちょくちょく来るようになったのだった。

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