そして、とあるキャラクターが登場します!!
ゾルタン・アッカネンはシャアの再来計画の被験体であったものの、結果的に失敗作の烙印を押された人物である。
そのため、シャア・アズナブルとして調整されることなく研究所内で過ごしていたのだが....ある時、その研究所を襲おうと企む者が近くに現れたことにより、彼は研究所を守る兵士としてフル・フロンタルと共に出撃することに。
最も、この出撃はフル・フロンタルの力試しのようなものだったからか、添え物扱いされたゾルタンは当然ながら不機嫌になっており
「チッ.....」
ゾルタンはそう舌打ちをした後、シナンジュ・スタインに乗り込むと敵の居る敵陣に向かった。
しかし、その敵陣にはトラヴィス・カークランド率いる艦隊の他に第二次ネオ・ジオン抗争の際に突然現れたとされる謎の機体、ギルガメッシュやクシャトリアの他にギュネイ用にと用意された機体ことフィンブルもあったため、迎撃のために出撃した強化人間達はその異様な雰囲気に少しばかり押されていた。
それはゾルタンも同じだったのか.....僅かに感じる敵への恐怖に身震いしつつも、彼はシナンジュ・スタインを駆りギルガメッシュの方へと向かっていった。
当のギルガメッシュを操縦しているジャーヴィスの方はフル・フロンタルの操縦している赤いシナンジュと戦っており、今現在戦っている相手が自身の再来だともてはやされている人物だと認識したのか、ビームライフルからビームを放つのと同時にファンネルを放ち、フル・フロンタルを圧倒していた。
「これが例の第二次ネオ・ジオン抗争の際に現れたとされる黄金のMSの実力.....面白い!!」
その攻撃に翻弄されていたフル・フロンタルは、ギルガメッシュのパイロットが自身の元ネタとは知らずにそう呟いた後、ファンネルを躱しながらギルガメッシュの方へと向かっていった。
だが、ちょうどその時に現れたシナンジュ・スタインの横入りによって邪魔が入ったことにより、シナンジュの攻撃はスタインに当たることはなかった。
「何だ?仲間割れか?」
この展開に対し、ジャーヴィスは不思議に思いつつも襲いかかる二機を躱しては攻撃するという行為を繰り返した結果、フル・フロンタルとゾルタンは徐々に追い詰められていっていた。
それでもなお、二機は諦めずにジャーヴィスの乗るギルガメッシュの方へと向かっていったが......そんな二機とギルガメッシュの間に蒼白色のビームが割って入るかのように通り抜けたかと思えば、その場に現れたのは白と青のカラーリングが特徴のMS.....フィンブルだったため、フル・フロンタルとゾルタンはすぐさまフィンブルに対処しようとした。
だが
「無駄だ!!」
フィンブルから放たれた蒼白色のビームはシナンジュとシナンジュ・スタインを掠り、その結果二機のシナンジュはビームが掠ってしまったところが何故か氷漬けになっていた。
と言うのも、フィンブルから放たれるビームの正体はマイナスの域に達する程の温度のビーム......つまりは絶対零度の状態のビームのため、そのビームが当たった部分が氷漬けになったのだ。
「これは.....!?」
「クソッ!!あのビームは厄介だな....」
そんな言葉を吐き捨てた後、フィンブルとギルガメッシュ相手に戦うゾルタンとフル・フロンタル。
しかし.......フィンブルを警戒したのが仇となったのか、今度はギルガメッシュに加えてマリーダの操縦するクシャトリアの攻撃を喰らってしまい、誰がどう見ても押されているのは明確であった。
当のジャーヴィスはギルガメッシュのファンネルを操縦しつつ、マリーダとギュネイの力を借りながら二人を追い詰めていったのだが、突然フル・フロンタルの操縦する赤いシナンジュが戦線を離脱しようとしたため、ジャーヴィスはそれを追いかけようとしたが.....その手をゾルタンが塞いだため、フル・フロンタルの追跡をギュネイとマリーダに任せる形でゾルタンと対峙していた。
「ぐっ.....何なんだよ、何なんだよコイツは!!」
ゾルタンがそう叫んだ瞬間、その叫びがギルガメッシュのサイコフレーム越しにジャーヴィスに伝わり.....彼はゾルタンがシャアの再来計画の被害者であることを理解したのか、その脳裏にはアズナブルツーの最後が浮かんでいて、ゾルタンに対して何とかして助けるという思考になった後、ゾルタンとの一対一の戦闘に臨んだ。
そんなことを知ってか知らずか、ゾルタンはシナンジュ・スタインを使ってギルガメッシュに、ジャーヴィスに襲いかかるが.....彼自身がかつて赤い彗星と呼ばれた存在だからか、その攻撃を避けたかと思えばファンネルを使ってシナンジュ・スタインの手足を破壊した。
その瞬間、ゾルタンは自らの死を覚悟したのか......走馬灯のように家族の記憶が流れ込んできたために彼はその走馬灯を受け入れ、瞼を閉じて気を失ったのだった。
「....一先ずは勝利した、ということか」
そう呟くとゾルタンが乗っているシナンジュ・スタインからコクピットを引き剥がし、ジャーヴィスはそのまま帰還の準備に入っていた。
「こちらジャーヴィス、白い機体の方は片付いた。そっちの方はどうだ?」
マリーダとギュネイに向け、そう通信を試みるジャーヴィス。
そんなジャーヴィスに対し、マリーダとギュネイは
『こちらマリーダ、赤い機体の方は私とギュネイで何とか捕獲しようとしたが.....運良く逃げられてしまった』
『すまないジャーヴィス、もっと奴の動きを注視していれば.....』
と、申し訳なさそうな様子でそう言った。
それを聞いたジャーヴィスはそうかと呟いた後、ゾルタンの乗っているコクピットを持ちながらトラヴィスの居る母艦へと帰還したのだった。
【速報】
ゾルダン・アッカネン、キグナス家入りが確定する。
アレ?これってガンダムNTとかどうなるんだろ?
ちなみにフィンブルはギルガメッシュと同じく本作オリジナルMSで、元ネタは北欧神話のフィンブルの冬です。