例のイケメン患者....シャアが目を覚ました。
パパによれば、この時のシャアは既に火傷の治療を終えていたので、ベッドで寝ていたみたいだけど.......パパが部屋に入った時には、シャアは体を起こした状態でボーッと外を見ていたらしく、その光景を見たパパは当然ながら驚いたらしい。
それに加えて、目覚めた時のシャアの髪色は金髪から白髪に変わっていたみたいで、そのことに関してもパパは驚いていた。
.......十中八九、彼を目覚めさせたのは
んで、私はパパにあのイメージのことを伝えたところ.....パパは
「きっと、彼女が彼を助けてくれたのかもな」
私の頭をポンポンと撫でながらそう言った。
そんなわけで、シャアが目覚めたのはいいものの.......彼はパパからある程度の説明を聞いた後
「.....そうか」
ボーッとした様子で、興味は無いというと言わんばかりにそう答えていた。
そんなシャアを見たパパは、何か企んでるなと何となく察したのか
「君が何をやりたいのかは分からないけど....少なくとも、君を助けてくれた彼女が悲しむようなことはしちゃいけないと思うぞ」
そういうことをシャアに言ったとか。
その言葉を聞いたシャアは彼女という言葉の意味を理解したのか、それとも自身を目覚めさせたのは彼女だと理解したのか、視線を再び外に向けたみたい。
....この様子だと、シャアとララァはただの愛人関係っていう感じではなさそうだね。
そんなことを思いつつ、私はシャアの居る部屋に入った。
何でシャアの部屋に入ったのかって?
まぁ、簡単に言えば監視が目的かな?
「ハロー!!グッモーニング!!」
シャアがいる部屋に入りながら、元気よくそう言う私。
一方、部屋の中にいるシャアはというと......私の声がうるさいと言わんばかりの顔をしながら、青い瞳を新聞からこっちに向けた。
「....お前は?」
「私はパンジー。ベネット・キグナスの娘って言えば分かる?」
私がそう言うと、シャアは私の顔を見たかと思えば
「.....貴様、ニュータイプだな?」
と言った。
その言葉に対し、私は部屋の机に食事が乗ったトレーを置くと....彼に向けてこう言った。
「うん、そうだよ。ついでに言えば、私はプルシリーズっていうクローン・タイプの強化人間。だからパパとは血が繋がっていないんだ」
プルシリーズ。
そして、クローン・タイプの強化人間。
私がそんな事実を伝えると、シャアの顔には驚きの表情が映っていた。
「お前が.....クローン・タイプの強化人間だと?」
シャアはその事実に対し、ボソッと呟いた後....何かを考えたのか、ハマーンがそんなことをしていたのかと言葉を漏らした。
....正確に言えば、私達の開発に関わっていたのはグレミーだけどね。
「だが、それならば何故ここに?」
「私、一応失敗作だからね」
シャアの言葉に対し、作業をしながらそう言うと.....シャアはその言葉にピクリと反応した。
ただ、動揺したことを見せたくなかったのか、新聞を手に持つとその表情が見えないふりをしていた。
お〜い、バレますよ〜。
「私が運が良かっただけ。ただそれだけだよ」
私を助けようとしたあの人が居なかったら、今の私は存在しない。
そう思いながら、花瓶の花を変える私。
そして、私はシャアの方を向くと....こう言った。
「私ね、イメージ越しだけどあなたのことを頼むって彼女に頼まれたの。だから、勝手なことをしたら彼女の分まで私が許さないから!!」
私はそう言った後、呆然とするシャアに向けてこうも言った。
「あ、そうそう。私とパパはあなたの事をチクることはしないから安心してね」
ニッコリと笑いながら私がそう言葉を放つと、だろうなと呟くシャア。
でも、そう呟く彼の顔には寂しそうな顔が出ていた。
....きっと、夢の中でララァと出会ったんだろうなぁ。
だからこそ、シャアは目覚めるのに時間がかかったのかもしれない。
まぁ、そういうのに詳しくない素人の私がそんな考察をしたところで、信憑性はないけどね。
「あなたが何を企んでいるのか知らないけど、まずはちゃんとご飯を食べること!!いい?」
シャアに対して、私は食事の方を指さしながらそう言うと
「....何故、お前はそこまでする」
逆にシャアは私に対してそんなことを聞いてきた。
はぁ....シャア・アズナブルって結構めんどくさいなぁ。
「言っておくけど、私はパパに言われてやってるだけだからね」
私はそう伝えた後、部屋を後にした。
今後、彼が回復した時にどんなことをするのかは分からない。
ひょっとしたら、また連邦とドンパチするかも知れない。
パパは彼はそんなことはしないと言ったけど....やっぱり心配だ。
ここは私がしっかり監視しないとね!!