13番目のプルと赤い彗星   作:サクラモッチー

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今回は研究所破壊大作戦の後日談的な感じの話です。


大作戦の後で

ジャーヴィス達が地球にあるシャアの再来計画の舞台となった研究所を破壊しに行ってから数日後....ジャーヴィス達は無事に研究所を破壊するというミッションを終えて帰ってきた。

トラヴィスおじさん曰く、二度と強化人間の研究が出来ないレベルで研究所を破壊したみたいだけど、肝心のジャーヴィスのそっくりさんらしき人物は逃がしてしまったとマリーダとギュネイさんが悔しげに言っていた。

トラヴィスおじさんはトラヴィスおじさんで研究所のリーダーを何とかすることは出来たけど、そのバックにいる政治家の人を対処するには時間が掛かるって言っていたから、多分相当手強い相手なんだろうなぁ。

 

ただ、トラヴィスおじさんの方針でシャアの再来計画の被害者と思われる人々を何人か保護していたようで、その人達はトラヴィスおじさんの斡旋で仕事と家を提供されたみたいで、今は一生懸命働いているみたい。

んで、問題はジャーヴィスが連れて帰ってきたパイロット....ゾルタン・アッカネンっていう人で、その人は私と同じように失敗作という烙印を押されたものの、ジャーヴィス達を足止めするために出撃したところをジャーヴィスとギュネイさんが交戦し、そのまま保護したのだとジャーヴィスは言っていたけど.....ゾルタンさんの体を見たパパは険しい顔になりながら一言

 

「これは酷いね」

 

と言った後、シリウスと共にすぐさまゾルタンさんの治療に取り掛かっていた。

何でも.....ゾルタンさんは改造手術を受けていたからか既に体がズタボロ状態だったみたいで、すぐさま治療ルートに入ったらしい。

その結果、ゾルタンさんの体は回復に向かっているとパパは言っていた。

うんうん、万事順調......だよね?

 

「ゾルタンさん、ご飯はここに置いておきますね」

「......勝手にやってろ」

 

そして今現在のゾルタンさんはうちの病院に入院していて、ベッドの上で横になりながら私に向けてそんなことを言っていた。

......最初はスヤスヤ寝てたけど、ここまで喋るのなら結構回復したってことなのかな?

まぁ....それはそれ、これはこれ、だからね。

 

「.......オイ」

「ん?」

「今日の飯は何だ?」

「今日のご飯?えっと.....確かマリーダ特製のミルクシチューだったはずだよ」

 

私がそう言うと、ゾルタンさんはプイッと向こう側に向いたかと思えばそうかよと呟いた。

手術をしたシリウスによれば.....改造手術の跡を消すためにタトゥーがたくさん掘られていたようで、あんなにも酷い改造をするなんて.....と信じられないという様子で言葉を漏らしていたのを今でも覚えている。

きっと、連邦の人達はシャア・アズナブルのカリスマ性に着目したからこそ、あんなことをしたんだと思う。

.....だからこそ、こういう悲劇が起こることぐらい分かっていたはずなのに。

 

私がそう思っていた時、病室に入ってきたのは早めに仕事を終えて帰ってきたジャーヴィスで

 

「パンジー、ゾルタンの様子は....大丈夫そうだな」

 

ベッドの上で横になっているゾルタンさんを見ると、そう呟いた。

.....アズナブルツーの一件があったからか、ジャーヴィスはシャアの再来計画によって人生を狂わされ、そして自らも狂ってしまったゾルタンのことを気にしていたみたいで、その顔には何とも言えない表情が映っていた。

 

「......まさか、あのシャア・アズナブルが生きていたなんてな」

 

そのゾルタンさんは私とジャーヴィスの方を向きながらそう言った後、ムクリとベットの上から起き上がった。

そして、赤い彗星が相手なら勝てないわけだと言わんばかりの様子でゾルタンさんはジャーヴィスに見つめると、おもむろにミルクシチューを食べ始めたかと思えばこう言った。

 

「というか、お前らみたいな連中のどこが一般人だよ」

 

うん、まぁ、自分の戦った相手が元赤い彗星・クローンタイプの強化人間・パン屋で働く強化人間・フィクサーと呼ばれたジャンク屋のおじさんなら、そりゃそう思うよね。

というか、ジャーヴィス達もそうだけど....のらりくらりと生活しているトラヴィスおじさんも凄すぎるよ。

 

そう思いながら、ガツガツとミルクシチューを食べるゾルタンさんを見つめる私。

 

「どう?美味しい?」

「......悪くはねぇな」

「それは美味しいってこと?」

「............」

 

私の言葉に対し、再びそっぽを向くゾルタンさん。

.....やれやれ、正直じゃないなぁ。

 

「ところで....シリウスは?」

「シリウスなら、さっきパパと一緒に買い物に行ったよ」

「そうか」

 

そう言った後、視線を再びゾルタンさんに向けるジャーヴィス。

ゾルタンさんはミルクシチューを食べ終えると、お腹いっぱいとばかりに再びベッドの上に横になったかと思えば、ジャーヴィスに向けてこう言った。

 

「なぁ、シャア・アズナブル.....今はジャーヴィス・キャメロン、だったか?まさかアンタに弟が居たとはな」

 

ゾルダンがそう言うと、ジャーヴィスはその言葉の意味を理解したのか.....フッと笑いながらその質問に答えるかのようにこう言った。

 

「あぁ、そうだ。正確に言えば....シリウスは私のクローンだ」

 

ジャーヴィスがそう告げた瞬間、ゾルタンは何を言ってるんだ?と言う顔になってたものの、すぐにその意味を理解したようで.....第二次ネオ・ジオン抗争時にて、ネオ・ジオンの総統だった男がシャア・アズナブルのクローンであるという噂は本当だと思ったのか、嘘だろと言う顔になっていた。

そんなゾルタンさんに対し、私はジャーヴィスの言葉を補足するように私はこう言った。

 

「正確に言えば、シリウスは私と同じ失敗作だったの。でも....ネオ・ジオンの軍人さんがシリウスを助けてくれたおかげで、私も彼は生きているの」

「.............」

 

私の話を聞いたゾルタンさんは、しばらく黙ったかと思えば

 

「なぁ....こんな俺でも、お前らみたいになれると思うか?」

 

と言ったので、私はニコッと笑いながらこう言った。

 

「大丈夫だよ。たってゾルタンさんは....口が悪いけど優しい人だもん」

「.....ハッ、そうかよ」

 

こうして、キグナス家にゾルタンさんが仲間入りするのだった。




ゾルタンさんって、シャアの再来計画とかが無ければ普通の人として暮らすはずだったんだよね。
それにゾルタンさんって割と常識人的なところがあるから、そう思うとモナハン・バハロ絶許だわ。
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