13番目のプルと赤い彗星   作:サクラモッチー

8 / 40
今回はとあるキャラクターが出ます。
あと、前後編に分かれるかも?


ジャンク屋のおじさん:前編

宇宙世紀88年4月。

ネオ・ジオンとエゥーゴの戦いはまだまだ続行中。

テレビを付ければ明るいニュースよりかは戦争関連のニュースが多めなので、嫌になるとアレッサは言っていた。

まぁ、その気持ちは分かるけどね。

 

我が家に居候して早三ヶ月のシャアは、パン屋のおじさん.......もといジャーヴィス・キャメロンとしてすっかり馴染んでしまったらしく、子供達からハロパンの人と呼ばれるようになった。

最初こそ本人はそれに不満げだったものの、徐々に嫌ではなくなってきたのか、今ではそのあだ名を気に入ってるとか。

そして、シャアが考案したハロパンはミルドレッドおばさんのパン屋の名物パンとして人気となり、今では看板商品として売られているので、近々フレーバーを増やす予定だとシャアは言っていた。

ただ、戦争に関してのニュースを見ている時は時々軍人としての顔が出るけどね。

 

「よぉ、元気か?」

 

そんな日々が続いていた時、私の家兼パパの病院にトラヴィスおじさんがやって来た。

トラヴィスおじさんは一年戦争の時に軍人と活躍していたらしくて、その時からパパとは知り合いだったらしい。

パパ曰く、トラヴィスおじさんを敵に回すと厄介なことになるみたいだけど....本当かどうかは分からない。

そして、今は息子さんを探しつつジャンク屋をしているって言ってた。

 

「トラヴィスおじさん!!」

 

私の頭をポンポンと撫でるトラヴィスおじさんに対し、そう言う私。

トラヴィスおじさんは私の正体を知っている数少ない人の一人で、私を廃棄しようとしていたネオ・ジオンに対して怒りを抱いていたみたいで、その分私のことを可愛がってくれる優しい人なのだ。

 

「パンジー、最近はどうだ?」

 

ニシシと笑いながら、そう言うトラヴィスおじさん。

.......連邦軍って嫌な奴が多いって聞くけど、トラヴィスおじさんは別だね。

かといって、ジオンがまともってわけではないけど。

 

「特に変わったことはないよ。まぁ、強いて言うなら居候が一人居るぐらいだけど」

 

トラヴィスおじさんに対し、私がそう言うと.......おじさんはビックリとしたような様子でこう言った。

 

「居候?ベネットの家にか?」

「うん、そうだよ。何だったら会ってみる?」

 

私はそう言うと、シャアの居る部屋までトラヴィスおじさんを案内した。

今のシャアは白髪な上に髪型も雰囲気も違う、だからこそバレないと思ってシャアのところにトラヴィスおじさんを連れて行ったところ

 

「......」

 

トラヴィスおじさんはシャアの顔を見た瞬間、氷のように固まっていた。

.......アレ?

 

「と、トラヴィスおじさん?」

「あ、あぁ......すまない」

 

私が恐る恐るそう尋ねると、我に返るトラヴィスおじさん。

一方、そんなトラヴィスおじさんを見たシャアは誰だコイツ的な顔になっていた。

 

「紹介するね!!この人は色々あって三ヶ月前から我が家で暮らしているジャーヴィス・キャメロンさん!!今はこの街のパン屋さんで働いていて、今話題のハロパンの考案者なんだ!!」

 

トラヴィスおじさんに対し、シャアの紹介をする私。

その言葉を聞いたシャアは、トラヴィスおじさんが私の知り合いだと理解したのか

 

「初めまして、私はジャーヴィス・キャメロン。よろしく頼む」

 

営業スマイルを顔に出しながらそう言った。

....この笑顔をアレッサが見たら、間違いなく惚れるだろうなぁ。

そう私が思っていると、トラヴィスおじさんは一言

 

「....パンジー、ちょっとこっちに来てくれるか?」

 

私に向けてそう言った。

 

「う、うん」

 

その言葉を聞いた私は、嫌な予感がしつつも別の部屋に移動すると....トラヴィスおじさんは私に向けてこう言った。

 

「なぁパンジー....まさかとは思うが、アイツは赤い彗星なのか?」

 

はい、やっぱりバレてましたぁ!!

トラヴィスおじさんの元軍人としての勘を誤魔化すことが出来ませんでしたぁ!!

どうしよう、ちょうどパパは用事で家にいないし....かと言って、シャアのことでしらを切るわけにはいかないし.....

う〜ん.......ここは正直な話すしかないかぁ。

 

「ア、ハイ、ソウデス」

 

私がそう言うと....トラヴィスおじさんはやっぱりかと言う顔になった後、腕を組みながらこう呟いた。

 

「あの男が簡単に死ぬはずがないと思っていたが.......まさか、ここに居たとはな」

 

そう言うトラヴィスおじさんの声はまるで軍人のような雰囲気を出していて、それを聞いた私は咄嗟にこう言った。

 

「確かに彼はシャア・アズナブルだよ!!んで、今は大人しいから今後やらかすかもしれないけど....でも!!今の彼は悪い人じゃないの!!」

 

それを聞いたトラヴィスおじさんは、私に対して声をかけようとしたが

 

「....そうか、お前がトラヴィス・カークランドか」

 

運が良いのか悪いのか、その場にシャアが現れるのだった。




Q:トラヴィスおじさんって誰?
A:ガンダムサイドストーリーズに登場するカッコいいOTONA
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。