ACE COMBAT SW2 ―The Journey Home― 作:skyfish
1944年。後世の歴史書において二つの出来事が記されている。
1つは同年9月15日、第501統合戦闘航空団ストライクウィッチーズの活躍によりガリアを占領していたネウロイを撃破。ガリアを解放したことである。この勝利が第二次ネウロイ戦争の転換点になったとされている。
そして、2つ目同年9月18~19日。ブリタニア本国北部に突如現れた数少ない地上拠点型ネウロイの巣によるヨーロッパ大陸全土に及ぶ攻撃とそれに対する作戦。後に『オペレーション・シャッタードスカイ』と命名されるそれは、扶桑・ガリア・ブリタニア三国連合艦隊と別働隊による反攻作戦によって巣を破壊したと歴史書に書かれている。表向きでは
そして、翌年1945年4月。人型ネウロイとのコミュニケーションを目的とした作戦『トラヤヌス作戦』がヴェネツィア上空で開始された。もしこの作戦が成功すればネウロイとの和解も可能になる。戦争の早期終結が見えてくるという期待が込められていた。
しかし、結果は予想もしないものになった。突如出現した新たな巣が元からいた巣を攻撃したのである。ネウロイがネウロイを攻撃した。前代未聞の出来事が作戦に参加していた第504統合戦闘航空団アルダーウィッチーズの目の前で起こったのだ。新たなネウロイの巣と奮戦虚しくヴェネツィアは陥落してしまう。
アルダーウィッチーズのメンバーたちもヴェネツィア撤退での連戦で魔法力が底をつき戦闘可能要員が竹井醇子、中島錦、ジェーン・T・ゴッドフリーの3人のみと部隊は壊滅状態になってしまう。
ロマーニャ防衛が危機的状況のなか、アドリア海上空でレーダーが何かを捉えた。
トラヤヌス作戦から数日。より強力な巣から生み出されるネウロイとの連戦により第504統合戦闘航空団『アルダーウィッチーズ』は中島錦さん、ジェーン・T・ゴッドフリーさん。そして私こと竹井醇子の3人しか飛べない状況となった。そんな中、アドリア海に何かいるのをレーダーが捉えたとの連絡が入った。ネウロイの巣から大きく離れた場所。基地の防衛をジェーンさんに任せて私たち二人は正体不明の相手を探していた。
「こんな場所にネウロイなんか出るんですかね?」
「分からないわ。でも油断は禁物よ。敵がこちらの思い通りに動かないわ」
≪あ、あ~。こちらフェデリカ。聞こえる~?≫
基地にいるアルダーウィッチーズ隊長 フェデリカ・N・ドッリオ から通信が入った。
≪どうやらあちらさんからお出迎えのようだよ≫
「? それはどういう……」
「!? 竹井隊長2時の方角から何か来ます!」
前方を警戒していた中島がこちらに接近する“何か”を見つけた。プロペラの無い巨大な機体。爆音がその機体の力強さを物語っている。それはあっという間に視認できる距離まで近づき、2人の周りを旋回し始めた。
「ネウロイじゃないですよね? 黒くないし」
「ええ、そうね…………ジェット機………」
竹井は謎の航空機に対し通信を試みる。
「こちら第504統合戦闘航空団アルダーウィッチーズ所属竹井醇子。そちらの所属は」
≪ガガッ――――ザ―――――≫
やはり通信回線が違うため繋がらない。一つ一つ回線を変える。
≪―――らはオーシ―――――シーウ――――応答――――≫
やっと向こうに近い回線になったのか途切れ途切れに声が聞こえてくる。もう少し回線を調整してようやくつながった。
≪こちらオーシア国防海軍第3艦隊空母ウィーカー所属の者です。ここはお伽噺の世界ですか? GPSがイカレてるし空母と連絡が取れない≫
(オーシア……)「第504統合戦闘航空団アルダーウィッチーズ所属の竹井醇子です。あなたの名前は?」
≪本名は言えません。ブレイズと呼んでください。新米たちの面倒見てたらいきなり目の前が真っ白になって―――≫
ジェット戦闘機のパイロット。ブレイズさんの話によると新人パイロットの訓練をしていたら目の前が真っ白になって、気が付いたら一人になっていたそうだ。
「………分かりました。私たちに着いてきてください。基地へ案内します」
「え!? いいんですか?」
「敵ではないし、このままほうっておく方が問題だわ」
≪いいのですか? よかった。このままだったらどうしようかと思いましたよ≫
「こっちよ」(それにしてもこの声誰かに似てるような……?)
ブレイズさんの声が誰かの声に似ていると思いながら基地まで誘導することにした。だが、2人が誘導しているはずなのにジェット機の方が前に出ては後ろに回りを繰り返す。こちらがまるで誘導されているよに見える。
「ブレイズ! もっとスピードを落せ!」
≪これで失速ギリギリなんだ。これ以上落としたらストールする≫
ブレイズの返答に中島は「はあ!?」と驚きの声を上げた。今2人はストライカーの出せる最大速度で飛んでいる。なのにそれ以上のスピードで飛んで失速ギリギリなのだ。目の前を飛ぶジェット機より大きい飛行機は数多く存在するがそれらよりも制限速度が高いなんてどんだけ重いんだ! と中島は思う。その隣でやっぱりねと苦笑する竹井がいた。
一方504基地では隊長命令でアルダーウィッチーズのメンバー全員が外に出されていた。皆魔法力を使い果たし個人差はあれ歩くことも困難な人もいる。そのほとんどが松葉杖か車椅子を使っていた。
「少佐~。なんですかいきなり外に集合なんて」
松葉杖片手に赤ズボン隊隊長フェルナンディア・マルヴェッツィが言う。
「ふっふっふっ。今竹井達が面白いものを連れてくるわよ」
「スクランブルで出た竹井大尉たちがですか?」
「何かな~」
所々包帯グルグル巻きのマルチナ・クレスピとルチアナ・マッツェイ
「この前の人型ネウロイを救助したのではないか?」
「ちょっとなにそれ笑えない………」
結構真面目に考えたアンジェラ・サラス・ララサーバルに苦笑するパトリシア・シェイド。
「お。見えてきた」
フェデリカ・N・ドッリオの言葉に皆が一斉に顔を向ける。見えてきたのは竹井と中島の2人―――ではなかった。
「……………………は?」
先に声を上げたのはフェルナンディアだった。たった今自分の遥か頭上を通り過ぎた飛行機にぽかーんとしていたがすぐに正気を取り戻した。
「少佐あれ超高速型ネウロイじゃないんですか!?」
「んー? 違うみたい。ジェット機だって」
基地上空を旋回するジェット機を指差して叫ぶ。飛んでいる機体をじっくりと見ていたドミニカ・S・ジェンタイルとジェーン・T・ゴッドフリーは機体のペイントについて話していた。
「なあジェーン。あの星マーク見えたか?」
「はい大将。はっきり見えました。リベリオンと少し違いますけど」
件のジェット機が着陸態勢に入る。だが、その普通じゃない行動に血の気が引いた。
「馬鹿かあのパイロット。あのスピードで着陸する気か!?」
アンジェラが皆の心を代弁する様に言った。例の機体は通常の倍のスピードで、しかも滑走路の一番手前に着陸するコースだった。メンバーの心配をよそに滑走路にタッチダウンする。だがスピードは止まらない。
「危ない!」
誰が言ったか。あのままでは滑走路から出てしまう。だが、ジェット機は滑走路ギリギリに止まった。竹井達と合流し例のジェット機に集まる。
「大きい」
「これ格納庫に入るかな?」
ジェット機のことは何度か耳に入れているが目の前の機体は今まで見たことない機体だ。それをじっくり見ているとコックピットからパイロットが飛び降りた。身長はフェルと同じくらい。全身パイロットスーツを着込みヘルメットで顔が隠れて見えないが体に特有の膨らみがあるから女性だろう。
彼女は私たちに近寄りヘルメットを取った。
その時、皆に衝撃が奔った。だってその顔は
「オーシア国防海軍空母ウォーカー所属シーウルフ隊隊長。ブレイズと呼んでください」
カールスラントのエース。エーリカ・ハルトマンにそっくりだったのだから。
『ええええええええええええええええええええええええええええ!?』
エーリカマジ天使 ならぬ ブレイズマジ天使
ブービー繋がりで似せました。
ブレイズプロフィール(TS状態)
身長 160cm
年齢 16歳 (現実世界:26歳)
原隊 オーシア国防海軍空母ウォーカー所属シーウルフ隊隊長(ラーズグリーズ隊)
シーウルフ隊 一番機 ブレイズ
二番機 エッジ
四番機 アーチャー
五番機 ソーズマン
階級 少佐
使い魔 ラブラドール・レトリバー?
能力 考え中
機体 F-14R(ラーズグリーズ仕様 ただしペイントは通常)
備考
見た目はエーリカ・ハルトマンそっくり。違うのは胸のみ。
はかせるレスプロストライカーですが、もうすでに決定しています。お楽しみに!