江風になった男の話   作:海江山風

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まろーん


おはよう、江風

 夜22:00には寝て、朝05:30には起き朝食を済ませ07:30には仕事に向かい、18:00には家に帰り夕食を食べ風呂に入り趣味を21:30ぐらいまでやる。これが僕の平日でのルーティンだ。時たまに崩れることもあるがそこはいいだろう。

 そして僕は、いつもの様に朝5:30に起床した。

 

 寝ぼけた目が、見慣れた天井を写す。二度寝を避ける為、身体を起こし布団から出ると視界に赤色の髪が入ってきた。おかしい、僕はコスプレ等はしないし彼女も居ない……。しかも赤色の髪が自分に生えている様にも見える。慌ててスマホを手に取り、カメラを内面カメラにするとそこは

 

 

「……は? なんだよこれ」

 

 赤紅色の長髪の美少女が写っていた。

 

 

 

 ◯

 

 人間不思議なことに遭遇すると、逆に冷静になるようだ。しかし朝起きると女の子になってましたって確かによくその手の話は見るが、まさか自分にも降りかかるとは思ってもいなかった。僕が見た限りだと大体が外的要因が原因でというパターンが多い、おに◯いとかいい例だ。だが僕には天才な妹はいないし、昨日変わったこともなかった。

 

 原因を考えていてもどうしようもないし、ワンチャン僕の妄想が溢れ出し脳が女の子に見えてるだけかもしれない。一旦コンビニにいって確かめてくるか。

 

 

 コンビニに行き、商品を聞くフリをして反応を確かめたが

「あら? 可愛い女の子ね。それにしてもその年で染めるのはあまり関心しないわぁ」

 と、パートのおばちゃんに言われた。妄想ではなく本当に女の子になってしまった様だ。

 家に戻り朝食を済ませた後、完全に女の子になっているってことは下も? と思い、ゴクリと喉を鳴らせ下着を下ろすと、僕の戦友はいなくなっていた。ということはトイレ事情も女性と化している。女性機能に関してはわからない。

 

 そうこうしていると仕事に向かう時間になっていた。流石にこの状況で行けるわけがない。仕事場に連絡したいが声も変わってしまっている為電話はできない、同僚にラインで連絡しておこう。[声も出せないほどの風邪を引いてしまったから休む]……と。

 

 

 

 ◯

 

 

 さて、この現実を受け入れるにはまだ時間が掛かるが、こうしている合間にも時間は流れていく。

 今考えているのは、本当に昨日変わったことはなかったかだ。仕事に関してはいつも通りだった、パソコンにデータを入力していく業務をこなしていただけ。となると帰った後か? といっても趣味のゲームをしたぐらいのものだが。しかしそれ以外に心当たりもないしな、そう思い昨日寝る前にプレイしたゲーム……艦隊これくしょんー艦これーを開いた。

 開くと秘書艦に設定していた江風改二が映るだけで、これといった手掛かりはなかった。しかし江風を見て思ったことがある。ふとももまであるほどの長髪で赤紅色、そして若干エルフのように尖った耳。この特徴に合致するのは僕の見て来た限りでは江風以外ない。

 

 

 つまり僕は江風になってしまった? 

 

 

 

 

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