透き通る世界の終末三鳥シスターズ   作:新緑葉

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CASE2 便利屋68

 

 

「……そこに居るのは分かってます。大人しく出て来てください」

「ひ、ひえぇ……」

 

瓦礫の山の上から見下ろすシン

悪徳業者の噂を聞きつけ直接確かめに行った結果

その場で戦闘になりシン一人で壊滅させた

便利屋68の社長、陸八魔アルはどうやら依頼を受けようとしていた最中だったらしく、戦闘に巻き込まれ瓦礫に身を隠していた

 

「わ、わたしはまだこの人達の味方じゃ……」

「貴方の事情は知ったことではありませんが、そうですね……ではこの天秤がどちらに傾くかで決めましょうか」

「天秤で私の運命決まっちゃうの!?」

 

シンが常に持ち歩いている小型の天秤で測る

何も載せていないように見えるが傾いた

 

「……なるほど、どうやら貴方に罪は無いようです。残念」

「よ、よかったわ……というか残念って……」

「早く行きなさい。捕まりたいのなら話は別ですが」

「失礼しました!」

 


 

「あ♪カヨコちゃんに〜……ハルカちゃんじゃん♪」

「げっ……」

「うわ……」

 

買い出しに出ていたカヨコとハルカは道端でミワと出会ってしまった

露骨に顔を歪める

 

「ちょっと〜、その反応は酷くない?まだ話しかけただけじゃん」

「社長とハルカ、連れ込もうとしたの忘れてないから。ハルカ、後ろに下がってて」

「は、はい!」

 

騙されやすいハルカを後ろに隠しミワを睨む

何時でも逃げ出せる様に爆弾と銃を握りしめながら対応する

 

「別にさぁ、悪い事じゃないじゃん?むしろ気持ちいいんだから良いことじゃんか♪」

「お姉さん呼ぶよ」

「んも〜釣れないな〜。シンが来たら面倒くさいしもう帰るね♪」

「ハルカ、一人であの人にあったらすぐに逃げるんだよ。撃ってでもね」

「爆弾は……?」

「ガンガン使っていい」

 


 

「あ、こんにちは!」

「お?チヨちゃん!久しぶりだね、元気してた?」

「はい!元気です!」

「うん、見れば分かったね。どう?ちゃんと仕事出来てる?」

「はい!今日も悪い人を三人捕まえました!*1

「お〜凄い!チヨちゃんは偉いね〜!」

「ありがとうございます!ムツキさんは悪いことしてないですか?」

「昨日も今日も何もしてないとってもいい子だよ、だから懲罰は要らないかな」

「わかりました!それでは仕事に戻ります!」

「行っらっしゃ〜い……若い子は、元気だねぇ……まだ嘘教えられてるのかな」

 

薄く痣が残る首筋を手でさすりながら呟いた

 


 

「いったぁあ!?何で今の当てられるのよ!?」

「ハルカ!しっかり!」

「ふぇ!?私は何を……」

「チヨちゃん離れて……絵面が、絵面がちょっとよろしくない!」

 

「ふふ、次は私から行きましょうか?」

「ほらほら〜こっちおいで〜、一発で眠らせてあげるから〜」

「悪い人には私がお仕置きしないと!」

 

運悪く依頼中にパトロール中の終末姉妹と出会ってしまった便利屋68

下手に姿を表せばシンに狙い撃たれ、

ミワが持つ光を見てしまえば、自分の意思とは関係なくミワへと近づいてしまい、

チヨが一生噛みつこうとしてくるので相当厳しい状況だった

 

「ちょ!?噛みつくのは駄目だって!まだ前の跡も治ってないんだから!」

「問答無用!お仕置きです!」

「いっだ!?」

 

「あの光を見ちゃ駄目、駄目なのに……」

「目を逸らしたらやられちゃます……」

「つ〜かま〜えた♪よそ見しちゃ駄目だよ〜?」

「うわああ!」

 

「ひ、ひいい!」

「ほら、しっかり避けないと。こんな状況でも社員のためになんとかするのが社長でしょう?気張りなさい」

「そう思うなら少しぐらい手加減してくれてもいいのよ!?」

「あら、これ以上手加減をしろと?貴方達はその程度なのですか?」

「うぅ、やってやるわよ!」

 

 

 

「無理でした」

 

意気込んだはいいものの、圧倒的すぎる戦力差にあっけなく蹂躙された

 

「あ〜ん、またしばらくこの跡消えないよ〜……」

「……いや、無理でしょ」

「見たらやられる、見なかったらやられる……」

「これに懲りたら大人しくする事……と言っても聞かないのでしょうが」

「当然よ!私達は伝説のアウトローになるんだから!」

「では何度でも叩きのめすだけです」

「それはちょっと……」

「はぁ……着いたらミワと同じ檻に入れます。それが嫌ならせめて暫くは活動を自粛してください」

「そうだよ〜……って私も!?」

「待って、それは本当にやめて」

「こ、この人と同じ空間で過ごすのだけは……」

 

全力で断るカヨコ

縛られているので芋虫のような姿勢で土下座すらしようとするほどだった

 

「ミワ姉さんは何か悪い事したのですか?」

「してないしてない!良いことしかしてないよ〜!」

 

妹の手前全力で否定するミワ、しかし

 

「知っていますよ、貴方が他学園の生徒にも手を出した事」

「そんな!可愛い妹よりも何処の誰かからも分からない情報を信じるの!?」

「……手、出してないんですか?」

「出したけど!」

「はぁ……面倒事を増やすのはやめてください、本当に」

「そういう姉さんだってカンナちゃんに手出してるじゃん!不純だし矛盾だよ!」

 

ミワの言葉にピクリと反応するシン

ギギギと首をミワの方へと動かすと顔に青筋が浮かんでいた

 

「不純?不純とは心外ですね……純愛ですよ」

「……偏愛の間違いでしょ」

「貴方は見たことがありますか!?普段キリッとしているカンナが頬に手を添えるだけで顔を赤らめてメスの顔になる瞬間の美しさを!翼を腰に回して抱き寄せた際の甘え方を!口の中に指を入れればあの尖った歯で甘噛みしてくれる愛おしさを!」

「うわぁ……」

 

『偏愛』という言葉を皮切りに、溢れ出る自らの伴侶*2への愛を曝け出すシン

自分の世界に入りかけていたシンにアルが話しかけた

 

「……あの、もう着いたのだけれど……」

「……シン」

 

既に護送車の扉は開かれて、顔を真っ赤にしたカンナが立っていた

周りの一般のヴァルキューレ生がヒソヒソと話している

 

「……あら、カンナ。わざわざ出迎えてくれたのですか?」

 

何事も無かったかのように普段の様子で話しかけるシン

顔を真っ赤にしたカンナはプルプルと声を羞恥に震わしながら叫んだ

 

「人 に 話 す な と言ったはずだろうが!!」

「わぁ〜顔真っ赤」

 

涙目になっている可哀想なカンナ

怒られながらも口角を上げているシンはカンナに近付き、指を這わせようとした

 

「あの〜、先に私達をどうにかして欲しいのだけど……」

「……あぁ、そうでしたね。では貴方達は普通の牢屋で、そこの人達、連れて行ってあげてください。ミワは懲罰房にでも放り込んでおいてください」

「えぇ〜!?」

 

お楽しみを邪魔されて明らかに不機嫌になる

その怒りは妹のミワに向けられた

 

「……やっと終わったわね」

「戦った後より疲れた……」

「うぅ……跡消えないよ〜」

「イチャイチャのダシに使われました……」

 

「姉さん達はなんの話をしていたのでしょうか……」

 

 

 

 

*1
子供とケイドロで遊んでた

*2
になる予定のカンナ





アル「……私達がメインの回じゃなかったの?」
作者「君達はメインのシリーズあるでしょ、此処の先生なんてこれから出番あるかどうかさえ分かんないんだか我慢しなさい」
ムツキ「もう……カバネちゃんが居れば負けなかった……かも知れないのに!」
作者「あの子居たらバランス崩壊しちゃうでしょ!第一別作品のキャラを持ってこさせる訳にはいかないよ!あと後書きがこんなに長いのはよろしくない!(多分)」

全部の部活書ききらないと駄目?(ゲヘナのキラキラ部とか救急医学部とかの細かいの)

  • 駄目
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