ダークソウルで頑張ったら”座"に登録された。 作:雑食系読者
キャラ崩壊があるかもしれません。
ーside 間桐臓硯ー
「…さて、名乗りといこう。我が真名は“火の無い灰”。人類最古にして、最初に神を殺した者だ。」
「問おう。」
…馬鹿な、ありえん。魔術師としての才能のない雁夜が、“最古の英雄を”召喚しただと⁉︎
「貴公が、我がマスターか?」
あれほどまで不死を求め、何度も召喚に挑んだ儂では召喚する事ができなかったと言うのに⁉︎何故、今になって…いや、今はそんな事は気にしてはならん、あの“火の無い灰”が召喚に応じたとうことは既に此度の聖杯戦争勝ったに等しいと言うことだ。
「…よくやった、雁夜。此度の聖杯戦争は既に勝ったに等しいと言える。」
「どう言うことだ?」
…召喚した者が、無知ではな。いや、元は一般人だ、仕方のない事か。
「…“火の無い灰”とは、今の人類史が生まれる前の“火の時代”に活躍したとされる実在した英雄だ。全ての魔術師が目指す根源が当たり前の様にあり、神に等しき力を持つ者が存在した時代でもある。そんな時代でその時代の力持つ者達を倒してきた英雄だ。」
「…そんな時代が、あったのか。でもそんなの歴史の資料なんかには書かれてないぞ?」
「それはそうだろう。魔術協会が“火の時代”については秘匿している。根源が当たり前にあった時代など、知られれば全ての魔術師がその時代に存在した者達を現代にどうにか召喚しようとするかもしれん。」
「…かつての時代に存在した者達が召喚される。…それの、何処が悪いんだ?」
「馬鹿者。…言ったはずだぞ?“神に等しい力を持つ者達”と。そんな存在達が召喚されれば、世界が如何なるか分からん。故に魔術協会からは“火の時代”の詮索は禁忌とされている。」
何故、“火の無い灰”が召喚に応じたかはこの際、いい。問題は聖堂教会の監督役から魔術協会に“火の無い灰”が知られることだ。
知られれば、聖杯戦争は中断され魔術協会から執行者が派遣されるだろう。それだけは、避けるべきことだ。此度で全て終わらせる気で始めたのだ。“火の無い灰”のことは秘匿しなければ…。
「…おい。まだ、私の問いに答えていないぞ。」
「…え、あぁ、悪い。俺がお前のマスターだ。悪いな放置してしまって。」
…如何、思考に耽ってしまった。それ、相手はあの“火の無い灰”だ。不敬を買っては何をされるか分からん。
「いや、其処はいい。気にしていない。…ただ、目の前で自分の事を語られると言うのは、少し恥ずかしく思うが。」
…不敬を買うことはなかったか。やはり、歴史通り元とはいえ一般人だったと言うだけあるか。
「とりあえず、状況を教えてくれると助かる。」
…執行者については後で考えるとしよう。それよりも、此度の聖杯戦争を如何にして勝利するかを考えるとしよう。
「…雁夜よ。此度の聖杯戦争について説明をしてやれ。」
「…わかった。こっちに来てくれ。」
そう言って雁夜が別室へと“火の無い灰”を案内し、扉へ向かう。
…とりあえずは、これで良い。蟲蔵の様子も見に行かなければな。
「…あ、そうだった。最後にやるべき事があった。」
そう言って”火の無い灰”が扉を出る前に立ち止まった。
「如何したんだ?」
雁夜がそう問いかける。
…何故、儂は“火の無い灰”を恐ろしく思っているのだ?
「いやなに。召喚されて真っ先ににやろうと思った事があってな。」
そう言って、“火の無い灰”が此方に振り返り近づいてくる。…手に“火”を握りながら。
「何⁉︎…ツ!」
反応する間もなく首を掴まれる。
「何を「召喚された時から、視界に入ってな。…お前の様な醜悪なものがな。擬似的とはいえ不死を再現している事は賞賛しよう、素晴らしい。…だが、方法が悍ましくてな。」
問いかける前にやつが答え始める。
「自らの肉体を、蟲に置換し本体となる蟲を他者に寄生させる事で擬似的不死を再現する。違うか?」
既に、見破られているだと⁉︎
「まぁ、反省会は宿主の方ですると良い。…最もすぐにそちらも消しに行くがな。」
「…何故?」
「ん?」
「何故?儂を消そうとする⁉︎」
そうだ、何故儂は殺されそうになっている。せめて理由だけは聞き出さなければ。
「…何故?…ふむ、何故か。…単純に我がマスターが蟲に侵されているのが明らかにまともでは無いと言う事がわかって不愉快だったと言うのもあるが。…まぁ、大元の理由は、…お前に光の印が付いたからだ。」
「…はぁ?」
何を言っている?光の印だと?
「さて、貴公が死ぬ理由はわかっただろう。早う、死ね。」
首が熱くなってくる。
「まっ」
「“浄火”」
その言葉の後に意識が途切れる。
ーside outー
ーside 火の無い灰ー
やはりこの“手”にかぎる。
今回はここまでになります。
ありがとうごさいました。
"浄火”
蛮族に伝わる呪術
敵の内に火を育て、一気に発火させる
元は生贄の穢れを祓う儀式であり
故にその火は浄火と呼ばれる
どれだけ野蛮に見えようとも
あるいはだからこそ相応しく
蛮族の呪術師は、また神官なのだ