ただのんびり生きていたかった人生…半人生? 作:フリスリンク
魔王ウルノーガだったら、洗脳しに来るのでヤバいかもしれません。赤い目の「強」状態でもある程度理性は残っていますが、気を緩めたらすぐ飲み込まれるかも…
魔物からしてみたら、洗脳を積極的にしてくるウルノーガの方がヤバいかもしれませんね。
母さんとレイアムランドで、怒りに振り回されない龍化の修行を始めた。アンやコハビンさんも見たがっていたので、ルーラで一緒に来た。被害が出なければいいけど…
「グガガアアアアァァァァ!!!!!!!」
ネドラ母「…これはなかなか大変ね。ただでさえネドラは強くなっているのに、暴走されたら全力を出さないと抑えられないわ!?」
ガン!!
イテェェ!!??…………は!?またか!!どんだけ暴走するんだ俺!?
修行内容は、暴走する前のあのエルフの時の強い怒りを思い出しながら龍化をするというもの…なんだが、一向に制御できる気がしない!!意識がなくなるし、全然感覚が掴めない…
「…ごめん母さん。また暴走しちゃったみたいで…」
ネドラ母「それは別に良いのよ?暴走したネドラを抑えるのでだいぶこっちの修行にもなってるから!…暴走したネドラの動きが単純なのがちょっと引っ掛かるけどね。」
「体だけでかくて、やる事は物理攻撃だけとか?魔法もブレスも使わないとか?」
ネドラ母「魔法は全然使わないわね…ブレス攻撃はたまにしてくるんだけど…ほとんどは突進したり、押し潰そうとしてきたり、巻きついて締め上げようとしたりしかしてないわ。普段のネドラの戦い方とは大違い!!」
いつもの龍化したあとは、ブレスと魔法の引き撃ちだったり、ビーストモード使って突進しつつ、距離を開けてまた引き撃ちだったりだからなぁ…そもそも龍化同士の肉弾戦で勝てないし。
「よし!休憩終わり!もう一回お願い!!」
ネドラ母「いいわよ!!私の体力が尽きるまで相手してあげるわ!!!」
………………………
~~レイアムランドの塔~~
コハビン「すごいな…ここからでもとんでもないぶつかり合いをしているのが分かる。こんなに離れているのにな。早すぎて坊やがすぐ倒れるのしか目視できないが…」
アン「ネドラの龍化もすごいけど、サランさんの龍化した後のオーラが全然違うわ!あんなに強いネドラを何度も気絶させるなんて!?サランさんの方が圧倒的に強いって言ってたのは本当だったんだ…」
ベロニカ「ネドラさんもこの世のものとは思えない強さなんですけどね…」
セーニャ「ネドラさんの師匠ですし、長く生きて戦いの経験が豊富なサランさんの方が、有利な戦いをできているんでしょうね。」
どうやら、アンとコハビンは巫女二人と仲良くなったようだ。そして全員、ネドラが簡単に何度も鎮圧されている事に驚いている。
メタンガ「ぼうそうしたネドラは、うごきがたんじゅんだ。わかりやすすぎて、オレたちでもよけられる。」
アン「いや、あんな規模の攻撃を避けるなんて難しすぎるわよ!!??」
コハビン「メタルスライムは素早いからな!俺たちではできそうもないが、見て避けるのが簡単にできるんだな!うらやましい事だ!!…できるようになりてぇなぁ。」
ベロニカ「特訓あるのみですよ?コハビンさんも私と一緒に修行しませんか!?楽しいですよ?」
セーニャ「楽しいのはベロニカだけでしょ!?何でそんなに戦いが好きになっちゃったんですか!?」
修行して超強化されたメタルスライム基準で考えるメタンガ、エルフや人間どころか強い魔物ですら避けられないとメタンガに抗議するアン、避けられるぐらい強くなりたいと思うコハビン、そのコハビンを修行に誘おうとするベロニカ、ベロニカの趣味に巻き込まれないようにベロニカを抑えるセーニャ…
ネドラが見たら「楽しそうだな」と思うだろう。ネドラ母に聞かれてたら全員修行コースだった。
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「はぁ、はぁ、はぁ、ああ!くそ!なんでだ!?何がいけないんだ!?あの時の事を思い出しながら龍化するだけなのに!!…どうにか意識を保てないかなぁ?」
ネドラ母「そんなに焦らないの!!こういうのは経験よ!!体に覚えさせるの!!でも、不思議ねぇ。だんだん気絶から復活する間隔が早くなってきてるのよねえ。頭に対しての衝撃に慣れてきたのかしら?」
「耐久面が強くなったって事?暴走してるときに気絶しなくなったら、めちゃくちゃ危ないじゃん!!」
ネドラ母「暴走してる時は、目の前のやつを優先的に攻撃しようとしてくるからいくらでもやりようはあるわ!そうねぇ、例えばネクロゴンドの洞窟の先にあるお城に誘導するとか…」
それって暴走したまま、バラモスと戦えって事!?嫌だよ!!下手したらゾーマに目をつけられるって!?
「それは絶対嫌だよ!?魔王だよ!?普通の魔物とは違うんだよ!?勇者じゃないと無理だって!!」
ネドラ母「大丈夫よ!勝てるから!それにそこなら暴れ放題でしょ?」
そうなったらネクロゴンドの城の先住民に申し訳が立たなくなる!?前世だったら文化遺産になるくらいだぞ!?そんな所を暴れて破壊するなんてとんでもない!!!
この後も龍化の修行をしたが、あまり成果は得られなかった。途中で少しだけ理性がある時に、自分の頭の角を地面に突進して折ったら、普通の龍化の時よりも体の大きいままの状態で完全に理性を取り戻した。凄く痛かったが、これはいけると思った。…が、それはたまたまだった。その後の怒りによる龍化で理性はなく、確率として100分の1といったところ。100回を過ぎてから数えてないと母さんに言われたので、それよりももっと確率は低いだろう…怒らないようにするのが一番だが、それは現実的ではない。誰かと一緒にいた方がいいな…それで頭を、角が出てきてたら折ってもらうように頼もう。
…というか母さんの体力は無限か?体力が尽きるまでって言ってたけど、全然そんな事なかったぞ?
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ついに、オルテガさんがアリアハンから旅立つ時がきてしまった。家族ぐるみ(メタランつき)で関わっていた事もあり、寂しい思いでいっぱいだった。オルテガさんの奥さんとも仲良くなり、「生まれたばかりで言うのもなんだけど、この子とも仲良くしてね。」と言われた。…これがのちの勇者…ドラクエ3の主人公か…もう関わってしまったんだ。修行とか面倒を見よう。(あとたねを無理矢理食べさせよう)
オルテガさんはどうやら原作通り、友人から兜を作って送られたらしく、俺が提供したメタスラヘルムは息子に譲るとの事。これが、オルテガのかぶとか…ブルーメタルを持ってくれば良かったかも。ランシールの試練でブルーメタルだけ回収したんだよな。今持っていれば、後にオルテガさんと旅をするドワーフに鍛えてもらう事ができたかも。まあ、考えてもしょうがない。
オルテガさんは何故かルーラを覚える事ができなかった。原作に引っ張られてるのか分からないが、それだとまずいと思って渡したものがある。ルーラの魔法(魔力)を大量に込めた珠だ。メタルのカケラ(メタルスライムの汗と呼ぶよりはマシ)と、何故か母さんのウロコ(触媒扱い?)を溶かして凝縮した珠にルーラの魔法を込めている。オーブみたいに光ってるけど、そんなに強い光じゃない。キメラのつばさもあるけど、一回使うとなくなっちゃうから、無くならないこのルーラの珠の方が良い。どうか生きていてほしいから…
オルテガ「何から何まで済まないな…修行まで付き合ってもらった挙げ句、貴重なたねまでくれて…」
「お礼は魔王バラモスの討伐で良いですよ?これはその投資だと思ってください。…それにしても本当に一人で行ってしまうんですか?」
オルテガ「ああ、レーベから来る旅人とおまえ達以外、旅に出て戦える者はとても少ないからな。それに王様が言うには、この大陸で一番俺が強いらしいからな。…正直、今でも信じられないが…」
ルイーダの酒場も無いしな…肝心のルイーダちゃんはまだ10歳くらいの子どもだし…子どもと間違われて俺とルイーダちゃんで遊んだ事があるのは内緒だ…ルイーダちゃんには大人だという事を伝えてはいるが、嘘だと思われている。ちくせう…
オルテガ「……今まで様々な事を俺たちにしてくれた手前、こんな事を言うのもなんだが、父と妻、それと俺たちの子であるアルスを頼む。」
アルス…それが原作主人公の名前。確かデフォルトネームだったよな?オルテガさんに息子の名前は何が良いかを聞かれた時は、どうしようかと思った。でも、親が考える名前の方が愛があって良いと思ったので、オルテガさんと奥さんで考えた方が良いとは言った。…オルテガさんは不安だったのか、名前の候補を言ってきたけどね。トンヌラ、ポカパマズ、レックス、ローシュ、ソロ、リュカ等々…いろんなドラクエシリーズの名前が出てきてる!?しかも主人公とか先代勇者とか主人公の子どもとか…ポカパマズにいたってはあなたの偽名なのよ…!
声に出さなかった自分を褒めてやりたい。
あ!そうだ!良いこと思い付いた!
「分かりました。いつもそばにいる事はできませんが、できるだけ稽古をしたり、知識を教えたりしようと思います。ところで、ルーラの珠の試運転をしませんか?」
オルテガ「試運転?魔力を込めれば使えるんだろう?」
「ええ、そのはずです。俺も使えましたから。オルテガさんの魔力でもちゃんと機能するかを知っておきたくて…」
オルテガ「そういう事か!では、レーベに飛ぶとするか?」
「いえ、一度テドンとレイアムランドという所に来てもらいたいんです。俺がオルテガさんを連れてルーラをするので、場所を覚えてもらって、アリアハンに帰ってくるというやり方です。」
オルテガ「おまえ達の村とおまえが言っていたレイアムランドという所に?何故だ?」
「これから魔王討伐の旅をするにあたって、大変な事が起こると思うんです。テドンに来てもらえれば宿屋もありますし、武器や盾の修理なんかもできます。俺たちもいるので何か手伝えないかなと思いまして。レイアムランドは修行場と以前話していたオーブの件の場所なので、案内しておいた方がいいかなと。どうでしょうか?」
オルテガ「……分かった!旅立つ俺の事をそこまで考えてくれているんだ!無下にはできない!」
さっきまで思い付いてなかったけど、これでさらに助力できそうだ!
そして、俺はオルテガさんをルーラでテドンとレイアムランドに連れていった。テドンでは前々から話してはいたけど、やっぱり大量のメタルスライムには驚いていた。(ブルーメタルが倉庫にある事も伝えておいた)レイアムランドでは、巫女二人への挨拶、ラーミアとオーブの説明、修行場の説明を行った。正直、原作のオルテガさんがどうやってレイアムランドに来たのか分からない(もしかして泳いだのか?船を持っていた可能性もある。いや、持っていてくれ)が、手間が省けたし良しとしよう。
オルテガさんがルーラの珠でアリアハンに帰った事を確認(先に俺がアリアハンにルーラして待った)してから見送った。…俺も修行やアルスの事を頑張らないとな!!
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翌日、母さんからこう言われた。
ネドラ母「一週間、龍化したまま生活してみてくれない!?」
いや、キッツ…………!?
オルテガは基本原作通りに進みます。どう変わっていくのか…
ブルーオーブの場所を忘れてしまっているネドラですが、当時ランシールの試練の時は覚えていました。しかし、その時は勇者関連に関わるつもりがなかったため、ブルーメタルしか取っておらず、次第に忘れていってしまいました。