ただのんびり生きていたかった人生…半人生?   作:フリスリンク

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とあるメタルスライムは衣服に興味を持ち、ルーラで移動したり探索したりして旅をしていますが、もうそろそろテドンに帰ってくる模様。



正直、自分の妄想とはいえこんなに話が書けるとは思ってませんでした。もし良ければ感想をお願いします!!



第12話 難しい龍化の修行 服飾メタルスライム

 

 

 

どうも、一週間の苦行を言い渡されたネドラです。…無理だろ!?怒りに支配されなければ、ちゃんと意識を保った龍化はできる。でも、一週間!?一時間継続でかなり疲れるんだぞ!?

 

ネドラ母「暴走しないようにするにはやっぱり経験を積むしかないと思ってね。考えてみれば、長時間の龍化はしてこなかったし…とりあえず、試してみる価値はあると思うわ!!」

 

確かにやってこなかった事だけど…あれか?超サイヤ人状態で生活して体にならしてく修行って事か?…あれと違って精神的なざわつきとか無いんだけど…

 

やれるだけやってみるか…というかこうなった母さんは止められない。父さんですら母さんを止めるのに時間がかかる。しかも、父さんはポルトガで船の護衛の仕事をしている。父さんに頼れない…

 

………………………………

 

 

レイアムランドの修行場で龍化してるけど…それ以外何もしていない。この島に元々いた魔物は母さんが全滅(母さんとベロニカさんの修行に巻き込まれて倒された魔物も多い)させていて、テドンから派遣されたメタルスライム達しかいない。…本当に魔物って根絶できるんだろうか?メタルスライムは旅人によく狙われるってメタランが言ってたけど、それで倒されてたりしてるのも考えると…このメタルスライムの数が多すぎる…もう数え切れないぐらいいるぞ!?

 

メタンガ「どうした?むずかしいかおをして。」

「うん?メタンガか。ちょっとこの島の魔物事情について考えててね。元々いた魔物はこの島から消えて、メタルスライム達しか魔物はいないだろ?でも、メタランから仲間は旅人に狙われて倒される事が多いし、魔物からも狙われるって言ってた事を思い出したら、こんなに生き残ってるメタルスライムがいるのもおかしいかなと思ってさ。」

メタンガ「なるほど?もしかしたら、たおされたなかまがふっかつしている、そうおもったんだな?」

「そうだね。良く洞窟とかで魔物を大量に倒しているけど、魔物が減ってるようには思わないからさ。たまたまこの島やテドン周辺の魔物は、減ってるように見えているだけかもしれないと考えたんだ。」

メタンガ「あんしんしていい。どうくつがまりょくをためやすいだけ。そとはまものがふっかつしにくい。ザオラルとかしたらはなしはべつだが。」

「魔力?洞窟に貯まるって、魔物は魔力からできてるって事?」

 

他の動物とは違うのか?確かにザオラルで復活してる場面は見ているけど…そういえば、ジョーカーとかで魔素からできてるとか説明あったな。

 

メタンガ「まものはまりょくからうまれる。オスとメスのこうびでもうまれる。どっちも、もとはいしをもったまりょく。いのちがうまれたら、まりょくだけじゃなくなる。どうぶつのようにからだができる。それだけ。どうくつはまりょくがたまりやすく、まものがふえやすい。どうくつのそとは、まりょくがたまらなくて、まものがふえにくい。」

「って事は魔物は魔力があるかぎり絶滅しないって事?」

メタンガ「そういうこと。まおうみたいに、つよいやつがまものをつくるときもあるがな。」

 

人が魔法ありきで生活しているのに、その元である魔力があるかぎり、敵意のある魔物は消えないのか…魔力が無くならないと魔物は消えない。でも、魔法が必要な生活は魔力が必要。…この世から魔力を無くして、魔法に頼らない生活をする必要があるのか…なんて難しい話なんだ!!

 

「ザオラルとかは時間がたっても使えば、魔物は復活するの?」

メタンガ「さすがにむりだ。すぐつかわないとふっかつできない。」

「じゃあ、メタルスライム達がやられる事は無さそうだね。ザオリク使えるし。良かったじゃん。」

メタンガ「そうだな。オレたちはえいきゅうきかんってやつだな。」

 

って事は、テドン周辺とかレイアムランド周辺も魔物は復活していたけど、俺が気づかないうちに倒されてただけなのか。

 

メタンガと雑談して結構時間がたった。約二時間ぐらいか。何もしなければ龍化って続けられるもんだな。

…でも、お腹空いた…燃費悪いんだよ龍化って。海に潜って狩りに行くか。

 

………………………………………………

 

イカ美味しいです。イカ。海も食料だらけだな!!だいおうイカとテンタクルスを積極的に狙って食べていた。俺は一度もイカと戦った事がなかったが、心配はいらなかった。龍の姿だと早く泳げる。水圧がある分疲れるが、結構良い運動になっている。

 

「おらぁぁ!!ゲソだけでも良いから食わせろおぉぉ!!」

イカたち「ウオオオォォォーー!!??」

 

あいつらは船乗りの敵だ。父さんが被害に遭うかもしれない。躊躇なんかしてやらん!!そういえばみずのはごろもをいくつか手に入れた。また、武器屋のメタルスライムに渡そう。

それにしてもイカたちは体が大きいから食べ応えがあるな!!当分これだけでも食料に困らないから、龍化さえ続けられたら生き延びられるぞ!!

 

……………………………

 

二日経ちました。キツイ…龍化キツイ…

アンやコハビンさんが様子を見に来てくれてたけど、話す余裕があまりなかった。アンが回復魔法をかけてくれたんだが…全然緩和されない。精神的な疲れなんだろうか?…早く人間に戻りたい…辛すぎる…まだ、一週間経ってないの…?これでも龍化の最大継続時間更新中なんだけど…もうよくないか?

 

ネドラ母「大丈夫ー?あと五日間龍化解いちゃダメよー!」

「めちゃくちゃ辛い…母さんは良く長くできるな…」

ネドラ母「それは私が元々龍だからよ!?本当に大丈夫!?意識保ってね!?そういう修行なんだから!!」

 

そうだ、母さんは龍だった。じゃなくて、人間状態の方を聞きたかったんだけど…慣れなんだろうなぁ。こんなにキツイとは思わなかった。キツイと思う前に勝手に龍化が解けるもんだと思ってたから…自主的に解かないとずっと続くんだな…気づけてよかったよ…辛い…キツイ…

 

…………………

 

ネドラ母「あと四日よー!頑張ってー!」

 

ツラすぎますよ…?自力で食料を取る余裕もなくなっちゃって、母さんがイカを届けてくれてるけど、キツイ…体力はあり余ってるけど、精神的にキツイ…寝て起きたら母さんが目の前にいて、無意識に龍化を解かせないように釘を刺してくる…何度解きそうになった事か…グウ…体がうごきヅラい…キツイヨー…

.………………

 

ネドラ母「かなり熟睡してるわね…大丈夫かしら?あと三日なんだけど、こんなに苦しそうになるとは思わなかったわ。」

ベロニカ「ネドラさん大丈夫でしょうか…?体を動かさず…いえ、動く気力すら残ってなさそうでしたし…」

セーニャ「もう龍化を解いても良いんじゃないですか?辛そうですし、ここまで長い時間龍化した事なかったんですよね?一週間はやり過ぎな気がします…」

ネドラ母「一応目標として設定しただけなのよ?ここまで苦しんじゃってるのは想定外だったけど…もうお昼だし、ネドラを起こそうかしらね。二人ともネドラから念のため離れておいて。………よし、ネドラ?ネドラ起きて?あと三日よ?あと半分もないわ!がんばって!!」

「かあ、さん?オレ、頑張る、から。…うご、けな、い…」

ネドラ母「…ちょっと痛いけど、我慢してね!!おりゃ!!!!」

 

バキッ!!!!

 

アアアアアアアア!!!???イタい!?イタい!?なに!?なにがおきた!?って母さん?

 

ネドラ母「痛みでどうやら動けたみたいね!声をかけても意識が朦朧としてたみたいだから、角に正拳突きをしたの!」

 

角折れちゃってるんですが!?何で虐待にはしった!?…いや、まあ暴走するかもしれないから渇を入れてくれただけだと思うけど…ああ、イタい…ズキズキするぅ…

ただ、今の痛みでちょっとだけ動けるようになったのも事実。体を動かさないとな。

 

ベロニカとセーニャ「「ネドラさんが動いた!大丈夫ですか?ネドラさん?」」

「何とか…今のショックで少し持ち直しました。ご心配おかけしました…」

 

頭イタい…これはしばらく治らないだろうな…

 

ネドラ母「…あら!?折った角が治ってる!?」

「…え?」

ベロニカとセーニャ「「本当ですね…再生早くないですか…?」」

 

マジですか…?めいそうしてない、というかできないんですけど…自然治癒能力が上がったのか?今まで龍化解いてまた龍化しないと元に戻らなかったのに。それだけでもこの修行の意味はあったかな…

 

ネドラ母「ねえ、ネドラ?もっと角折っても良いかしら?良い素材になると思うのよ!」

 

え?また折るの!?痛かったんですけど!?ちょ、構えないで!?いや、やめ………

 

バキッ!!!!!!!

 

ウグワアアァァァァ!!!???二本!?なんで!?イタいぃぃぃぃ!!??

 

ネドラ母「ヨシ!!」

「ヨシじゃないよ!?痛いよ!?」

ベロニカとセーニャ「「うわぁぁ……かわいそうに…」」

 

…………………………………………

 

つ、ついに最終日!今日乗り越えれば、龍化、終われる!二日間角折られまくって痛いし、疲れた…でも、それも今日で、終わり!

 

アン「…大丈夫?なんだかやつれてない?」

「角折られまくって疲れただけ、大丈夫…」

アン「それ、大丈夫って言わないわよ…でも、角は治ってるのね?」

「自然治癒能力が、上がったみたい…」

コハビン「ほぼ修行じゃなくて拷問じゃないか…?」

 

ちゃんと俺のために、なってるから…これで、暴走、しなくなれば、もっと、いい。

 

アン「他のエルフたちに今のネドラの状況を見せてあげたいわね…たぶんほとんどのエルフは、応援してくれると思うわ。」

コハビン「ドワーフは全員同情すると思うぞ。」

 

ハハ、そうだったら、いいなぁ。

だんだん、眠く、なって…………………………

 

……………………………………

 

二日後…………

 

…あれ?俺、寝ちゃったのか?

 

ネドラ父「おお!起きたかネドラ!!良かった!!二日間龍の状態で寝ていたんだぞ!?サラン達にも伝えに行くから待ってろ!!」

 

父さんが見てくれてたのか…そんなに寝てたのか。……!まさか暴走したとかじゃないよな!?みんなは無事なのか!?ラーミアの卵も大丈夫なのか!?

 

ベロニカとセーニャ「「ああ、目が覚めたのですね!良かった。」」

「俺ってもしかして…暴走したんですか…?」

ベロニカとセーニャ「「?いえ、暴れてませんでしたよ?ずっと眠っていただけに見えましたが。」」

 

そうか、じゃあ被害はなかったのか…良かった。

 

どうやら、何をしてもこの二日間起きなかったらしい。その間に母さんが角を折りまくったが(なにしてくれてんねん)、全く微動だにしなかったらしい。父さんと母さんが来て、この二日間にあった事を聞いた。

 

ネドラ父「オルテガもたまたま昨日来ててな。心配していたぞ?今はいないが、会ったら挨拶してやってくれ。」

「そうだったのか。オルテガさんに会えればいいけど…」

ネドラ母「寝ているだけだから大丈夫だと思ったのよ…まさか二日間も寝たきりになるとは思わなかったわ。ごめんなさい、ネドラ…」

「大丈夫だよ?それになんか調子が良いんだ!暴走しないか確かめたいから、見ててくれる?」

ネドラ母「分かったわ、無理はしないでね!」

 

今までの修行の方がキツかったし、効果があれば良いんだけど…一回龍化解いてっと。

 

「じゃあ、いくよ!!」

 

あの時の怒りを思い出す。ふつふつと煮えたぎる怒り…今まではここで意識がなくなってた。でも、今ならいける!この怒りを力に!!!

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………………

 

…どうだ!?どうなった!?

 

ネドラ母「赤い目にとても大きな体…ディアン一応構えておいて!」

ネドラ父「ああ、分かってる!ネドラ!!聞こえたら返事してくれ!!」

「……大丈夫だよ!ちゃんと意識がある!俺の見た目はどうなってるの?」

ネドラ母「赤い目に普通よりも大きい体よ!?成功したわ!!」

 

よっしゃああ!!!耐えた甲斐があったぁぁぁ!!!

 

この後、普通の龍化も試し、問題ない事が分かった。また怒りによる龍化も問題なく行える事が分かり、みんなで喜びを分かち合った。…どうにか一つ問題が片付いたな!!

 

 

…………………………………………………………………………

 

レイアムランドにて、怒りによる龍化で体をならしているとメタランがルーラで飛んできた。どうやら、人や魔物の衣服に興味をもって旅をしていた仲間がテドンに帰ってきたらしい。

 

メタラン「衣服の専門店をやりたいらしい。ディアンやサランにはもう伝えてある。行こう。」

 

俺はメタランを頭に乗せてテドンに帰った。

 

村に帰ったら、建物が一つ増えていた。随分早い仕事だな…

看板を見ると、

 

寄ってらっしゃい、見てらっしゃい!!世にも珍しいメタルスライムの服屋だよーー!!!!!

 

…見世物小屋か何かですか?

 

しかも、この建物からメタルスライムとか旅人じゃない気配がするし…いったい何がいるんだ?

 

ガン!!ガン!!バキ!!

 

建物から音がする…服屋ってこんな音するっけ…?

 

メタラン「入らないの?わたしも中で何が起きてるか分からない。気になるから入ろう?」

「…分かった!躊躇してもしょうがない!いくぞ!!メタラン!!」

メタラン「うん、行こう。」

「ごめんくださーい!!服屋と聞いて来たネドラとメタランですー!!」

 

そこには、数匹のキャタピラーとオレンジ色の花柄の頭飾りを着けたメタルスライムがいた。

 

服飾スライム「おらあぁぁ!!もっと糸を出せ!!上質な餌(上やくそうやどくけし草などの草類)を与えてるんだから、仕事しろぉぉ!!!」

 

こっわ!!!???

 

なに!?拷問中!?入る場所間違えた!?いや、表の看板にも服屋って書いてあったし…メタランと一緒に固まっていたところ、

 

服飾スライム「あら、いらっしゃい!!ようこそ、あたしの服屋さんへ!!ネドラとメタラン久しぶりねぇ!!」

メタラン「う、うん。久しぶり。何をしてるの?」

服飾スライム「キャタピラーの出す糸で服を作ろうとしてるの!!だけど、糸が足らなくなっちゃって…今、糸を吐かせているところよ!!」

「キャタピラーが見世物みたいになってるんだけど…」

服飾スライム「全然見世物じゃないわ!!こいつらがサボりだすのが悪いのよ!!たちが悪い事にこいつらが出す糸が丈夫でねー。服の素材にすごく適しているの!!キャタピラーを鍛えれば鍛えるほど良い糸を出してくれるから、他の個体に変えようとするとコストが高くて…」

 

キャタピラーが糸を吐くって別のドラクエだよな?…まあゲームじゃないし、実際に糸を吐いているわけだし…にしてもかわいそうに。

 

服飾スライム「良かったら作った服を見ていってよ!全部自信作なんだから!!」

 

ずっと店の入口で立ち止まってるわけにもいかないしな。ちょっと見ていくか。

 

 

……………

 

へぇーー。いろんな服があるな。動きやすい旅人用の服に、子ども用の服…ドレスもスーツもある!靴もあるけど…これは革製品だよな?これは…スリッパか。サンダルもある。

 

メタラン「いろんな服にあのキャタピラーの糸が使われてる。とても長持ちしそう。」

服飾スライム「そうでしょう?とっても丈夫なの!強度もバツグンよ!今ネドラが持ってるサンダルやスリッパもキャタピラーの糸を使っているのよ?」

 

キャタピラーの糸って服に適してたんだな。鍛えたって言ってたから野生のキャタピラーよりも丈夫なのかもね。

 

「良くキャタピラーの吐く糸を使う発想ができたね?」

服飾スライム「旅をしている時にたまたま糸を吐く所を見てね?これだと思ったわ!お手軽で丈夫なんだもの!あとは作るあたしの技量しだいだし、まず野生のキャタピラーがたくさんいる所で糸を上手く扱えるように頑張ったの!!」

 

それで一部のキャタピラーが目をつけられて、連れ去られたのか…これから蚕みたいな扱いを受けると思うと同情する。

 

 

 

このテドンで、新しくできた服屋は旅人や観光客に好評であり、キャタピラーを見に来るために来る人もいた。見世物としても、素材としても扱われるキャタピラーには、今度せかいじゅのはでもあげようかなと思っている。服飾スライムは弟子をとっており、数匹のメタルスライムが今もキャタピラーの生息地で修行をしているらしい。…前々から思っていたけど、メタルスライムの勢力が凄すぎないか?いつか、メタルスライムに世界を支配されそう…まぁ、服に興味がある人たちに技術提供をしているため、杞憂かもしれない。

 

 

服飾スライムもキャタピラー以外には優しいし…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ゾーマ「魔力で部下を作るのも限界がある…明らかに倒される方が早い。このままでは、バラモスがやられてしまうな…」

武器屋スライム、宿屋スライム、服飾スライムには名前があります。武器屋スライムはガンキン、宿屋スライムはスヤリン、服飾スライムはアパレラです。
でも、役職の方が分かりやすいので、表記はそのままにしようと思います。

ネドラはいつもの龍化と、力の制御は難しいが強い怒りによる龍化を自分の意志で使えるようになりました。

メタルスライム達は安全に暮らしたいだけなので、支配欲求はありません。
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