ただのんびり生きていたかった人生…半人生? 作:フリスリンク
オリキャラを敵側で出したせいで、難産でした…
バラモスナイト「ワシはバラモスエビルの失敗作だからな。完成されたバラモスエビル達からは、酷い仕打ちを受けたものだ。」
知りたい事がありすぎて、全然脳が追い付いていない…バラモスエビルは量産型なはずだから、そういう個体も生まれるのか?
メタンガ「…バラモスはまおうだ。さっきのやつらがバラモスエビルっていうなら、まおうはたくさんいるのか?」
バラモスナイト「いや、少なくともこの世界で魔王の称号に相応しいのはバラモスだけだろう。バラモスエビルは量産型でな?世界を支配するための駒として動くのだ。魔王バラモスよりも頭が悪く、命令以外の事は大抵失敗する。魔王の器ではない。」
何で教えてくれるんだ?俺は前世の知識があるから、なおさら本当の事を言っていると分かってしまう。どういう意図で話しているんだ?
「……お前は何のためにここに来たんだ?他のバラモスエビルみたいに「ゾーマ様のために!!」って戦いに来たんじゃないのか?」
バラモスナイト「ワシも確かに大魔王ゾーマ様に仕えている。戦いに来たのも本当だ。他のバラモスエビルと同じく忠誠を誓っている身だからな。…だが、どうしても、奴らの事を許せなかった。ワシの手で殺したかったくらいだ。」
「ゾーマに忠誠を誓っている身でありながら、仲間を…しかも同じ種族を殺したいなんて、よっぽどの事をされたんだな。さっき言っていた失敗作と関係があるのか?」
こんなに強そうなヤツが失敗作…何をもって失敗作なんだ?さっきのバラモスエビル達よりも落ち着いているし…なんなら、コイツの方が理想個体な感じがするが…
バラモスナイト「…そうだ。ワシは強い魔法が使えない…メラゾーマ、イオナズンはもちろん、他の系統の魔法も並のバラモスエビルより使えない。劣等種の烙印を押されていた…せめて、強さを埋めるように剣術や武術を習得したが…それでもアイツらは、ワシを魔法のサンドバッグにした。…どれだけの月日が経ったのか分からんが、地獄だったな…」
あんな数のバラモスエビルにサンドバッグにされるなんて…魔王軍の中でいじめって存在してたんだな。
「敵ながら同情する…魔法だけが全てじゃないのにな。でも、そんな仕打ちを受けてても魔王軍から抜けなかったんだろ?」
バラモスナイト「まあな。同族に認められず、魔法も十分に使えないワシをゾーマ様は決して見捨てはしなかった。頭のデキも同族と比べて良かったらしく、ワシなりに成果をあげていく事もできた。そのおかげでゾーマ様のお側に置いてもらえるになった。…嬉しかったよ。劣等種と蔑んでいた同族を見下せるのが、見捨てずにワシを使ってくれて、技術まで教えてくださったゾーマ様のお側にいれる事が!…だが、それだけ満たされているはずなのに、同族への憎悪は消えなかった…」
そりゃ、長い間サンドバッグにされていたんだから当然だな…本当によく耐えたな。コイツの耐久力はどうなってるんだ!?
バラモスナイト「だからこそ、同族の数を減らしてくれた事に感謝しているのだ。敵とはいえ、ワシの恨みを結果的に少し晴らしてくれたからな!」
あれだけいて全員じゃないのか…ん?という事は!?
「まて、待ってくれ!?感謝はともかく、バラモスエビルは他にもいるのか!?」
バラモスナイト「もちろんだとも。今頃この世界各地で暴れているだろう。強い者の場所に飛ばすとゾーマ様から言われていたからな。」
…最悪だ!?テドンだけじゃない…他の国も村もヤバイ!!??
メタンガ「…それで?おまえはなんでおしえた?そのだいまおうゾーマとかいうヤツのさくせんを…」
バラモスナイト「これは同族を減らし、ワシがこれからしようとしている事の負担を減らしてくれた事への礼だ。……そして、ワシのやりたい事を話そう。それは………」
バラモスナイト
「ゾーマ様の命により、この島にいるという不死鳥を滅ぼす事!!そして、この世界に来ている同族を処理する事だ!!!!」
…すごい圧だ。さっきのバラモスエビルなんかとは比較にならない!?
バラモスナイト「さあ、そろそろ戦うとするか。本調子でないのなら今すぐ回復しろ。ワシはバラモスエビルと違って卑怯な戦いはしない!!…信じるかどうかはお前たち次第だかな。」
「…ありがたく回復させてもらうよ!!不死鳥を滅ぼされるわけにはいかないし、なにより死にたくないからな!!」
バラモスナイト「正直でいい事だ!少し時間をやろう!!」
随分武人気質なようだな…でも、助かる…
みんな大丈夫かな…?バラモスエビル相手だけど、耐えてくれよ…!!!
…………………………………
「…ふう。待たせたな。」
バラモスナイト「構わん。同族が戦力を減らした後で勝てても嬉しくないからな。……いくぞ!!!」
メタンガ「そのまんしん…こうかいさせてやる!!!」
なげきのたてをアイツは持っている。物理攻撃は危険だ!!
「みんな!!物理攻撃以外でやるぞ!!なげきのたてが厄介すぎる!!!はかいのつるぎにも気をつけてくれ!!!」
バラモスナイト「ほう?なげきのたての特性を知っているか。だが、それだけでは無意味だ!!!」
速い!?一気に距離を……
「ぐっ!?重い!?なんて攻撃だ!?」
バラモスナイト「盾で止められるとはな。これでも全力なのだが…」
「盾の使い方だって学んだからな!!」
メタンガ「おりゃああぁぁぁ!!!!」
バラモスナイト「…鎧にヒビが…それにその剣は………魔法か!!」
属性剣なら、なげきのたての特性は受けない!!
メタルスライム達「うおおおーーーーー!!!」
メタルウルスラ達「当たれーーーーーー!!!!」
バラモスナイト「これだけの数、魔法とブレス攻撃か!!是非とも仲間に欲しいものだな!!!!」
ドン!!!!!!
メタルスライム達「うわあぁぁぁぁ!!!???」
メタルウルスラ達「う、うぐぐぐ……」
バラモスナイト「…ある程度は吹き飛ばせたが、でかいメタルスライムは耐えるか!!面白い!!!」
これだけの数を一人で相手できるなんて化け物か!!??吹き飛ばされたメタルスライム達は、ほとんど気絶している…どうやって吹き飛ばしたんだ!?考えてもしょうがない!!怒りの龍化を使うしかない!!!出し惜しみしたら死ぬ!!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!
バラモスナイト「……これは随分でかい龍だな。それに赤く光る瞳…ワシが知っているサラマンダー達とは大違いだな!!!」
「………いくぞ!!!」
あの速さで攻撃されたら間違いなく死ぬ!!!短期で確実に殺せる方法を!!
バラモスナイト「……!!グウッ!?食いちぎる気か!!!……!!??なんだ、このブレスは!?動きにくく……ワシを拘束したところで………ぬぅ!!??」
このまま顎でかみちぎられればよかったけど!!そうもいかない…なら、海に!!!デバフブレスを浴びせながら海に潜る!!!
バラモスナイト「グ!?抜け出せぬ!!……!?そうか、溺れさせるつもりか!!考えたな!!っだが、このままいくと思うなぁぁぁ!!!!!」
は、早く海に!!グウウ!?くるしい!?イタい!?……ガアァァ!!??クソガァァァ!!!!
…………………………
………なんとか、海の底に道連れにできたが、くるしい…バラモスナイトも、くるしんでる。おれも、くるしい。ちが、でてる。まずい、バラモスナイトが、うごいて、このまま、じゃ…ころ、せ、な、い…
……………………………
メタンガ「ネドラ!!クソ!?へんじしろ!!」
メタルスライムA「うみのなか、しゃべれない。」
メタンガ「そんなこといってる、ばあいじゃない!!ネドラ!!いま………まずい!?うみから、はなれろ!!!!」
海から上がってきたのはバラモスナイト。龍となったネドラの姿はない。
バラモスナイト「ハァ、ハァ、ハァ、ま、まさか、こんな、戦い方を、する、とはな…」
メタンガ「おまえ!!ネドラはどうした!!!」
バラモスナイト「ネドラ?……さっきの、龍か。……フゥ。ワシを溺れさせようとしたが、失敗したな!!死ぬかと思ったぞ!!」
メタンガ「よくもネドラを!!!ゆるさない!!!」
バラモスナイト「….まだこんなに動けるメタルスライムがいるとはな…あの龍のせいで剣も盾もないが、負けはせん!!!」
ぶつかり合うバラモスナイトとメタンガ達。数ではメタンガ達が圧倒していたが、バラモスナイトは次々と器用に倒していく。
メタンガ「おまえも、つかれてる、はずなのに!なんで、うごける!?」
バラモスナイト「ワシの意地だ!!必ず、ゾーマ様の命をまっとうする!!それがワシの生きる意味だ!!」
メタンガ「ぐわあぁ!!??グ…く、くそ、からだが、うごかない。」
ついにメタンガも動けなくなってしまった。
バラモスナイト「……トドメを刺さねば……!?また魔法か!?どこから………あの塔からか!!!」
レイアムランドの二人の巫女が、光弾を何発もバラモスナイトに撃ち込む。バラモスナイトもかなり疲弊してしまっている。
バラモスナイト「……ここまで、ワシの邪魔をされるとはな…あの魔法を撃つものを先にやらねば……!!」
???「その前に、私を倒していきなさいよ。」
バラモスナイト「な、なんだ!?お前は!?サラマンダーがなんのようだ!?」
ネドラ母
「私の息子やメタンガ達を、よくも痛めつけてくれたわね。」
…………………………………………
…………………なんだ?俺は確か…海の底に…音がする、なんの音?何が、起きてるんだ?
メタンガ「……!おきたか!!ネドラ!!よかった!!!」
「…メタンガ?他のメタルスライム達も…無事だったのか?」
メタンガ「ああ、かんいっぱつでサランがきてくれた!!ネドラもたすけてくれた!!!」
サラン?……母さんの名前だ。母さんが来てくれたの!?そうだ、バラモスナイトは!?アイツはどうなった!?
「バラモスナイトは!?」
メタンガ「あっちだ!サランがたたかってる!!」
バラモスナイト「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……こ、ここまでの、力がある、サラマンダーが、いるとは、な……」
ネドラ母「全力で攻撃しているのに、すごいタフね……たった一人でこの島に乗り込んで、ほとんどの戦力を無効化するなんて…ここで倒さないとね!!!」
龍化した母さんとバラモスナイトが戦っている。母さんが優勢みたいだけど、バラモスナイトは攻撃を耐え続けている。もう鎧も兜もないのに、なんて頑丈なんだ!?
バラモスナイト「ゾーマ様、申し訳、ございません…ゾーマ様から、いただいた、このアイテムを、使わせて、いただきます…」
ネドラ母「いったい何をするつもりか分からないけど、これで終わりよ!!!消えなさい!!!」
母さんのグラビモスビームが、バラモスナイトを消して……?なんだ?魔法か?
ネドラ母「…なんで、当たってないの!?この距離でなぜ!?」
バラモスナイト「全ては、ゾーマ様のお力だ!!……撤退用の、魔法を込めた球だ。退かせてもらうぞ!!」
ネドラ母「待ちなさい!!!この!」
母さんがいてつくはどうを浴びせてるのに効果がない…母さんが魔法を消せないなんて!?
バラモスナイト「確かに、お前たちは強い。だが、ゾーマ様の魔力の前では、無力!!次元が違うのだ!!」
「逃げたとしてもゾーマに殺されるんじゃないのか!?」
バラモスナイト「ほう、目覚めたか。お前もなかなか強かったぞ!!仮に命令を達成できずに殺されるなら、ゾーマ様に殺される方が良い!!さらばだ!!!」
……消えちゃった。母さんでも押しきれなかったなんて…それにバラモスナイトは、俺たちと母さんで連戦だったのに全ての攻撃を耐えた…
ネドラ母「ごめんなさい…逃げられちゃった…やっぱりゾーマ様の力は健在、いや、強くなってるのね…」
ゾーマに何か思う事があるようだ。そりゃそうか、母さんにとっては元上司みたいなものなんだから。
「母さんが来てくれなかったら全滅してたよ。でも、母さんはギアガの大穴にいたんじゃなかったっけ?」
ネドラ母「いたわよ?登ってくる魔物を落としてたけど、周りで急に強い気配を感じてね。最初テドンに行ったのよ。そしたら、バラモスエビルがたくさんいたからビックリしちゃって。全部倒してからレイアムランドに来たの!」
「じゃあテドンは無事なんだ!!」
ネドラ母「確かに村は無事だけど…お父さんが酷い火傷を負っちゃって…今治療中なの。」
父さんが火傷!?それって大丈夫なのか!?
「父さん重傷なの!?大丈夫なの!?」
ネドラ母「なんとか助けられたから…遅れてたらまずかったわね…でも、ちゃんと意識もあるし、命に別状はなさそうよ!!」
……良かった。父さん達も怪我はあれど死んでないし、テドンも無事か。本当に良かった!!
ネドラ母「それにしてもネドラが海の底にいた事が驚きよ!!メタンガから聞いたわ!!道連れにしようとしたって!!」
「それしか思い付かなかったんだ…バラモスナイトが速すぎて魔法を撃つ暇がなかったし、一撃が重すぎて死ぬかと思ったし…メタルスライム達が一気に吹き飛ばされて気絶しちゃったのは予想外だった。」
ネドラ母「おそらくビーストモードによって強化された覇気にやられたんだと思うわ。私もやられて、結構キツかったから…よく、生き残ってくれたわ…本当に良かった!!」
…母さんにだいぶ心配されちゃったな。今生きている事が奇跡だ。メタルスライム達も欠けてないし…本当に無事で良かった。
それにしても覇気なんてものがあるとは…ビーストモードをもっと練習すれば、吹き飛ばせたり気絶させたりできるって事だよな?…やるしかないんだ。このまま死ぬなんてごめんだ!!次があったら絶対に倒してみせる!!
…まずはテドンに戻ろう。父さん達と村の様子を見たい。
バラモスナイト
バラモスエビルの失敗作。武人。正々堂々と戦う事を望む。弱い魔法しか使えず、同族から酷い扱いを受けていた。魔法が満足にできないため、剣術や武術で補い、大魔王ゾーマの側近になった。同族を常に憎んでおり、事あるごとに同族全員を殺そうとする。それでゾーマに殺されても仕方がないと思うが、それでも同族のバラモスエビルを殺したくて、その事に関しては自分を止められない。
実はゾーマにバレているが、バラモスエビルより圧倒的に優れているため、見逃されている。