ただのんびり生きていたかった人生…半人生?   作:フリスリンク

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明らかに魔王バラモスより強いバラモスナイト。おそらく、ひかりのたまを使われたゾーマと同じくらいの強さ。


よろしければ、感想をお願いしまーす!!


第16話 バラモスエビルのもたらした被害

 

 

 

テドンに帰る前に、レイアムランドの巫女二人に会ってきた。メタンガが言うには、バラモスナイトの足止めを母さんが来るまでしていたの事。それに、テレパシーで母さんを呼んでくれていたらしい。………あの二人もいなかったら、バラモスナイトはラーミアの卵を破壊してしまっていただろう。

 

いくらラーミアの守護が使命だとしても、あの二人が俺たちを助けてくれた事に感謝した。気持ち的にもだいぶ楽になったしな。二人は俺の友人になってくれたし、俺の転生(憑依とも言う)の事を知っているし。それに原作の物語を話せる数少ない人だから、余計に特別な感じがする。

 

ベロニカ「ネドラさん達が無事で本当に良かったです…!!」

セーニャ「あのバラモスエビルからラーミアを守ってくださり、ありがとうございます!!重ね重ね感謝を!!」

「お二人こそ無事で良かったです。あのバラモスエビル…いえ、バラモスナイトと名乗っていたあの魔物は、大魔王ゾーマの命令でラーミアの卵を破壊しようとしたらしいです。」

ベロニカ「バラモスナイト……先に現れたバラモスエビルとは桁違いの気配でしたし、ラーミアが大魔王にとって都合が悪いのが明確になりましたね。」

セーニャ「でも、あのような強さの魔物が他にもいたとしたら……私たちだけでは到底太刀打ちできませんよ!?ネドラさん達がいなかったら、ここは跡形もなく残ってないでしょうし……本当に、どうすれば……!!」

 

そうなんだよな…ついに俺の知らない魔物まで出てきてしまった。バラモスエビルが召喚される事も知ってしまったし……どうすれば良いんだ?バラモスエビルはともかく、バラモスナイトに至っては、こっちに回復の猶予を与えた上でここまでこの塔の周辺がボロボロになってしまった…

 

…母さんが来てくれなかったら、完全に詰んでいた。全員死んでいた。

 

メタンガ「なぁ、サラン。ここにのこることはできるか?」

ネドラ母「…ずっとは厳しいわ。テドンの事もあるし、ディアンが負傷している今は………レイアムランドも守りたいけど。」

 

一番の戦力は母さんだ。…俺だけじゃ絶対に守れない。大魔王ゾーマにも知られてしまっている。今回の件をバラモスナイトはゾーマに報告するだろう。もう目をつけられてしまったはずだ。……母さんの負担がでかすぎる!!相手の戦力を少しでも多く減らさないと…

 

 

 

勇者がとか言っている場合じゃない。動ける俺ができる事……………

 

 

まず魔王バラモスを倒す事だ!!!

 

 

 

…決意を固めて旅に出たオルテガさんには申し訳ないけどな。

 

 

…………………………………………………………………

 

 

母さんと一緒にテドンに戻ってきた。母さんが言っていた通り、村は破壊されてなかった。怪我をして療養しているメタルスライムが数匹いるが、重傷じゃなかった。だが、父さんは……

 

ネドラ父「…お?サラン!ネドラも帰ってきてくれたか!?良かった…本当に、生きててくれて、良かった…」

「……ただいま、父さん。父さんも生きててくれて良かった。……その火傷は、母さんから聞いてたけど……」

ネドラ父「……魔物の軍勢にやられた。メラゾーマやイオナズンを狂ったように連発してきてな。マホカンタを使いまくってこの有り様だ…まさか、サランみたいに、いてつくはどうを使うとは思わなかった。でも、向こうの連携がなってなかったから、サランが来るまで持ちこたえる事ができたんだ!!」

 

……生きててくれて良かったけど、本当に父さんは大丈夫なのか?全身に火傷を負ってしまっている…見るからに動きづらそうだった。

 

「回復魔法でも、間に合わないくらい火傷が酷かったんだね…」

ネドラ父「…連携がなってなかったとはいえ、一匹一匹が強すぎてな…治す暇がなかったんだ。だが、俺はこうして生きている!メタラン達もなんとか無事だ!!そして、この村も守れた!!!悪くない結果だと思うぞ!!………それより、おまえが心配だったんだ、ネドラ。サランが二人の巫女さんから、ネドラやメタンガ達がピンチって事を聞いてすっ飛んで行ったからな…おまえの様子を見る限り、大丈夫そうだがな。」

 

…俺は助けられてばかりだな。原作の知識を持っているのに活かしきれてない…しかも、オーブの場所まで忘れてしまっていたんだから…

 

 

ネドラ母「ディアン!いくら、嬉しいからって騒がないの!!あなたは怪我人なんだから…」

ネドラ父「すまん、サラン。ネドラが無事な事が分かって、舞い上がってしまった。」

ネドラ母「ネドラも!お父さんが生きてて嬉しいのは分かるけど、安静にさせてあげてね!それに、ネドラも怪我人なんだから!!」

「ごめんなさい…ん?俺が怪我人?」

 

俺、普通に動けてるけど?どこか目立つ怪我でも、あるのか?

 

ネドラ父「ネドラ、どこか痛いのか?」

「え?いや、痛くないけど…いつも通りの調子だよ?」

ネドラ母「海の底で溺れかけてたでしょ!?それにバラモスエビルの大群と、よく分からないバラモスナイトとか名乗ってた強い魔物と連戦してる時点で体を酷使しすぎているのよ!?」

「それだったら母さんだって、ギアガの大穴で魔物を倒して、テドンでバラモスエビルの軍勢を倒して、俺等の所に来てバラモスナイトと戦ったんだよ!?とんでもない連戦じゃないか!?母さんも休むべき…………」

ネドラ母「私は見ての通り平気よ!!良いから、安静にね!!いいわね!!??」

 

…はい、分かりました。なんで、母さんの方が元気なんだよ!?無尽蔵の体力でもあるのか!?それとも攻撃を一切くらってないとか?だとしたら、どれだけ強いんだよ!!??

 

 

この後、父さんにバラモスエビルとバラモスナイトについて聞かれたり、危ない戦い方をするなと叱られたり…俺もしたくはなかったんですよ?バラモスナイトがあまりにも強すぎて…バラモスの名前がついている事に関しては、魔王になれない個体という事で説明がついた。…バラモスナイトはもはやバグ個体だろ…あれで魔王じゃないの?……不安すぎる。もし、魔法まで大量に連発されてたらなす術なかったぞ!?

 

 

………………………………………………………

 

テドンに戻ってから三日が経った。俺も父さんも自宅で療養中。母さんは、各地にバラモスエビルがいる可能性が高いため、見回りもかねて複数のメタルスライムを連れて行った。現在、メタラン達が一生懸命動いてくれている。本当に助かる。

 

ネドラ父「…………暇だなぁ。新しく作ってくれたメタスラアックスで素振りするか。」

「…母さんに叱られるよ?ベッドに縛り付けられる事になると思うよ?」

ネドラ父「それは勘弁して欲しいな…だが、こうもじっとしていると、な?ネドラも分かるだろ?」

 

確かに分かる。俺に至っては持ち前の高い自然治癒能力で治ってるから尚更だ。…メタラン達にも見張られてるし、武器屋のおっちゃんにも見張られてしまっている。成仏できないのか心配になったので、聞いてみると、

 

武器屋「確かにちょっと前までは、そろそろ成仏してやるかとも思ってたけどよぉ…お前らが心配で、満足に成仏できねぇんだよ!!!もっと自分の体を大事にしやがれ!!!特にネドラは、体がチビのまんまなんだから余計に心配になるんだよ!!!」

 

…ほんとうにごめんなさい。でも、チビは好きでなってるわけじゃないです。150cmぐらいから成長が止まってるだけなんです。…今その事は置いておいて、心配かけすぎちゃったか…もう成仏してないのおっちゃんだけだし、大丈夫なんだろうか?

 

 

ネドラ母「ただいま!!できるだけバラモスエビルを倒してきたわよ!!」

 

お!母さんだ!!って、バラモスエビルを倒してきたのか…これは覚悟して話を聞いた方が良いな。

 

 

母さんによると、アリアハンのある大陸は何も被害がなかったらしい。…アルス達は無事だったか…良かった。勇者の事は知られてなかったらしいな。じゃなきゃ、攻め込まないのはおかしい。

ダーマ神殿も無傷だったらしい。聞くところによると、ダーマ神官様が頑張って結界を張ったらしいが…そんな事できたのか!?…魔法壁でそれっぽい事はできるけど、見てみたいな。

その他の国では少し被害が出ているらしく、倒してきたらしい。…少し!?バラモスエビル相手に少しの被害で済んだのか!?詳しく聞くと、途中からバラモスエビル同士で戦い始めたり、国そっちのけで喧嘩したりしていたらしく、国の兵士で抗い続けるのが楽になっていたとの事。

 

 

…バカすぎるだろ!!??

 

バラモスより知能が低いって言ってもおかしいだろ!?…もしかして、レイアムランドやテドンに来たバラモスエビル達は頭が良い方だったのか?レイアムランドで戦ったバラモスエビル達は、連携がしっかりしていて苦戦したし、テドンに来たバラモスエビルは連携こそできていなかったものの、ちゃんと滅ぼす気で攻撃をしていたらしいからな。これには、父さんも絶句。

…ゾーマにとって滅ぼしたい所に、優秀なバラモスエビルを送った可能性が出てきたぞ!?

 

他の村についても同様の珍事が起きており、さすがに国よりも被害は出たが、死者は少なかったらしい。…あれだけ強いバラモスエビルが複数いたら、死者が出るのはまぬがれないよな…少しだけで済んだのがおかしいくらいだ。

 

ネドラ母「あと、ジパングとかスーの村は被害がなかったけど…スーの村の近くに建てられてた塔は崩落していたわね。少しだけバラモスエビルがいたから消しておいたわ!!!」

 

スーの村の近くの塔…アープの塔か?破壊する意味あるか?…………やまびこのふえだ!!それを破壊しようとしたんだ!!良かった、回収しておいて!!やっぱりラーミア関係を重視してそうだな。…オーブのある場所とか大丈夫か?パープルオーブはジパングだから、やまたのおろちだろ?ジパングに住んでいる人には申し訳ないが、バラモスエビルの被害がないのは当然と言える。シルバーオーブはどうなんだろう?結局ネクロゴンドの洞窟近くにあたりをつけてるけど…魔物がたくさんいるし、バラモスがいるから送る意味はない、のか?問題はランシールにあるブルーオーブか…

 

「ランシールはどうだったの?被害は大きかった…?」

ネドラ母「いえ、ランシール自体は平気だったわ!!ちきゅうのへそに直接送り込んだみたい。…バラモスエビル同士で手柄を独り占めするために殺しあってたわよ。全員私に気づかずにね……ちゃんと消しておいたけど、バカすぎると思ったわ!!全部レイアムランドやテドンに来た奴らが、あんな感じだったら楽に終わったのに!!!」

 

…俺もそう思う。なんで、こんなにバラモスエビルの質が極端なんだ!?こっちは助かってるけども!!

ちなみに母さんはついでにブルーオーブを回収したらしく、俺たちに見せてくれた。…嬉しい誤算だ!!これで二つ目のオーブだ!!後でレイアムランドに持っていこう!!!イエローオーブとレッドオーブはまだ分からないから、エルフの女王様頼りになっちゃうけど…

 

「エルフの里には行った?」

ネドラ母「当然!!でも、里周辺が霧に覆われてたのよね…バラモスエビルらしき気配は感じなかったから、大丈夫だと信じたいけど…」

ネドラ父「アンちゃんやコハビン…みんな大丈夫だと良いんだが…」

 

霧か…もしかしたら、エルフの女王様が出しているのかもな。里のみんなを守るために。アンかコハビンさんから状況を聞きたいけど、厳戒態勢だろうから今は聞けなさそうだな…早く知りたいけど、しょうがない事。無事でいてくれよ……!!

 

ネドラ母「あ、霧といえば!!昔、高い山に囲まれていて分厚い霧に覆われてる場所があったわ!!…確認して来なかったわね…明日行ってみるわ!!」

 

……そんな所あったか?俺も確認したいな。

 

「俺も行っていい?すごく気になるんだけど……」

ネドラ母「言うと思ったわ…ダメよ!!あれだけの戦いをしてから、三日しか経ってないのよ!?しばらくは遠出禁止!!!行くとしても弱い魔物がいる所よ!!!当然一人では行かせないわ!!!い い わ ね!!??

 

ひえぇぇぇーーーー!!!???死にかけたもんだから過保護になっちゃってるーーー!!??

 

 

 

久しぶりにこんなに怖い母さんを見た…メドローアをメタランと開発しようとして死にかけた時もこんな感じだったなぁ。………父さんが顔をそらしてる。父さん!?なんで顔をそらすの!?擁護してくれよ!?

 

「……さっき、父さんが斧で素振りしたいって言ってたよ?」

ネドラ父「おま!?黙ってたのになんて事言うんだ!?」

ネドラ母「へぇ、よほどディアンは体を治したくないのねぇー。……しばらくディアンのご飯を全部バリイドドッグにしようかしら?」

ネドラ父「やめてくれ!?治るもんも治らなくなる!?」

ネドラ母「………冗談よ。そんなに必死にならなくて良いじゃない。ともかく、安静にしててね!!ネドラもよ!!」

 

 

ちょっとだけ父さんにいじわるをした。少しの擁護もしてくれない父さんが悪いんだ。俺は悪くない。

 

 

 

しばらくは安静に、か。このタイミングで強い魔物が送り込まれたら…深く考えないでおこう。そうなったら、また戦うだけだ。………もっと強くならないとな。

 

 

 

 

 

 

……………………………………………………………………………

 

 

 

バラモスナイト「………以上が報告でございます。ゾーマ様からの任務を遂行できず、申し訳ございません……」

ゾーマ「よい、よくぞ生きて帰ってくれた。上の世界の者たちもさぞ混乱している事だろう。バラモスナイトの強さを知らしめる事もできた。これで恐怖を与える事ができただろう。十分だ。」

バラモスナイト「なんと!?…私にはもったいない言葉でございます……!!」

ゾーマ「それに、あの数のバラモスエビルを投入したのだ。多少の成果は出せよう。…下がってよいぞ?体を休めるのだ。」

バラモスナイト「は!!失礼します!!」

 

 

 

 

ゾーマ「……それにしても、バラモスナイトにあれだけの傷を負わせるとはな。武器もなくなり、防具は破壊されたが、生き残った。バラモスナイトのあの耐久力は、見習わなければならんな。………バラモスエビルが全員あのような知能と向上心のある性格ならば、頭を悩ませる事もなかったのだが….キングヒドラを天界から呼び戻したとしても、同士討ちを始めてしまう。バラモスエビル以上に扱いが難しい。……今まで通り、人間の絶望を力に変え、己を高めるか………不死鳥め……………また策も考えなければな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




何の罪もないアープの塔が破壊されました。

バラモスエビルの知能が低すぎる件については、判断力が低いという情報から設定しました。バラモスの影武者説もあるようですがね…

主人公ネドラは竜の女王の城があった事について忘れてしまっています。ひかりのたまの存在は覚えています。
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