ただのんびり生きていたかった人生…半人生? 作:フリスリンク
お気に入り登録がまた増えていて驚いてます!こんな自己満足の物語を読んでいただいてありがとうございます!!
どうも、療養を強いられているネドラです。メタランに確認してもらったけど、傷は全部なくなったらしい(というかあったのか)。もう疲れてもないし、レイアムランドとネクロゴンドの洞窟、それとこっそりバラモス退治に出かけたいんだけど……ダメだ。メタルスライム達が村の出入口に配置されている。どうしたものか…母さんにブルーオーブを捧げて欲しいって頼めばよかった…メタランは基本この村から離れられないし(指示役がいなくなると大変)、父さんも無理はさせられないからダメだ。母さんも世界各地を見回ってる。俺も二人の巫女みたいにテレパシーができればなぁ…
メタラン「ネドラ。わたし達を振り切ろうとしても無駄だ。わたし達には、ネドラの角を加工した杖がある。」
「杖?それがどうしたんだよ?」
メタラン「これに魔力を込めると、ネドラの場所が分かりやすくなる。だから、脱出は諦めろ!」
なにそれこわ!!??というか、角って怒りによる龍化の修行の時のヤツだよな!?なんて事してくれちゃってるの!?
「怖いんだけど!?絶対に知らない人に渡さないでよ!?」
メタラン「もちろん!!そこは徹底してる。」
頼むぞ?本当に…俺のプライバシーが侵害されかねない…
………………………
テドンから南の修行場(旅人や観光客がたくさん来る前まで龍化の修行をしていた場所)までは行く事を許されているので、数匹のメタルスライム同伴で来ている。
これからやろうとしている事は、バラモスナイトが使っていた覇気というもの。母さんですら、くらってキツかったと言うぐらいの技なんだ。身に付けられたら相当有利になるはず…あの時、メタルスライム達が気絶したり、吹き飛ばされていた。覇気と聞いてONE PIECEの覇王色の覇気を想像したけど……違いそうなんだよなぁ。
「ビーストモードで強化された」
って言ってたから、慣れる必要があるって事か?さっそくやってみよう!!
「……意外と維持がキツいな。怒りによる龍化の修行に比べたら全然マシだけど……」
維持しようとしても勝手に解けてしまう。龍化と全然違うな…重ねがけしてみるか。
何回も何回もビーストモードを繰り返した。途中で、同伴していたメタルスライム達と一緒に稽古をしたり、龍化を少し挟んでみたりした。当然ビーストモードは継続したままだ。……元々全然疲れないから、慣れているのかどうかが分からない。けど、無駄にはならないだろうし…自由に遠出できない間を利用してビーストモードを使い続けよう。覇気ができなかったとしても、ビーストモード自体の使い勝手がより良くなるはずだ。
………………………
日が暮れてきたので、村に帰ってきた。メタランや父さんにも修行場に行く事を伝えていたので、騒ぎにはならなかった。ただ、ビーストモードを継続している今の俺に思うところがあったのか、
メタラン「強い気配と圧を感じた。ネドラだとは分かっていたけど、何をしていたんだ?今もネドラから感じる。」
と言われた。ビーストモードで身体能力を上げているから強い気配はなんとなく分かるけど……強い圧?なんだろう?圧なんてかけた覚えがないぞ?
ビーストモードをずっと続けていただけと伝えたところ、ビーストモードだけでそんな事にはならないはずと言われた。うーん?分からないな…覇気が少しだけ使えるようになったのか?
試しに、村の南方面の樹木に威圧するように念じてみた。
ドゴン!!!!
樹木が衝撃波をくらったような感じで吹き飛んでいった………うん!?もしかして覇気を使えるようになったのか!?メタラン達の方を見てみると…….メタラン以外怯えてる。
メタラン「ビリビリした!!危ない!?早くビーストモードを解いて!!」
……この様子だと覇気はできたみたいだな。でも、制御がまだ甘い感じか………みんな、ごめん。
この後、みんなに土下座した。
ちなみに、ビーストモードを解いた状態でやっても、衝撃波は出なかった。……父さんが言うには、圧は感じたらしい。
……………………
武器屋スライム「コウラノ、カコウ、デキタ。…コイ。」
今俺とメタランは村の武器屋に来ている。どうやら、前に頼んでいたガメゴンロードの甲羅を武器や盾として加工できたようだ!!ミニデーモンのフォークは、すでにメタスラフォークとして売り物になっている。…本当に甲羅の加工って難しかったんだね。どんなものが出てくるか楽しみだ!!
武器屋スライム「マズハ、コレ。フライパン。」
………ん!?料理器具が出てきたんですけど!?というかデッカ!!??
メタラン「料理担当のメタルスライム達が欲しがってた。真っ先にできたみたい。」
ガメゴンロードの甲羅が元々でかいから、フライパンもデカイ。……いや、良いんだけどね?役に立ったなら。……これも地味にメタルコーティングされてるし。
武器屋スライム「ツギハ、ハンマー。」
おお!頑丈そうなでかい銀色のハンマーが出てきた!!というか、良くそんな大きさのハンマーを器用に持てるな……メタルスライムは力もちだな。
メタラン「素振り用でも使えそう。名前はメタスラハンマーだ。どうだ?」
「いいと思うよ!…ところで、このハンマーに使った甲羅はいくつ?」
武器屋スライム「フタツ。ダカラ、オモイ。」
そうだよね!?このハンマーの両端についているの、明らかに甲羅だもんね!?メタルコーティングされてても主張が強い!!
…これ、そもそも武器屋の外に出せるんだろうか?
「このハンマーって、外に持っていけるの?」
武器屋スライム「トビラ、デカクシトイテ、ヨカッタ。」
メタラン「最初から、見越しといて良かった。じゃないとぶち破る事になる。」
なら、大丈夫か。まあ、人が扱えるかどうかは分からないな……少なくとも俺は持てたが、これを扱うのは大変だ。さっきのフライパンよりも重いし、持ち上げられなければ武器として意味がない。…とりあえず、素振り用に買おう。
武器屋スライム「ツギハ、タテ。」
…うん。やっぱりでかいな……でも、さすがにハンマーほどじゃないし、これくらいだったらみんなも持てそう。
武器屋スライム「コレ、マホカンタ、デキル。」
「ガメゴンロードの甲羅だからか。便利だな。」
メタラン「でも、こんなに大きい盾はメタルスライムじゃ使えないかも。合体した後なら使えそう。……名前はどうする?メタスラシールドがあるから、別の名前考えないと。」
うーん…盾で攻撃できそうだからバックラーとか?でも小さくないし…この際大きさはいいか!!
「メタスラバックラーか、ビッグシールドかな?」
メタラン「バックラー?なんだそれは?」
「直接打撃ができたり、自由に動かして相手の武器を弾いたりする盾…かな。」
あんまり知識に自信ないけど……
武器屋スライム「デモ、デカイゾ?オモイゾ?」
「じゃあ、単純にビッグシールドで良いんじゃないかな。……そもそも小さな盾みたいに動かせないだろうし。」
ビッグシールドになりました。メタランはどうしてもメタスラの言葉をつけたかったらしいが……長くなっちゃうからね。
他にも見せてもらったが……どうやらガメゴンロードの甲羅は粉末にしても役に立つらしく、それを利用して作ったマホカンタソードや魔封じの粉を見せてもらった。粉末か…よくこんな固い甲羅をこんなになるまで砕けたな。知らない相手からしたら突然魔法を封じられるから、かなり便利だな。マホカンタも悟られにくいし。
まだ、甲羅の粉末で作った盾はないらしく、これから作ると言っていた。やっぱりガメゴンロードは食べて良し、持ってるもの良し、甲羅良しのすごくうまみのある魔物だったんだな!!
これからもガメゴンロードは狩りまくろう!!
…………………………
現在テドン南の修行場。
武器屋で買った、メタスラハンマーを振っている。気を抜くとハンマーの重さで体が持っていかれる。ビーストモードを発動して素振りしていてもかなり大変だ。
メタルスライム達「ッハ!!フン!!ヤァ!!」
俺に同伴しているメタルスライム達も、メタスラハンマーで素振りをしている。俺よりも使いこなしてるな……メタルスライムに対して無限の可能性を感じる。
メタルスライムA「おりゃあ!!」
メタルスライムB「この!!」
メタルスライムC「あたれーー!!」
メタルウルスラ「やられてたまるかぁぁ!!」
向こうでは、一部のメタルスライムと合体したメタルスライムで稽古をしている。バラモスエビルとの戦闘でかなり力不足を実感したようだ。すごい気迫で挑んでるな。メタルウルスラが持ってるのは…ビッグシールドか。俺からしてみれば、耐久力の高いメタルウルスラがあんな盾を持って戦うなんて、脅威以外の何ものでもないがバラモスナイトの事もある。……こっちの戦力だってめちゃくちゃ強いんだけどね…バラモスナイトの実力を見ちゃった後だと、あれでも弱く感じてしまう。
…鍛えるしかないんだ。例え、バラモスナイトレベルの実力者がどれだけいようとも。やるしかない。やらなきゃ死ぬだけだ。そんなのはお断りだ!!
ん?メタランが来た。どうしたんだ?外出許可は取ってるんだけど…
メタラン「オルテガがテドンに来た!!」
オルテガさんが来てくれたのか!?良かった!!無事だったのか!!
「今すぐ行くよ!!みんなはどうする?」
メタルスライム達「もうすこしだけ、ここにいる。」
「分かった。メタラン、行こう!!」
メタラン「うん!!」
………………………………
オルテガ「おお!ネドラか!元気そうで良かった!!」
「オルテガさんこそ無事でなによりです!!」
本当に良かった……!!オルテガさんの居場所分からなかったから、不安だったんだ…この様子だと、怪我はしてないみたいだ。
どうやら、強い魔物と2匹遭遇したが、何とか倒せたらしい。その魔物について聞くと、メラゾーマやイオナズンをたくさん撃ってくるヤツだったらしい。…絶対バラモスエビルだ!?よく倒せたな!?俺たちとの交流で、原作より強くなったんだろうか?そうだといいな…
今は旅先で仲良くなったドワーフと、一緒に旅をしているとの事だった。今、そのドワーフもこの村に来ているらしい。
ドワーフ「ここがオルテガ様の言っていた村か!メタルスライムがこんなにいるとは!?それに、独自の文化を築いている!…オルテガ様がメタルスライムを見逃していたのも納得だ。」
あそこにいる興味津々なドワーフが、オルテガさんの言っていたドワーフかな?
「こんにちは!突然ですみません。あなたがオルテガさんと一緒に旅をしている方ですか?」
ドワーフ「うん?おお!これは失礼をした。色々珍しいものを見て興奮してしまった。いかにも、わしがオルテガ様と旅をしているクミスという者だ。」
「俺はネドラと言います。よろしくお願いします!」
ドワーフ(以下クミス)「こちらこそ、よろしく頼む!」
クミスさんって言うのか。原作では名前分からなかったからなぁ。
オルテガ「クミス。珍しいのは分かるが、落ち着け。」
クミス「オルテガ様!この光景を見て落ち着くのは無理がありますぞ!?それに見てくだされ!!あの鍛冶の技術と、できた物を!!並大抵の努力ではたどり着けぬ境地にいる!」
クミスさん大興奮中。それもそうか。ただでさえ珍しいメタルスライム達が、他では見られない武具を作ってるんだから。俺たちにとっては見慣れた光景だけど、普通はそうだよね。完全に俺たちの感覚が麻痺している…
!そうだ、ブルーメタルの事を話そう!!自宅の倉庫にあるし!!良いタイミングだ!!でも、どう切り出すか…本来、俺がクミスさんの事情を知ってるはずないし…
「オルテガさん。以前アリアハンでブルーメタルの事を話したと思うんですが………」
クミス「ブルーメタルですと!!??」
オルテガ「クミス。気持ちは分かるが落ち着け!…それで、ブルーメタルがどうかしたのか?」
「いえ、本題はブルーメタルではなく…ブルーオーブについてです。俺がランシールのちきゅうのへそという場所で、ブルーメタルを見つけた話をしたのは覚えていますよね?実は、そこにブルーオーブもあったようで…見た事もなかった魔物の襲来の被害を確認するために、母さんが各地を見回ったんです。それで、ちきゅうのへそにも魔物がいて、倒すついでに持ってきてくれたんです。」
オルテガ「ブルーオーブか…確かオーブはラーミアが復活するために必要な物だったな。元々場所は分かっていたのか?」
「エルフの女王様の力で探してもらっていたんです。ブルーオーブがそこにあるのは分かっていたんですが、魔物の襲来により、取りに行けないままでして…」
オルテガ「なるほど…ではレイアムランドの祭壇に捧げた方が良いのではないか?」
「俺もそうしたいんですが……母さんから遠出禁止と言われてまして…」
クミス「何故遠出ができなくなったのだ?」
「……魔物の襲来の時、俺はレイアムランドにいたんです。そこで、ラーミアの卵を守るために魔物の軍勢と戦って、母さんを心配させてしまったんです。」
母さんの遠出禁止とブルーオーブが、ここで役に立つとは思わなかった…
オルテガ「ディアン殿に会ったが…酷い火傷だったな…幸い、動けているようだが…レイアムランドやこの村にも魔物の軍勢が来ているとはな。」
「やっぱり、他の所にも魔物が来ていたんですね…」
オルテガ「ああ。俺が行った頃には倒されていたようだが…俺が出会った強い魔物がいたとしたら…想像したくないな…」
クミス「わしは会った事はないが、オルテガ様の言っている魔物が各地にいるとしたら、被害はまぬがれないだろうな…恐ろしい事だ…」
母さんの見回りが早かったのかな?それでオルテガさん達は必要以上に会わなかったのかも。…バラモスエビルとの連戦なんてしたくないしな…それを一方的に倒せる母さんは凄すぎる。
オルテガ「ブルーオーブもそうだがラーミアの卵まで破壊されてしまったら、かなりまずい状況になっていただろう…よく守ってくれた!ネドラ達は世界の救世主だろうな!!」
「褒めても何も出ませんよ?それで、お願いがあるのですが、俺たちの代わりにブルーオーブをレイアムランドに届けてくれませんか?」
オルテガ「分かった!喜んで受けよう!!」
クミス「次の行き先はレイアムランドですな、オルテガ様!」
オルテガ「そうだな!クミスにも見せたかったから、ちょうど良かったのかもしれんな!」
ブルーオーブの事はひとまず安心だな…
そして、ここでブルーメタルの話を……
「ところで、ブルーメタルの話の時にクミスさんが驚いていましたが…どうかしましたか?」
クミス「いや、お恥ずかしい…ブルーメタルと聞いて自分が抑えられなくなってしまい、申し訳なかった…」
「いえ、大丈夫ですよ。ですが、あの驚きようは普通ではなかったので、何かあったのかと思いまして。」
クミス「実は……………」
クミスさんの話によると、旅の最中にオルテガさんの兜の話を聞いたらしい。戦いによってボロボロになってしまったと聞いて、ブルーメタルさえあれば壊れないようにできると話したらしい。でも、ブルーメタルは珍しい伝説の鉱石で現代では見つけられない事、加工の技術は代々受け継がれていってクミスさんも技術を受け継いだが、肝心のブルーメタルがないため役に立てない事を重く感じていたと…
原作通りに進んでるな。でもそうか、原作より強化されたオルテガさんでも兜がボロボロになってしまったのか…
クミス「オルテガ様から、ブルーメタルを持っている友人がいると聞いた時は半信半疑だったが、まさかネドラ殿がそうだったとは…」
「持ってるだけで、自宅の倉庫に眠らせたままですけどね…」
オルテガ「まあ、伝説の鉱石だ。疑うのも分かる。」
クミス「その持っているというブルーメタルを見せては頂けないか?」
「もちろん良いですよ!!さあ、こちらへ。倉庫に案内しますよ。」
自宅の倉庫に到着。色々集めているせいで、かなりの量になってしまっている(整理はしている)が…ブルーメタルは箱に入れてある。保存方法は分からなかったけど、原作ではまほうのたまで爆発させても傷一つつかなかった(俺は会心必中でブルーメタル周りの壁を破壊した)。大丈夫だろう。
「この箱に入っているのがブルーメタルです。どうぞ、確認してみてください。」
クミス「ではさっそく……おお!!間違いない!!本物のブルーメタル!!現代でもお目にかかれるとは!!」
オルテガ「良かったな!クミス!」
クミス「ええ!!……ですが、これはネドラ殿の物。ネドラ殿、本物のブルーメタルを見せてくれてありがとう。」
「え?あの、あげますよ?」
クミス「……へ!?だ、だがこんな貴重な物を頂くわけには……」
「俺では持ってても加工できませんし、メタルスライム達も取り扱えなかったんです。このままじゃ、宝の持ち腐れですよ。」
武器屋スライムのガンキンでも「カコウ、ムリ」ってすぐ言うあたり、難しい金属らしいしな。あのガメゴンロードの甲羅をいろいろ加工できたあのメタルスライムでもだ。
クミス「….分かった!ありがたく頂く!!……オルテガ様、今オルテガ様がつけている兜の事ですが…わしに預けてはくださらないか?」
オルテガ「クミス、まさか…俺の兜を打ち直す気か!?あまりにももったいないのではないか!?」
クミス「何をおっしゃいますか!わしを助けてくれたあの日から、どうかお役に立てないか考えていたのです。…今がその恩返しの時!!どうかお願いします!!」
オルテガ「……分かった。クミス、お前がそれで良いのなら…喜んで兜を渡そう!!」
クミス「ありがとうございます!!オルテガ様!!」
良かった…無事にブルーメタルを渡せた。原作ではオルテガに再会できないままだったからな…オルテガの息子アルスには悪いが、これでよしとしよう。ゲームと違うんだ。アルスがブルーメタル関連に気づかない可能性があるんだから。
今は、このオルテガさんとクミスさんのやり取りを見せてもらおう。
メタランはネドラ達と一緒にアリアハンにいたオルテガに何回か会っています。メタランがテドン不在の際に他のメタルスライム達が、リーダーがいない事に不安を覚え、メタランを引き留めた事が数回あり、短時間でもテドンから離れる事ができなくなってしまいました(数分なら大丈夫)。
メタランはルーラを当然習得していますが、ルーラで別の場所に行った途端に他のメタルスライム達が本能で察するため、メタランにテドン以外の自由がありません。メタランがいる時といない時では、だいぶ作業効率に支障が出てしまいます。メタランも分かっているので、テドンから離れないようにしています。
クミスという名前は、ブラックスミス(英語で鍛冶屋を意味する)から考えました。でも、鍛冶屋といっても英語ではいろんな表現があるようですね。
コハビンという名前は、小人+ハンマーを組み合わせただけの言葉です。