ただのんびり生きていたかった人生…半人生?   作:フリスリンク

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パープルオーブはジパング、イエローオーブとレッドオーブは海を移動中。勇者アルスが大人になるまで約16年。



こんな自己満足の物語に評価をつけてくれるなんて……!!
ありがとうございます!!


第21話 一部のエルフの観光 勇者アルスを見たルビスのつかい

 

 

 

アンが再びこのテドンに来るようになってから、一週間が経った。この村に居続けてるわけではなく、エルフの里に帰ったり、この村で買った珍しいものを他のエルフに見せに行っているようだ。

 

珍しいものって何が当てはまるんだろう?ガメゴンロードのフライパンは珍しいだろ?メタスラシリーズも、他の国や村にはないはずだ。衣服も珍しいかもしれないな。キャタピラーの糸からいろいろ作ってるし。ドーピングたね類の畑とかも……

 

……よく考えなくても珍しいものしかないわ……メタルスライムだらけだし、みんな強いし……

 

 

そもそもメタルスライムが店を営業してるんだぞ!?修行しまくったメタランというメタルスライムのリーダー、レイアムランドのメタルスライムのまとめ役のメタンガ、この中でもさらに強いメタブレイブ……全部メタルスライムがいたおかげだな!?俺たちは、メタルスライムの恩恵を受けまくってる!!??

 

いつでも乗っ取ろうと思えば乗っ取られるな……そんな事は母さんが許さないし、メタラン達も争いたくないって言ってるから大丈夫だろうけど……

 

キャリー『テドンという村はすごいですね。私たちにはない発想です。』

「別に意図してやったわけじゃないんです……」

 

ルビスのつかいことキャリーさんも珍しそうに言っている。そりゃ、そうだよ。普通こんな事になるとは思わないじゃないか……

 

キャリー『ラーミアが眠っているレイアムランドにも強いメタルスライム達がいましたし、こちらとしてはかなり嬉しい誤算ですよ!ゾーマが恐れている可能性が高いですからね!手を出せば、ゾーマの配下が減ってしまうだけですし、良い事です!』

 

ゾーマの抑止力になれてるんだったら……いいか!

 

 

 

 

………………………

 

 

 

アンがエルフを数人テドンに連れてきた。どうやら、前々からアンの話を聞いて興味をもっていたが、他のエルフ達に話せなかったという。……興味をもってくれたのは嬉しい。でも、来たのは数人だけか。分かっていたけど、やっぱり排他的だった事が影響してるのか。昔からの印象は変えるの難しいからな……しょうがない。

 

アン「ここが宿屋よ!すごい快適なんだから!!」

 

アンも調子を取り戻してきたかな?少なくとも、ちょっと前の疲れてる様子よりは回復しているように思える。

 

モブエルフ1「本当にメタルスライムが経営してるのね!里じゃ見られないから新鮮だわ!!」

モブエルフ2「全然受け入れてくれるじゃないか!……なんだか、自分がエルフなのが恥ずかしくなってきた…」

モブエルフ3「ちょっと!?自分の種族に誇りを持ちなさいよ!?……今まで知らなかった事が損に思えるわね。」

 

結構印象が良かったみたいだ。一人エルフである事に気落ちしている者がいるけど……恥ずかしい事じゃないからな!?落ち込まないでくれよ!?

 

そうだ。今なら聞いても良いかな……?

 

「すみません。前にエルフの里に行ったネドラです。聞きたい事が……」

モブエルフ4「ネドラさん!この村は良い所だな!もっと早く来れればよかったよ。」

「それは良かったです。それで、聞きたい事があるんですけど良いですか?」

モブエルフ4「俺で良ければいいぞ!何を聞きたいんだ?」

「…以前、俺が傷つけてしまったエルフは大丈夫ですか?それだけどうしても気になってしまって…」

モブエルフ4「ああ、アイツか。別に支障なく生きてるぞ?反省してるかどうかは、分からなかったけどな…女王様の呪いで、寝ている最中ずっと悪夢を見ているらしい。」

 

アンも言ってたな。まだ、その罰続いてたのか。

 

モブエルフ4「俺個人の意見としては、気にしなくて良いと思うぞ?アイツだけじゃないけど、言い過ぎてたからな。何も知らないのに、知ろうともせずにあれだけの事を言ったんだ。…まぁ、あの時のネドラさんは怖かったけどな。それでも怒らせる事を本人の前で言ったアイツが悪い!」

「魔物だらけの村を警戒するのは間違ってないですけどね…答えてくれてありがとうございます。」

 

そう思ってくれてるエルフもいてくれて助かった………俺のやった事は消えないけどね。というか、この村の良さを知ってくれたのは良いけど、里に帰った後に言い争いにならないか?……心配だな。

 

エルフ達はアンも含めて、宿屋で一泊した。エルフの里に帰る前にまた来たいと行ってくれた。それは良かった。アンも少しずつ元気になってるし、このままエルフの里の復興が進んでくれたらいいな。

 

 

 

……………………………………………………

 

 

時々アンがこの村に興味のあるエルフ達を連れてきては、宿屋に一泊させる事が続いている。……エルフの里の復興は大丈夫なんだろうか?まあ、心配したところで食料を分ける事しかできないんだけどね……

 

ネドラ父「アンちゃん、だいぶ元気になったな!やっぱり、落ち込んでいるよりずっと良い!!」

「そうだね。無理をしてるようには思えないし、エルフの女王様も少しずつ元気になってるって、コハビンさんも言ってたからね。」

 

エルフの女王様の調子も戻ってきてるのは嬉しいけど、ずっと霧を出し続けているらしい。今度は肉体的にも疲れてそうだけど。できる限り休んでもらいたいものだ。それとも、山賊とかに狙われてるのか?母さんからは、そんなヤツいなかったし、気配も感じなかったって言ってたから大丈夫だと思うけど……

山賊の事まで考えなきゃいけないなんて、かなり面倒くさいな……危険な魔物がいたんだぞ?おとなしくなってくれないか?

 

今はアン達を見守ろう。楽しそうだし、リフレッシュできてるならなによりだ。

 

 

 

 

………………………………………………………

 

 

 

 

 

メタブレイブに勇者アルスの事を教えてから、かなりのペースで通っているようだ。俺も時々お邪魔をしているが、あのアルスの喜びようといったら……癒されるな。お世話は大変だろうけど。

メタブレイブは、もはやベビーシッターの勢いだった。手際が良すぎる。遊びに来ていたルイーダちゃんも驚いていた。もう専属のベビーシッターで良いんじゃないか?メタブレイブ。

 

……ルイーダちゃんは俺を大人だとまだ信じてくれない。龍人化して大きくなるわけにもいかず、近くの大人からは一緒に飴玉をもらう始末……屈辱だ!!飴玉美味しい!!ちくしょう!!

 

ルイーダ「ねえねえ、もっといろんな技を教えてよー!アルスのために強くなりたいんだから!!」

「教える前に体を鍛えないとね。オルテガさんも言ってたでしょ?基礎が大事なんだよ。」

ルイーダ「むぅ…!ネドラの癖にーー!!」

 

 

こいつ!?立派なお姉さんになった時に、このエピソード引っ張り出してからかってやるからな!?その時は覚えておけよ!?

 

我ながらダセェ……

 

強くなる事自体には賛成なんだけど、まだ子どもだからね…魔物食なんて教えた日にはルイーダちゃんの両親に絶対に怒られる……!!とりあえず、メラとかの初級魔法がいいか。

 

「少しだけなら魔法を教えられるかも。」

ルイーダ「本当!?教えて!!」

「じゃあ、見ててね。魔法はイメージが大事だよ。」

 

 

ルイーダちゃんに少しだけ魔法を教えた。メラとヒャドができるようになったけど、まだ危なっかしい。家ではやらないように注意した。

 

キャリー『勇者アルスの周りは暖かいですね。見ていて心地良いものです。』

「勇者を見てどう思いましたか?」

キャリー『順調に育つ事ができれば、大魔王ゾーマにも負けない強い光の子になるでしょう。……しかし、時間がかかりますね。あなたの知っている物語では、16歳にならないとあの国から旅立てないのですよね?』

「そうですね。大人にならないとどうしても……」

キャリー『これから約16年間……ゾーマは待ってくれないでしょう。あなたも勇者アルスほどではないですが、光の力がありますからどうにかできないでしょうか?』

「長い年月ですよね……はい?」

 

今なんと?光の力がある?俺に?ネドラという名前に反しすぎてないですか!?

 

「俺にも光の力があるんですか!?」

キャリー『はい。さすがに勇者アルスほどではありませんが、異世界の魂だからかそれなりに強い光の力を感じます。』

「…ゾーマ相手に俺が通用するとは思えませんが…配下のバラモスナイトに、数で有利な盤面をひっくり返されましたし。」

キャリー『自信を持ってください。あなたも相当強い部類に入りますよ?たまたま、相手が悪かった……そう思いましょう。』

 

どうしても単独でバラモスナイトに勝てるぐらいじゃないと、自信つかないなぁ……それにしても光の力か。重要なのは分かってるけど、どうやって鍛えるんだ?

 

「光の力ってどうやって鍛えられますかね?」

キャリー『元々持っている気質みたいなものですから……鍛える事は難しいかと。それこそ物語にあるようなひかりのたまを手に入れるとかでしょうか。』

 

ひかりのたまか。確かに闇を払うし、それがあれば確かにゾーマに対して有利に戦える。でも、どこにあるかまでは思い出せない。

 

 

……ん?ひかりのたまって拾うんだっけ?誰かから貰うんだったような……思い出せ……!!あるのとないとじゃ全然違うぞ!?確か、ルビス様が関係したような………!!

 

「……そういえば、ルビス様が封印された理由は何だったんでしょうか?ゾーマにとって邪魔なのは明確ですが。」

キャリー『アレフガルドを創造した神であり、ゾーマにとって忌み嫌う光の力が強かった事が要因かと。ゾーマにとって支配者は一人で良いですからね。』

 

ルビス様は光の力が強い…ひかりのたまを貰うのはルビス様からだっけ?…………いや、違うぞ!?ギアガの大穴に入るときに一回使ってるはず!!この世界で光の力が強いヤツって誰だ!?ラーミア?……ラーミアからは何も貰わなかったはず。

 

 

「あ、霧といえば!!昔、高い山に囲まれていて分厚い霧に覆われてる場所があったわ!!…確認して来なかったわね…明日行ってみるわ!!」

 

「前に山に囲まれていて、霧がすごい場所があるって話をしたじゃない?確認しにいったんだけど…少しだけ霧が薄くなっていたのよね…悪い魔物の気配はなかったから大丈夫だと思うけど…なんか引っ掛かるのよね。」

 

 

……ギアガの大穴のイベントは魔王バラモスを倒したあと。ラーミアじゃないと行けなかった山に囲まれた場所。魔王バラモスを倒すと何故か行けるようになる場所。ルビス様は、助けたあとにひかりのたまに力を注いでいたはず。

 

 

「思い出しました……」

キャリー『ネドラさん?思い出したというのは……?』

「ひかりのたまの在り処です。物語で魔王バラモスを倒したあと、ギアガの大穴は闇に覆われてしまっていて人が立ち入れる状態じゃなかったんです。そこで、ラーミアでしか行けない場所をくまなく探すんですよ。そこで、行く場所があるんです。」

 

 

 

「竜の女王の城に!!!」

 

 

 

 

 

 

 




ようやく竜の女王の城を思い出したネドラ。

この作品のテドンには、珍しいものしかないですね。
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