ただのんびり生きていたかった人生…半人生? 作:フリスリンク
帰ろうとしてから霧の結界を思い出し、どうすれば安全に帰れるのか、来れるのかをハーゴンさんに聞いた。ハーゴンさんによると、ルーラかつマジックバリアを重ねがけすれば、少ないダメージで通れるらしい。……ここに来る度帰る度にそんな事をしなくちゃいけないのか……魔物の襲撃を防ぐためだし、しょうがないか。
……龍人化して、マジックバリアを重ねがけして、ルーラしたが……意外とマッサージみたいで気持ち良かった。行きの時にマジックバリアをしてればなぁ……
……………………
大量のひかりのたまを守りたい人に分配するため、いろんな所に行った。
まず、テドンにいる父さんと母さん、そしてメタランに渡した。どこに行っていたのかも含めて話した。
ネドラ母「まさか、霧で覆われている所にそんな竜がいるなんてねー。しかもこんな力強い玉を作り出せるなんて…そこら辺の魔物なんか近寄って来ないわね!」
ネドラ父「ネドラ……また無茶をしたのか。今に始まった事じゃないが、あまり無理をしないでくれよ?」
メタラン「この玉、私たちが持ってても何も影響がない。……なんで?魔物なのに。」
母さんは竜の女王に興味をもち、いつ行こうかと言っていた。一応、行き方とマジックバリアについて話しておいたけど……戦おうとしないでと釘を刺しておいた。
父さんからは心配されたが、俺としては父さんの方が心配だ。ひかりのたまの効果には、弱い魔物を追い払う特性があるらしい。これで、火傷を負った父さんの負担が少しでも減れば良いけど……
メタラン(他のメタルスライム達を含む)は、ひかりのたまの効果が、自分達に影響がない事を疑問に思っているようだった。そりゃ……君たち弱い魔物じゃないし……たぶん魔性が消えたモンスター扱いされてるんじゃないだろうか?竜の女王様に聞けば良かったな…まぁ、害がないなら良いことだ!
次に、レイアムランドに行った。ベロニカさんとセーニャさんに一つずつ、メタンガに一つひかりのたまを渡した。二人は竜の女王様については、存在を知っていたらしい。
ベロニカ「これが、竜の女王様の力ですか…」
セーニャ「これをラーミアの卵に捧げたらどうなるのでしょう?」
メタンガ「こんなもの、あってもなくても、テキをたおすだけだ!!……もらうけど。」
ベロニカさんはともかく、セーニャさんはオーブの祭壇にひかりのたまを捧げていた。……効果ありそうだけどね。念のため効果があるかどうか分からないが、祭壇に置く用のひかりのたまも三つ渡しておいた。……そもそも、オーブって何からできてるんだ?
メタンガは、あまり興味がないようだった。やる事は変わらないと言っていた。まぁ、過信しすぎるのも良くないけど、ゾーマに対して必要な物なんだよ……大切にしておくれ。
……レイアムランドだけで、六つもひかりのたまを渡したな。それでも全然あるけど……弱ってない竜の女王様の力って凄いんだな!!
そして、アリアハンにある勇者の家に行った。勇者のお母さんであるマリアさんに一つ、アルスに一つ渡した。
アルスは大喜びしていた。……光の力が関係してるのか?凄いはしゃぎよう。ひかりのたまは思ったより大きいので、誤飲の心配はない。
マリアさんは、俺の話とひかりのたまの存在にすごく驚いていた。……身近じゃあり得ない話だしな。驚くのが普通だ。
お爺さんにも渡そうとしたが、断られた。お爺さんが言うには、自分が持ってても宝の持ち腐れだから別の人にあげて欲しいとの事。……まだまだ、ひかりのたまがあるんだけどなぁ。しょうがないか。無理やり押し付けるのもよくない。
メタブレイブは珍しくいなかった。テドンにもいなかったし、どこにいるんだろうか?……後で渡せばいいか。
とりあえず、渡せる人に渡してテドンに帰ってきた。アンやコハビンさん、オルテガさん達にも渡したいけど……この村に来てくれないと渡せないしな……アンやコハビンさんは最近来てくれてるから渡す機会があるけど、問題はオルテガさんだ。今はどこにいるんだろうか……?父さんと母さんに相談したところ、
ネドラ母「この感じだと……この村より北東にいるわね!」
「え!?母さん場所分かるの!?」
ネドラ母「もしかしたら、必要になると思ってね~!ルーラの球の素材はなんだったか、思い出してみて!」
えっと?メタルのカケラと母さんのウロコ……だったよな?それにルーラの魔法を込めまくったんだよな……母さんのウロコってなんで必要だったんだ?
「母さんのウロコが原因?」
ネドラ母「そうよ?頑丈にする意味もあったけど、私の一部から魔力を発しているから、魔力が尽きない限り場所が分かるのよ!!」
ネドラ父「俺の持ってるお守りも、母さんが作ってくれた物だ。ウロコが入ってるんだったよな?」
ネドラ母「そう、私から取れちゃったウロコを再利用してるわ!!ネドラの髪飾りも、私のウロコを加工して作ってるから、ある程度の場所に行っても大体分かるわよ?」
まさかのGPS!!!??
今初めて気づいたんだけど!?え!?ずっと何をやってるかバレてたって事!?別にやましい事してないから良いけどね!!……いや、待ってくれよ?もしかして、バラモス討伐の事もバレてる……?
ネドラ母「まぁ、大体の位置が分かるだけで、何をしてるかまでは分からないけどね………ってネドラ?どうしたの?」
「い、いや…今まで知らなかったから……オルテガさんの場所とか、もっと早く聞けば良かったなって思ってたところ……」
ネドラ父「俺もネドラに伝えておけばよかったな……すまん、ネドラ。」
ネドラ母「確かに伝えた事無かった……わね。ごめんね。でも、これでオルテガの場所が分かるわね!」
「ま、まぁひかりのたまを渡しに行くだけなんだけどね……」
ど、どうやらバレてなさそうだ……イヤな汗をかいた…でも、ルーラの球に魔力を込めて使うから、魔力切れの心配はない。母さんが常にオルテガさんの場所を分かるなら、何かあった時助けに行けるかもな!
………………………………
ただいま、テドン南の修行場で、メタブレイブと稽古中。ちなみに、ひかりのたまはすでにメタブレイブに渡している。前不在だった時は、どうやらガルナの塔で魔物退治をしていたらしい。その時に出会ったメタルスライム達をテドンに勧誘し、メタランと交代で鍛えているとの事。……まだ、メタルスライムが増えるのか。別に良いけどね。
メタブレイブ「ふう、やっぱりネドラは強いなぁ!!龍人化されたら、僕は守りに入らざるを得なくなるから厳しいよ。」
「俺としては、メタブレイブの方が強いと思うけどね…なんで、あんな威力の斬撃飛ばせるの?メラガイアーとか、マヒャデドスの唱える速度も撃つ速度も速いし。」
メタブレイブの攻撃速度も威力もおかしい。メタルスライムが元々素早いって言っても限度がある!!こっちだって、魔法を唱える速度も撃つ速度も母さんより速くなったのに、それ以上の速さでとんでもない威力で飛んでくる。
これが才能の差か!!??努力の差か!!??
メタブレイブ「斬撃を飛ばすのだって、ネドラの嵐脚から編み出したんだし……魔法だって、開発したのはネドラとメタランじゃないか!ネドラ達ありきの力だよ?」
「そうは言ってもねぇ……サイコストームまで覚えられちゃったうえに、設置型のイオグランデまでやってくるんだよ!?魔法だけじゃ絶対太刀打ちできないよ!?」
メタブレイブは最初俺と戦った時よりも、手数が圧倒的に増えている。というか、俺たちが開発できた魔法を使ってくるのは良いんだよ?俺とメタランでさえできなかった、ジバリア系をめちゃくちゃ強化したうえで使ってくるのはヤバくないか!!??もう、威力が高すぎる地雷なんだよ!!??
メタブレイブ「確かに魔法には自信があるよ?でも、龍人化された途端に形勢逆転されるのは……結構ショックだよ?」
「俺だって、龍人化しないとまともに近づけないんだからさ……ここではしないけど、龍化したら的になる気しかしない……」
メタブレイブ「攻撃は当てやすくなるだろうけど、効くかどうかは……ごり押されちゃいそうだね……」
たぶん、俺が先にダウンすると思う。ただでさえ、君たちって小柄で攻撃を当てにくいんだから。ブレス攻撃もほとんど効かないし。
なんだかんだ言いつつも、この修行を何回かやっている。バラモスナイトに負けた時よりも、だいぶ強くなってるはずだ。……実際に戦うまでは確証を持てないけどね。
……………………………
しばらくメタブレイブと修行をしていると、メタランがルーラで来た。
メタラン「オルテガが来た!ネドラ、メタブレイブ、テドンに行こう!!」
お!オルテガさんが来てくれたのか!ひかりのたまを渡すのにちょうどいいな!………母さんの北東っていう情報で探しても、全然見つからなかったからな。やっぱり、母さんに連れてってもらう方が良かったと後悔していた。
メタブレイブ「アルスのお父さんか!僕も会いたい!」
「よし!修行を切り上げて行くか!!」
龍人化を解いて俺たち三人(一人と二匹?)で、テドンにルーラをした。
……………
テドンに着くと、オルテガさんと父さんが話をしていた。
オルテガ「ん?おお!ネドラ!元気にしているようでなりよりだ!今ディアンからお前の事を聞いていてな。」
「ようこそ、オルテガさん!父さんから?」
ネドラ父「サランが遠くからの確認だけで済ませた場所にネドラが行って、竜の女王様に会った話をしていたんだ!」
お!タイミングが良いな!じゃあ渡さないと!
「それじゃあ、ひかりのたまの事も聞きましたか?」
オルテガ「もちろん聞いたぞ?俺に渡したいと言っていたそうだが……」
「これがそのひかりのたまです!どうぞ!……竜の女王様が大量に作ってくれたんです。」
オルテガ「これがひかりのたまか!強い力を感じるな!では、一つ貰おう!」
よし、オルテガさんにも渡せた!あとは、アンとコハビンさんかな?
「良ければ、オルテガさんの旅を聞かせてくださいよ!」
ネドラ父「俺も聞きたいな!最近ポルトガの船の護衛も少なくなってきたし、村にいる時間が多くなったからな!」
オルテガ「それは良いんだが…ディアン、体の治療に専念した方が良くないか?」
「また、母さんに怒られるよ?」
ネドラ父「うぐっ!?いや、こう見えても大丈夫なんだ!!本当だぞ!?」
……………これは、母さん案件だな。ポルトガの船の護衛を減らしたのは良い事だけどねー。メタルスライム達に混ざって、畑仕事してるからなぁ。
メタブレイブはオルテガさんに挨拶をしていた。勇者の家にかなりの頻度で通ってる事。アルスは元気だという事等々。オルテガさんはメタブレイブにお礼を言っていた。
オルテガさんから旅の話を聞いた。どうやら、オルテガさんの兜をブルーメタルで修理してくれたクミスさんは、現在旅を一緒にしていないらしい。オルテガさんが知っている限りでは、クミスさんはクミスさんの自宅にいるとの事。……ドワーフのほこらに帰ったのか。この村に一泊した後で、クミスさんの所に行って、予備の武器を貰いに行くらしい。クミスさんの作った武器も見てみたいなぁ。
サイモンと名乗る剣士と手合わせをした事、少し一緒に旅をしていたが、サイモンが住んでいる国の妙な噂を聞き、サイモンと別れたとの事。……サイモン?どこかで聞いたような……?また何か忘れているのか?
ムオルという村に行き、良くしてもらった事。たまたま魔物の襲撃があったが、難なく倒せたとの事。……魔物の襲撃!!??
「それって、バラモスエビルの事ですか!?」
オルテガ「うん?バラモスエビルとはなんだ?バラモスと名がついていて、不穏な気配を感じるが……」
「以前オルテガさんが話してくれた、強い2匹の魔物の事……だと思います。メラゾーマとイオナズンを連発してくる魔物は、それぐらいしかいないと思いますし……」
ネドラ父「この村や、レイアムランドに大量に押し寄せて来てな。その魔物と特徴が一致するんだよ。」
オルテガ「そうなのか…いや、ムオルに来た魔物の大群はそのバラモスエビルとやらではないな。メラゾーマもイオナズンも撃ってはこなかった。それに、一撃で倒せるぐらいの魔物しかいなかったからな。強い気配もしなかった。」
「……そうですか!良かったぁぁ……」
魔物の襲撃と聞くと、どうもバラモスエビルの事を考えちゃうなぁ……
「見た感じ、怪我もなさそうで良かったです。」
オルテガさん「あの程度の襲撃であれば、余裕だな!慢心は良くないが、俺もそれなりに強くなれたと思っている。」
そういえば偽名は使わなかったんだろうか?まぁ、怪我をしないに越した事はないけどね。
オルテガ「あとはそうだな……いかにも怪しい火山に行ってみたが、何もなかったぐらいか?」
ネドラ父「火山……もしかして、ネクロゴンドの洞窟の近くの火山の事か?ネドラが言っていた……」
「たぶん、そうだと思う。俺が行った時は魔物が多かったし、レヴナントっていうちょっと強い魔物がいたな。全部倒したけどね。父さん達にも言ったよね?」
ネドラ父「ああ、魔物が命乞いのために話したとネドラから聞いたな。バラモスにとって大切な場所だったんだっけか?」
……どうやら、オルテガさんの火山落下は防げたみたいだ!!レヴナントやその配下を倒しまくったかいがあった!!……火山は普通に危険な場所だし、近づかない方が良い。
「どうして、大切な場所だったのかは分からずじまいだけどね…」
オルテガ「魔王バラモスにとって大切な場所?何があるというんだ?」
「魔物は何も持ってなかったんですよね…オルテガさんが行っても何もなかったという事は、物じゃないという事ですかね?」
オルテガ「……そうだな。でも、何かがある気がするんだ。俺の勘だが……」
ネドラ父「ネドラは魔物を討伐したがその後は何もなかった、オルテガが行って何もなかった……今のところ分からんな……」
オルテガ「ただの思い過ごしなら良いのだが……」
「もう一回調べに行きます?俺はすぐにでも行けますけど。」
オルテガ「そうだな……今日はもう遅いし、明日以降にしよう。明日は俺がクミスの元に行くから、その後でいいか?」
「ええ、大丈夫です。」
こうして、俺たちは一度解散した。オルテガさんはこの村の宿屋に一泊し、翌日オルテガさんについていった。……武器屋スライムのガンキンもついでに。どうやら、クミスさんの技術を学びたいそうだ。
クミスさんに事情を話し、ガンキンをこのクミスさんのほこらに置く事にした。ガンキンは学び終えたら、すぐテドンにルーラで帰るとの事。オルテガさんは様々な武器を使うようで、多種多様な武器をクミスさんから受け取っていた。
そして、ネクロゴンドの火山にて…………
オルテガ「うーむ……これだけ探しても何もないとは……俺の思い過ごしだったか?」
「本当に何もないですね…魔物がちらほらいますが、敵意はなさそうですし……」
オルテガ「これだけ調べても何もないんだ。……すまないな、付き合わせてしまって…」
「いえ、大丈夫ですよ!何もない方が良いですし。」
オルテガ「そうだな!では、テドンに戻るとするか!」
これで火山に来る事はなくなるはずだし、オルテガさんは重傷を負わずに済むな!!
…………………
俺とオルテガさんは、テドンに戻ってきた。オルテガさんはもう一泊してから、旅を続けるらしい。
「一回アリアハンに帰っても良いんじゃないですか?マリアさんもお爺さんも心配してましたよ?」
オルテガ「うーむ……途中で帰ってしまうと、魔王バラモス討伐の旅への決意が揺らいでしまう気がしてな……」
「下手をしたら、アルスがオルテガさんの事をお父さんと思わなくなっちゃいますよ?まだ、赤ちゃんですけどね。」
オルテガさん「う……それを言われるとツラいな……」
まあ、オルテガさん次第だな。強制するわけにはいかない。……俺としては、顔を見せに行った方が良いと思うが。
バラモスは倒したと言えればなぁ。ゾーマが控えてるせいで言う事ができない。ゾーマは人間の絶望を力に変えるはずだ。中途半端に教えて、ぬか喜びさせるわけにいかない。
魔王バラモスはまだ存在している。そう、必要がなくなるまで嘘をつこう。また、魔物の軍勢が来るかもしれないしな。今は全部魔王バラモスのせいにしよう。
サマンオサもガイアのつるぎの事も、思い出せなかったネドラ。
オルテガは、ネドラから送られたたねを食べまくったり、ネドラ達と稽古をしたりした事で原作より遥かに強くなりました。ムオルもそこまで滞在はしておらず、兜も置き忘れてはいません。