ただのんびり生きていたかった人生…半人生?   作:フリスリンク

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ついに場所が分かってる最後のオーブ探し。イエローオーブとレッドオーブはどこへやら。レッドオーブは、おそらく海賊が持っているでしょうけどね。イエローオーブは本当にどこにあるんでしょうね?


どうやら、誤字報告をしてくれた人がいてくれたようで助かりました!!
ずっと子どもの時から、マタンゴのことをマダンゴと間違えていた事をお詫び申し上げます。


第24話 バラモスについての家族会議 ジパングの異変

 

 

 

オルテガさんと俺が火山からテドンに戻って翌日、オルテガさんは再び旅に行ってしまった。旅をするにしてもどこへ行くんだろうか…?もう俺もオルテガさんの旅の軌跡を覚えていない。特に火山に落ちる事を防いでいるから、余計に分からなくなった。重傷を負ったり、記憶喪失になるより全然マシだけどね。

 

…………………

 

 

さて、今日は特にやる事もない。…せっかくだし、パープルオーブを取りに行くか!!いつかやらなきゃいけないんだし、暇な今やっちゃおう!

 

「父さん!母さん!俺ちょっとパープルオーブを探しに行ってくる!」

ネドラ父「パープルオーブを?……そういえば、場所が分かってるんだったな!」

ネドラ母「ダーマ神殿の東側だっけ?私も行ってみたいわね!バラモスエビルの被害を確認しに行った事はあるけど、じっくり見てなかったのよね……」

「そうなの?じゃあ、一緒に行く?」

ネドラ母「良いわね!行きましょ!ディアンはどうする?体の火傷も見た感じ、そろそろ落ち着いているとは思うけど…」

ネドラ父「俺はいいよ。もう二人の足手まといになってしまうからな…ネドラも人の状態で俺を追い越したし、ポルトガの船の護衛をしてくるよ。」

 

確かに父さんを倒せるぐらいまで強くなったけどさ……足手まといとは思わないなぁ。まだ、僅差なはずだし。でも、父さんが良いならしょうがないか……

 

 

ネドラ父「あ、そうだ。ネドラに聞きたい事がある。」

「え?なに?急に改まって。」

ネドラ父「ネクロゴンドの洞窟にたくさん行っている時点で、薄々感じてはいたんだがな……サランとバラモスについて話してたんだ。サランが言うには、バラモスの気配がしないってな。お前が倒してくれたのか?」

 

 

え!?バレてたのか!?……正直に言うか。誤魔化しても意味がない。

 

「……そうだよ。シルバーオーブを探してたのは本当だけどね。どうしても、大魔王ゾーマの情報源を絶ちたかったんだ。バラモスがいなくなれば、少しは魔物の襲撃が来なくなると思ってね……」

ネドラ母「どうして今まで黙ってたの?怒ってはないわよ?……やっぱり、バラモスナイトが言っていたゾーマ様の事が気になっちゃった?」

「うん…魔物の軍勢がこれからも来られたら、消耗しっぱなしだと思ってね。バラモスがいなくなれば、この世界の情報を与えずに済んで、正確な事が分からなくなるんじゃないかと思ったんだ。……黙っててごめんなさい。」

ネドラ父「いや、バラモスを倒してくれて、お前も無事だったんだ!別に構わないさ!……オルテガに伝えとけば良かったかもな。」

「……その事なんだけど、バラモスを倒した事を内緒にしてもらえないかな?」

ネドラ父「どうしてだ?ゾーマという大魔王がいる事を知らせないと……いや、バラモスが与えた被害だけでも多いか。大魔王がいるとなれば、さらにみんなが混乱するか……」

ネドラ母「それにゾーマ様は、人間の悲しみや絶望が好きなの。しかもそれをゾーマ様の力に変えてしまう…それを防ぎたいのね?」

「うん、その事はルビスのつかいの方から聞いたから余計に知らせない方が良いと思ってね。……オルテガさんは正義感が強いから、きっと一人で立ち向かってしまうだろうからさ…」

 

 

…………………キャリーさん、あとはお願いできますか?

(キャリー『大丈夫ですよ。任せてください。』)

 

 

ネドラ父「……分かった!オルテガや他のみんなには知らせないでおこう!ところで、ルビスのつかいと言うのは?」

 

キャリー『ここからは、私がお話しましょう。』

 

ネドラ父「……!?どこからだ!?声がするぞ!?」

ネドラ母「これは……ベロニカとセーニャのテレパシーに近いわね……あなたがルビスのつかいなの?」

キャリー『はい、ネドラさんからはキャリーと呼ばれています。以後、よろしくお願いします。』

 

 

キャリーさんがいろいろ要約して話してくれた。俺がバラモスを倒したあとに俺に干渉した事。キャリーさんの力で、俺とキャリーさんはいつでも連絡が取れるようにしてある事。大魔王ゾーマについて、キャリーさんが知っている事を教えた事。下の世界、アレフガルドが闇に覆われてしまい、大魔王ゾーマにとって有利な場所になっている事。まだ、上の世界の侵略を諦めてない事。下の世界を創造した神ルビスが封印されてしまっている事。等々。

 

 

俺が転生者(憑依)である事と、物語から得た情報だと言う事は伏せてくれた。

 

 

……あ!?竜の女王様に内緒にしてもらうように言ってない!?

(キャリー『大丈夫ですよ?私がテレパシーでいろいろ話しておいたので。竜の女王様の側近にも、ネドラさんの事を内緒にするように伝えて欲しいと頼んでおきました。』)

 

……ありがとうございます!!!俺のミスをカバーしてくれて、持つべきものはルビスのつかい様だぁ!!!

(キャリー『ウフフ!おだてても何も出ませんよ?』)

 

 

ネドラ父「なるほどなぁ。元々サランから聞いてたとはいえ、知らない情報もあったな。知れて良かったな!」

ネドラ母「神ルビスが封印……ね。わざわざ封印するって事は、ゾーマ様でも殺す事ができないぐらい強いのかしらね?」

「どのみち封印を解かないと、この世界も危ないから……やるしかないんだ。」

キャリー『今、私が知っている事は話せたと思います。何か分かれば、ネドラさんに伝えますね?』

「よろしくお願いします。」

 

 

キャリーさんの気配が感じられなくなった。

 

ネドラ母「……キャリーの気配がなくなったわね。」

「下の世界をどうにかするために、頑張ってるんだと思う。」

ネドラ父「下の世界、か。最初サランから聞いた時、興味がなかったわけじゃないが……危険な状況なのか。サラン、俺の力が下の世界に通用すると思うか?」

ネドラ母「ある程度は通用すると思うわ!……でも、ゾーマ様の近くだから魔物が多いのよ。休む暇がないと思うわ。」

 

……この際だから、今まで疑問に思ってた事を聞こう。

 

「下の世界……アレフガルドって、母さんみたいな強さの敵がたくさんいるの?」

ネドラ母「……少なくとも、魔王軍にいた頃はそんなにいなかったはずよ。今は分からないわ。バラモスナイトなんて初めて見たし……バラモスエビル程度だったら問題ないんだけどね…」

 

バラモスエビルが余裕な時点で、今も強い部類だと思う(しかもチート級)。まぁ、俺も10匹くらいのバラモスエビルだったら、同時に戦っても余裕なくらい強くなったからね…バラモス城で、実際戦ったし。

 

ネドラ母「とりあえず、ギアガの大穴から行く必要があるわ。行く時はちゃんと相談してね?私も行くから。」

ネドラ父「そうだな。一人は危険すぎるからな!……準備はしておくか。早いうちに進めた方が良い。今回の事は、俺たちだけの話にしておこう。」

「そうだね。無駄に混乱させるわけにはいかないし。」

 

問題は、大魔王ゾーマの強さと配下の数、そしてギアガの大穴が閉じてしまう事だ。ギアガの大穴については、ルビス様の復活の後で聞ければ良いんだが……しんりゅう様の所に連れてってくれないかな……?

 

 

 

………………………………………………………

 

 

気を取り直して、俺と母さんで一旦ダーマ神殿にルーラをして、東の島に向かった。もちろん、パープルオーブのために。

 

……凄いよな。月歩とかトベルーラとか龍化の要領で飛ぶ方法とか身につけたおかげで、こんな長距離でもあっという間に目的地に着いてしまう。……元々死にたくないが故に鍛えていた事が、こんなに役に立つとはな。しかも、最初関わる気のなかった勇者関連に。…人生何があるか分からないな!……………いや、龍生なのか?

 

 

ネドラ母「あの村がパープルオーブのある場所かしら?」

「たぶん。東の島ってあそこぐらいしかなさそうだし。」

 

ほぼ、日本列島だけど………山しかないな。前世と違って全然栄えてない。ゲームもここら辺は山ぐらいしかなかったな。

 

……………………

 

 

ジパングに着いた俺と母さん。でも、なんだか村人の様子がおかしいな?何があったんだろう?

 

「あの、すみません。ちょっと良いですか?」

村人「ん?おお、ガイコクジンの観光客か!ようこそ!ジパングへ!何か聞きたい事でも?」

「なにやらみんな慌ててるような、焦っているような……そんな感じがしまして。何があったんですか?」

村人「実は、この村を統治してくださっているヒミコ様が行方不明でな……このままでは、皆が不安で夜も眠れませぬ!」

 

ヒミコ様……やまたのおろちが化けてるんだったよな?ゲームでは、すでに本物はいなかった(何故かバトルロード会場で復活していたが)はず。

もしかして、本物のヒミコ様がいるのか!?

……でも、パープルオーブがあるはずなんだよなぁ。

 

村人「ただでさえ、洞窟に生け贄を用意しなければならぬというのに………そこのお方達はヒミコ様を見ていないか?」

 

あ、生け贄ですか……完全にやまたのおろちに成り代わられてるわ……いつから成り代わられていたんだろうか…。

 

ネドラ母「いえ?見てないわね。そもそも、ヒミコ様って人間を見た事がないから、どういう人間なのか分からないわ!」

村人「それは失礼をした!ヒミコ様はとても美しい方……といっても伝わらぬな……神通力を使うと言われておる。特別な力を使う女性がいれば、ヒミコ様であろう。魔法とは違うと言われておるが……我々も見た事がない故……」

ネドラ母「分かったわ!私たちも探してみるわ!せっかく来たんだし。ねぇ、ネドラ。」

「そうだね。でも、村の中にはいなさそうだから、村の外を探してみよう?」

 

一応、ヒミコ様を探しているけど……いないよな。やっぱり、あの洞窟か……

 

ネドラ母「この洞窟から、ちょっと強い気配がするわね。バラモスエビルの気配ではないけど……なにがいるのかしら?」

「パープルオーブも探さなきゃだし、入ってみようよ。」

ネドラ母「そうね!立ち止まっても仕方ないもの!!」

 

洞窟に入り、中にいる魔物を蹴散らしながら進んでいった。

途中で、ごうけつぐまを大量にザラキで倒して昼食にしたけど……熊肉ってクセがスゴいね。食べれない事はないけど……

きめんどうしは不味かったし、ようがんまじんはそもそも食べれる所がない。いのちのいしは大量に手に入ったけどね。

だいおうガマも食べてみたけど……油ですねこれ。母さんは料理の油として使う気満々だった。本当に料理に使えるのか聞いてみたら、

 

ネドラ母「今までの料理に使ってる油は、魔物の油よ?こういうカエルの魔物系統の。」

「え!?そうなの!?……ちなみに父さんは知ってる?」

ネドラ母「………そういえば、教えてなかったわ。」

 

 

まさかの真実!!??ダーマ神殿で修行する前から、魔物の成分を取り込んでいた!!??

 

初めて食べた魔物って、地底の湖の洞窟の魔物じゃないの!?いつの間に使ってたんだ!?しかも、父さんに悟られずに!!父さんだって、料理するんだぞ!?

母さんは、だいおうガマを大量に倒して袋詰めしていた。……まあ、害はないし良いか!!(魔物食に染まった者の考え)

 

ちなみにくさったしたいは、食べるのを遠慮した。母さんは、苦い顔をしながら食べていた。……母さんでもダメか。あのバリイドドッグを美味しそうに食べる母さんが。……無理して食べなくても良いのに……この大量に手に入れたぬののふくはどうしようか……?テドンの武器屋に渡すか。

 

メタルスライムは逃がしました。倒す気になれないし、元々敵意がないしな。

 

 

………………………………

 

 

洞窟の最奥手前まで来た。……奥から、確かにちょっと強い気配がする。……二匹か?

 

「母さん、この気配知らないんだけど……分かる?」

ネドラ母「たぶん……キングヒドラだと思うわ。もう一匹は分からないけど、戦ってるわね。縄張り争いかしら?」

 

キングヒドラか……竜の女王様の所にも襲撃した、あの個体とは別の個体……ゾーマが送り込んだんだろう。

母さんが言うには、キングヒドラは縄張り争いがすごく、同種での戦いは他の種族を相手するより激しくなるらしい。

……ゲームクリア後では、三匹出てくる事もあったキングヒドラにそんな特性が……キングヒドラの団体があったとしても、同士討ちで終わりそうだな……

 

それにしても、片方がキングヒドラなら、もう片方は何だ?

 

進んでみると声が聞こえてきた。

 

あれは、やまたのおろちだ!!

 

 

やまたのおろち「貴様!?しつこいぞ!?いい加減くたばるがよい!!!」

キングヒドラ「グギャアアアア!!!!」

やまたのおろち「クソ!?わらわの住処を居座りおって!!なんなんじゃあ!?貴様はぁぁ!!??」

 

……やまたのおろちとキングヒドラが殺しあってる。あの様子だと、増援として来たキングヒドラに場所を占領されて、やまたのおろちが戦ってるんだろう。……よくキングヒドラ相手にもちこたえてるな。パープルオーブを持っているからか?それで、やまたのおろちがパワーアップしてるのかもな。

 

ネドラ母「……全然こっちに気づいてくれないわね。それなら私が……」

「母さん、キングヒドラの方を倒して良い?俺の力が通用するか試したい!」

ネドラ母「……良いわよ!じゃあ、私はあのキングヒドラもどきね!!」

 

もどきって……確かに色違いだけどさぁ。今は集中しよう。バイキルト、スカラ、ピオラ、フバーハ、ビーストモード……今回は龍化なし。よし!やるぞ!!

 

「うおおおおぉぉぉぉ!!!!!」

キングヒドラ「ガアアアァァァァ!!!???」

 

メタスラソードでだいぶ深く切れた!!尻尾も切ってやる!!

 

「はあぁぁ!!」

キングヒドラ「グガ、ガアァァ!!??」

やまたのおろち「な、なにが起きておるのじゃ!?」

ネドラ母「あなたの相手はこっちよ!!」

やまたのおろち「なん……グオォォォ!!??」

 

よし!尻尾も切れた!!あとは……あの五つの首だ!!

 

「これで倒れろぉぉぉ!!!」

キングヒドラ「グガアァァァ…………」

 

ふう、倒せた。念のため胴体にまた刺しとこう。

さて、母さんの方は……

 

やまたのおろち「ま、待て!?お主、わらわと同じ、魔物じゃな!?」

ネドラ母「そうよ?それがどうかしたの?……あ!ネドラの方も終わったみたいね!それじゃあ……」

やまたのおろち「た、頼む!?見逃してくれぬか!?あの紫色の魔物には、わらわも困っておったのじゃ!!礼ならするぞ!?」

「母さん、見逃したところでまた人を食べる気だよ?ジパングにいた人も言ってたじゃないか。生け贄が必要だって。……お前がその生け贄を必要としている魔物なんだろ?」

やまたのおろち「う……確かに人間を食べていたが、も、もう食わん!!約束しよう!ジパングを今まで通り統治すると!!」

 

……レヴナントの事もあったからな。信用できない。

 

「ネクロゴンドの近くの火山にいた、レヴナントもそういって騙し討ちしてきたからな。返り討ちにして、消し飛ばしたけど。」

やまたのおろち「レヴナントもやられたのか!?わらわより強いあやつを………いや、さっきの攻撃で分かっておる。嘘ではないんじゃろ?………仕方あるまい、腹をくくろう。」

 

ん?あれ?随分潔いな?……なにをたくらんでいる?

 

「……パープルオーブを知らないか?持ってたら寄越せ。」

やまたのおろち「オーブ……これの事か?」

「……随分素直に渡すんだな?レヴナントが言うには、持っていれば力が強くなるらしいけど?」

やまたのおろち「持っていても、仕方のない事じゃ。お主らには勝てん。……じゃが、聞きたい事がある。」

「なんだ?」

やまたのおろち「お主たちは魔物じゃろう?何故人間の味方をする?」

「俺は人とそこにいる母さんの子供だ。力を受け継いでいるけど、人のつもりだ!」

ネドラ母「私はサラマンダーっていう龍の魔物よ?」

やまたのおろち「……なるほどな。通りで感じる気配がおかしいわけじゃ。」

 

パープルオーブも手に入ったし、もうこいつを生かす意味はない。

 

「言っておくけど、俺たちに騙し討ちは通用しないからな?おとなしく死んでくれよ。そうすれば、痛みを感じる事なく殺してやるよ。」

やまたのおろち「……分かった。これもわらわの運命として受け入れよう。」

ネドラ母「……ちょっと待ってもらって良いかしら?ネドラ。」

「え?母さん?」

 

母さん?いったい何をしようとしてるんだ?ん!?龍化した!?

 

ネドラ母「ふん!!」

やまたのおろち「イダアァァァ!?い、痛みを感じる事はなかったのではないのか!?いたいぞ!?」

ネドラ母「あとは……」

やまたのおろち「な、なんじゃ?ウロコ、か?」

ネドラ母「念のためよ。食べなさい。」

やまたのおろち「え!?何故じゃ!?」

ネドラ母「いいから、食べなさい。死にたくないでしょ?」

「母さん!?何をしてるの!?」

 

死にたくないでしょって、まるで生かすみたいな……

龍化から戻った母さんは、

 

ネドラ母「ちょっと、過去の疲れた私と重ねちゃってね…ネドラ、この魔物をテドンに連れていきましょう?」

「はぁ!?だって、そいつ人を食べてるんだよ!?周りの骨を見てよ!?」

ネドラ母「……それを言うなら、私だって下の世界で人間を殺していたわ。食べた事はないけど。」

 

うぐっ!?それを言われちゃうと……

 

「で、でも、母さんは魔王軍として、人を倒さなきゃいけない状況だったんでしょ!?」

ネドラ母「……確かに、ゾーマ様に逆らえばどうなるか分からなかったわ。」

「だったら、状況が違うじゃないか!?仕方なしに人を殺した母さんと、自分の娯楽のために生け贄という習慣を作って人を殺してるコイツとは!!」

ネドラ母「結局人を殺してきたのは変わらないわ。私も、この魔物もね。」

 

どうして、母さんはそこまでして生かそうとするんだ?

 

ネドラ母「あなた、名前は?」

やまたのおろち「な、名前か?やまたのおろちとバラモス様から呼ばれておるが……」

ネドラ母「じゃあ、やーちゃんね!」

やまたのおろち「やーちゃん!?わらわの事か!?」

ネドラ母「ええ、そうよ?これから、あなたが更正するかどうか見てあげるわ!あなたが悪事を働いたり、人間を食べたりしたら問答無用で殺してあげる。でも、これから真っ当に私の言う通りに生きてくれるなら、殺さないでおいてあげるわ!」

やまたのおろち「じゃ、じゃが、そこのネドラとやらは許さぬじゃろう?」

ネドラ母「だから説得してるのよ!!……ネドラ、お願い。私がディアン……お父さんに救われたように、やーちゃんの今後を見させて?悪い魔物が良い魔物になったら、それで良いと思わない?」

 

……母さんも元々はゾーマの配下だった。でも、みんなに認められて生きている。………ああ!!もう!!

 

「……分かった!!分かったよ!!そのかわり、ちゃんとやってよ!?被害出さないでね!?」

ネドラ母「もちろんよ!そのために、ウロコを刺して同化させたり、ウロコを飲ませて同化させたりしたんだから!」

 

ん?え?

 

やまたのおろち「え!?それはどういう……」

ネドラ母「私は呪いも使えるのよ。……格下にしか効かないけどね。私が禁止した行動をすると、激しい痛みに襲われるのよ!!当然やーちゃんがいる場所も分かるわ!!」

 

なにそれ!?初耳なんだけど!?そんな事できるの!?

 

 

やまたのおろち「つまり、わらわは、お主の制御下にあるという事か?」

ネドラ母「そういうこと!!良いでしょ?生きていられるんだから!!」

「うわぁぁぁ…………………」

 

生き地獄にしか思えないんだけど……殺した方が、やまたのおろち的にも楽になるのでは?

 

ネドラ母「例えば、そうね………ネドラを攻撃してみて?」

やまたのおろち「はぁ!?やるのか!?」

「……良いよ。やってみて。母さんは止まらないから。」

やまたのおろち「……お主も苦労をしているようじゃな……」

 

殺そうとしたヤツから同情されるとは……

 

やまたのおろち「……よし!では頭突きをするぞ!よいな!?」

「……こい!!」

やまたのおろち「ウオォォォ…………………」

 

 

ビリビリビリビリ!!!!!!

 

やまたのおろち「グギャアアアア!!!???」

 

 

ネドラ母「ね?この通り、私が意識してなくても発動するのよ!これが私の呪いよ!」

「う、うん……ええ……」

 

赤いイナズマが走ってる……めちゃくちゃ苦しんでるな……えげつないな!?これ!?

 

 

やまたのおろち「グ、ぐぐぐ、キツイ……あの紫色の魔物ですら、こんな痛みはなかったぞ!?」

ネドラ母「これで分かったでしょ?仮に私が気絶したとしても、その呪いは残り続けるからね!あと、これって体を傷つけるわけじゃないから、外傷はないわよ!」

やまたのおろち「たちが悪いな!!??」

「……これからよろしくな、やーちゃん。」

やまたのおろち「……止めてくれ、そんな憐れむような目で見ないでおくれ……」

 

 

やまたのおろち事やーちゃんが仲間になりました。……本当にこれで良いのか?まぁ、そうなっちゃったけど。

 

 

やまたのおろちを倒したと偽装するために、証拠としてやまたのおろちの皮を少し剥いだ(本人はすごく痛がってた)。人に変身してもらって、洞窟に落ちていた着物を持っていった。どうやら、やまたのおろちがヒミコ様として活動していた時の着物らしい。……今のやまたのおろちの姿はヒミコ様なのか?分からないが、このまま行くらしい。……不安だ。

 

 

ジパングの人たちに報告した。やまたのおろちと呼ばれる魔物を倒した事。やまたのおろちの皮を剥いで、持ってきた事。この着物が、洞窟の奥に乱雑に落ちていた事。等々。

ジパングの人たちは信じてくれた。そして、ヒミコ様は、やまたのおろちに食べられてしまったという情報が、瞬く間に広がった。……まぁ、嘘ではないしな。仮に信じてもらえなかったとしても、元凶はこっちの手中にあるから被害も広がらない。

 

……やまたのおろちの一般女性被害者ムーブを一部始終見たが、凄いな。演技派すぎんだろ…素朴な格好をしているからか、気づかれてなさそうだ。

 

 

 

とりあえず、パープルオーブを手に入れたし、またレイアムランドに捧げに行こう。……やーちゃんの監視というやる事が増えてしまったが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 




無事にパープルオーブを手に入れたネドラ達。しかし、やまたのおろち事やーちゃんが仲間?になってしまいました。
ネドラが一人でジパングに行っていれば、やまたのおろちは殺されていました。
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