ただのんびり生きていたかった人生…半人生?   作:フリスリンク

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弥美は、メタラン達にまだまだしごかれています。
もし、出会った頃のやまたのおろちに、ひかりのたまを渡していたら弱体化していました。


第26話 エルフの隠れ里を狙う山賊 オーブの在り処

 

 

 

全然オーブが見つからない!!??

 

 

このままじゃ、時間だけが過ぎていく!?あとイエローオーブとレッドオーブだけなのに!?……いっその事、父さんと母さんに相談して下の世界に乗り込むか?それで、ルビス様を解放してしんりゅう様の事を頼めるだけ頼んだり、それができなくてもせめてギアガの大穴なしでも、この世界に帰れるように頼んだりできないかなぁ……いつ、また魔物の襲撃が来るか分からないし、悠長に構えてられない……!!

 

 

キャリー『あまり、焦ってはいけませんよ?あなた方はたくさんの事をしてくれているのですから。』

「そうは言ってもですね……不安材料が多すぎるんですよ!?大魔王ゾーマがどれだけ強いかも分からないうえに、バラモスナイトという強い配下がいる……ちらほらこの世界でも、キングヒドラがいますし………」

 

キングヒドラが単体だったら、俺でも倒せる。でも、同士討ちの可能性が高いとはいえ、もし結託して複数のキングヒドラと戦う事になったら………もし、ソイツらがオーブを手に入れて強くなってしまったら………ダメだ。ネガティブ思考に陥る……

 

キャリー『こちらでも、できる限り魔王の軍勢を倒していますが……ゾーマの魔力が強すぎて魔物が減っている気がしません……』

「キャリーさん達も倒しているんですか?危ないんじゃ……?」

キャリー『あなたに愛称を決めてもらってから、力が以前より溢れてきているんです!レイアムランドの二人の巫女と同じ現象でしょうね。……それでも限度はありますけど。』

 

異世界の者からの名付けか……まさか、キャリーさんにもそんな現象が起きるとは……今のところ、ベロニカさんとセーニャさんとキャリーさんにしかその現象起きてないけど、メタランや弥美は変わった様子がなかったな。

 

「何か名付けによるパワーアップの条件ってあるんですかね?」

キャリー『それは分かりませんね……前例がないものですから。私の知る限り、ネドラさんが初めてですね!』

 

……これも不確定要素だな。俺というイレギュラーがいる時点で、どうにもできないが……

 

 

気分転換に勇者の家に行って癒されたり、メタブレイブとの修行に集中したりしてるけど……不安が全然消えない。どうしたものか…………

 

 

 

 

……………………………………………

 

 

ゲームでいう商人の町ができる場所に行っても誰もいなかったし、何もなかった。海賊のアジトがあるであろう場所をまた探したけど、何もなかった。………どうすれば!!??

 

アン「あ!ネドラ!!」

 

海の上……いったいどこにあるんだ……!!強い魔物の気配なんて、海になかったし……行ってない場所ってあったか?

 

アン「ねぇ!!ネドラ!!!聞こえてる!!??」

 

ん!?……考えすぎて、全然気づかなかった……すまん。

 

「……ごめん、アン。オーブの事を考えすぎてて気づかなかった。」

アン「考えるのは良いけどさ……悩みすぎても良くないよ?ちょっと前の私みたいになっちゃうよ?」

「言葉選びに悩むよ……」

 

アンが調子を取り戻してくれて良かったけどね。

 

アン「そんなに急がなくて良いんじゃない?あとオーブは二つ探せば良いんでしょ?」

「魔物の襲撃が減るんだったら、探さないと!いつまで守りきれるか分からないし……」

 

アン達は大魔王ゾーマの事を知らない。

ゾーマ関連を知っているのは、父さんと母さん、レイアムランドにいるベロニカさんとセーニャさん……あとキャリーさんだけなんだから。

メタランやメタンガにも話はしてるけど、他のメタルスライム達が怖がるかもしれないから話してないらしいし……

メタブレイブは、勇者の事は話してるけど、大魔王ゾーマの事は話してない。メタブレイブなら話しても良いとは思うけどね。

 

アン達に危機感や絶望感を与えちゃダメだし……言えたらどんなに楽か。

 

「今のエルフの里ってどんな感じ?魔物の襲撃とか来てない?」

アン「魔物の襲撃はないけど……山賊が来るからこらしめてはいるよ?」

「山賊か……何を狙ってエルフの里に来るんだ?」

アン「………ゆめみるルビーだって。あんな物持ってても意味ないのに……お母さんも渡しちゃえばいいのに、代々守ってきた由緒正しき物とか言って捨てないんだよ!?」

 

ゆめみるルビーか……確かに持ってても体がマヒするはずだからな。山賊はただのレアな宝石としか思ってないんだろうな。

 

「でも、昔から受け継いできた物を手放すのって、相当大変だよ?大事な……それこそ形見かもしれないし。」

アン「そうかもしれないけど………あれさえなければ山賊は来ないはずなのよ!?ネドラがくれたひかりのたまの方が、よっぽど役に立つじゃない!?いつも里周辺にいる魔物が里に近づかなくなったし!!……まぁ、念のために霧は出してるけど……」

 

……今度は魔物じゃなくて山賊か…エルフの女王様もそれに対応を追われてるんだとしたら、手伝いたいな。

 

「たぶん、そのゆめみるルビーだっけ?それを手放しても山賊は来るよ。どこから情報が漏れたか分からないけど、きっとまだ宝があるとか考えて来ると思うよ?」

アン「じゃあ、どうすればいいのよ!?」

「そこで、ちょっと頼みがあるんだけどいい?」

アン「た、頼み?お母さんにじゃなくて?」

「エルフの女王様にも関わってくるけどね。もしかしたら山賊を減らせるかもよ?」

 

 

…………………………………………………

 

 

現在、エルフの隠れ里付近に来ている。アンに頼んで、エルフの女王様に里近くでいいから龍化させてくれとお願いした。そうすれば、山賊もビビって来なくなるかもしれないという意見も添えて。

 

アンからエルフの女王様が、俺とその話をしたいという事で直接会って話をした(地底の湖の洞窟前で)。……エルフの里に行きたいわけでもないし、エルフの女王様にはオーブの場所を調べてもらいたいからという話をして、現在に至る。

 

エルフの里の中心から出ている霧は、今は収まっている。龍化した俺を山賊に見せつけるための作戦だ。

 

………俺は山賊を殺す気でいる。何回も来ているなら、引き返すよう促しても無意味でしかない。敵意ある魔物に何を言っても無駄なように、そんな山賊も何を言っても無駄だ。

 

 

山賊A「なっなな、なんだよこの化け物は!?」

山賊B「エルフの里にこんなヤツいなかっただろ!?」

山賊C「助けてくれーー!!??」

 

「助けてくれだと?随分都合が良い事を言うな?エルフは何度も警告をしていたと言うのに……バカな者よ……」

 

 

演技をしつつ話す。

………こんなに山賊がいたのか。数を減らさないとな。

かがやくいきで凍らせて砕く。それを一人になるまで繰り返す。………俺もこの世界に染まったな…悪人とはいえ、人を殺す事になるとは思わなかった。あとで、凍った肉片を掃除しなきゃな。これを食べていた弥美は信じられない。……まぁ、俺が人の感性をしてるからだと思うが。

 

 

山賊DEFGHIJKLMNO「たす……けて……」

 

俺はその言葉を聞き流す。死にたくなかったら、そんなゆめみるルビーへの欲を捨てれば良かったんだ。自ら命を捨てに行ったんだ。……これだから、エルフ達は人間嫌いになるだろうな。

 

 

さて、気配的に残るは一人か……

 

「隠れても無駄だ。貴様が最後のようだな?人間よ。」

残った山賊「た、助けてくれ!?悪かった!もうここには来ない!!だから!!」

「……命乞いか。何度も来ているのだろう?エルフの警告を無視し、貴様らは命を捨てに来た。それだけの事。」

残った山賊「も、もうゆめみるルビーの事はあきらめた!!アニキもさっき死んじまったし、二度と来ないから!!」

「………そうか。なら立ち去るがよい。そして伝えろ。エルフを狙うのなら、ゆめみるルビーを狙うのなら………」

 

 

「エルフとの盟約に従い、邪な侵入者を排除するとな!!!!」

 

 

残った山賊「は、はいーー!!??すみませんでしたーーー!!??」

 

 

………精神的に疲れたな………もう山賊の気配はないな。体を小さくして、モシャスではぐれメタルになってと。

 

地底の湖の洞窟の中でモシャスを解き、龍化を解いた。あとは、アンとエルフの女王様に会えればいいけど……

 

あ。いた。

 

アン「あ!ネドラ!!お帰りなさい!」

エルフの女王「よくぞ戻ってきてくれました。……ごめんなさいね。あなたにあんな役をやらせてしまって…」

「……いいんですよ。むしろ、あれぐらいやらないと山賊は調子にのりますし。もし、また山賊が来たら言ってください。魔物の襲撃でも力を貸しますよ。オーブの件でお世話になってますし。」

エルフの女王「……本当にありがとうございます。オーブの場所については必ず見つけますので。何か私たちに頼みたい事はありますか?できるだけ力になりたいのですが………」

アン「何でも言ってよ!!できる限りの事はするよ?」

 

 

アンさん?何でもはダメだよ?悪い人が飛びついちゃうからね?

 

「うーん…今のところ、イエローオーブとレッドオーブの場所を特定してもらう以外ないですね……」

エルフの女王「そうですか……後で何かあれば言ってください。イエローオーブとレッドオーブの場所が分かり次第、コハビンに伝言を頼むので。」

「分かりました。それでお願いします。」

 

 

これでオーブ探しが楽になると良いんだけど……山賊がまた来てオーブの探知が遅れたら、絶対その山賊を殺す!!慈悲はない!!

 

アン「お母さん!?なんで私には言わないの!?」

エルフの女王「あなた……ちゃんと伝言できますか?いつもテドンに遊びに行ってますけど、忘れないでできますか?」

アン「子ども扱いしないでよ!?できるに決まってるじゃん!!」

「まぁまぁ、コハビンさんの仕事だしさ。アンは他のエルフの精神を安定させなきゃいけないんでしょ?」

アン「それはそうだけど!!前よりだいぶ良くなってるから!!」

「でも、魔物の襲撃前ほどではないんでしょ?まだ油断はできないよ。それに、コハビンさんの伝言係としての仕事もあるしさ。仕事を取らないであげてよ。ね?」

アン「む、むうぅ………」

エルフの女王「ネドラの方がアンの扱いに長けていますね……」

 

そうかなぁ?ただ、事実を並べてるだけなんだけどなぁ。

 

 

アンとエルフの女王様と別れて、念のためノアニールで龍のウワサを流しておいた。エルフを守る龍がいる、エルフや龍に危害を加えなければ安全等々。

どうやら、俺がわざと逃がした山賊がノアニールに来たらしく、様子を聞くと怯えてたらしい。……良い気味だ。

 

 

 

……………………………………………………………

 

 

オーブの手掛かりがないので、ひたすらネクロゴンドの洞窟で魔物を倒して食べたり、素材を回収している。たまにキングヒドラがいるので、必ず倒すようにしている。……数が少ないとはいえ、キングヒドラは危険だ。母さんも世界各地を見回っているし、父さんもポルトガの船の護衛以外にポルトガ付近の魔物を倒しているらしい。

 

……母さんは元気だからともかく、父さんは心配だな……この前は神経痛に苦しんだり、腰痛に苦しんでたりしてたからな……考えたくはないが、年なんだろうなぁ。

 

もう、父さんと母さんが並ぶと息子の俺から見ても違和感が凄い。年齢のわりには父さんは体が若いとは思うが……母さんは下手すると成人したての女性に見えるからな………

 

そんな事を考えつつ、ネクロゴンドの洞窟の魔物を全滅させる勢いで倒していく。もう慣れたもんだな。

 

 

テドンに帰り、武器や防具に使えそうな素材を武器屋スライムに渡している。クミスさんから教わった事によって、より質の良い物が作れるようになったらしい。

……これ以上、質が上がるんですか……?

まぁ、村が発展するのは良い事だ!!うん!!(やけくそ)

 

弥美はどうしているかというと…………

 

弥美「あ、アパレラよ…これはいささか露出が多いのではないか?これでは外に行けぬぞ!?」

服飾スライム「何を言ってるのよ!?とっても似合ってるわよ!……じゃあ、次はこれを着てみてね!」

弥美「まだ着るのか!?って、なんじゃ!?見世物ではないぞ!?はよう散ってくれ!?」

服飾スライム「お客様に見せないと、商品の良さが分からないでしょ!?さあさあ、早く着てちょうだい!」

弥美「ぐぬぬ……分かった。待っておれ。」

 

 

完全に着せ替え人形にされてますね。俺が提案したマネキンあるのに……

男性客は弥美に見とれて固まってる。中にはこれを見るためだけに来て、お金を払っている人がいるらしい。………本当に見世物になってるじゃないか……

女性客は見とれている男性客に冷ややかな目線を送りつつも、買う服の参考にしているようだ。

 

 

なんだかんだテドンは順調だ。……大魔王さえいなければどんなに良かった事か。いずれ、倒すためにも修行しないと。じゃないと、なす術なく死んでしまうからな……

 

 

…………………………………………

 

 

レイアムランドで怒りによる龍化の修行をして、テドンに帰ってきた。

 

お!コハビンさんだ!

 

「コハビンさん!」

コハビン「おお!坊やも元気そうでなりよりだ。聞いたぞ?エルフの里を山賊から守ったんだってな!!ありがとよ!」

「いえ、オーブの件のお返しみたいなものですよ。コハビンさんこそ、世界各地で魔物を倒しているそうですが……」

コハビン「まあな!魔物の襲撃がいつ来るか分からんし、鍛えておかないとな!……と、そうだ!女王様に呼び出されてな!伝言を預かってきたぞ!」

 

……世界各地の魔物討伐をしているコハビンさんを呼び出せるのか。エルフの女王様もテレパシーを使えるのか?

 

「いったいなんでしょうかね?」

コハビン「これを聞いたら驚くぞ?オーブの場所が分かったんだ!」

 

 

マジですか!!!???

 

 

「それはいったいどこに!!??」

コハビン「お、おお。思った以上に驚いてるな……」

「ずっと手掛かりがなかったので、つい……それでどこにあるんですか?」

コハビン「地図で見た方が早いな。えーと、ここだ!!」

 

 

どれどれ?………この場所、海賊のアジトじゃないか!?なに?もしかして、建物ができたのか!?いつの間に!?

 

 

「ありがとうございます!!これでまたオーブ探しが進みますよ!!」

コハビン「良かったな!!それで、イエローオーブなんだが……」

「?どうしたんですか?また海の上とか……」

コハビン「それもそうなんだが………陸上にも動いているらしいんだ。」

 

え!?海だけじゃなく、陸も!?

 

地図を見ると、イエローオーブの軌跡が長く記されている。コハビンさんが、エルフの女王様に確認しながら書いたらしいが………これは………

 

「規則性がないですね……海を行ったかと思えば、山だらけの場所………もしかして、鳥か飛ぶ魔物が飲み込んでるんですかね?」

コハビン「それは分からんが、途中で見えなくなったらしい。地図にも書いたが、この大陸までで途切れたようだな。」

 

この大陸は……アリアハンだな。でも、見えなくなった?……本当にイエローオーブは経路が分からないな……

 

「レッドオーブの場所が分かっただけでもありがたいです!引き続き、イエローオーブの場所の探知をお願いしますとエルフの女王様に伝えてください。」

コハビン「分かった!!……この村で泊まってからでいいか?」

「もちろんですよ!せっかく来てくれたんですから!そういえば、エルフの里の食料は大丈夫ですか?直接聞けばよかったんですけど、聞きそびれてしまって……」

コハビン「今は大丈夫だ!ようやく、残ったエルフ達の力で森が再生してきているからな!畑もあるし、問題ないぞ?」

「そうですか。良かったです!」

 

 

エルフには森を再生させる力があるのか……という事はアンやエルフの女王様も、その力を持ってるのか。ちょっと欲しいと思ってしまった。

 

 

 

 

さて、まずはレッドオーブの回収をしなきゃな!……穏便に済めば良いけど……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




現在、エルフの隠れ里付近はエルフの女王による霧が出ていますが、ひかりのたまの力を借りている事により、エルフの女王の負担がかなり軽減されました。

天界で暴れている(天界の被害なし)キングヒドラがゾーマの力により上の世界に送り込まれています。しかし、上の世界の光の力が強まっているため、上手く送り込めないようです。送り込めても、ネドラ達に倒されてしまっていますが。
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