ただのんびり生きていたかった人生…半人生? 作:フリスリンク
なんだかドラクエシリーズの海賊って、悪い存在として出てないですよね。ドラクエ7しかり。
ドラクエ10はやった事がないので、分かりませんが…
レッドオーブの場所が分かったため、早朝に地図にあった海賊のアジトに向かった。………俺の苦労を返してくれとどれだけ思った事か。なんで俺が行った時は何もなくて、ちょっと放っておいたらアジトができるんだ!?おまけにレッドオーブつき。理不尽すぎるだろ!?俺の時間を返してくれ!!!
……海賊には関係ない事情だけど。どうも納得がいかない……まぁ、レッドオーブを渡して貰えれば、あとはイエローオーブだけなんだ。焦らずに行こう。
とりあえず、ようやく使い道ができたお金を使う時だ。10万ゴールドあれば大丈夫だろう。……この世界で、お金をそこまで使ってなさすぎて貯まりまくったお金だ(ゲームみたいに魔物を倒してもお金は手に入らないが、魔物の素材は旅の商人に売れる)。……前世では、お金に困ってたのにこの落差……魔物食と魔物素材とメタルスライム達のおかげだな。
………………………………………………
ここが海賊のアジト(ゲームでは海賊の家)か……ボロボロだけど大丈夫か?って、建物に人の気配がない……出かけているのか?見た感じ銅像や岩もないから、隠し倉庫もなさそう。
旅人「そこで何をしているんですか?ここは海賊のアジトですよ?」
「……その海賊達に用があるんですよ。レッドオーブがここにあると、噂で聞きまして。」
…………このボロボロの建物の前に立っている人は何者だ?門番?
「あなたは、ここの人ですか?」
旅人「とんでもない!!海賊と一緒にしないでくださいよ!?私はただのおせっかいみたいな者ですよ!……どこからか、興味本位で訪れる人が意外といましてね?私も旅人なのですが、放って置けなくて……それで、海賊の監視も兼ねてここにいるんですよ。」
………そういえば、ゲームでもいたなぁ。確か、バラモス倒した後にいなくなる謎の人。ただのおせっかいだったのか…
「そうなんですね。……俺はどうしてもレッドオーブが必要なんです。今はいないようですけど、海賊はいつ帰ってきますか?」
旅人「だいたい夕方頃……でしょうか?海賊なのに時間はきっちりしているんですよねぇ。」
夕方か。それなら、周りの魔物でも倒して食べるか。素材も手に入るだろうし。
……………………
アカイライめっちゃ美味しい!!
ゲームでもスタミナのたね目的で乱獲してたけど、これは旨いな!!焼いただけで、この旨さ……母さんに料理して貰おう!!スタミナのたねも手に入る乱獲対象の魔物だな!!
コングはクセがすごいが、まぁ食べれる部類。……たまにビーストモード使って、襲ってくるけどあまりに遅すぎる。俺にとっては格好の餌食だ。いのちのきのみを落とす良い魔物。……たまにごくらくちょうを呼んでくるが……どこから来てるんだ?襲ってくるからには倒すけど……何故にもろはのつるぎを落とすんだ?どこに隠し持ってたんだ……?
シャーマンは食べれない。というか、母さんみたいになんでも食べるみたいな事はできないんだよ!?ラックのたねはありがたくいただくけど……
じごくのよろいはここでも出てくる………というか、今のテドン周辺では見かけなくなったな。なんだが懐かしい。それはともかく、全身寄越せ!!すべて武器屋行きだ!!
洞窟じゃないから、目に見えて魔物が少なくなってきたな。夕方まで暇なんだ。狩り尽くす勢いでやってやる!!
……………………
……そろそろ海賊は帰ってきたかな?戻ろう。
お!建物に明かりが!……あれ?あの立ってた人がいない。隠れたか?それとも帰ったか。
海賊1「お?ボウズ!こんな所でなにやってんだ?遊び場じゃねぇぞ?」
………ちくしょう!!??ここでも低身長がアダになるのか!?……ナメられちゃいけない!!
「こんな見た目でも成人しているんです。18歳ですよ。」
海賊1「へぇ……ガキにしか見えねぇんだが……まぁいいや。で、ここになんのようだ?」
「レッドオーブがここにあるってウワサを聞きまして。是非とも譲って欲しいんです。」
海賊1「……レッドオーブ?あの光る赤い玉の事を言ってんのか?」
「見せてもらえば判別できるんですけど……見せてもらって良いですか?」
海賊1「……ちょっとアニキに言ってくる。待ってろよ!」
……思ったより話が通じたな。ゲームと同じく義賊みたいな感じか?悪いヤツからしか盗まないみたいな。
アニキ「ほう……コイツがあの光る玉を欲しがってんのか。」
「……あなたが、海賊のリーダーですか?」
アニキ「ああ、そうだ!お前さんは……ただ者じゃねぇな。」
……なんだかキャプテン・クロウとヤンガスを掛け合わせたような見た目してるな。強そうだ。
「ただ者じゃないとは?俺はただの旅人ですが……」
アニキ「騙されねぇぞ。お前さんかなり腕が立つだろ!」
海賊1「本当に強いんですか?アニキ。」
海賊2「ただの子どもにしか見えませんが……」
アニキ「お前ら……気配で分かるだろうが!?コイツは確かに気配を隠しているが、明らかに戦い慣れてやがる!……そうだろ?」
「……まぁ、魔物との戦いはかなり経験があります。」
アニキーー!!見た目で判断しないでくれてありがとうございますーー!!!
アニキ「いきなり涙目になってどうした!?」
「……いえ、嬉しいんですよ!だって、いつも見た目で子どもだと思われてましたから!!」
アニキ「……苦労してたんだな。まぁ、中に入れよ。酒は飲めるか?」
「少しは飲めます。酔った事はないですけど。」
アニキ「よし……野郎共!!酒を用意しろ!!」
そこから話は弾んだ。レッドオーブが必要な理由や、ラーミアの事、復活しないと魔王がさらに影響を及ぼす事等々……
アニキ「……そうか、あの魔王と魔物を止めるために必要なんだな?」
海賊3「私にはそんな大層な物には思えなかったですけどねーーー。」
「祭壇に捧げる事で、本領発揮しますからね。祭壇に捧げなければ、ただの綺麗な玉ですよ。」
アニキ「……魔物がいなくなれば、俺たちも仕事がしやすくなる。……おい!!さっき言ったレッドオーブとやらを持ってこい!!赤く光る玉だ!!」
海賊12345「わっかりました!!アニキ!!」
本当に良い人達だな……敵意も感じないし。俺と同じ見た目で損をするタイプだな!
「魔王バラモスについては、どこで聞いたんですか?」
アニキ「最初に聞いたのはアリアハンだな。行ったのは数年前になるが……あとは、ポルトガでバラモスの呪いを受けた二人がいるとかだな。」
「そうですか。ラーミアの事は知られてないんですね……魔王軍の抑止力になるのに、知られてないなんて……」
アニキ「いろんな所を船で行ったが、全然聞かなかったな。お前さんはどこで情報を?」
「テドンのとある旅人から聞きました。その人はグリーンオーブを持っていまして、どうにか勇者に渡すように守っていたそうです。」
嘘は言っていない。……幽霊って信じてくれるんだろうか?そこまでは言わないけどね。
アニキ「そうか……って事は勇者は何か知ってるのかもな。わざわざ、勇者に渡すために守ってたんだ。」
「……どうでしょうね?直接聞いた事はないですから、判断しようがありませんけど……」
海賊4「持ってきましたぜ!アニキ!!これですかね!!」
お!どれどれ……間違いない、この力……他のオーブと同じ力だ!!大きさ的にも、この光り方も!!
「間違いなくレッドオーブです!!」
アニキ「そうか!……これと似た物が、あと五つもあるなんてな。不思議なもんだ。」
「どうか、買い取らせてもらえないですか!?美味しいお酒も飲ませてもらいましたし!!」
アニキ「そうだなぁ……俺としては、魔王の戦力が削れる事を考慮してタダで良いんだが……」
「お金も持ってきたんです!!」
海賊4「コイツもこう言ってますし、払わせた方が互いにとって良いんじゃないですかねぇ?」
アニキ「うーん、そうだなぁ……」
なんとしてでも、ここで手に入れないと!!だいぶ探したんだし、このチャンスを逃したくない!!……それと良い人達だからね。お金払うよ。
アニキ「……分かった!!なら、酒の分も考慮して2万ゴールドだ!!……それで良いか?」
「ええ、もちろんですよ!……これが2万ゴールドです。確かめてください!」
海賊3「ふむふむ……確かに。」
海賊5「こりゃ、臨時報酬だな!!……俺には価値は分からないが……」
「ラーミアの事を知らなければ、普通そうだと思いますよ?宝石に詳しくないので分かりませんが、家に飾るにしても邪魔になりそうですし。」
アニキ「これで取り引き成立だ!!このレッドオーブを持ってってくれ!!」
ようやくレッドオーブが手元に来た!!これであとはイエローオーブのみ!!
このあと、このアジトに泊まらせてもらった。……意外と寝心地が良かった。別に荷物を取られる事もなく(取られても問題ない物しかないが)、心配事は全部杞憂だった。
そして、ルーラで帰る際に海賊のリーダーからは、
アニキ「……もし、偽物だったら言ってくれ。俺たちもオーブを探してみるからよ。」
と言われた。このオーブの気配は本物だと思うけどな……本物でも知らせよう!良い人達だったんだから!!
………………………………
一度テドンに帰り、みんなにレッドオーブが手に入った事を伝えた。……父さんはともかく、母さんに朝帰りを怒られたが……大人なんだから許してください……
身支度を整えた後、レイアムランドに向かった。……相変わらず、ラーミアの卵が光輝いているが……いや、光が強くなってないか!?
レイアムランドの塔を登ると、オーブの台座とは別の台座ができていた……
なんで!!!???
ベロニカ「ネドラさん!!見てください!!会心のデキですよ!!」
「な、何をしているんですか!?何を置く台座なんですかこれ!?」
セーニャ「どうやら、ベロニカはひかりのたまの効果がラーミアの卵に良い効果をもたらすと信じこんでいまして………この通り、ひかりのたま用の台座が八つ作られました……」
どうやって作ったんだ!?しかも、ラーミアの卵に力がいくようになってるし!?これが巫女の力なのか!?
……オーブの台座の内側に、ラーミアの卵を囲うように八つの台座がある。よく作れたな……
「じゃ、じゃあ新しく貰ったひかりのたまを渡しますよ?」
ベロニカ「ありがとうございます!!これで、よりラーミアの卵が光輝きますよ!!」
セーニャ「面白がってないですか!?ベロニカ!?必要なのはオーブなのですよ!?」
ベロニカ「ちゃんと理解してますよ?それが私たちの使命ですし。でも、ラーミアの力が強くなるなら良い事ではないですか?」
確かに、ラーミアが強くなってくれれば良いか。今でも強い光の力を感じるし………ってレッドオーブを渡さないと!!!
「今回、ようやくレッドオーブが見つかったんです!どうぞ!!」
セーニャ「おお!まさしくレッドオーブです!!いつもありがとうございます!!ネドラさん!!」
セーニャさんがレッドオーブを台座に置く。おお!光った!!やっぱり本物だ!!……パープルオーブの時よりも、卵が眩しくて判断しにくいけどな!!!!
…………ありがとう、海賊のアニキ………………
ベロニカ「これで残りはイエローオーブですね!!」
セーニャ「でも、一番不確定要素が強いオーブですよ?どうやって見つけられますかね……?」
「お二人の力で探し出したりはできませんか?これだけオーブは集まりましたし、イエローオーブの特定ができれば……」
ベロニカ「……実はレッドオーブが見つかる前から、試みてはいたのです。」
セーニャ「オーブの気配も覚えたので、テレパシーを応用した探知ができないかと思ったのですが……」
ベロニカ「エルフの女王と同じ結果だったんですよね……」
この二人ができない事をできる、エルフの女王様は凄いな。いろんな探し物ができそう。
「まあ、お二人はずっとラーミアの卵を守ってくれているので、安心して探しに行けるんですけどね。」
ベロニカとセーニャ「「……お気遣いが心に染みます……」」
……そんな落ち込まなくても…
「問題はイエローオーブですよ…海の上だったり、山の上だったり……もう鳥か、空を飛ぶ魔物しか考えられないのですが………」
ベロニカ「ネドラさんの知る物語では、人の手に渡ったんですよね?……ここから人の手に来る気がしないのですが……」
セーニャ「偶然落としたんでしょうかね?でも、魔物が持っていたらパワーアップしてしまう……ネドラさんは強い魔物の気配は感じていないんですよね?」
「今のところパープルオーブを持っていた、やまたのおろちみたいな気配は感じていないですね。」
やまたのおろちの時だって、近づいてようやく分かったんだ。……せめて、場所が限定されていればなぁ……
ベロニカ「……ダメですね。どうしても分かりません。こうなったら、体を動かしましょうか!!!」
「体を動かす?というと?」
ベロニカ「このまま考えても進展しませんし、マイナス思考になってしまいます!今は気を紛らわせましょう!!!」
「ああ……リフレッシュですか。」
セーニャ「………ただ、ベロニカが戦いたいだけじゃないですか。」
ベロニカ「ネドラさん!!久しぶりに手合わせをお願いします!!」
「別に構いませんよ。修行場に移動しますか!」
セーニャ「ベロニカがいつもすみません……」
こうして、俺とベロニカさんは手合わせをした。以前よりも遥かに強くなっており、光弾の威力が凄い事になっていた。……もしかして、ひかりのたまの恩恵を受けてませんか?
ベロニカさんとの戦いは良い経験になった。ベロニカさんは、また手合わせをしたいとの事だったので、約束をした。
後日、海賊のアジトに行き、レッドオーブが本物だった事を伝えた。その日は宴が開かれて、翌日の朝にテドンに帰る事になった。
母さんから、また朝帰りについて怒られてしまった。
大人なのにダメなんですか?それとも低身長が悪いんですか?
大量のひかりのたまの存在が、レイアムランドの巫女(ベロニカ)を狂わせる……
レッドオーブは無事に確保できましたが、イエローオーブはどこへいったのか……