ただのんびり生きていたかった人生…半人生?   作:フリスリンク

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ネドラはイエローオーブ探しに集中しています。


お気に入り登録や感想、評価までしてくれてありがとうございます!!
………まさか、こんな自己満足の物語を見てくれる人がいてくれるとは……すごく驚いています。


第28話 難航するイエローオーブ探し 思い出したサマンオサの事件

 

 

 

イエローオーブ……イエローオーブはどこだ!!??

 

 

レッドオーブを海賊から貰った後から、二ヶ月以上は経つんじゃないか!?エルフの女王様の伝言を、コハビンさんから聞いてるけど、全然足取りが掴めない……なんで、探知の場所がコロコロ変わるんだよ!?イエローオーブだけおかしいだろ!?

 

………昨日は海の上を探したから、今日は空を中心に探すか。最近はずっとその繰り返しだ。飛んでいるヘルコンドルを倒しまくったり、たまにいるごくらくちょうを倒したり……意外とキメラは低空飛行をしている。キメラを乱獲すると、キメラのつばさが流通しなくなる可能性があるし………できるだけ放って置こう(美味しいからつい倒したくなる)。

 

 

………………………………………………

 

 

今日もダメだった……このまま見つからなかったらどうしよう……

 

キャリー『大丈夫ですか?ネドラさん。あまり、イエローオーブ探しに集中しなくても良いかもしれませんよ?』

「そうは言いましても、ラーミアが復活しないとゾーマに好き勝手される可能性が高いですし……」

キャリー『それが……そうでもないんですよね。』

 

ん?キャリーさん?どういう事?

 

「キャリーさん?それはどういう事ですかね?」

キャリー『実はですね、そちらの世界の光の力が強くなっているおかげで、こちらの世界にまで影響し始めているのです。以前よりも、魔物が弱体化しているようでして。』

 

 

弱体化だと!?あれか!?大量にあるひかりのたまのおかげか!?それとも、光輝くラーミアの卵のおかげか!?

……そういえば、最近目立った強い魔物もいないし、襲撃もない。ちらほらいたキングヒドラも、かなり目撃しなくなった。いるはいるんだけどね。

 

「この世界で、前よりも強い魔物を見かけなくなったのはそのおかげですかね?」

キャリー『おそらくそうだと思いますよ?竜の女王様に感謝ですね!』

「……大魔王ゾーマも弱体化してますか?」

キャリー『直接は確認できていませんが、多少は影響があると思います。そちらの世界で強い魔物を見かけなくなったという事は、魔物をそちらの世界に送りづらくなっているという事でしょうから。』

 

そうか……いや、でも油断しているとどうなるか分からないぞ!?気づいたら即死なんて事もありえそうだし……だって、大魔王だぞ!?他のドラクエシリーズとかもヤバい存在だらけだっただろ!?しかも、知らない存在筆頭であるバラモスナイトもいるし……

 

……気分転換に、いろんな所を行ってみるか。

 

 

……………………………………………………

 

 

現在、サマンオサ……

 

 

忘れてた。完全に忘れてた!!気分転換にいろんな所を行ってて、ここにも来たけど……ボストロールがいる所じゃないか!?なんで忘れてたんだ!?

 

そうだよ!?オルテガさんの言ってたサイモンって、この国出身だったはずだ!!最近、泊まりに来てくれたオルテガさんも言ってたじゃん!?「サイモンを見かけない」って!?なんで気づかなかったんだ!?

 

この国に着いて、明らかに葬式の雰囲気だったから思い出せたけど……もっと早く思い出せていれば………!!!

 

 

…………………

 

 

サマンオサの近くにある洞窟から、ラーのかがみを持ってきた。もう、ゲームみたいに夜まで待ってられるか!!!!

 

サマンオサの王「ん?お前はいったいなんじゃ………………」

「正体を現せ!!バラモスの駒がーー!!」

サマンオサの王「グフゥ!!!???」

兵士たち「「「王様ーー!!??」」」

 

先手必勝!!会心必中で殴ってから、ラーのかがみをかざす。今思えば俺には必要ないけど、周りに知らせるのに都合が良い…………気配は隠せなかったな!!ボストロール!!

 

サマンオサの王?「このガキが!?……杖がない!?どこだ!?」

「お目当てのへんげのつえはこれだろ?」

サマンオサの王?「なあぁぁ!!??」

「そのままじゃ死ぬぞ?変身を解かない限り……そうか!この杖がないと変身が解けないのか!だったら、そのまま死ぬか?」

サマンオサの王?「な、なぜバレたんだ!?変身は完璧だったはずだ!!」

「気配が隠しきれてないんだよ!!魔物使いをナメるな!!」

 

周りの兵士たちが動揺したり、おそらく牢屋があるであろう場所を確認しに行ったりしている。俺とボストロールのやり取りを邪魔する人はいないようだ……まぁ、兵士ぐらいじゃ今の俺は止められないけどな!!

 

「俺が聞きたいのは一つだけ……この国の剣士であるサイモンをどこへやった!!言え!!!」

サマンオサの王?「さ、サイモンなら、昔サマンオサの東のほこらの旅の扉に追放した!!!牢獄がある場所にだ!!頼む!?殺さ……ない……で………?」

「俺は母さんほど優しくない。」

 

 

聞きたい事は聞いた。このまま生かすわけにはいかない。………早くサイモンのいる牢獄に行かないと!!

 

兵士1「牢屋から陛下が!!」

兵士2「なんだと!?早く容態の確認を!!」

兵士3「俺たちはずっと、騙されてたのか?あの偽者に……」

兵士4「急げ!!本物の陛下が死んでしまう前に!!」

 

……慌ただしいな。しょうがない事だけど……ひとまず、ここは大丈夫だ。

 

兵士5「あ、あの!!助けていただき、ありがとうございます!!お名前をうかがっても……」

「俺の事はいいですよ。オルテガさんがサイモンという剣士と知り合わなければ、俺はここにいなかったんです。オルテガさんの名前だけ覚えてください。」

兵士5「ですが!!我々はあの偽者から、ようやく解放されたんです!!どうかお礼をさせてください!!」

「………今は急ぎの用事があるので、失礼します。」

 

もうここには用がないからな……サイモンが生きていれば良いけど……

 

兵士5「あ!?待ってくださ……行ってしまった……」

 

 

………………………………………………

 

 

サイモンがいた場所は思い出している。船だと引き返される場所にある牢獄……どうして船が引き返されるのかは思い出せないけど、俺は月歩で、上空から行ってるから何もない。

 

 

~~ほこらの牢獄~~

 

 

………メチャクチャだ。思い出したゲームの場所とは似ても似つかない。あの2匹のキングヒドラのせいか!!!

 

「こんのおぉぉぉぉ!!!!」

2匹のキングヒドラ「「ガアァァァァァ!!!???」」

 

 

もうキングヒドラごときに苦戦しない。というか、こんな所にもキングヒドラを送っていたのか!?……手当たり次第に送っているのかもしれないな。仲間割れしてる2匹のキングヒドラがいたって事は、つい最近送られてきたのか?

 

とりあえず倒したんだ。

……生き物の気配が感じられないのは…………考えたくない。探せ!探さないと!!

 

???「……ん?お前は何者だ?」

「あ、あなたは……………俺はネドラと言います。もしかして、サイモンさんですか?」

 

サイモンの魂「ああ、私はサイモンだ。私の事を知っている者がここに来るとはな……」

 

………テドンで死んでしまったみんなと同じ、霊体だ。……間に合わなかったのか…俺は……

 

「……そうですか。あなたの事は、オルテガさんから聞いていたんです。」

サイモンの魂「そうか、我が友オルテガが……ネドラよ、オルテガは無事なのか?」

「はい、無事ですよ。俺の故郷……テドンによく来てくれて、旅の話をしてくれるんです。」

 

そこから、サイモンさんに関係しそうな話をした。オルテガさんと俺は友人で、アリアハンにいる頃から知っていた事。

サマンオサは、ボストロールという魔王バラモスの配下が、サマンオサの王に化けて悪政を敷いていた事。ボストロールを倒し、今のサマンオサは平和を取り戻した事等々。

 

サイモンの魂「……そうか、ありがとう。サマンオサは平和になったのか。」

 

感謝なんて、される理由がない。俺は思い出せなかった。あんなにヒントが散りばめられていたのに………前世の記憶を役立てないどころか、忘れてしまっていた。

 

「俺は、オルテガさんの、友人である、あなたを………救えなかった。」

サイモンの魂「何を言うかと思えば……私ができなかった事の尻拭いをさせてしまったのだ。感謝しているぞ。ネドラよ。私が知る事ができない情報も教えてくれた。………だから、どうか泣かないでくれ。」

 

………なんて、優しいんだろう。何故、こういう立派な人が死んでしまうんだろう。なんで、こんなに厳しい世界なんだろう……

 

サイモンの魂「!そうだ!私のしかばねを調べてはくれぬか!?ガイアのつるぎを、オルテガに渡してほしいのだ!」

 

……そうだ。ガイアのつるぎは本来、シルバーオーブを手に入れるために必要な剣だ。……せめて、約束を守ろう。それが、せめてもの罪滅ぼしだ。……自己満足にしかならないけど。

 

「………分かりました。サイモンさんの体はどこに?」

サイモンの魂「ついてきてくれ、こっちだ。」

 

案内してくれたその先には、腐敗した人の死体があった。……悪い山賊を殺す事に抵抗はなかったのに、これはキツいな……

 

「これが、ガイアのつるぎですか……」

サイモンの魂「そうだ。それを火山に投げ入れる事で、道は開けると言われている。」

「……剣としてもったいない使い方ですね。しかも、サイモンさんの遺品なのに……」

サイモンの魂「なに、世界のためだ!どうか、オルテガに伝えてほしい。」

「分かりました。必ず、オルテガさんにお渡しします!」

サイモンの魂「ああ、頼んだぞ!ネドラよ!我が恩人よ!!」

 

俺はこの原型の欠片もない、牢獄から出た。サイモンさんはどうやら、成仏しないようだ。……まだ、未練があるんだろうな。家族の事とか。

 

 

……………………………………………………………

 

 

たまたまテドンに来てくれたオルテガさんに、サイモンさんの事を話した。そして、ガイアのつるぎの使い方についても……

 

オルテガ「……そうか、サイモンは最期までその剣を守ったんだな。」

「どうか、サマンオサに行ってみてください。俺は偽者の王様を倒して、すぐサイモンさんのいる牢獄に向かったので確認してないんですが……家族がいるはずなので。」

オルテガ「お前は行かなくていいのか?ルーラですぐ行けるだろう?」

「……すみません。気分が乗らないんです。もっと早く、サマンオサに行っていれば……そう考えてしまうんです。」

オルテガ「……分かった。無理強いはしない……だが、いつかはサマンオサに行ってやってくれ。……サイモンを知る一人としてな。」

「……はい、気持ちに整理をつけられたら。」

 

 

………すぐには、サマンオサに行けないな。イエローオーブの事は覚えてたくせに、サマンオサの事を忘れていたからな……しかも、イエローオーブはいまだに手に入ってない。

 

 

…………ちょっとイエローオーブ探しを中断するか。修行をしよう。じっとしていても、いらない事を考えるだけだ。

 

 

 

…………………………………………………

 

 

テドンで修行をしたり、レイアムランドで母さんやベロニカさんと修行したりで、だんだん落ち着いてきたと思う。……けど、やっぱりサマンオサに行く気が起きない。

 

 

ガイアのつるぎをオルテガさんに渡してから少し経った今、火山の噴火が起きた。おそらく、オルテガさんがガイアのつるぎを投げ入れたんだろう。怪我をしていなければいいけど………

 

 

そして、今俺はテドンにいる。いつも通り、弥美が服飾スライムのアパレラに着せ替え人形にされたり(まだ弥美はこれだけは慣れないらしい)、武器屋スライムのガンキンに魔物素材を提供したり、俺と父さんが稽古したり……テドンの日常は、あまり変わらない。旅人や観光客もいつも通りだ。

 

変わるとすれば、たまにオルテガさんが泊まりに来たり、アンが他のエルフを連れて来たりするぐらいだ。

 

ん?この気配は、コハビンさんだな!

 

「ようこそ、コハビンさん!」

コハビン「よ!ネドラの坊や!」

「坊や呼びは止めてくださいよ……」

コハビンさん「俺からすれば、年齢的に子どもだからなぁ。まぁ、気にするな!」

 

ドワーフの基準で計らないでもらえます!?長命種の感覚で言われると、何もかも狂っちゃうんですよ!?

 

コハビン「それは、置いといてだな。また、伝言だぞ?イエローオーブについてだ。」

「………今はどこにありそうですかね……?」

コハビン「それがな、アッサラームの北の岬付近で止まったらしい。全く動いていないそうだぞ?」

 

アッサラームの北の岬って……サイモンさんと会った牢獄の近くって事か?

 

「鳥や空を飛ぶ魔物ではないんですか?」

コハビン「最初は鳥が咥えてる事が分かったんだが、急に海の中に落ちたらしい。その岬周辺には呪いの気配がすると女王様は言ってたな。」

 

呪いって、船が勝手に引き返されるヤツだろ?何かあったっけ?………あれ、岬の名前って……

 

「岬の名前って、オリビアの岬ですか?」

コハビン「確か、そんな名前だったはずだぞ?恋人をいつまでも待っている、オリビアというヤツの悲しい声が聞こえるとかなんとか……それがどうかしたか?」

 

それって、恋人を待つオリビアの呪いがイエローオーブを咥えている鳥にクリーンヒットしたって事!?低空飛行してたのか!?ナイス、オリビア!!……じゃなくて、どうやって取りに行くか……

 

「伝言ありがとうございます!念のため、イエローオーブの動向を探知してくださいとエルフの女王様に伝えてください。」

コハビン「分かった!!……今度こそイエローオーブが手に入ると良いな!!」

「そうですね……イエローオーブに振り回されるのは、もう懲り懲りです……」

 

 

今度こそ、イエローオーブを手に入れてみせるぞ!!とはいえ、オリビアの呪いをどうにかしないと、俺まで巻き込まれる可能性がある。どうやって解くんだったかな……

 

メタラン「どうした?難しい顔して。」

「イエローオーブが移動しなくなったらしくてね。オリビアの岬の海の中にあるらしいんだけど、呪いをどうにかしないといけないんだ。」

メタラン「呪いか。私には分からないな……」

 

ゲームの記憶を思い出せれば良いんだけど……ん?メタランの被っている帽子……ふしぎなぼうしだよな……ん!?

 

メタラン「な、なに?そんなに見つめられると…照れる……」

「あ、ごめん、ちょっとイエローオーブをどうやって手に入れるかを考え込んでて…」

 

ふしぎなぼうしはどこで手に入るか………ひょうがまじんが落とすはずだ。あくまでも上の世界の話だが。そのひょうがまじんはどこにいるか。……ありがとうメタラン!!思い出せた!!

 

 

 

 

次に向かう場所、それは

 

 

 

グリンラッドだ!!!!!

 

 

 

へんげのつえを持っていかないとな!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




雑に処分されたボストロール。そして、キングヒドラ達によって原型のなくなったほこらの牢獄。
へんげのつえ、ラーのかがみ、ガイアのつるぎを手に入れましたが、ネドラにとってはいらない物ですね。

ガイアのつるぎはオルテガの手に渡り、オルテガは剣を火山に放り込みました。少しだけ、火傷を負いましたがすぐに回復魔法をしたおかげで、火傷の跡が残りませんでした。
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