ただのんびり生きていたかった人生…半人生?   作:フリスリンク

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ついに念願の天界に来れたネドラ。一人ですが、進むしかありません。


第37話 天界の洞窟 しんりゅう

 

 

 

……洞窟に入って………どれくらいの時間が経ったんだろう……?

 

 

迷った!!!!

 

 

ゲームとは地形が全然違うぞ!?どうなってるんだ、この洞窟の中は!?溶岩地帯は分かる。川も分かる。だけど、海とか雪原地帯とかなかっただろ!?雨も雪も降るし、天候もどうなってるんだ!?……というか洞窟の中で、なんで天候を気にしなくちゃならないんだ!?

 

ゲームだと、ネクロゴンドの洞窟とかの既存の洞窟とか、ピラミッド内部とかの組み合わせだったはずなのに!?……まぁ、ピラミッドには行った事ないけどさ。

 

 

進んでいくうちに、見覚えのある場所が見えてきた。これは……慣れ親しんだネクロゴンドの洞窟だ!!!出てくる魔物は違うけど、間違いない!!……腹が減ったな……魔物を食べるか。

 

 

………………………………………

 

 

下の世界の魔物とかも平気でいるんだよな。倒せるから問題ないけど。

 

ごくらくちょうは上の世界でも少しいたし、下の世界にも群れでいたからな。珍しくない。美味しいです。

キングマーマンは、下の世界の魔物のはずだ。……下の世界の海で狩りをしてないから、ここで初めて会う。意外と美味しい。まほうのビキニを落としていくが……いらないけど、持っておこう。また、武器屋スライムのガンキンか服飾スライムのアパレラに渡せばいい。

トロルキングは不味かった……今後、食べない事を誓おう。らいじんのけんが大量に手に入ったからヨシ!!

ドラゴンも初めて会うな……ゾーマの城にいるんだっけ?普通に美味しかった!!母さんに料理してもらいたいな!!肉を剥ぎ取って、凍らせて保存しておこう。スタミナのたねも大量に手に入れた。

ドラゴンゾンビは食べられないが、骨が武器になるから回収。……どこにデーモンスピアを持っていたんだか。

デビルウィザードはここにいる魔物だよな……食べたくない……いのりのゆびわだけ貰うわ。

キラークラブもここの魔物なはずだ。スクルトでカチカチに堅くなるからか、食べづらかったけど……カニですね。カニの味です。久しぶりにカニを食べたかもな……おおばさみは……使いづらい武器だよ。溶かして別の武器にした方がいいだろ……

おうごんまじんは食べられないが、黄金の塊とおうごんのティアラを落としたのでありがたく貰っておく。……お金の使い道がないんだけど……

 

 

サラマンダー……下の世界で、空を飛ぶ魔物の群れにいたから戦ったけど………母さんが頭によぎるんだよなぁ。襲ってくるから倒すけどさ……食べたくないから食べません。ちからのたねは貰っていきます。

 

 

ダークトロルは意外と美味しかった。トロルキングが不味かったのはなんでだろう……俺の味の好み?焼いてるだけだし、料理をしたら変わるんだろうか?あたまがさえるほんが何冊も手に入ったけど……使い道がないな。

デーモンソードは食べられないけど、骨、兜、剣が素材として使えるな!!全部持って帰るぞ!!もろはのつるぎ……ごくらくちょうも落とすからどんどん貯まる。

 

キングヒドラは残さず狩ってやる!!

バラモスエビルも少ないとはいえいたから、とにかく狩る!!これ以上、呼び出されてたまるか!!襲ってくるしな!!ふしぎなきのみとドラゴンメイルを落としたから貰うけど、それ目当てじゃないからな!!……バラモスエビルは食べる気が起きなかったから、消滅させたが……キングヒドラを試しに食べた所、凄く美味しかった。……内心複雑だが、絶滅させる勢いでやってやろう!!

 

はぐれメタルとメタルキメラは敵意がなく、逃げていった。俺の記憶だと、メタルキメラは好戦的だったはずだが……まぁ、見逃すか。

バルログは翼が美味しかったので、体を消滅させる。バスターウィップが大量に手に入ったが、俺には使いこなせない。……服飾スライムのアパレラなら、キャタピラー相手に使えるだろうか?

マントゴーアってここだけの魔物だっけ?……バルログもそうだけど、なんか下の世界にいた気が……ダメだ、記憶が薄れてる。美味しい事となげきのたてを落とす事を覚えておけば良いか!!

 

 

…………………………………………………………

 

 

途中で休憩しつつ、魔物を食べて腹を満たしながら進んでいく。……もしかして、俺の記憶にある場所がこの洞窟に反映されているんだろうか?出てくる魔物は違うけど……これもしんりゅう様に会うための試練って事か?まぁ、進むしかないか。

 

 

なんだか、牢屋に来た。ここはどこだ?なんだかいろんな人の声が聞こえるけど……

 

謎の洞窟のスライム「お?もしかして、次の選手かな?」

「………え?選手ってなんの?」

謎の洞窟のスライム「なにって……闘技場のだよ?観客じゃなさそうだしさ!」

 

 

………なんだか思い出してきたぞ?魔物が1匹待ち構えてるんだったよな?あの観客はどこから来たんだって、ゲームで疑問に思ったんだよなぁ。……という事は中間地点にもうすぐたどり着きそうじゃないか!?ゼニスの城がもうすぐそこって事だろ!?まずは、一段落って所か。

 

「観客でも選手でもないけど……この先に行きたいんだよ。どうしたらいいかな?」

謎の洞窟のスライム「だったら、選手として飛び入り参加しちゃいなよ!!ボクがみんなに言っておくからさ!!先に行ってて!!」

 

流暢に話すスライムがどこかに行ってしまった……まぁ、言われた通り先に進むか。

 

 

……ここが闘技場か。観客が多いな!?もしかして、天界に住んでいる人なのかもな。

 

闘技場のバラモスエビル「お?来た来た!!ワシの相手か!!よろしく頼むぞ!!」

 

 

バラモスエビルがいるじゃん……

 

そうだ。なんだか、楽しんでるバラモスエビルがいるのを忘れていた……本当に何してるんだコイツ……

 

「……よろしく。ちょっと聞いて良いか?」

闘技場のバラモスエビル「なんだ?何でも聞いて良いぞ?スライムからは、飛び入り参加だと言う事を聞いているからな!」

「伝わっててなにより。……ゾーマの事は放っておいて良いの?殺されない?」

闘技場のバラモスエビル「ほう!ゾーマ様の事を知っているのか!……内緒にしててくれないか?魔王軍にいるのは疲れてなぁ……こうやって過ごすのが、楽しくてしょうがないのだ!」

 

 

母さんと同じ感じか。……まぁ、見逃してもいいかな?

 

闘技場のバラモスエビル「ゾーマ様の要請は、毎回無視しているのだ。もうあんな日々を送るのはイヤだからな!!」

「分かった。内緒にするよ!!じゃあ、戦うか。ルールはあるの?」

闘技場のバラモスエビル「相手選手を殺さない事、致命傷を与えない事、観客を巻き込まない事だ!それ以外は何をしても構わん!……では、いくぞ!!!」

 

 

バアァァァァァン!!!!!

 

凄い数のメラゾーマだ!!相殺しよう!!

 

闘技場のバラモスエビル「全て撃ち落とされるとはな!!なかなかやるではないか!!」

「たくさん修行したからね!!こっちからもいくぞ!!」

 

 

ガン!!ガキィィィィン!!!ドガガガ!!!ゴーーン!!!

 

ホーリーフィストで殴りつつ、デバフブレスを吐いて剣で斬りにいく。……殺してはいけないルールが、思いの外大変だな!!??

 

向こうも手練れだな。剣は防がれたし、かなり攻撃を避けられている。デバフブレスが効いたのか、ホーリーフィストは何発か当たった。向こうも反撃をしてくるし、対応しないと!!

 

 

 

…………………

 

 

戦いは長く続いた。観客もいるから派手な魔法を使ったり、相手の動きに合わせて動いたりと……意外と気を配る必要がある。……観客を喜ばせる戦いって、こういう感じなのか。今まで、修行か殺し合いだったからなぁ。

 

 

闘技場のバラモスエビル「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ………お前は強いな!!もっと戦いたいが……ワシの体力が限界だ……この魔法がワシの最後の攻撃だ!!防いでみろ!!!」

「……よし、こい!!!」

 

マジックバリアを重ねがけする。あとは、盾で防ぐ!!

 

 

闘技場のバラモスエビル「これが、全力のイオナズンだあぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

バアァァァァァン!!!!!

 

…………!!??とんでもない威力だ!!もうイオグランデだろ!?グググ……負けてたまるかぁぁ!!!

 

「うおおぉぉぉ!!!」

 

 

 

 

 

 

…………どうなったんだ?俺は耐えたが……向こうの様子が分からない。……煙が段々引いてきた。

 

闘技場のバラモスエビル

「……見事だ!!!ワシの負けだ!!!」

 

バラモスエビルが地面に倒れた。観客は大盛り上がりだ。回復してやるか。

 

「回復するからじっとしててね。」

闘技場のバラモスエビル「おお、すまんな。………ふぅ、ここまで全力で戦ったのは久しぶりだ!対戦も回復もありがとな!!」

「こっちこそ、良い経験になったよ。こういう風に、観客がいる中での戦いは初めてだったから……」

闘技場のバラモスエビル「まぁ、貴重な経験ではあるな。ワシもここに来るまでは、知らなかった事だ。……さて、お前は先に進んで良いぞ!!お疲れ様だ!!!」

 

 

バラモスエビルが、闘技場から去っていく。なんか、カッコいいバラモスエビルだったな。……俺も行くか。

 

闘技場の出入り口に向かった。途中で、闘技場のスタッフらしき魔物に案内されて、下り階段の場所に来た。……この先がゼニスの城か。ようやく着くのか。

 

 

………………………………………

 

 

 

長い長い下り階段を降りていく。ようやく、謁見の間らしき場所に着いた。近くに兵士がいたので、聞いてみるとゼニスの城という事が聞けた。……ここがゼニスの城か。やっと中間地点だよ!!下り階段が異様に長かった!!

 

とりあえず、ここの王様に挨拶しよう。

 

ゼニス1世「おお!よくぞ来たな!わしがこの城を治めるゼニス1世じゃ!」

「どうも。俺はネドラと申します。ルビス様の許可により、ここへ来る事ができました。よろしくお願いします。」

ゼニス1世「そうか!!ルビス様の許可という事は、しんりゅう様に会いに来たのじゃな?」

「はい!願いを叶えて貰うために来ました。」

ゼニス1世「うむ!正直でよろしい!!この城の先にある塔を登れば、しんりゅう様の元にたどり着けるぞ!頑張るのじゃぞ!!」

「分かりました!!……ところで、失礼かもしれないんですけど休憩場所として使ってもよろしいでしょうか?」

ゼニス1世「問題ないぞ!長旅で疲れているじゃろうし、じっくり準備をしていくがよい!!」

「ありがとうございます!!」

 

 

だいぶ道のりが長かったからな……洞窟でかなり迷ったし。休憩させてもらおう。

 

 

………………………………………

 

 

………ゼニスの城の隅っこで寝てしまった。どれくらいの時間がだったんだ?外がずっと明るすぎて分からない……もしかして、天界って夜の概念がない?浦島太郎みたいな現象が起こらなければ良いが………

 

そうだ!ルビス様たちに連絡をするか!!

 

 

 

ルビス様、キャリーさん、ネドラです。今、ゼニスの城という場所に来ました。これから塔を登って、しんりゅう様に会いにいってきます。

 

(ルビス『ネドラさん、おめでとうございます。ゼニスの城はいわば中間地点……しんりゅうへの道のりは、まだ大変ですが頑張ってくださいね。』)

 

(キャリー『ネドラさんの実力は十分に知っていますが……一人で、こんなに早く行けるとは思いませんでしたよ!!』)

 

え?キャリーさん?こんなに早くとは?時間って進んでないんですか?

 

(キャリー『いえ?ちゃんと進んでいますよ?ネドラさんが、テドンに戻ってから6日は経っているはずです。』)

 

テドンに戻ってから……ってその翌日に天界に行きましたから、もう5日も経っているんですか!?

 

(ルビス『人間で、5日でそこまで着くのは至難の技ですけどね。ネドラさんはハイペースで進んでいますよ?』)

 

そうなんですね……あの、すみませんが、テドンにいる父さんと母さんに俺の無事を伝えてくれませんか?

 

(キャリー『私が伝えましょう。ネドラさんはしんりゅう様に会って、願いを叶える事に集中してくださいね!』)

 

ありがとうございます!!しんりゅう様に会い次第、また連絡します!!

 

 

 

よし、行くか!!……なんか、テドンに帰ったら言われそうだな。また、療養生活みたいな事になりそうな気が……考えるな。今はしんりゅう様に会う事を考えろ、俺!!

 

 

………………………………………

 

 

 

俺は、ゼニスの城の中央にある階段を下りて行った。途中でお爺さんに会い、大きな壺の中身のお湯を飲ませられる事になった。……ただの嫌がらせなのはゲームで知っていたが……何が面白くてここまで来たヤツに、それをするんだろうか……?まぁ、気分転換にはなった(?)ので、先に進む。

 

…………ここがしんりゅう様の元に行ける塔か。よし、行くぞ!!

 

 

 

……気合いを入れたは良いものの、魔物がほとんど襲ってこない。なんでだ?塔の内部を進んでいって、たまに「ちょっと試合しようぜ!!」っていう感じで魔物と戦うだけだ。……ここの魔物は殺し合いはしないみたいだ。まさか、バラモスエビルも温厚とはな……あの様子は、完全にゾーマの命令を無視しているか、忘れている。襲ってこないなら……まぁ、見逃そう。内心複雑だけど。バラモスエビルの数は少なかった。たぶん、ゾーマに呼び出された分がいなくなったんだろうな。

 

 

 

 

結構、楽にしんりゅう様に会えそうだな!!

 

 

塔は順調に進む事ができた。洞窟よりも全然楽に行ける。魔物に敵意がないから、基本的に倒さずに進める。……洞窟みたいに迷わないしな!!洞窟が一番大変だったじゃないか!!??

 

 

…………………

 

 

 

あっさりと、塔の頂上に着いた。さて、ルビス様とキャリーさんに伝えよう。

 

 

 

ルビス様、キャリーさん、意外と楽に塔の頂上に着きました。

 

(ルビス『なんと!?随分早いですね……ですが、良い傾向ですね。おめでとうございます。』)

 

(キャリー『おめでとうございます!!これで、しんりゅう様に認めてもらえば願いが叶うのですね!!』)

 

認められるような力が、俺にあれば良いですけどね……

 

(キャリー『大丈夫ですよ!天界で生きていけるくらいの実力が、ネドラさんにはあるのですから!!』)

 

(ルビス『しんりゅうは正しく判断してくれるはずです。ネドラさんであれば、大丈夫ですよ?自信を持ってください。』)

 

ありがとうございます!……では、アレフガルドで言ったように、俺としんりゅう様の様子を見ていてもらえますか?

 

(ルビス『もちろんです。応援してますよ?』)

 

(キャリー『頑張ってくださいね!ネドラさん!』)

 

 

 

 

よし、とんでもなく強い気配が待ってくれてるし、そろそろ行くか。たぶんしんりゅう様だろう。強い光の力も感じるし。

 

俺は強い気配の方に進んでいった。……上から淡い光を放っている、緑色の龍が現れた。周りに稲妻が走っている……この龍が、しんりゅう様……ゲームで知ってたけど、凄くデカイし、迫力がある!!

 

 

しんりゅう「ほほう……なかなかの強者が来てくれたようだな。私は嬉しいぞ!」

「あなたがしんりゅう様ですか?」

しんりゅう「いかにも!!私はしんりゅう。天界を治める者だ。」

 

 

……本当に俺の実力が認められるんだろうか?いや、不安になってもしょうがない。やるしかないんだ!!やらないとギアガの大穴の問題が解決しない!!

 

「ルビス様から聞きました!あなたに実力を認めてもらえば、願いを叶えてくれると!!」

しんりゅう「そうか、そうか!!ルビスが言っていた人間というのは、そなたの事か!!その通りだ。……その様子だと、準備は整っているようだな?」

「はい!どうか、この俺と…………ネドラと戦ってください!!」

 

 

 

しんりゅう「その心意気はよし!!では、私を殺す気で挑んでくるがいい!!!」

 

 

 

よし、全力を出して絶対に認めてもらうぞ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




闘技場のバラモスエビルは、かなり強い部類です。ネドラは龍人化せずに勝利しましたが、試合形式かつ持久戦に持ち込んだためです。もし、この個体が殺す気でできたなら、ネドラはかなり苦戦していました。その場合でも全力を出したネドラが勝利しますが、かなりギリギリの状態になります。



天界の闘技場のバラモスエビル

大魔王ゾーマにより、天界に送られたバラモスエビルの1体。元々、殺し合いが好きではなく、他のバラモスエビルとは感性が合わなかった。天界に送られたのを機に、魔王軍を抜けようと考えた。バラモス並に頭が良い。
天界の闘技場の魔物スタッフに勧誘されて、現在に至る。実力はバラモスやバラモスブロスを軽く越えるが、殺し合いが好きではないため、相手を生かして逃がそうとしてしまう。闘技場では、殺し合いが禁止されているため、この個体にとっては天職だった。殺さない戦いは大好き。
バラモスフロップやバラモスナイトの存在を知らない。もし、バラモスナイトがこの個体の存在に気づいた場合は、躊躇なく殺してしまう。それほど、バラモスナイトの憎悪が大きすぎる。
ちなみに、バラモスナイトよりは弱く、さすがに負けてしまう。
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