ただのんびり生きていたかった人生…半人生?   作:フリスリンク

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自己満足の作品を続けられている自分に驚き。

この世界はゲームでいうステータスをカンストしたとしても、魔物の集団が来るとだいぶきつい世界です。あくまで一人で挑む場合ですが。そもそもステータス上限の概念もこの世界にはありません。


第4話 メタルスライムの実力と恩恵

「はぁ…父さんと母さんから何て言われるか…気配でバレるから堂々と行くしかないか。」

メタルスライム「あきらめがかんじん。はやくあいにいこう。おねがい。」

 

このメタルスライムのせいでこんな気分になってるのに…当の本人は随分リラックスしてるな。

 

自宅の前まで来た。何故か俺が緊張してきた。

 

ネドラ母「お帰りなさい。お父さんはまだ帰ってきてないわよ?なんだか変な気配がすると思ったら、メタルスライムが一緒にいたのね。」

「ごめん母さん。この人間の言葉をしゃべるメタルスライムが連れてけってしつこくて…」

メタルスライム「わたしのあんぜん、なかまのあんぜんのため。メタルスライムだいひょうのつとめ。まもってくれるいいやつをさがしてた。わたしもひっし。」

ネドラ母「しゃべるメタルスライムねぇ…私会った事あるかもしれないわ!この世界に来たばかりの時に。」

メタルスライム「おまえがドラゴンか。にんげんになってるけどわかる。あのときはせわになった。またたのみたい。いいか?」

ネドラ母「私は良いけど、ネドラはどう?お父さんにも聞かないといけないし…それにどれくらい仲間がいるか分からないからね。」

 

母さんはこのメタルスライムと知り合いだったのか。そこまで深そうな関係じゃなさそうだけど。

 

「俺は問題ないよ?母さんと知り合いみたいだし。ただ、メタルスライム達に頼みたい事があるけどね。」

メタルスライム「わたしたちにたのみたいことってなに?」

「この村と今後来るであろう人達を守って欲しいのと、村の復興を手伝って欲しい。」

 

この村の復興のためには戦力も必要だし、労力も必要だ。俺の知ってるスライムが主人公のゲームでも街の復興作業をしてたし、もしかしたら役に立ってくれるかもしれない。

 

メタルスライム「なるほど。おまえはこのばしょがすきなんだな。わかった。まもってくれるならちからになる。」

「本当か!?ありがとう!父さんにも伝えなきゃな!」

ネドラ母「あらあら、嬉しそうね!でもそうなるとメタルスライム達にも力をつけて貰わなきゃね!!」

メタルスライム「ちから?わたしたちつよくなれる?」

ネドラ母「もちろん!強くなければ守れないわ!私たちが鍛えてあげる!ネドラもそれでいい?」

「それでいいよ!あれだけメタルスライムがいたんだ。これで労働力確保だ!!」

 

話はまとまり、あとは父さんに話すだけになった。

…毎回メタルスライムって呼ぶのなんか嫌だな。愛称でもつけるか?

 

「なあメタルスライム。お前名前というか呼ばれてる愛称ってあるか?」

メタルスライム「そんなものはない。わたしたちモンスターはつよいものにしたがう。メタルスライムはメタルスライムだけのしゅうだんでかたまって、そのなかのつよいやつにしたがう。なまえはモンスターにひつようない。」

「そういうものなのか。でも毎回メタルスライムって言うの辛いし、周りと区別がつかないから愛称つけていい?」

メタルスライム「いいぞ?したがう。」

「嫌だったら言ってくれよ?…メタランっていうのはどうだ?」

メタルスライム(以下メタラン)「いやじゃない。わかった。いまからわたしはメタラン。これからよろしく。」

「おう、よろしくな!」

ネドラ母「なんだか打ち解けてきたみたいね!でも見た目ね…分かりやすいようにこれを頭に被ればどう?」

 

そういって母さんは目玉模様がついてる青い帽子をメタランに被せた。この帽子…見た事あるぞ?

 

ネドラ母「これはふしぎなぼうしっていうものよ。確か、グリンラッドって所で大量に手に入ったのよ。雪が降っててちょっと寒かったから炎ブレスを吐いてたんだけど何故か大量に落ちててね。怪奇現象かと思ったわ!ドラゴンテイルっていうムチも大量に落ちてたわね…」

 

…たぶん炎ブレスに巻き込まれた魔物の物だと思う。母さんから認知されないまま燃やされちゃったか…よくアイテムだけ残ったな!?

 

メタラン「これはいいものだ!ほんとうにもらっていいのか!?」

ネドラ母「ええ、いいわよ!なにせ大量にあるからね!それにあなたがリーダーなんでしょ?良い目印になるじゃない!」

メタラン「ありがとう!だいじにする!」

 

このあと父さんが帰ってきて事情を話した。父さんも「害がないどころか村の復興を手伝ってくれるなら歓迎するぞ!!」と言ってくれた。父さんも器が大きいな。

ちなみに父さんはポルトガの船の護衛をしてお金を稼いでいたようだ。船の上で普通に戦える父さんに改めて尊敬した。

 

 

………………………………………………………………………………………

 

それから二ヶ月…テドンの復興はかなり進んだ。まず、母さん主導で(稽古はもちろん魔物を食べたり…)メタランを含めたメタルスライムの特訓から始まり、メタルスライムがかなり強くなった。特にメタランは母さんから聞いたダーマ神殿の情報に興味をもち、俺とメタランでダーマ神殿に行く事にもなった。ダーマのみんなからは驚かれ、神官様からは、

 

「お前たちの破天荒っぷりに慣れてきたつもりじゃったが…まさかメタルスライムに職業を与える事になるとはの…人生何が起こるか分からないものじゃな。」

 

と、しみじみ言われてしまった。まぁ、他の人から見たら非常識の塊だよなとは俺も思う。

 

メタランは他の魔物を食べる事に躊躇がなく、倒しては食べ、転職を繰り返した。結果遊び人と賢者を除いた職業をマスターし、最終的に僧侶になった。メタランいわく、みんなを回復しやすいとの事。ダーマ神官様からは、

 

「もう驚く事はないかもしれんな…」

 

…遠い目をして悟っておられた。

ちなみにメタランのレベルを確認したシスターも

 

「こんな事は初めてですよ…しかもレベル99ですし、魔物が全部こんなに強かったら絶望しますね…」

 

と言っていた。まあ、反逆したら父さんと母さんに潰されるから大丈夫そうだけどね。

メタラン以外のメタルスライムは転職をしていないため、俺たちに比べるとそこまで強くないが、集団戦ではかなり苦戦した。そもそも魔法効かないし、物理攻撃もちゃんと当てないと効果が薄いし、素早いしでそれはもう凄かった。家族全員良い経験になったけど、メタルスライムの数が50をはるかに超えていた。これちゃんと統率できるのかメタランに聞いた所、

 

メタラン「これぐらいなんともない。まえはもっとなかまがいたけど、わるいにんげんにやられた。いざとなればがったいしてもっとつよくなれる。」

 

との事。…え?お前ら合体できるの?ドラクエ3にキングスライム系統いなかったよね!?俺が驚いていると、

 

メタラン「わたしはしじをするからきほんてきにがったいしないけど、やろうとおもえばできる。そもそもにげるのじゅうしだから、がったいするきかいない。でもむらをまもるためにがったいしないといけないときがくるから、れんしゅうした。がったいしたメタルスライムとたたかってみる?」

 

興味が湧いたので実際に戦ってみた。合体している所を見させてもらったが間違いなくゲームで見た事がある8匹での合体だった。…が、明らかに俺の知ってるメタルキングよりもデカイ!デカすぎる!?これ本当に8匹分か!?これメタル化したウルトラスライムだろ!?

 

勝負は何とか俺の勝利で終わったが、向こうの合体を維持する力が尽きたために勝負が終わっただけの事。速いし、力強いし、魔法連発してくるし、こっちが会心必中を10発以上ぶち当てても平然としてるし…

 

これが他のメタルスライムもできるってマジですか?バグ個体だろこんなの…

 

なんちゅう化け物を誕生させてしまったんだ、母さん…

どうやら父さんも母さんもこのメタルウルスラと戦ったらしい。父さんは持ち前の耐久力と持久力で合体解除までもっていったらしい。母さんは余裕だったとの事。実は母さんがバグ個体だったのか?それとも今のアレフガルドではこれが標準なのか?怖くて聞けない…

 

メタルスライム軍団の実力も上がった所で、テドンの復興作業を進めた。当然作業は順調に進み、瓦礫の撤去や、畑の耕し(ジャガイモを育てている)、元々あった宿屋の建設等がだいぶはかどった。やっぱりスライム(全員メタルスライムだが…)って凄いんだな…器用だし、友好的なモンスター代表なのも頷ける。

 

ちなみにメタランの知ってる情報を聞いた所、ちからのたね等のドーピングたね類は畑で育てられるとの事。さらに毒沼に関しては、バブルスライムを連れてきて吸わせると良いという事を聞いた。正直めちゃくちゃ必要な知識だったのでありがたかった。

これを聞いた父さんはバブルスライムが生息しているナジミの塔にいき、バブルスライムを10匹ほど瓶詰めにして持って帰ってきた。…凄くかわいそうな姿…

 

まず一匹毒沼に放流。様子を見ていたが弱ってきてしまった。どうしたんだろう?毒沼が強すぎるのか!?

 

ネドラ父「…もしかして、粉末状にしたどくけし草がバブルスライムの邪魔をしてるのか?」

ネドラ母「…そういえばめちゃくちゃ撒いたわね。面倒な事になったわ…」

 

母さん、薄情すぎませんか?バブルスライムも困惑してるし、瓶詰め状態のバブルスライムも凄く焦っている感じがする…かわいそうだから一回バブルスライムを取り除いて…かわいそうだけど逃がさないよ?

 

メタラン「とりあえずこおらせられるか?どくぬまをこおらせて、じめんをほりおこせばなんとかなる。」

 

メタランの指示に従い、俺が龍化してかがやくいきを吐き、地面をえぐってそのえぐった土壌を、誰も寄り付きそうにない山の近くに運んだ。念のためマヒャドで凍らせた毒沼と土壌を囲んだ。その作業を繰り返した。終わったあと、バブルスライム達をどうするか話し合い、

 

ネドラ母「殺るしかないわね!」

 

…母さんは抑えて。とりあえずナジミの塔に帰して上げた。その時のバブルスライムの顔は忘れられない…めちゃくちゃ疲れた顔をしていた。怯えていたのか、はぐれメタルのように逃げていった。…達者でな。それと本当にごめん。

 

えぐった土地の部分は畑にした。建物なんかとてもじゃないが建てられないし、毒沼の成分はだいぶなくなっていたので、念のためどくけし草をそこで栽培する事にした。

 

ナジミの塔のついでにアリアハンに寄る事ができた。勇者の事が聞けるかと思ったが、どうやらオルテガがいることは分かった。だがドラクエ3の主人公は生まれておらず、ゲームの原作が始まるのは最低でも16年後だという事が分かった。良かったんだか、悪かったんだか分からない…

……………………………………………………………………………………

 

 

テドンの復興はほとんど終わったと言ってもいい。あとは避難した人が戻ってくるのを待つのと、ちょっと民家を建てるぐらいになった。…メタルスライムが100匹を超えてたのは驚いたが。どこから来たんだ?また母さん主導で鍛え始めたし、この村テドンは「メタルスライムの村」になってしまいそうな勢いだ。

 

メタラン「もっとなかまをよんでもいいかもしれない。」

「まだいるの?この時点でだいぶいるけど…」

メタラン「だいじょうぶ。このむらのルールをたたきこむから。あばれさせないようにする。」

 

…本当に大丈夫かな?

 

今のところ、この村周辺の魔物は近寄らなくなったし(いたとしても血祭りにあげてやる…)、だいぶ楽になった。そういえばメタランが「ひかるたまをみつけた。あげる。」と言われて渡されたこの玉…なんとなくあるんじゃないかと思っていたが、グリーンオーブだこれ。どうしよう…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




主人公ネドラは帽子を被ってませんが、ネドラ母が作った髪飾りをつけています。

紅龍の髪飾り
紅く燃えるような色をした龍のウロコを加工してできた髪飾り。ゲームでいうと守備力80だが、現実ではただの壊れにくい髪飾りである。しかし、つけたものに及ぼす害を退ける効果がある。また、とある紅龍から位置情報を察知される。
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