ただのんびり生きていたかった人生…半人生? 作:フリスリンク
最近行けてなかった、勇者の家に行って様子を見に行った。アルスは元気そうで、メタブレイブがずっと付きっきりで世話をしている。マリアさんやお爺さんも、オルテガさんの帰る頻度が多くなってて嬉しそうだった。
………ルイーダちゃんに子ども扱いされるのは、直ってなかった。大人になったら、なんて言ってやろうかなぁ!?
……ルイーダちゃんの事はさておき、アリアハンの大臣が城下町を歩いていたので、声をかけた。向こうも何度も貴重なたねを持ってきてくれる人として、認識されていたみたいだ。
アリアハンの大臣に、一人旅のオルテガさんの様子を伝えた。テドンに来て休みに来てくれるが、かなり疲れてそうだという事。魔王バラモスのいるであろう城まで泳ぐといった、大変な事をしている事等々。
大臣はオルテガさんから、そういった情報を聞いていなかったようで、かなり驚いていた。……やっぱり、オルテガさんは大変さを伝えてなかったか。
……ルイーダの酒場とは言わないが、旅人や冒険者が集う酒場を作ったらどうかという提案をした。大臣は深く考える素振りを見せて、もっと俺自身が知っているオルテガさんの情報を聞きたいと言ってきた。できるだけ、オルテガさんのした事を話しておいた。
最終的に、王様に伝えに言って対策を考えてみると言っていたが………これで、アリアハンにルイーダの酒場ができるだろうか?できなかったら、諦めるしかないか。
大臣に伝えられただけでも良しとしよう。
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久しぶりの下の世界………アレフガルドに来た。ちゃんとアレフガルドにもルーラできて良かった。
現在、ゲームで言う魔王の爪痕の洞窟前にいる。ルーラでここに来れて良かった……毎回、ルビス様の塔にお邪魔するわけにもいかないし、今回はルビス様たちに用がないから、ここの洞窟は都合が良かった。
さて、ゾーマを探すか!!時間の許す限りな!!……そういえば、闇が晴れて時間が分かりやすくなったけど、上の世界と時間ってズレてたりするのか?まぁ、いいか。
………………………
魔王の爪痕の洞窟を隅々まで探索しているけど………いないな。普通の魔物しかいない。勇者の盾も前に回収済みだし……
いっその事、この洞窟を破壊し尽くしてやろうか?
魔法が使えないって、迷い込んだ人がいたら害でしかないし………光の力は全然使えるから、ガイアフォースで更地にした方が良いよな………
美味しいヒドラが食べられなくなる事は惜しいが、しょうがない。破壊するか!!念のため、怒りによる龍化をして………
ドガアァァァァァァン!!!!!
念入りに人がいない事を確認して、思いっきりガイアフォースで更地にしてやった。そして、すぐに人間状態に戻った。ガレキもろとも消し飛ばしたし、安全になっただろ!!ゾーマが今、どんな姿をしているかは分からないけど、ここに逃げ込むことはできなくなったな!!
さて、ゾーマの捜索を続けよう!!
…………………………
ガライの家、ラダトームの城を探索していたら夕方になってしまった………
今のところ、怪しいヤツはいないんだよなぁ。敵意のある魔物の気配も、城下町にはほとんどないし(迷い込んでいた敵意のある魔物は処分した)。……ラダトームで思い出したけど、カンダタはここに来れなくなったのか。どうでも良いけど。アイツってそもそも何歳だ?
とりあえず、帰るか………また、母さんに遠出禁止令を出されても困る!!
テドンにルーラをした。もう夜になってたよ……少し下の世界と時差があるな……
自宅に帰ると、母さんが自宅の前にいた。……なんだ?どうしたんだ?
「ただいま。……どうしたの?母さん。」
ネドラ母「お帰りなさい!ネドラ!……今日はどこへ行っていたのか、教えてもらってもいいかしら?」
「?別に良いけど……朝はレイアムランドに行って、竜の女王様の所に行って……昼はアリアハンに行って、その後からさっきまでアレフガルドにいたよ?」
ネドラ母「アレフガルド………魔物がいる場所かしら?」
「うん。魔法が使えなくなる洞窟でゾーマを探してたんだけど……見つからなかったんだ。その洞窟に逃げ込まれないように、更地にしたけどね。」
ネドラ母「やっぱり、ゾーマ様を探してたのね……不安になる気持ちになるのは分かるけど、深追いしないようにね?今のネドラなら大丈夫だって分かってても、私とお父さんが心配になるから……」
「それは………ごめんなさい。」
………心配かけちゃったか。でも、ゾーマを倒さないとなぁ……
ネドラ母「アンも心配してたんだから、会いに行きなさい!宿屋に泊まってるからね!!」
「……また宿屋に泊まれ、とかじゃないよね?」
ネドラ母「さすがにやらないわよ。ネドラのベッドだって新しくしたんだし……進展もあったからいいわ!」
「分かったよ……じゃあ、会いに行ってくる。」
母さんのアン押しが凄いな。俺とアンをくっつけたいのか?何が母さんを駆り立てるのか……
宿屋スライムのスヤリンに挨拶をして、アンが泊まっている部屋の前に着いた。ちょっとだけ、言葉を残して帰るか……
「アン?帰ってきたよ。心配かけてごめんね?それじゃあ、俺はこれで…………」
アン「にーげーるーなあぁぁぁ!!!」
「はぁ!?なに!?ちょ!!引っ張らないでよ!?」
なに!?ホラー演出みたいだったんだけど!?なんで、腕を引っ張るんだ!?部屋に入るつもりはないって!!
……このままだと、他のお客さんに迷惑がかかるな。はぁ……しょうがないので、アンに引っ張られながら部屋に入った。
「……他のお客さんに、迷惑がかかるから止めてくれ。」
アン「それはごめん!でも、ネドラが逃げようとするのが悪いわ!!」
「逃げようとなんてしてないよ……どうしたの?」
アン「今日、ネドラに会えなかったから寂しかっただけ!!……別にお話をするくらいなら良いでしょ?」
「まぁ、良いけどさ。」
アンが眠くなるまで、今日あった事を話した。……気づかれないようにラリホーマを唱えながらな!!あったら便利だろうと思ってできるようにした魔法を、こんな事に使うとは思わなかったよ!!でも、アンがやけに興奮気味だし、普通に話をしてても寝てくれないだろう。………頼むから寝てくれ。
アンが寝た後、俺は自宅に帰った。……まさか、寝るまで俺の腕を離さないとは思わなかった。信用ないのかな、俺……
………………………………
アレフガルドでゾーマを探す日々が続いた。時々、勇者の家やしんりゅう様の所に行っているけどね。
ラダトーム西の港、マイラ、ドムドーラ、メルキド、リムルダール、岩山の洞窟、ゾーマの城跡地を巡ったけどゾーマは見つけられなかった。海も探したんだけどなぁ………
ドムドーラの水不足の解消のために、サバンナの水ときよめの水を出しまくったり、岩山の洞窟を魔王の爪痕の洞窟のように調べて更地にしたり、沼地の洞窟を調べたりした。………何の成果も得られなかったよ!!ドムドーラの住人には感謝されたから良いけどさ!!
他の村や町も活気づいていたし、ゾーマの存在が微塵も感じられなかった。特にメルキドは、闇に覆われていた時の状態がウソのように活気づいていた。……あんなに閑散としていた町がねぇ。
ゾーマの城跡地も念入りに調べたが、特になにもなかった。魔物がいるわけでもなかった。……念のため、光の力のガイアフォースを何発も撃ち込んで、いけにえの祭壇の原型をなくしておいたが……意味はあるんだろうか?
こんなに収穫がない日々は久しぶりだな……オーブ探し以来かな?勘弁してくださいよ……
手がかりがないままゾーマを探すのはツラいが、止めるわけにはいかないし……おのれ、ゾーマ!!!
そして、今日もアレフガルドに行こうとしたら………コハビンさんが、前みたいに焦った感じで近づいてきた。
「コハビンさん?どうしたんですか?」
コハビン「……まずはいつものヤツ……エルフののみぐすりだ!」
「ありがとうございます!」
コハビン「それでな、女王様が坊や……ゴホン!!ネドラを呼んでいるんだよ。エルフの里近くの洞窟前で待つとの事だ!!」
………坊や発言は置いといて……何があったんだ!?また山賊か!?
「また山賊の問題ですか?」
コハビン「いや、違うな。俺も詳しくは聞かされてないが……とにかく、直接会って話がしたいそうだぞ?」
「……なんだか不穏な気配がしますが、分かりました。今から行ってきますよ。」
コハビン「おう!気をつけてな!!」
予定変更だ!!地底の湖の洞窟に行かないと!!
…………………………………
地底の湖の洞窟にルーラをしたが……エルフの女王様は……いた!!
「エルフの女王様!!来ましたよ!!」
エルフの女王「こうして、対面でお話をするのは久しぶりですね。ネドラ。元気そうでなによりです。」
「エルフの女王様もお元気そうで良かったです!!……それで、話とはなんですかね?コハビンさんからは、山賊の事ではないと言われましたけど……」
エルフの女王「……エルフの里の問題はないのですが、一つ確認したい事がありまして。単刀直入に聞きます。ネドラ?アンと交際をしていますか?」
「………はい!?してませんよ!?」
直接会って話したい事って、アンの事!?なんで、交際してるって話になるんだよ!?
エルフの女王「……嘘はついていないようですね。では、アンの妄想ですか……?いえ、しかし……」
「えーと……アンが何か言いふらしたんですか?」
エルフの女王「いえ、私がアンに聞いたのです。以前のアンは精神が不安定でした。しかし、最近のアンの様子を見ると、凄く楽しそうでして……気になって聞いてみたら、あなたの名前とあなたに関する事だけを言うのです。もしかしたら、アンとあなたの関係が、進展したのではないかと気になってしまいまして………」
「ああー……俺がアンに、何かやらかしたんじゃないかと思ったわけですね?」
エルフの女王「そこまでは思っていませんが……実際のところ、どういう事になっていますか?」
……なんで、アンを振った事を話さないといけないんだ!?しかも、振った相手の母親に!?気まず過ぎるだろ!?
しかも、ゾーマの事が絡んでくるし!!どうすれば!?……ゾーマの事は伏せつつ言うしかない!!エルフの女王様は、娘のアンの心配をしているだけだ!!
「………実は、今まで俺たちが隠していた事をアンに話したんです。テドンやレイアムランド、とある神々の使いの者しか知らない事情です。世界に知れ渡るとマズいレベルの話でして、アンにも黙っておくつもりだったんですが……号泣されてしまって、なだめるために話す事になったんです。」
エルフの女王「……それは、私にも言えない事情ですか?」
「……もしかしたら、アンが口を滑らせてしまうかもしれませんが、まだ解決していない事なので……言えれば楽なんですが、知られていく度に解決から遠くなってしまうんです。神様の使いの方々も動く程の事なので………」
エルフの女王「なるほど……分かりました。その事情は聞かなかった事にしますが、それとアンの話にどう関係していくのですか?」
「実は……アンがテドンの宿屋に泊まった時に告白されたんです。でも、俺が今まで生きてて恋愛の事を考えていなかった事と、さっき話した事情を解決しないと俺たちの命に関わるので、それを理由に断ったんです。」
エルフの女王「断ったのですか!!??え!?でも、あの様子は………なにが……!?」
エルフの女王様が凄い取り乱し始めたぞ!?アンはエルフの里で、どういう振る舞いをしているんだよ!?俺が気になってきたぞ!?
「俺が振る立場になるとは思ってもみませんでしたが……………………振った後にアンからキスをされました。」
エルフの女王「何故そこでキスを!?」
「アンが言うには、『俺が恋愛感情を抱いた事がないから、振られた事にしない』との事で……俺も混乱しましたよ……そこから、絶対に意識させてやるとか言われまして……日に日にアプローチが激しくなっている状況です。」
もう、恥ずかしいよ、俺……
なんで、振った相手の母親に話さないといけないんだよ……今の俺の顔、絶対赤くなってるよな……
エルフの女王「……ネドラがちゃんとアンに理由を話して、断った事は分かりました。ですが……いえ、だとすると辻褄が合う……?確かに嬉しそうに………」
「……もしかして、アンの中では付き合ってる事になっているんですか!?あ、でも、自分でまだ恋人じゃないとか言ってましたし……」
エルフの女王「……分かりませんね……エルフの里でアンに聞いた時は、嬉しそうにあなたの事を話していたので……エルフの代表としては、止めなければなりませんが……母親としては歓迎したいのです。アンはあなたと関わってから、とても元気になりましたから。」
……同族以外とは付き合えないのか。それが、エルフの里の掟か。エルフの女王様も思いが板挟みになっちゃっている……エルフの女王様もツラいよなぁ。
エルフの女王「……アンの母親として、お願いします。アンの事を遠ざけないであげてください!」
「そんな事はしませんよ!?アンの事は親友だと思っていますし……付き合う事に関しては、分かりませんけど……」
エルフの女王「今はそれで大丈夫です。今後のアンの行動次第になりますが、もし交際するとなったら教えてください。アンにも聞きますが、あなたからの情報も聞きたいので。」
「……分かりました。確定的な事は言えませんけど……そうなった場合は伝えますよ。でも、エルフの里ではダメなんですよね?エルフの代表としては止めないといけないって……」
エルフの女王「その時の事は考えています。ネドラ、あなたはアンの事を考えていてくれれば、それだけで良いのです。」
「……どうにか、考えてみますよ。恋愛感情……誰に対しても湧きませんでしたからねぇ。」
エルフの女王「大変だと思いますが、よろしくお願いしますね?」
なんだか、親公認の話になってきちゃったな……俺の両親もアンの味方みたいな行動するし。
こんな不誠実な状態で、アンと付き合ってもなぁ……まぁ、良く考えてみる事にしようか。もちろん、ゾーマの事が全て終わってからだけどな!!
ルイーダの酒場ができるのかは、アリアハンの王様次第……
魔王の爪痕は、ネドラのホーリーガイアフォースで更地になりました。最下層の謎の空間(裂け目)も、強い光の力でなくなりました。
エルフの女王も、ネドラとアンの関係が知りました。お互いの親公認という状況ができあがり、外堀が……