ただのんびり生きていたかった人生…半人生?   作:フリスリンク

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大魔王ゾーマを倒したのに、気持ちが晴れないネドラ。大魔王がいなくなった事で、真の平和は訪れたのですが……大丈夫である事を信じましょう。

ちなみに、大魔王ゾーマの配下(忠誠心がある者)が生きているため、「大魔王ゾーマとその配下がいる限り、ネドラとネドラの大切な仲間達を五体満足の不死身にする」という願いの効果は解除されていません。

アレフガルドに残っている大魔王ゾーマの配下、天界にいる大魔王ゾーマの配下も倒さないといけません。………使命を忘れている天界のバラモスエビル達も対象なんですよね……大魔王ゾーマへの忠誠心はあるので。



第53話 ゾーマ討伐の報告と宴会 オルテガ達への真実の報告

 

 

 

大魔王ゾーマを討伐した後、ルビス様についていき、ルビス様が施す封印の様子を見ていた。………突き刺した勇者のつるぎと一緒に封印していたけど……あの勇者のつるぎには、ゾーマの力でも入り込んでしまったんだろうか?念のために一緒に封印をするらしいけど……まぁ、俺が口出しする事じゃない。何かしらの可能性があるなら、念入りにやった方が良い。

 

ルビス様の塔に地下を作り、その地下に……封印したゾーマの遺体と勇者のつるぎを安置するらしい。目立つ場所には置けないよな………

 

 

 

そんな事があり、現在はルビス様たちと一緒に、ルビス様の塔付近にいる。さっそく、キャリーさん達が地下を作り始めるそうだ。ゾーマ討伐の後にすぐやるなんて凄いな。

 

 

…………ようやく、大魔王ゾーマに脅かされる事のない……ゾーマに対する不安や対策を考えなくて良い生活ができる。

 

 

大魔王ゾーマを倒した事をみんなに伝えないとな。………一部を除くアレフガルドの住人には、知らせなくて良いだろう。とっくに闇は晴れているし、そもそも大魔王ゾーマがまだ存在していた事なんて伝えなくて良いはずだ。ゾーマの城だって破壊したし。

 

 

 

 

 

でも、メルキドの人たちには………どう説明すれば良いんだ?

 

 

 

ゾーディと呼ばれていた………ゾーマはもういない。メルキドの人たちにとって、ゾーディの存在は大きかったように思える。見た目は、そこら辺にいるただの子ども。しっかり者で、酒場の手伝いを一生懸命にやっていた子どもなんだよ………

 

俺から見てもそう思えたんだ。メルキドの住人からしたら………かなり良く思われていたはずだ。とても、その子どもの正体が、大魔王ゾーマだなんて言えない。そもそも、信じてもらえないだろうし………

 

 

……………俺の気分が落ち込んでいる理由って、その事があるからなのかもな。ゾーマがメルキドを巻き込まずに、俺たちと戦った事も………ダメだな。考えれば考えるほど、落ち込んでいく。元々、大魔王ゾーマの存在に振り回されていたのに………俺の中で全然割り切れていない。

 

ゾーマの行動理由とか……全てを知らなかったら、心の底から憎めていたのにな。こんな事を考える俺は、甘いのだろうか……?

 

ルビス「………ネドラさん?何か悩みでもありますか?とても気分が落ち込んでいるような……そんな様子に見えますけど……」

「………ちょっと、メルキドの人たちの事を考えていたんです。ゾーディという……働き者でしっかり者な子どもは、メルキドの人たちに好かれていました。正体が大魔王ゾーマであるとはいえ、メルキドで一生懸命に頑張っていた事は事実ですから………」

ルビス「……メルキドの住人に知らせなければなりませんね……正体を言っても、信じられないと思いますから言わないようにした方が良いですけど……ゾーディという子どもの行方を誤魔化す必要がありますね。」

「どう伝えたら良いんでしょうか……?知り合いや身内として話すのも限度がありますし………そもそも、ゾーディの扱いは孤児のようでしたから、どこかで絶対にバレてしまいますし………」

 

 

仮にそれが通用したとしても……メルキドの人たちが悲しむ事には変わりない。………子ども殺しの汚名を被るやり方もあるけど…………

 

ルビス「ネドラさん、あなたは十分過ぎる程に頑張ってくれました。……ですから、どうか一人で背負い込まないでください。ゾーディについて知らせる役目は私が行いますからね?」

「え?……どう、誤魔化して説明をするんですか?おそらく、テレパシーで伝えるんだと思いますけど……」

ルビス「『ゾーディという子どもは、導かれし天界の子。』………このアレフガルドに迷い込んだという事にします。そして、私がその天界の子どもを見つけて、故郷に帰したと伝えます。………少なくとも疑う者が現れると思いますが、疑ったところでどうにもできません。天界に行く事も叶わないのですから。」

「ルビス様……………」

ルビス「私が行いますからね?ネドラさんは気負わなくて良いのです。あなたは頑張りすぎたのですから、どうかゆっくり人生を楽しんでください。大魔王ゾーマの脅威から、ようやく解放されたのですから。……もっとお礼を考えなくては……

 

 

………そうだな。俺ではどうする事もできないし、どのみちメルキドの人たちを悲しませる事になる。ここはルビス様に甘えよう………

 

 

 

俺とルビス様が話している内に、地下を掘り終えたようだった。ここからさらに作業が必要になるけど……俺も手伝おう。気分転換は大事だ。

 

 

俺は龍人化して、地下室の建設作業を手伝った。……キャリーさんの部下である、精霊や妖精にくっつかれたり、話を要求されたりしたけど……なんだったんだろう?

 

ある程度作業が一段落した時に、キャリーさんから、「家でゆっくり休んでくださいね?ここまで手伝ってもらいましたから、後は私たちだけでやります。……ネドラさんには、もう負担をかけたくないですから……」と言われた。

 

一瞬、「戦力外通告か!?」と思ったが……どうやら違うようだ。……気を使わせてしまったな。

 

 

俺はルビス様やキャリーさん達に別れの挨拶をして、テドンにルーラをした。

 

 

 

 

 

 

…………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しんりゅう様、竜の女王様たち、レイアムランドのみんな、テドンのみんなに大魔王ゾーマの討伐に成功した事を報告して………一週間経った。

 

 

今でも大きな宴会の気分が、抜けきっていないメタルスライム達がいる。………俺たちよりも喜んでいたな。まぁ、脅威が去ったんだから浮かれるのも当然か。

 

 

 

まず、テドンにて………

 

 

 

弥美は、様々なダンス衣装で踊っていてみんなを盛り上げていたが……弥美は何を目指しているんだか……?元魔王軍とは思えない状況だな。

 

母さんは喜びもあったが、同時に寂しさもあったようだった。………母さんにとっても、ゾーマは特別な存在だった事は今までの出来事で分かっている。今でも、ゾーマに様付けをするくらいだ。俺なんかでは考えられないくらい、思い出が駆け巡ってたんだろうな………

 

父さんやメタラン、メタブレイブ、ガンキン、スヤリン、アパレラ達はハメを外していた。宴会だしな。凄く楽しんでいた。

 

アンに至っては………俺にベッタリくっつき続けていた。なんか小声で「これでネドラは私の事をもっと考えてくれる。」とか言ってたな………これでもかなり考えている方だと思うんだけど……恋人なんだから。というか、アンは宴会を楽しんでいたかが分からない。………俺が知らないだけで、楽しんでいたと思う事にしよう!!うん!!

 

 

ちなみに、旅人や観光客も巻き込んだ宴会だった。事前に、大魔王ゾーマの事は内緒にするように、テドンのみんなに言ったから大丈夫だ。………なんで、宴会をやっているか疑問に思っている人はいたけど、最終的には楽しんでいた。

 

ヨシ!!!

 

 

 

 

レイアムランドにて………

 

 

テドンの宴会の次は、レイアムランドで宴会を始めた。ベロニカさんとセーニャさんは、レイアムランドから外に出られないからな………テドンと同じような宴会準備をして、レイアムランドのみんなとも楽しんだ。

 

 

 

 

 

……………俺がいるという事は、アンもいると考えた方が良い。

 

 

よほど宴会をしたかったのか、俺から離れる事がイヤだったのか………セーニャさんを牽制していたし、たぶん後者だな。

 

セーニャさんは、おそらく俺に好意を持っているんだろうな……最近、俺と話すと顔が赤くなるし、アンと言い合いをしているし、ベロニカさんはその言い合いを見て楽しんでいるし………そもそも、アンとセーニャさんの言い合いを俺に隠さなくなってきたんだよな………内容は………俺が恥ずかしくなるような事だ。

 

 

 

セーニャ

「二番目の女で良いですから!!」

 

 

………宴会中に言われた俺はどうすれば良いんだよ!!??アンと恋人っていう理由で断ったけどさ!!諦めないってどういう事だよ!?俺は、そんなに受け止められる器量なんてないぞ!?ベロニカさんは笑ってないで止めてくれよ!?大変なんだから!!!!!

 

ベロニカさんはもちろん、メタンガ、ベルク等のメタルスライム達も楽しんでいた。それは良かったんだけど………セーニャさんは隙あらば、俺と二人になろうとしてくる。………アンが阻止するんだけどね?…………セーニャさんの事を考えないといけないのか……

 

 

 

 

どうしよう!!??

 

 

 

………………

 

 

 

以上が、宴会内容だ。内容が濃すぎる………!!特にセーニャさん!!俺はどうすれば良いんだよ!?………諦めてくれたら、すんなり話が進んだんだけどなぁ………

 

 

…………とりあえず、今は解決できないんだ。後に回すしかない。それよりもやるべき事がある。

 

 

それは、オルテガさん達に真実を話す事だ。

 

 

もう、ウソをつき続ける必要はなくなった。魔王バラモスどころか、大魔王ゾーマもいなくなったんだ。これ以上、魔王バラモスがいる事を信じて、旅をしているオルテガさんに申し訳ない。

 

「母さん?オルテガさんの場所を知りたいんだけど……探ってもらって良い?」

ネドラ母「もちろん!良いわよ?………アリアハンの方角だわ!!きっと、オルテガの家にいると思うわよ?」

「ありがとう!早速、行ってくるよ!!」

ネドラ父「なんだ?オルテガに何か用事があるのか?」

「うん、そろそろ魔王バラモスがいるっていうウソを解かないと………バラモス討伐の旅をしている、オルテガさんに申し訳ないからさ………」

ネドラ父「そういう事か……確かに、絶望や悲しみの感情を力に変えられる心配もなくなったからな!伝えるべきだな!!」

アン「私もお母さん達と、コハビンに教えた方が良いのかなぁ?」

 

 

ちゃっかり、俺たちの自宅に居候をしているアン。もう慣れたけどね?たまに宿屋にも行くけど…………………まぁ、そのー………察してくれ……

 

「大魔王ゾーマの事は話さない方が良いと思う。もう、終わった事だから。」

アン「………それもそっか。心配をさせちゃうかもしれないから……分かったわ!バラモスの事だけ伝えるわ!」

ネドラ父「うーむ……まぁ、大魔王ゾーマは下の世界の話だからな。話さなくていいか。ネドラに任せるぞ?」

「うん!父さん達も、大魔王ゾーマの事を話さないように気をつけてね!!いってきます!!」

ネドラ母「いってらっしゃい!!!」

 

 

さて、勇者の家に行こう!!オルテガさんに伝えないとな!!

 

………アンも一緒に来たがっていたけど、今回はきちんと断った。もっと、珍しいエルフという自覚をもってほしいもんだ………

 

 

 

 

………………………………………………

 

 

 

アリアハンにある勇者の家に来た。相変わらず、メタブレイブがマリアさんと一緒にアルスの面倒を見ていたが………

 

 

オルテガさんが家に居てくれていたので、家から連れ出してアリアハンの外に来た。ちゃんと、大事な話がしたいという事は伝えてある。

 

オルテガ「ここまで来れば、人に聞かれる事はないだろう。それで、ネドラ。話とはなんだ?」

「………まずは謝らせてください!!今まで、魔王バラモスについて、ウソをついていてすみませんでした!!」

オルテガ「うおぉ!?いきなりどうしたんだ!?……ん?魔王バラモスについてのウソだと?いったい………」

「実は………………………」

 

 

オルテガさんに、大魔王ゾーマの事以外の情報を話した。

 

バラモスエビルの大群の件で、魔王バラモスがいるからこんな事が起こると懸念した事。

これ以上、あんな目に合わないように、俺が一人で不意打ちをして、魔王バラモスを討伐した事。

バラモス城の魔物が見つからなかったのは、俺が全部倒してしまったからだという事。

まさか、バラモス城の魔物が復活しないとは思わなかった事等々。

 

「………あの時は無我夢中だったんです。魔王バラモスさえ倒してしまえば、あのようなバラモスエビルの増援が来なくなると思っていたので………バラモス城の構造も知っていました。」

オルテガ「そうだったのか……通りで、何度も探しても魔王バラモスがいないわけだ。だが、何故今になって言ったのだ?この事を皆に伝えれば………」

「それで終われば良かったんですけど……オルテガさん……いや、オルテガさんだけじゃないですね。ぬか喜びさせるわけにはいかなかったんですよ。」

オルテガ「ぬか喜びだと?魔王バラモスを倒したのだろう?………いや、だとしたら何故魔物が………」

「魔王バラモスによって作り出された魔物が、いなくならないとおかしいんですよ。それが何故減らないのか……魔王バラモスによって作り出された魔物は……正直、どうでも良くなるぐらいの話になってしまいます。………魔王バラモスは、神々が恐れる者の手下の一匹に過ぎませんでした。」

オルテガ「な!!??手下の一匹だと!?」

 

 

そりゃあ、驚くよな。脅威として知られていた魔王バラモスが、ただの手下だったなんて聞かされたら…………俺だって、前世の知識がなかったら、精神が壊れていたかもしれない。

 

「名前は言えませんが………その神々が恐れる者は、人間の絶望や悲しみによって力を蓄えて、強化されていくんです。…………ですから、魔王バラモスの本当の情報を言えなかったんですよ。」

オルテガ「…………そうか。魔王バラモスが倒された事を報告すれば、皆が喜ぶ……だが、そこで真実を知れば……皆が絶望し、悲しんでしまってその者を強くしてしまうのか。確かに、迂闊に言いふらす事はできないな………しかし、俺にその事を話したという事は………その神々が恐れる者は倒されたのか?」

「はい、ルビス様という下の世界……アレフガルドを創造した神様とその部下のおかげで、その者は倒されました。」

 

 

ルビス様たちが、倒したという方が信じやすいだろう!別に全部がウソではないしな!!

 

オルテガ「………だからか。バラモスの城の付近にある、ほこらの兵士たちが言っていた……ギアガの大穴がある孤島に、結界が張られていたのはそういう事だったのか!!」

「?どうしましたか?」

オルテガ「下の世界……アレフガルドと言ったか?ギアガの大穴はその世界に繋がっているのだろう?ギアガの大穴から、魔王バラモスは送り込まれた……逆もできるだろう?大穴に飛び込む事もできるはずだ。兵士たちも……身投げをするために来る者がいると言っていたからな………アレフガルドという世界………いや、言葉ですら今ネドラから初めて聞いた。旅先では、聞く事がなかった。」

 

 

………たったこれだけの情報で、ここまでの推理を!?さすが、一人で魔王バラモス討伐の旅を決意した人は違う!!

 

オルテガ「ネドラ達は知っていたんだろう?でなければ、アレフガルドという言葉は出てこないはずだ。俺がコハビンと共にバラモスの城を調べた翌日…………俺が一人でまたバラモスの城を調べようとした時に、結界に気がついたからな。兵士たちの言っていた言葉も考えるとすると……ネドラが結界を張ったのか?」

「………これだけの情報で、良くそこまで推理できましたね。途中から、悪い事をした犯人を追い詰めるかのような感じがしましたよ?しかも、それだと犯人は俺ですけど……」

オルテガ「小説の読みすぎだ。そこまで、詳しくは言っていない。……それで、本当のところどうなんだ?」

「………ほとんど当たりです。アレフガルドにいた、神々が恐れる者がギアガの大穴を開けて維持をして、この世界……光溢れる上の世界と呼ばれているそうですが、魔王バラモスを送り込みました。……まぁ、バラモスエビルの事があるので、必ずしもギアガの大穴から送ったかどうかは分かりませんが……ギアガの大穴の影響はあるでしょうね。」

 

 

本当に凄いな……オルテガさんの推理力。俺も身に付けたいなぁ……

 

「ギアガの大穴に飛び込めば、下の世界……アレフガルドへ行く事ができます。もしかしたら、ギアガの大穴に身投げした人たちも生きているかもしれませんね。まぁ、そこは詳細不明ですけど………」

オルテガ「……まさか、俺の考えがそこまで当たるとはな。下の世界………興味があるな。」

「それですよ。興味をもってほしくなかったんです。わざわざ、兵士二人を気絶させてほこらの近くまで運んで、結界を作るくらいですよ?……俺は結界の実行役じゃなくて、指示役みたいなものですけどね。それは置いておいて……あの時は、まだ神々が恐れる者関連の問題が解決していなかったんです。オルテガさんなら、一人で行ってしまうんじゃないかと思いました。一人で行かせるなんて、ただの自殺行為です。いくら、オルテガさんの実力を考えても………」

オルテガ「………それほどまでに敵は強いのか……」

 

 

バラモスエビルを2匹倒せるオルテガさんでも……死んじゃうよな。父さんよりオルテガさんは、かなりの差があるくらいに弱い。これは変えられない事実だ。

 

「俺や父さん、母さん、メタブレイブが下の世界に行きましたけど………全ての魔物がかなりの強さでした。この世界にいる魔物……スライムも下の世界にいますけど、かなり強かったんですよ。同じ魔物でも強さが桁違いに違うんです。……正直、俺たちが生き残っている事が奇跡だと思ってください。………正義感溢れるオルテガさんを、ギアガの大穴に近づけないようにできて本当に良かったですよ。」

オルテガ「そうか……俺を無駄死にさせないようにしてくれていたのか………気を使わせてしまって、すまないな……」

「いえ、オルテガさんが謝る事はないですよ!!俺が勝手に行動しただけですし……それに、ギアガの大穴はなくなったので、何も考える必要はありません。」

オルテガ「……そうか!そのバラモスを従えていた者が倒された………という事は、ギアガの大穴を維持できなくなったのか!!」

 

 

本当にギアガの大穴が閉じていて良かった……自由に移動ができるようになっている、俺たちには関係のない話だけどね。

 

「やっと……オルテガさんに真実を話せて良かったです!魔王バラモスがいないのに、旅を続けているオルテガさんを見てて、罪悪感が溜まっていく一方でしたから……」

オルテガ「本当に、何から何まで世話になってしまっているな……俺の事で行動してくれて、ありがとう!………それは良いんだが、王様になんて報告をしたら良いかが問題だな………」

「………その事なんですが……オルテガさんの手柄にしてもらって良いですかね?」

オルテガ「な、何故だ!?魔王バラモスはお前が倒したんだぞ!?」

「そのー……自分本意で勝手ながら、目立ちたくないんですよね。ひっそりと暮らしたいですし………」

オルテガ「し、しかしだな……!!どうやって、証明するというのだ!?俺は王様に報告をしてしまって…………」

 

 

キャリー『でしたら、私がアリアハン……いえ、この上の世界の住人全員に知らせましょう。』

 

 

念のため、キャリーさんに俺の状況を見てもらってて正解だったな!!魔王バラモスの手柄は、元々オルテガさんに擦り付ける気満々だったからな!!!

 

オルテガ「な!?なんだ!?頭に女性の声が響いて……どこから聞こえるんだ!?」

キャリー『フフフ、落ち着いてください。勇者オルテガさん。私は、ネドラさんの言っていた下の世界……アレフガルドを創造した神ルビス様のつかいの者です。気軽にキャリーとお呼びくださいね?』

オルテガ「あ、ああ……分かった。……って、待ってくれ!?キャリーと言ったな!!この世界の住人全員に知らせなくても良いのではないか!?俺には荷が重すぎるぞ!?」

キャリー『ですが、あなたの旅のおかげで救われた命が大勢いるのですよ?……あなたは勇者なのです。どうか、そちらの世界の希望の象徴になっていただけませんか?』

オルテガ「た、確かに人々を助けたりはしたが………ネドラからも何か言ってく……………いや、まさか!?」

「よろしくお願します!!勇者オルテガさん!!」

オルテガ「謀ったな!!??ネドラ!?」

 

 

さあ、ゲームではなれなかった英雄になってくれ!!あとは、俺の代わりに目立ってくれ!!オルテガさん!!

 

 

 

 

キャリーさんが、上の世界にテレパシーで「勇者オルテガによって、魔王バラモスは倒された。」という内容を伝えた。そしてキャリーさんの力で、オルテガさんをアリアハンの城下町の中央付近にワープさせた。(ゲームでバラモスを倒した時のようだった。)

 

 

オルテガさんの様子を見ていたが……みんなから感謝されて、家族からも祝福されてタジタジになっていた。

 

 

 

ちなみに、テドン、レイアムランド、竜の女王様の城にいるみんなにはキャリーさんが、詳しい説明をしてくれたらしい。

 

 

ありがとうございます!!キャリーさん!!

 

 

 

…………………………

 

 

 

魔王バラモス討伐達成と勇者オルテガのための、アリアハンの宴の後……………

 

 

 

宴に参加した俺は、疲れてクタクタになっているオルテガさんに話しかけた。

 

 

「お疲れ様でした!オルテガさん!」

オルテガ「……ネドラ、言いたい事は山程あるが……本当に良かったのか?俺に手柄を渡して……」

「良いに決まってますよ!!……俺は、オルテガさんみたいに赤の他人を助けようとなんてしてませんし……立派な信念があったわけじゃありません。ただ、俺は死にたくなかった……大切な人たちを死なせたくなかったんです。どのみち、オルテガさんは後に退けませんよ?」

オルテガ「退けなくしたのはお前なんだがな……キャリーという神様のつかいと知り合いという事は、まだまだ隠しているな?」

「そうですね。まだ言っていない事はありますけど……言って良いかどうかは分かりませんし、少なくとも魔王みたいな悪い事ではないので。安心してください!!」

オルテガ「もう、今の俺の状況が安心できないんだがな………」

 

 

 

これで、ひと安心だな!!オルテガさんも旅を続けなくて済むし、俺もひっそりと生きる事ができる!!良い事だらけだ!!

 

 

 

…………しいて懸念点を挙げるなら、ゲームの主人公のイベントを俺がほとんどやってしまっている事なんだが………

 

 

 

勇者アルスは1歳の赤ちゃんだ。しょうがないよな!

 

 

 

 

 

 




キャリーの部下である妖精は、最新のドラクエ3のフェアリーの見た目です。精霊は、ゼルダの伝説…時のオカリナのナビィ等の妖精の姿をイメージしています。ちょっとややこしいですが………

ネドラはセーニャに好意を持たれてしまって、悩んでいます。告白を断ったのに、諦めないセーニャをどうしたものか……と考えているようです。
キャリーの部下の精霊や妖精にも興味、好意を持たれていたり、憧れもあったりとネドラはモテモテです。セーニャ程の想いではないですが……

オルテガが、魔王を討伐した勇者として上の世界の英雄になりました。ネドラとキャリーに手柄を無理やり押し付けられて、どうしたものかと悩んでいます。



残るゲームのイベントは………船を貰うイベントと、商人の町ぐらいですかね?ネドラに船は不要ですし、商人の町はそもそも、あの起点となる老人がいないので……
下の世界で残るイベントは……王者の剣イベントくらいですかね……現状、ネドラは素材を無限に出せるので、折れた剣も出せてしまいます。……あっという間に終わりそうですね。ガイアのハンマーもオリハルコンも(伝説も)ありますし。

グランドラゴーンは………うん。関わらせづらい……
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